男マンの日記

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2月21日・落語&アニメのコラボイベント「声優落語天狗連・第二回」行きました。流石の立川志ら乃師匠「時そば」で大受け!

2月21日に神田明神内・明神会館で行われた「声優落語天狗連・第二回 supported by 昭和元禄落語心中」というイベントに行ってきました。 

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せっかくなのでお参りも。会場は本殿の右側にあります。

 

会場は神田明神の境内、普段は結婚式場として使われている明神会館の地下一階ホール。さすがに結婚式場なだけあって豪華な会場。そして驚くべき観客の女子率の高さ。普段の落語会ではなかなかない9:1くらいの女子率。立川流落語会とかだったら周りがおっさんばっかりなので特に気にしないんですが、周りが女性ばかりだとさすがに極力小さくなって鑑賞してました。

 

そうこうしているうちにイベントが始まり、ヨッピーことニッポン放送・吉田尚記アナと米粒写経のサンキュータツオ氏が登場。今回のイベントについての説明、そして二人共落語研究会出身という話から、まずはこのイベントのタイトルにもなっている「昭和元禄落語心中」8話の先行上映に。

なんでも「昭和元禄落語心中」はもうすでに最終話まで完成しているらしいという話。最新話については放送があるまでストーリーについては言及しません。中盤微妙に作画が怪しい部分もありましたが、全体的に高レベルでまとまっています。高座シーンも安定。役柄上二人共二つ目になっているだけあってしっかりと「上手い落語」として演じているのが流石でした。 

第一話

第一話

 

 そして次が「天狗連」というイベント名(天狗連とは、正式な落語家ではない者が落語を演じる会やグループのことで、主にプロやファンが素人芸人を揶揄する時に使われる蔑称であり、あまり自ら名乗らない名称でもあります)にちなんだ「素人が落語を演じる」という趣旨での演目。声優の石井マークさんが立川志ら乃師に教わって落語「子ほめ」を演じ、教えた立川志ら乃師が「時そば」を演じるという試みが行われました。

 

個人的に不安だったのが石井マークさんの子ほめ。寄席に何度か行ったことの有る方はわかると思いますが、高座がつまらなかった時のあの地獄みたいな空気は観客としていても非常に耐え難いものがあります。つまらない高座から逃げられないのは落語家もですが客も同じこと。もちろんゲストも公表され、昭和元禄落語心中の好きなファンが集まっている以上かなりのホーム的な空気ではありますが、果たしてどうなるのかと思って聞いてましたが、杞憂に終わりました。

よく考えたら石井マークさん、思い出のマーニー、Gのレコンギスタと演技のハードル高そうな作品に出ている声優さんなので「演じる」ということの能力は確実にあるわけで。演じることに関しては落語の前座さんに比べたらはるかに長い修行をしている、そういう人に真打の落語家さんが勘所を教えれば「聴ける」ものになるのは想像できることではありました。

 

「全員魚河岸に行って来い!」ってのは、「赤めだか」にも書かれている有名なエピソード、立川談志が立川談春らの弟子の出来の悪さにキレたあげくに一年間魚河岸で働かせたという話ですが、落語の基礎能力「声が通る」、「客を読む」、「演じる」という部分を磨くには声優の養成所はうってつけのように感じます。志らく一門とかが試しに1年くらい弟子を入門させたりしないだろうか。わりといいアイディアのように思いますが・・・。

   

そして立川志ら乃「時そば」マクラからドッカンドッカンウケを取り、本編でもドッカンドッカン。なんつーか引くほどウケてました。久々に志ら乃師の落語聴きましたが相変わらず面白い。最初のフリの部分から隙間なくギャグを入れ、そして終わりまで笑いが途切れない爆笑噺になっていました。

「時そば」という噺は、筋だけ追えば「蕎麦屋の勘定を途中で時間を聞くことで上手くごまかした客を真似ようとした男が蕎麦屋に早く行ってしまって失敗する」というシンプルな噺なわけですが、志ら乃師は最初の客が蕎麦屋を褒めるくだりに細かくギャグを入れて笑いを取り、失敗する男の性格をかなりデフォルメしてそこでも笑いを取る。シンプルなだけにギャグを入れやすい「時そば」という噺をしっかりと爆笑噺に仕立て上げていました。

 

そしてイベントは終了。来月にもこのイベントは行われるそうですが、アニメと紐付けて落語の楽しさをいろんな人に知ってほしい、という吉田アナとサンキュータツオさんの情熱を感じるイベントでした。情熱が迸って多少話が長くなるきらいがあり、少しイベントが押してしまう事態(そのため志ら乃師の話が割りとコンパクトだったと思うのは気のせいか)になっているのは改善をお願いしたいですが、アニメが終わってもなんとか続けて欲しい。とりあえず次回も行きたいと思います! 

俺たちのBL論

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