男マンの日記

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9・19 全日本プロレス後楽園ホール大会。王道トーナメントは諏訪魔制覇!個人的MVPはゼウス!

9月から始まった王道トーナメントもいよいよ決勝戦、というわけで行ってきました後楽園ホール。初めは行くつもりも無かったんですが、9・17ラジアントホール大会のメイン、ゼウスVS崔が素晴らしすぎたのでこの日も観戦を決定。観客の入りは最終的には1200人ほど、というわけで程よい感じで見れました。

いや、程よい感じって。何で王道トーナメントで後楽園がパンパンじゃないのかとも思いますが。ともかく隣の東京ドームではBABYMETAL東京ドーム2DAYSの1日目だったため、異様に黒系メタルTシャツ人口密度多めの空間を通り過ぎて後楽園ホールへ。それでも七割くらい入っている感じではあり、盛り上がってもいたのですが、それでも祝日の後楽園ホールを満員にするくらいのポテンシャルはある今の全日本プロレス。ここは超満員札止めにして両国への勢いを付けて欲しかった。

 

とりあえずこの興行は9・4,9・17と繰り広げられていた王道トーナメントの決勝。是非以下のエントリを読んでこの決勝のエントリを読んで頂きたい。 

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 第1試合 6人タッグマッチ

◯渕正信&青木篤志&佐藤光留
13分1秒 逆さ押さえ込み
✕SUSHI&西村修&土方隆司

第1試合は安定のおすしさん。試合開始前に挨拶していたスルースキルズと一緒に入場しSUSHIダンス、今日はしっかりと渕さんのグーパンチ(レフェリーには「パー」とアピール)を喰らい、テッカマキをカットされ、最後は渕さんに逆さ押さえ込みで3カウントを奪われていました。流石の仕事っぷり。そして相変わらず土方は黒光りして身体パンパン、コンディション良好そうでした。正直今の井上雅央よりコンディション良さそうなのでいっそGAORA挑戦してみてはどうでしょうか、というくらい。アジアタッグコンビが第1試合なのが勿体無い(佐藤光留は土方を意識してバチバチいってましたが)、以外は文句ない第1試合でした。

 

 

第2試合 王道トーナメント公式戦 準決勝

◯ゼウス
10分33秒 ジャックハマー
✕秋山準

第2試合は王道トーナメント準決勝。今日も怖い秋山準が炸裂していました。場外にゼウスを放り出し鉄柵!DDT!エプロンからのニードロップ!ガンガンいってます。しかしそこに屈しないのは今のゼウス。お返しに場外戦で秋山をボコボコにしてからマウント取ってのエルボー連打で秋山を攻め込みます。

ネックロック、エクスプロイダーで反撃する秋山をダイビングラリアットからのラリアット連打で制し、最後はおなじみジャックハマーで3カウント!ゼウス秋山越え!この瞬間「ああ、ゼウストーナメント優勝するのかな」という空気が流れました。きっちりと観客にゼウスが認められていると感じた瞬間でした。10分という短い時間にエッセンスが詰め込まれた好勝負でした。ゼウスと握手し、声をかけて去っていく秋山にもグッときました。何というか、色々詰まっている試合。

第3試合 王道トーナメント公式戦 準決勝

◯諏訪魔
8分10秒 アンクルホールド
✕ケンドー・カシン

一方、こちらは曲者ケンドー・カシン登場。今回も大怪獣モノの卵を持って登場(後に偽物と判明)、諏訪魔応援団のノボリをへし折る、アンクルホールドかけられて靴脱げる→丸め込む、などカシンムーブ炸裂させてましたがそこは諏訪魔。全部を受けきってからのアンクルホールドで3カウント。なんというか、前の試合の余韻を全て洗い流すようなまったく違う世界観の試合でした。

正直、こういう試合をやるのであればVTRでストーリーを保管するとか、例えばボンバー斎藤レフェリーがカシンの味方するんだったら最初に和田京平レフェリーを上げておいてカシンが暴行→ボンバー斎藤登場、みたいな流れをつくるくらいは必要なんじゃなかろうか、と思いました。今年正月の諏訪魔プロデュース興行を見ても、全日本はそういうことやろうとするわりには緩い。DDTを見てしまってからだとそこらへんが顕著に見えてしまいます。今回ももっとボンバー斎藤が悪い事してブーイング食らってほしかったし、いろいろ惜しかった。ともかく決勝は諏訪魔VSゼウス!

