最近読んだマンガをざっと。
九井 諒子「ダンジョン飯」一巻(ビームコミックス)
理由あって経済的に困窮したパーティーがダンジョン内での自給自足を強いられるファンタジーグルメギャグマンガ。
孤独のグルメ以降、漫画の中での食の部分にフォーカスした作品が増えているようで嬉しくなります。
モンスターと普通の動物がいて、食用の家畜とモンスターががっつり分かれている世界観の中、ダンジョンの中で食料を求めてモンスターを倒していくパーティー。その中でもモンスター食への偏見があったり、逆にモンスター食マニアのドワーフが登場したり。良かったのがモンスターをできるだけ「おいしく料理して食べる」ことにこだわって様々な調理法を試したりしていること。詳細なレシピも載っており、トボけた画風もあいまって楽しく読みました。ユルめのファンタジーものが好きな人にはオススメです。
川井 マコト「幸腹グラフィティ」一巻(芳文社)
今期からアニメ化されている食萌え4コマ漫画。
一人暮らしの料理上手な中学生、町子リョウ。理由あって同い年の女の子、森野きりんと週末だけ同居することに。リョウの作る美味しい料理が二人の絆を深めていくというお話。
この漫画のキモは料理シーン&食事シーン。料理の絵の上手さと食事シーンのエロさ。作者も完全に分かって描いてると思いますが(絵の力の入れ方がかなり変わっているので)本能ムキダシの食事シーンは必見です。
アニメもクオリティ高いのでオススメできますが、アニメで興味持ったら漫画を手に取るのもいいのではないでしょうか。
施川ユウキ「鬱ごはん」一巻(秋田書店)
さて、こちらはうってかわって食についての悲しい漫画。
主人公の鬱野たけしは就職浪人。食への思い入れはさほどなく、ただ空腹を満たせればいいと思っているタイプ。店員とコミュニケーション取りたくないので松屋で食べる、コンビニでざるそばを買ってツユだけ落とす、マクドナルドでトレーを持って階段を上がっていると飲み物をこぼす、とにかく食に関しての失敗、まずい飯のオンパレードとなっています。ただ哀しい、せつない、どうでもよいエピソードの積み重ね。ただ少しいとおしくなるようなそんな漫画。ツッコミの猫(たけしの心の中の存在)の台詞も染みます。落ち込んでるときにぜひ。そしてこれ読んでからご飯食べると、自分がすごくイイものを食べている気になれます。オススメ。
というわけで、食マンガ3本でした。食マンガとはいいつつ全然毛色の違う3本ですが、美味くても不味くてもゴハンはゴハン。そこになんかしらのドラマがあったりするもの、それをどう掬い上げるのかが漫画家の腕次第。これからも色々読んでいきます。
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