男マンの日記

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野田サトル「ゴールデンカムイ」3巻。土方歳三八面六臂!馬食べて鹿食べてヒンナヒンナ!

もう4か月経ってしまいましたが、ゴールデンカムイの3巻を読みました。ヤングジャンプ連載のこの漫画。結構推されている雰囲気も感じます。表紙は凛々しい土方歳三。悪くてかっこいいじいさん登場。

 
ゴールデンカムイ 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ゴールデンカムイ 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

 さて、前回囚われの身になった杉元、決死の脱出劇が始まります。圧巻。何が何でも生き残ろうとする杉元、鶴見中尉率いる第七師団。命懸けの駆け引き。

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さてこのあとどうなるか。と、それはともかく(ともかくでもないですが)今回の主役は土方歳三。金塊を求めて行動を開始する土方。その先の野望はまだ語られませんが、闘いを求める土方に対し、永倉新八は修羅の道を歩むさまを案じます。

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しかし走り続ける土方。いつか杉元と対決することになるであろう新選組の生き残りがどういう形で闘うのか。同じく囚人たちを追う鶴見中将と激突するのか。

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そしてまた別の野望を持つ猟師の登場により、杉元達に緊張が走ります。果たしてこの下品な猟師は何者なのか。また新しい闘いの軸が生まれていきます。

   

そんな中、この巻ではアシリパがいろんな表情を見せてくれて楽しい限り。いわゆるかわいらしい顔だけではない、子供ならではの思い切った感情表現が楽しい。こういう「かわいさ」を拾ってくれるのがこのマンガのいいところ。

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ただの宝探し、悪漢たちのぶつかり合いだけでなく、自然の教訓、自然への敬意を同時進行でテーマにしているのがこのマンガの稀有なところ。アシリパという案内役により、アイヌの自然への触れ方から思想、野生への敬意が伝わってきます。

今回ぐっときたのはさんざん戦場で人を殺してきた杉元が鹿と対峙したときに沸き起こる感情、そしてその後にアシリパが杉元にかける言葉。ここはぜひ読んで欲しい、というか何かしらの教科書に乗せて欲しいくらいの訓話でした。

 

もちろん漫画にする段階でディフォルメされ、大本とは変わっている部分もあるかとは思いますが、教条的にならずに「アイヌ」という我々と近いようで遠い文化を教わる、同時に自然との接し方をも教えてくれる「ゴールデンカムイ」とりあえず鹿と馬を食べたくなりました。ヒンナヒンナ宴会やりたい・・・。

 

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