第4試合 王道トーナメントスペシャル6人タッグマッチ

◯ボディガー&崔領二&滝澤大志
10分8秒 反則
✕長井満也&吉江豊&大森隆男

 そして次は王道トーナメント敗北組による6人タッグマッチ。まあ、普通にやるかと思っていたら長井満也が南野タケシを伴って登場。完全なヒールモードで登場した長井、最後は敵味方構わず暴れまわって反則を取られて試合終了。短い試合でしたが刺激的で楽しめました。長井、南野はこのスタイルで継続参戦するんでしょうか。今の全日本で本格的なヒールユニットは存在しないので立ち位置はあるかと思います。今のイキイキしている長井は見ていても楽しんでいるのが伝わってくるのでまた見てみたいところです。ちなみに試合後にW-1の征矢が来場、大森相手の復帰戦を直訴してました。

第5試合 GAORA TVチャンピオンシップ

◯中島洋平【挑戦者】
11分50秒 跳後廻蹴→片エビ固め
✕ビリーケン・キッド【王者】
※第12代王者が2度目の防衛に失敗。中島が第13代王者となる

 この試合は特に書くことなし。なんというか、あまり締まらないまま最後までいってしまった、という印象。攻防の最後の技があまりビシっと決まらないので観客も分かりやすく沸くことができずにうーん、おーとか言っているうちに終わった試合。中島はもうちょっとチョップにしてもキックにしてもキレが欲しかった。ビリーケン・キッドを活かしきれなかったのが惜しい。そういう試合でした。残念。

   

 

セミファイナル 王道トーナメントスペシャルタッグマッチ

◯宮原健斗&ジェイク・リー
9分52秒 ブラックアウト→片エビ固め
✕野村直矢&青柳優馬

 打って変わって観客が沸きまくったのがこの試合。とにかく野村、青柳が宮原につっかかりまくりガンガン行く。宮原がコーナーで待機していてもお構いなしにエルボーで叩き落とす。青柳に怒った宮原が「ゴン」とでっかい音のする頭突きで反撃。思い知らされたと思いきやまた突っかかっていく青柳と野村。それに触発されたのか、ジェイクもいつもより一段階厳しい蹴りをガンガンと二人に叩き込んでいったため観客大爆発!最後は野村が宮原のブラックアウトに沈みましたがいや、凄い試合でした。

こういう試合が若手同士で行われるあたり全日本プロレスの未来は明るい!と言いたくなる試合でした。試合後は宮原が野村、青柳をNEXTREMEに勧誘し二人がそれを受諾。これからの闘い模様が楽しみです。

メインイベント 王道トーナメント公式戦 優勝決定戦

◯諏訪魔
25分36秒 ラストライド
✕ゼウス
※諏訪魔が初優勝

メインはいよいよ王道トーナメント決勝戦。向かい合う諏訪魔とゼウス。このトーナメントで輝いたのは明らかにゼウス。横浜ラジアントホールでは崔との凄い勝負を繰り広げ、この日も秋山から初勝利。ノリにノッているゼウスに比べ、諏訪魔は宮原を降し、滝澤、カシンと連破するものの足を攻められて苦戦しながらの決勝進出でした。試合が始まってもsの勢いの差は現れ、かなり一方的にゼウスが攻め込む展開。足を中心に攻め込み、チョップ、場外乱闘、次々とくりだすパワー殺法で諏訪魔を圧倒していきます。段々と弱々しく動けなくなっていく諏訪魔。怪物の弱さが顕になった、とその後にようやく反撃開始。まずはスリーパーでテンポを引き戻してからのラリアット、ドロップキック、バックドロップと攻め込み、最後はラストライドで3カウント。本当に追い詰められた後の勝利で諏訪魔が王道トーナメント優勝を飾りました。

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 こうして諏訪魔が優勝して幕を閉じた王道トーナメントですが、この大会でぐぐっとグレードをあげたのはなんといってもゼウス。完全に一人のトップレスラー、メインイベンターとして独り立ちした印象を受けました。その他にも、ヒールスタイルで継続参戦をアピールした長井満也、まだまだ健在っぷりを示した秋山準、ゼウスに惜しくも破れたものの、桁外れな破壊力を示した崔。これから群雄割拠の情勢を示してきた全日本プロレス。とりあえず両国にどういうカードが組まれるか。これからの全日本プロレスの展開が楽しみです。 

週刊プロレス 2016年 09/21号 No.1868 [雑誌]

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