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男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

TBSスペシャルドラマ「赤めだか」見ました。二宮和也が爽やかな談春青年を熱演!爽やかすぎる!

落語 TV

当日すっかり忘れてて慌てて会社から帰宅。TBSスペシャルドラマ「赤めだか」を生で見ました。前半ちょっと見逃しましたが・・・。

www.tbs.co.jp

見終わって一言で言うと楽しませてもらいました。2時間半という枠に赤めだかの物語の骨格&立川談志の伝記を混ぜ込んで、たけし主演、他にもラサール石井、笑福亭鶴瓶、松尾貴史など芸人を配し、春風亭昇太、三遊亭圓楽、柳家喬太郎、春風亭小朝らを脇役、本人役などで出演させるお祭り的なキャストでもありつつ濱田岳、香川照之、岸本加世子らを脇に配して主役が二宮和也。

 

何というか、派手さもありつつ締めるところは締める。落語界を舞台にしているため、システムの説明やそのときの談志の境遇などの解説が必要な分、前半はそのような要素が多く入っています。ただ、後半になるにつれて談春青年の成長物語、そして談志との師弟愛の物語として見ていて惹きつけられました。

前半、弟子に暴言を吐いた談志が襲名披露でそれを全てくつがえす優しさを見せる。談志の名言なども描写され、立川談志という人間の魅力がしっかりと描かれています。だからこそまた談春が談志に惹かれていく理由もわかる。「赤めだか」という物語から色々な要素を省略しているこのドラマですが、だからこそ芯にある談志と談春の愛憎渦巻く師匠と弟子という関係。美しい部分だけではなく、人間臭い師弟の感情のぶつかりあいが浮き彫りになっていた、と言えるでしょう。面白かった。

 

ちなみに、ドラマから省略されている要素は結構沢山あります。まず立川流の兄弟子の存在。談春達を築地に送ったのは兄弟子の桂文字助。激情型、江戸っ子、酒乱と三拍子揃ったキャラクターです。

そして本来、談志の稽古を風邪で断った談春に稽古をつけたのは立川談四楼。後輩の面倒見がよく、いい先輩として談春達を助けていました。

他にも立川流の噺家たちが原作には多数登場しますが、ドラマではほぼ志の輔が出てくるのみ。正直、文字助が出てこないだけで物語の印象がこんなに変わるの か、と思うくらい爽やかなドラマになっているのは確かですが、やはりファンとしては「誰がどう文字助をやるんだろうか」と楽しみにしていたので出てこな かったのは少し残念。

また、青年期のエピソードを主軸にしているために談志・小さんのエピソードなども入っていませんし、また細かく変わっているところも沢山ありました。

 

 

 

   

 

ただ、基本的によく出来ていたのは確か。落語シーンに関しても、タクシー内で談春が稽古をつけてもらうシーンなども上手く聞こえたし、志らくの稽古シーンも良かった。ただやはり正式に高座で話すシーンとなると落語家さんとの技量の差が出てしまいますが、そこは仕方ない所。違和感を感じるようなシーンもなく、特に引っかかることもなく見れました。それは実は凄いのではないかと思います。

 

そしてドラマを見た後にはぜひ原作を読むことをおすすめします。概ねのあらすじは同じですが、原作はもっとアクが強め。談春の競艇好きな部分や兄弟子の酒のエピソード、高田文夫らとの交流なども描かれ、より人間臭いストーリーを楽しめます。

赤めだか

赤めだか

 

 また、師匠と弟子の関係について考えさせられるのがこの本。「赤めだか」原作にも登場する立川談四楼師が晩年の談志との関係を描いていて、「赤めだか」によって談志との関係がこじれた噺なども載っています。老いる師匠と弟子はどう対峙すればいいのか。う~ん、と考えさせられる本です。

談志が死んだ (新潮文庫)

談志が死んだ (新潮文庫)

 

そしてさらに興味が出てきたら、一度落語を聞いてみるのもいいのでは。寄席に行くなり、落語家さんのHPや情報ページ(「噺」というページがお薦めです)を見て落語会を訪ねたり。こんな世界もあるんだ、と覗いてみると楽しいかもしれません。そういうきっかけになるような魅力、面白さは充分あったドラマ版「赤めだか」でした。

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