男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

なんとなくプロレス思い出話

三沢を初めて見たのって確か高校生くらいのときか、超世代軍VS正規軍の抗争をしてた。三沢、川田、小橋、菊池の超世代軍と、鶴田、田上、渕、小川の正規軍。当時はプロレスって八百長だとうっすら思っていて、技を受けてあげるとか、ロープから戻ってくるとかいう基本的な「プロレス」のイメージの胡散臭さから敬遠していたように思う。

そのときは(というかわりと最近まで)世の中には純粋な真剣勝負ってものがあって、それこそが本当のスポーツってものだと無邪気に信じてたものです。
野球にもサッカーにもオリンピック競技でも、競技にいたるまでの政治的駆け引きというのは確実に存在していて、いわゆる「八百長」に近いものもいたるところにこっそりと潜んでる。
むしろ、プロレスや相撲のほうが潔い。まあスポーツじゃないしね。そもそもスポーツだから偉い、ってもんでもない。あ、でも新日は「キング・オブ・スポーツ」ですが。

初め胡散臭い目で見てた僕の前で、三沢は何度も立ち上がってきた。鶴田の度重なるイジメみたいな攻撃。キチンシンク、ジャンピング・ボディ・ドロップ、ラリアット、パワーボム、スリーパーそしてあのバックドロップ!ことごとく攻撃を受け、切りかえし、カウント2で起き上がる三沢をいつの間にか真剣に見ていた。

立ち上がれ!って応援してた。

試合が終わったとき、八百長でもいいや、と思った。
八百長でも面白く、説得力があり、見るものを感動させられればそれでいい。
三沢の「つまんねえこと気にするなよ」っていうメッセージを聞いた気がした。

スポーツなら、見る側もやる側も、つまんない試合でも言い訳が利くけどプロレスはそうじゃない。真剣勝負、という肩書きを使わずに人を引き付けなければいけない。僕は野球もサッカーも好きで見るけど、つまらない試合の方が多い。でもまあ、そういうものだと思うしもちろんプロレスもつまらない試合も多い。それもまあ、そういうもんだろう。

今日のワールドプロレスリングで、三沢VS蝶野を再放送するらしいです。あれはまあ面白くなかったけど、今見るといろいろ思い出してしまうんだろう。