男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

ドラマ完結!「逃げるは恥だが役に立つ」ただただ面白かったという感想文。

さて昨日、人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」が最終回を迎えました。

 

こだわったコメディ演出、周到な仕掛け

基本的にはこのドラマ「恋愛もの」というより「男女について結婚というシステムはどういうものか」というテーマが表に出ていました。もともとが平匡の家事手伝いとして働いていたみくりが家の引っ越しという事情で「フルタイムで働かなければいけない」という理由から、家事に給料が発生する「契約結婚」というシステムを考え、平匡がそれに乗っかる形で両者は結婚(籍は入れてませんが)いびつな結婚生活を送るうちに二人にいわゆる「愛情」が生まれてきて、それによって生活が変わっていく、というお話。

つまり、感情の流れと男女のシステムが干渉しあって互いの関係性が変化していくというのがメイン。私、原作も購入して読みましたが、原作ではこの要素がドラマより強く出ていてしっかりと「考えさせる」作品に仕上がってます。

ただ、ドラマとして見るには少し構えるようなものであるのも確か。そのためか、このドラマは様々なバラエティ演出を取り入れ、平匡とみくり(特にみくり)の心情をはっきりと寸劇の中での長台詞で表明させていました。バスガイドの時とかがよかった。サブストーリー(後半ほぼメインを喰ってましたが)としての百合さんと風見さん、そしてコメディリリーフとしての古田新太と藤井隆。とにかくバラエティ要素を適度に入れることで見やすく、男女にとっての結婚、家事への現金報酬、結婚への固定概念、という問題を取り扱うことに成功してました。恋敵も特に際立って出てこない平匡とみくりの「敵」は、一般的な「結婚」という概念であり、それを打ち破って自分たちだけの「結婚」を手に入れる。そう、「逃げ恥」は「おもしろい概念ドラマ」だったのです。

   

・とにかくガッキーの可愛さと全てを中和するパワー!

まあみんな言ってますが、とにかくガッキーがかわいい。かわいいだけでなく、ガッキーが素晴らしいのは「生々しさのないコメディ空間を作り出せる」ことじゃないかと思います。どこかマンガっぽい演技はよく言われる「いい意味でいやらしくない」というか。男女二人で生活していても普通に観ていられます。ただ、ときには平匡に迫るシーンなどもあり、そこで観客が身悶えるわけです。そのギャップ!ギャップたるや!星野源もどこか人間っぽくないところがあり、この二人の組み合わせだからこそすんなりと入り込めたし、観続けてもイヤミがなかった。いい大人が「チューが大事件」という恋愛をしていても受け入れられた。絶妙な主役二人のキャスティングだったんじゃないでしょうか。

・影の主役!石田ゆり子の可愛らしさ!

そして影の主役である百合さんこと石田ゆり子。石田ゆり子自身は47歳ですが、その年齢とは思えない透明感がありました。そして百合さん自身は処女のままもうすぐ50になるキャリアウーマン。半ば結婚を諦めつつも仕事へのプライドもあり、仕事へのプライドを持っている自分を認めきれない女性でもあります。男性からの白眼視を受けることもあり、しかしそれを能力で跳ね返す。自分を認めたい、という闘いの中で変わっていく百合さん。 年齢への怯え、仕事への意識。現代の女性(男性もか)が持っている葛藤と闘う百合さんは、つきなみな言い方ですが現代の投影としてのキャラクターとも言えるでしょう。魅力的なキャラクターにしっかりとメッセージが込められている、それも「逃げ恥」の魅力でしょう。

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 まあいろいろうだうだ言ってましたが、とにかく「逃げ恥」はドラマも良かったけどマンガも面白いです。今月発売の「Kiss」に最終回が載ってるので読むべし。読むべし。「なるほど、こういうふうに繋いでたのか」とか、「平匡さんちょっと印象違う」とか色々楽しめます。とにかく私もしばらくハマらせてもらったので「ありがとうございます」と言いたい。いや、面白かったです。 

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最終回の恋ダンスから。リラックスしてるガッキー、少し固めの星野源が対称的。

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恋 (通常盤)

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