男マンの日記

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諏訪魔!諏訪魔!諏訪魔!ドリー!11・27全日本プロレス両国国技館大会感想。

いよいよ待望の全日本プロレス両国国技館大会観てきました。全試合振り返ろうと思ったんですが全11試合ありましたので、感想をトピックに分けて記載していこうと思います。

 

プロレスお腹いっぱい!5時間半、11試合の長丁場! 

いきなりマイナスっぽい書き出しですが、もう本当にプロレス観すぎて疲れた、という興行は久しぶり。少し前の1・4東京ドームとか、3~4年前のDDT両国大会とか、大舞台にテンション上がっててんこもりの結果すげー長くなる、という興行はたまにありますが、最近新日本もDDTもこなれてきて進行も早いし試合も前半は短め、という興行が多くなってきました。そしてその中、秋山体制になってはじめての両国大会となった全日本が豪華カードを丼飯いっぱいにしたうえにさらに演出もてんこ盛りにした結果がこの5時間半興行。長い!とにかく長かった!

いや、試合は面白かった!前半第一試合の全日本野村直矢VS大日本野村卓矢のシングルマッチは観客を温めるのに十分な気合の入った好勝負。「これぞ第1試合!」という試合でした。その他にもレイパロマも初めて見たしSUSHIもよかった。ジェイク・リー、青柳、岩本を崔、真霜、竹下が叩き潰した6人タッグもよかった。そして後半の5大タイトルマッチは全部の試合が毛色が違って飽きずに見れました。イケメンの凄さ、高尾と石井のぐっとくる闘い、大仁田&渕の圧倒的存在感、関本&岡林VSビッグガンズの大・大・大肉弾戦!そして何と言っても三冠戦、宮原VSの諏訪魔!とにかく凄かった。もう現在の全日本を「これでもか」と見せつけに来た興行でした。

観客数も6522人。今年のDDT両国大会が5394人だったこと、3年ぶりの両国だったことも考えると大健闘といえるでしょう。枡席4人がけだったこともあり、空席はわりとありましたが枡席4人で7割くらい入っていたことを考えると上出来。もちろん満員に越したことはないですが、充分熱気にあふれた大会でした。

ただ、やはり5時間半は長かった。まあ、オープニングアクトのスルースキルズが二曲歌ったところから長引く予感はあったわけですが、その後のレジェンド8人タッグで一人ひとりの入場曲で入ってきた時点で「これは長いぞ・・・。」と思いました。なにしろ8人がそれぞれの曲で入ってくるだけで20分くらいはかかるわけですから。さらに最後に入場したドリー・ファンクJrがなんとリングサイドを一周してからの入場!試合は12分くらいで終わりましたが、退場時もドリーが観客と握手しながらの退場。この試合だけで40分くらいは経ったような気がします。

休憩前のGET WILDVS秋山&カシン組の試合後にも大怪獣モノが出てきて特にオチもなく帰るというグダグダっぷり。カシンも大怪獣モノと絡むんだったら責任持って落として欲しいものです。

そしてさらに、休憩後のカーベル社長の挨拶「後半戦スタート!」からの5大タイトルマッチ前に行われたあべ静江の君が代斉唱、そして特別立会人、小橋建太の入場・・・。

まあ、ここらへんこなれてきて慣れてくれば1時間は短縮出来たはずなので今後の課題として頑張って欲しいところ。5時間半はさすがに人間の集中力が保つ時間を超えていました。まあ、セミ・メインが凄かったから見てしまったわけですが。

   

 というわけでここからは凄かったところを2つ。

とにかく宮原健斗、そしてなんといっても諏訪魔が凄かった! 

いや、メインイベントは宮原健斗vs諏訪魔で、26分21秒 シャットダウンスープレックスホールドで宮原健斗が勝ったわけです。待望の諏訪魔超え。しかし、いやがおうでも浮き彫りになるのは諏訪魔の規格外の強さ。いやスゴすぎる。本当にあの両手チョップ、左手ラリアット、バックドロップ、本当にシンプルな技に説得力が有りすぎる。そして受けるときもあまり体の軸がブレないんですよね。宮原のブラックアウトを連発で喰らいながらも受け止めてからのラストライド。化け物感が半端ないです。

しかしこう考えると、諏訪魔が強すぎるというのは悲劇でもあります。諏訪魔に試合で勝っても、強さを感じるのは諏訪魔。わかりやすいマッチョではない諏訪魔ですが、叩きつける力、投げる力、持ち上げる力は図抜けたものがあります。そしてとにかくタフ。この試合も負けましたが、リングで大の字になり、立ち上がっても足に来ている宮原を尻目に頭をおさえながら「いてえなぁ」といわんばかりに地力で歩いて帰っていきました。化け物か。いや、アキレス腱切って気づかなかった時点で化け物なんですが。知ってたけど凄かった。

そして何はともあれ、この諏訪魔相手に説得力のある勝利を上げた宮原も凄い。あれだけスリーパー、チョップ、バックドロップと追い詰められながら立ち直り、ブラックアウト連発からのジャーマン、そしてトドメのシャットダウンスープレックス。本当に三冠チャンピオンとして強さを身につけました。この一年、ゼウスとの決定戦から大森隆男、秋山準、崔領二、関本大介、真霜拳號と強豪を倒してきた実力が発揮されていた。やられてからの粘り、畳み掛ける展開、王者としての上手さも兼ね備えてきた宮原。これからも楽しみです。 

全部違う闘い!5大タイトルマッチ! 

頂点に立つ宮原VS諏訪魔では本当にじっくりとした王道のプロレスを堪能しましたが、セミファイナルの関本&岡林VSゼウス&ボディガーは4人が4人共パワーファイターという闘い。怪物が4人集まって力比べ。このド迫力!しかし迫力だけではなく、しっかりと連携技なども繰り出す繊細さもあり飽きさせない。日本人パワーファイターの頂点を極める4人のタッグマッチは文句ない迫力があったし、アジアタッグ選手権の青木&佐藤VS渕&大仁田は存在感勝負。毒霧を浴びた佐藤光留を渕がバックドロップ連発からフォールするという展開も衝撃的でした。

そしてその前の世界ジュニア選手権は元チームドリフ、石井VS高尾のどこかエモーショナルな闘い。GAORA TV選手権はなんといっても黒潮”イケメン”二郎の華が爆発した将来を期待させてくれる試合。

タイトルマッチを5試合やって、その5試合のテイストが全部違うところが今の全日本プロレスのいいところ。この5大タイトルマッチに絡んだ選手の所属団体は大日本プロレス、DDTプロレスリング、Wrestle-1、FMW、パンクラス、そして全日本プロレスという6団体。前半に出た選手を合わせるともうかなりの団体数。しかしオールスター戦っぽさがないのはセミ、メインを全日本プロレスの選手が締めているから。バラバラにならないのが凄い。ちゃんと「全日本プロレス」になっているんです。

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 ともかく、両国大会を成功(でいいでしょう!!)させた全日本プロレス。ますます勢いをましてこれから最強タッグリーグ、ここからどういう展開になるのか。主導権を宮原が握ったまま長期政権になるのか。他に誰かが現れるのか。諏訪魔はどうするのか。ダーク・ナイトメアは?GET WILDは?とにかく自由な人たちが闘い続ける全日本プロレスをこれからもしっかり見続けようと思います。最高でーす! 

教養としてのプロレス (双葉文庫)

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