読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

「シン・ゴジラ」感想。ただただ圧倒的な終末感。(ネタバレあり)

映画

今週のお題「映画の夏」

巷で噂のシン・ゴジラ観てきました。

www.shin-godzilla.jp

色々な人が濃い感想を書いてるシン・ゴジラですが、まああまり気にせずに書いていきます。普通にネタバレするので内容を知りたくない方は要注意。

ちなみに私の「ゴジラ経験値」はかなり低めです。第一作とビオランテは見てると思いますが、他はおぼろげ。平成ガメラは好きで全部観てて、エヴァも一通り見てます。パシフィック・リムも見ました。まあ、そんな感じなのでお手柔らかに。

 

まず、いきなり衝撃を受けたのが「ゴジラが最初、オレが知ってるゴジラじゃない」っていうこと。第一形態はなんというか、邪悪なウーパールーパーみたいな外見でガサガサ地上を這い回る怪獣。

でも、個人的にはこの形態の時が一番怖かった。何がって目が。どこも見ていないような、意志を全く感じない目。説得とかそういう要素が一切効かなそうな、宇宙人のような、この世のものではない生き物。実際、形態が進化して「皆が知っているゴジラ」になっていってもこの時の印象があったので、この「得体のしれない怖さ」が最後まで持続したように思います。

 

それに見応えがあったのが会議シーン。日本にとってゴジラ登場から3つのフェーズに別れると思います(フェーズ1はゴジラの最初の日本上陸、フェーズ2は二回目の上陸、フェーズ3は立川移動後)が、フェーズが進むごとに会議自体がブラッシュアップされていくさまが心地よく描かれてました。手続き論を繰り返し、的はずれな対策を繰り返す状態から、より機能的に、現実を見据えた会議になっていく。そして最初はゴジラだけだった敵が国連も加わり、二方面での対策が必要となっていく。このへんの過程をもう少しボリューム付けて見たかったという気もしますが(実際の外交官、大使館との交渉、現地でのやりとりも見たかった。このへんは少しステロタイプに処理された印象があります)この映画の主人公である日本政府が成長していく姿は思い入れられるし、やはりグッと来るものがあります。最初は「なんだかなー、現実に起ってもこんな感じなんだろうなー」と思いながら見てましたが、結局「がんばれ!」と応援している始末。まあ、掌の上とはこのことでした。

 

そして、なんといっても「この映画は成功だ」と思わせてくれたのは、最終形態になったゴジラによってもたらされた圧倒的な終末感。誰もゴジラを倒せない。東京がほぼ無人になり、ただゴジラだけがいる。しかし誰も手を出せない。兵器は通用せず、飛行するものは撃ち落とされる。そして核兵器による東京攻撃を提案する国連軍。暗闇の都心にゴジラがただ佇んでいるさまは美しくすらありますが、「この世に本当の終末が来る」という脅威。ゴジラが本当に「恐怖の象徴」になったというだけで、「初代ゴジラに近づける」という庵野監督の意図は達成されたといえるでしょう。いや、怖かった。怖かったよー。

f:id:otokoman:20160807014714j:plain

あと市川実日子がとてもよかったです。とても。このシーンメガネかけてた気もするけども。 

 

気になった点がいくつかあるとするなら、最後の作戦に入るくらいから「あ、これ成功するやつだな」という空気になって最後までいってしまったので、ここらへんでなんか「全て覆って終わるんじゃないか」という危機感を作って欲しかったというのと、博士の謎が解けた後の効果がわりとあっさり処理されてたのでもう少しインパクト欲しかった、そして映画序盤か後半くらいで、一度ショッキングな「一般市民の死」をクローズアップしても良かったかな、と。基本的に会議と戦闘の繰り返しなので、生活感が見る側に薄れていく時間帯がある気がします。

   

 と、気になるところはあったにせよ、面白い傑作だったのは確か。そして、この映画についての記事もぼちぼちネットで出始めています。

www.oricon.co.jp

実際この記事では

「本作は、複数の会社が出資しあってリスクを分散する製作委員会方式をとらずに、東宝が単独で制作。複数のスポンサーの意向をとりまとめる必要がない環境は、作家性の強い庵野にとって好条件であったことは想像に難くない。事実、本作の撮影前に「この映画は珍しく東宝がお金を出してくれました。それを無駄なく使いたいと思います。ギリギリまでがんばります!」とうれしそうに切り出した庵野は、スタッフに対して「何よりもおもしろい日本映画を目指してやっていきたいと思います!」と力強く宣言した。

 「複数のスポンサーの意向をとりまとめる必要がない」とあるように、他の日本映画が多かれ少なかれこの部分に苦しんでいることが暗に表現されてます。実際この「東宝がお金を出してくれた」というところがこの「庵野秀明テイスト100%」と言うべき作品ができた要因の一つではありそうです。 

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ

 
別冊映画秘宝 特撮秘宝vol.4 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

別冊映画秘宝 特撮秘宝vol.4 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)

 
飯伏幸太 大怪獣モノ 激闘の日々 [DVD]

飯伏幸太 大怪獣モノ 激闘の日々 [DVD]

 

 まあ、エヴァもいいですが、庵野監督においてはこれでしばらく「何を撮っても許される」状態になっていくと思うので、ガンガン面白いのを作って欲しい。エヴァはまあ、死ぬ前に完結編が見れればいいです!

2016/9/1画像追加。どうしても胸あるように描いてしまう。あと肩幅の不安定さよ。

f:id:otokoman:20160827205947j:plain

 関連記事 

otokoman.hatenablog.com

otokoman.hatenablog.com

otokoman.hatenablog.com

otokoman.hatenablog.com