さて。いよいよメイン。メインは酒呑童子対決。KING OF DDTトーナメントで優勝した坂口がKUDOに挑戦。マサ高梨をはさんでバチバチの関係になっていました。そのなかでのいよいよ決戦。メインイベントです。
▼メインイベント グッドコムアセットpresents KO-D無差別級選手権試合
<王者>●KUDO vs 坂口征夫○<挑戦者>
21分20秒 片エビ固め※神の右膝。KUDOが初防衛に失敗、坂口が第54代王者となる
二人が入場。たがいに見つめあい。
ベルトを掲げるKUDO。目をそらさない坂口。絵になります。
序盤はグラウンドの展開。グラウンドの中にも打撃を狙う展開。二人とも蹴りを主体としたレスラー。似たタイプの闘いをする二人です。
馬乗りになり打撃を加える坂口。泥臭い攻防が続きます。
蹴りの応酬。ドスドスと鈍い音が両国に響きます。
コーナーにぶら下がった坂口にKUDOのダブルニードロップ。エグい!
坂口もスタンディングのスリーパー→コブラクラッチで対抗。
攻め込んだ坂口。後ろから前からの膝蹴り連発からのKUDOをコーナーに追い詰めての神の膝蹴り!
ついに3カウント!
互いを認め合い、坂口にベルトを巻いてやるKUDO。う~ん、いいシーン。
抱き合う二人。KUDOが感極まっているのが印象的。がっちりと抱き合い、絆を確認する二人。鶴見亜門もただ見守るのみ。
そして200万円の目録を坂口が膝蹴りで破壊!頭を抱える鶴見亜門ら本部席の人たちを後目に3等分した目録をKUDO、マサ高梨に分けて三人で記念撮影。おおおおお、これにはぐっときました。一瞬「なにしてるんだ!」と観客に緊張が走ってからのこの名シーン。この大会での一番のいいシーン、泣きポイントでした。マサ高梨が来てるのも良かった。酒呑童子、いいチームです。
感傷に浸っていたらステージがお祭り状態に。太鼓も登場して・・・
神輿!レスラーがかついで歩く神輿に坂口が乗って練り歩きます。似合う!いい絵!坂口もいい表情していますが、ミスターもいい表情!会場が幸せな空気に包まれました。この多幸感!素晴らしい興行のエンディングを迎えました。
酒呑童子といえばもちろん!鏡割り!
ラストは3人がステージに残ってカンパーイ、で締め。
メインの試合含め、非常に爽やかなラスト。今までのDDTにはあまりないタイプの、男と男の友情物語を前面に押し出したラストでした。
今まで紆余曲折あった坂口がマサ、KUDOとの出会いで表に出ることができた、二人に救われた、と語る煽りからのバチバチな試合、そして目録3等分のシーン、3人で乾杯、と、酒呑童子が見事に興行を締めて見せました。
試合自体は素朴というか、ゴツゴツとした打撃と寝技のぶつかり合いといった試合。それが最後のエンディングで一気に華やかな空気に包まれました。多幸感に包まれた祭り&神輿の和風エンディング。ここからも、今回の演出が酒呑童子の古風な男同士の友情物語にスポットをあてたものだとわかります。う~ん、楽しかった。
興行全体としては4時間半ほど。あんなに盛りだくさんな事が繰り広げられましたが、最後はハッピーにまとまった楽しい興行でした。アントンVSマサ、#大家帝国、ゴールデンストームライダーズ、新日VSDDT、酒呑童子対決と、メイン級カードが5つもあった贅沢興行。いろんな方向性のプロレスを見せてもらい、そしてその完成度が全部高かった、という奇跡の興行でした。次回の両国は3月!今までよりタメは少ないですがどういう仕掛けをしてくるのか。楽しみにしています!
関連記事