男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

高尾蒼馬と全日本プロレス復活のシナリオについて。広がっていく全日本イズム。

世界Jr選手権 高尾蒼馬vs平田一喜  

先日、9・18DDTエディオンアリーナ大阪第二競技場「大阪ベイブルーススペシャル2016」で世界ジュニア選手権試合、高尾蒼馬vs平田一喜が行われ、高尾蒼馬が王座を防衛。ほぼ同期の二人ががっちりと組みあい、平田もいつものダンスを封印してシリアスな闘いを繰り広げました。そしてサムライTVで放映された試合の中で、実況の村田アナウンサー、実況の鈴木健.txtとの間でこのようなやりとりがありました。

鈴木健:全日本プロレスに上がって一番学んだ大きなことは技数を少なくすることだって言ってましたね

村田アナ:あ、そうなんですか

鈴木健:それはやっぱりその、全日本のスタイルですよね、ええ。

鈴木健:ただただその、技を羅列しているだけでは駄目だっていうことを凄く教わったって、身にしみてわかっっていうのを高尾選手は言ってましたよね、そういったことを、細かいことを一つ一つ、全日本の先輩の皆さん言ってくれるんですね。和田京平レフェリーも含めて。

村田アナ:はい

鈴木健:DDTはどちらかというと、ユニットごとに反省会とかやると思うんですけど、あんまり上の選手が細かく言うっていうことないじゃないですか。どちらかというと自由にやらせている風潮があるんで

村田アナ:実践を重んじるというか

鈴木健:それで個性を伸ばす、という形じゃないですか。でも全日本プロレスはちゃんと、全日本プロレスの歴史に培われたレスリングに基づいたアドバイスをしてくれる。それが凄くやはり大きかったらしいですね。

村田アナ:まあ高尾蒼馬選手にとっては、全日本プロレスで見る選手は皆大きいですし

鈴木健:ジュニアの選手も自分より大きいですからね

村田アナ:そういうところで歯を食いしばって生き残ってきました。吸収できるところは全て吸収し、伸ばすところは伸ばすというところで。

鈴木健:いやーけど全日本プロレスっていうのは素晴らしい団体ですね。他団体から参加した選手をゲスト的に扱うのではなく、そうやってちゃんと細かいところまでひとつひとつアドバイスしてくれるっていうのは本当にいいところですよね。

村田アナ:閉鎖的というよりは、どの選手に対しても仲間意識を持っているといいますか。オールジャパンの名のもとに集った者たちは皆仲間というか。

鈴木健:そういうところで培った高尾選手というのは、それは自信付きますよ

村田アナ:そして強いです

高尾蒼馬はチームドリフ時代から全日本プロレスに参戦。今年もジュニアヘビーのシングルリーグ戦「Jr.BATTLE GLORY」に参加するなど実績を積み上げてきました。その上で今年の8・28両国大会での佐藤光留とのタイトル戦で勝利。世界ジュニアのタイトルを奪取しました。このように継続的に参戦する中で一つ一つ学ぶことが有り、吸収していったからこその結果だったということが鈴木健.txtのコメントからわかります。

去年、曙、潮崎、金丸、鈴木鼓太郎と次々と離脱者に見舞われた全日本プロレス。所属選手が減り、外部からの参戦選手が増えたことにより「全日本プロレス的なもの」がフリーの選手や他団体の選手に拡散されていくという現象が置きているのだと思うと悪いことばかりではないな、というところもあります。これからの高尾蒼馬の変化、ベルトを奪おうとする全日本勢との闘いにも期待したいところです。

   

秋山準、全日本プロレス再生への道

そして先日、週刊プレイボーイで秋山準インタビューが掲載され、Web版でも前後編に渡って掲載されていました。話は秋山の学生時代から全日本プロレス入団、ノア時代、三沢の死、そして全日本プロレスの社長になるまでの人生、そして社長としての苦悩、若手の育成について語っていました。

 

wpb.shueisha.co.jp 

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 このインタビューの中で、秋山は全日本プロレスの苦しさ、危機に関して赤裸々に語っています。

「昨年末あたりは、もう本当にダメかと思いました。嫁さんには言いましたよ、『いや~、俺、キッツイよ』って。そうしたら、『辞めるのは簡単だけど、選手の子供とかどうなるの?』って。『確かにそうだよな…なんとかしないとな』っていう会話がありましたね。

僕にも娘がいるし、いつも子供のことを考えてしまうんですよ。俺が辞めちゃったらこの子どうなるんだろう?と思ったら、辞められない。

社長になったときは正直、すごい(会社に)負債があって、へたしたら数ヵ月で自宅がなくなるっていう状態だったんです。だけど嫁さんは『まあ、しょうがないでしょ』って言う。『いや、しょうがないって、おまえ、家なくなるかもしれないんだよ』、『アパートに住んだっていいじゃない。私も仕事行くし』って、全然悲壮感がないんですよ。だから僕、深刻に考えるのがアホらしくなってきて(笑)」

いい奥さん!しかしこういうことも影響したかわかりませんが、今年の全日本プロレスは宮原健斗のチャンピオンとしての台頭、ゼウス、崔、真霜らが存在感を示し、ジュニアヘビーでは青木、佐藤らが梶トマト、竹田誠志らの挑戦を受けて幅を広げる作業をしてきました。

どん底を経験し、開き直って進み続ける全日本プロレス。W-1との団体対抗戦も始まり、大日本プロレス勢も継続参戦。K-DOJO、DDTとの交流も続き、まさに全方位外交を続いています。いよいよあと2ヶ月に迫った両国大会に向けてどういう手を見せてくれるのか。とりあえず10・8の後楽園大会ではW-1勢との対抗戦に期待です。

number.bunshun.jp

 こちらがNUMBERでの王道トーナメント記事。諏訪魔の笑顔がキュートです。

週刊プロレス 2016年 06/15号 No.1852 [雑誌]

週刊プロレス 2016年 06/15号 No.1852 [雑誌]

 

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