男マンの日記

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祝・5月6日ご入籍!「4コマ王子」こと小坂俊史作品オススメ5作品!

おめでとうございます!何がおめでたいかというと小坂俊史先生ご入籍。ツイッターで発表された時にはドギモを抜かれました。

何故ドギモを抜かれたかと言うと、その理由は5月5日のコミティアにあります。

小坂先生と重野なおき先生のサークル「ジャポニカ自由帳」の新刊で小坂先生の描かれた漫画は「婚姻届を巡るブラックなショートストーリー」なので次の日に結婚が発表された時はそりゃあビックリしました。

ただ、今思うとそれこそ小坂先生らしい、という言い方も出来るのではありますが・・・。ともかくおめでとうございます!

 

というわけで、これを機に「4コマ王子」こと小坂俊史先生オススメ作品をあげていきます。いわゆる「4コマ漫画らしさ」と「作家性」を合わせ持つ。しっかり一本ごとのオチをつけ、全体としてのストーリー性もあり、時にちょっと不条理で切ない時もある。本当に4コマ漫画の豊かさを感じさせてくれる漫画家さんだと思います。

  • サイダースファンクラブ

サイダースファンクラブ (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)

サイダースファンクラブ (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)

 

 2005年~2007年の作品、個人的には一番好きな作品です。スリーピース・ガールズバンドの「サイダース」。やよい(ギター)、むつき(ベース)、しわす(ドラム)の3人が繰り広げるドタバタ劇。

曲作り、ライブ、チケット販売、事務所所属、CD発売、宣伝活動・・・。ライバルバンドのウォルナッツ、バニーズとの対決や事務所社長とのかけひき。いろんなことに揉まれて成長するかと思いきやさほど成長しない3人の掛けあい、関係性が楽しい作品です。立て続けに試練が来てもあくまでマイペースで前向きな3人が魅力的。ほんとにこんなバンドあってほしい、と思わせられました。

ちょっと青春っぽい香りがするところもいい。単行本の装丁も爽やかで好きです。

  • せんせいになれません

せんせいになれません (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)

せんせいになれません (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)

 

 なんと1997年から連載中!小坂先生の代表作、看板作品です。

怠惰かつ悪知恵溢れる河田、ギャンブル好きでだらしない池田、デタラメな治療をする天然保険医和泉、したたかな家庭科教師沢口、この4人の小学校教師が適当な授業をしたり、サボったり、金儲けをたくらんだりする話。この悪い大人達に教えられる子供も気の毒だな、と思いつつ、でも大体の教師なんてこんなもんだよな、とも思わせてくれる。教育問題に一言言ったりは全くしない、ただ面白い漫画です。

生徒の給食をちょろまかして売ろうとしたり、生徒をバイトに雇って学校内で喫茶店をやろうとしたりと結構浮世離れした描写もありますが、そこもスルっと読めてしまいます。一応一巻のリンクを張ってますが、どこから読んでも大丈夫。むしろ新し目のところから読んだほうがとっつきやすいかもしれません。

  • ハルコビヨリ

ハルコビヨリ (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)

ハルコビヨリ (1) (バンブーコミックス 4コマセレクション)

 

 これも2002年~2008年まで長期連載されていた作品。「せんせいになれません」に次ぐ代表作といえるでしょう。

こちらは自由奔放な女、ハルコと几帳面で優しい男、やっさんのラブコメディ。もう同棲中で結婚も考えているやっさんとは対照的に、向こう見ずな行動を繰り返すハルコ。ハルコに振り回されつつたまに反撃するやっさんの攻防が楽しい作品。恋愛的な部分にはあまり踏み込んではいませんが、二人の信頼関係を下敷きにした喧嘩の数々が楽しく読めます。読んでいくにつれ、ハルコが凄い美人に見えてくるのが不思議な所。

   
  • 中央モノローグ線

中央モノローグ線 (バンブーコミックス 4コマセレクション)

中央モノローグ線 (バンブーコミックス 4コマセレクション)

 

 2008年~2009年の作品。中央線沿線を舞台にした短編を集めたオムニバス作品。以前から商業誌ではギャグ寄りのもの、同人誌ではこういった切なかったりほろっとさせるような作品を描いてきた小坂先生ですが、この「中央モノローグ線」はその切ない方向の代表的作品。ここから「遠野モノがたり」、「モノローグジェネレーション」という作品につながっていきます。

ちょっとほろ苦かったり、切なくも滑稽だったりする人間を大上段に振りかぶらず、小さな描写の積み重ねで丁寧に描いていく。人間を少し好きになる、かもしれない作品です。

  • 月刊すてきな終活

月刊すてきな終活 バンブーコミックス 4コマセレクション

月刊すてきな終活 バンブーコミックス 4コマセレクション

 

 2013~2014年の作品。「終活」という言葉をベースにしたオムニバス作品、ですが、最後にちょっとした仕掛けがあったりします。これも「中央モノローグ線」の流れの中にありますが、それよりも少しギャグ寄り。死を扱っていながらもだからこそ笑わせる作品になっています。

と、5作品をあげてみました。これらを入り口にして小坂俊史ワールドにハマっていただけると幸いです。4コマ漫画という手法を存分に堪能できる作品群。まるっとオススメです。

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