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男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

プチ鹿島「教養としてのプロレス」を読んで。社会はすべてプロレスだ。

 もともと「東京ポッド許可局」というポッドキャスト番組(今はTBSラジオで土曜深夜4:00~4:30に放送中)にマキタスポーツ・サンキュータツオとともに出演しているプチ鹿島。確かによくプロレス話をしていましたが、今回新書を出していたので読んでみました。

教養としてのプロレス (双葉新書)

教養としてのプロレス (双葉新書)

 

そして目次はこちら

 第一章 :プロレスは誰でも体験できる
 第二章 :半信半疑力を鍛える
 第三章 :人生の答え合わせができる
 第四章 :プロレスで学ぶメディアリテラシー
 第五章 :引き受ける力を持つ
 第六章 :差別に自覚的になる
 第七章 :人の多面性に気づく
 第八章 :無駄なものを愛す
 第九章 :胡散臭さを楽しむ
 第十章 :どんな時もユーモアは必要である
 第十一章:敬意をもって「下から目線」でいる
 第十二章:時代の転換はプロレスで確認できる
 第十三章:ファンタジーはリアルの上位概念である
 第十四章:SNS時代をプロレス脳で生き抜く
 第十五章:マイナーに安住するなかれ
 第十六章:時に、勝利に固執する
 第十七章:プロレスも人生も「受け身」が重要である

  •  プロレスとは?プロレスファンとは?

教養としてのプロレス、というとどういうことかというと、「世の中に起こる事を、おおむねプロレスを見てきたのと同じ目線でとらえていこう」ということかと、これが一通りこの本を読んだところでの印象です。

 

子供の時から大人になってまでプロレスファンで居続けるには色々な障害があるもの。やれ八百長だろうとか何でロープに振られたら戻ってくるのとか技をかけるのに協力がいるだのドヤ顔で質問されたり、格闘技人気が上がってきた時、応援していたプロレスラーが参戦してボコボコに負けて落ち込んでみたり、プロレス人気自体が落ちてきて「まだプロレスってやってるの?」的なこと聞かれたり。そういうほかの趣味では味わうことのない煩わしさがついてまわるのです。まあ、これ全部私の体験ですが。けっこうずしんと来るもんです。

基本的に私は、プロレス自体はストーリーや約束事がある程度あるものとして見ています。しかしそれはどこかで綻んだり、意外な展開を見せたりすることもある危ういものでもあります。大まかな流れは決まっていても、ひとつひとつの技、所作についてはレスラーがその場で表現していくもの。そして、その上でそれぞれのレスラー、それぞれの団体が表現したいものを表現するというのが、プロレスの自分なりの定義です。

  • プロレスの面白さとは

しかし、だからこそプロレスは面白い。まず団体からしても昔からのプロレスを追及している団体、格闘技を意識して強さを見せる団体、エンターテイメントとして見せることに特化している団体。東京ドームで試合する団体からこじんまりした市民会館でマットを引いてやっている団体(リング無しでやっている団体は結構あるものです)まで数十団体がひしめき合っている。他のスポーツには無い多様性がここにあるのです。この懐の深さ!

 

レスラーにしても、若く爽やかだったレスラーが年を取り、引き立て役に回っていく。悪役レスラーが味方を裏切り、ベビーフェイスを悪に引き込んでいく。格闘技や相撲をやっていたレスラーもいるし、脱サラしてレスラーになった者もいる。リングの上で色んな人間模様が見えてくる。試合の中での自由度が高いゆえにそれぞれの考え方、人生観が見えてくるのがプロレスのおもしろいところです。少なくとも私はそう思っているので見続けているわけです。

東京ポッド許可局 ?文系芸人が行間を、裏を、未来を読む?

東京ポッド許可局 ?文系芸人が行間を、裏を、未来を読む?

  • 作者: マキタスポーツ,プチ鹿島,サンキュータツオ,みち,みずしな孝之
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 2010/09/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 6人 クリック: 54回
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  • 「教養としてのプロレス」はプロレスへの入口です!

「教養としてのプロレス」自体はもともとメルマガや専門誌の連載だったこともあり、割と専門知識がある前提で書いてあります。ただ、基本的には「時事ネタをプロレスとして見たらどう楽しめるか」という視点で書いてあるので、時事ネタ(オウム真理教、AKB、WBC,ワールドカップ、オネエブームなど)に興味があれば、「プロレスってこういうものか」、「プロレスファンってこういう視点で見てるのか」という教科書としても使えます。要はプロレスを知らなくても、逆にこれを読んでプロレスに興味を持ってもらえれば幸いです。

   

「ガチ」とか「プロレス」とか、最近TV等でも聞くことがありますが、そこにちょっとでも引っかかったらこの本を読んで、そして出来ればテレ朝のワールドプロレスリングを見るなり、YOUTUBEやニコニコ動画とかで試合を見てみて、出来れば会場に足を運んで欲しい。そこには何か胸を打つものがあるかもしれないし、ないかもしれない。ただ、こういうことを一生懸命やっている大人がいる。それを知ってるだけで世の中の見え方が変わってくるかもしれない。まあそんなとこです、はい。

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