井上純一「中国嫁日記」6巻が出たので読みました。そもそもブログで連載されているこの漫画。サイトはこちらです。現在出産フィーバー中!おめでたい!
ブログ連載(っていうのか?)では月さんが出産されておめでたムード(おめでとうございます!)ですが、単行本のほうは2014年1月までの4コマが収録されているため、出産は多分あと1~2巻先になりそう。載っているエピソードが微妙に古いためか、色々あったK水氏と仲良くしているシーンがあったりなどして少しだけ懐かしい気持ちになったりします。
色々。
そして、牛角(子猫)をおとなりさんに譲るエピソードが入っている今回、読み切りとして入っているのは月さんの妊娠エピソード。しかし今回の妊娠ではなく、1つ前の妊娠。ということは・・・。
人工授精からの流産という重く、結果としては悲しい結末になるこのエピソード。瑞々しく月さんの感情が描かれているだけに、読んでいるこちらもぐっとくるし、そして悲しい気持ちにもなります。しかしこれは誰にでも起こり得ること。月さんもジンサンも、夫婦として手を取り合ってこのことに立ち向かっていき、向き合っているところに心を掴まれます。
もともとは「オタクが国際結婚」というキャッチーな珍しさで注目を集めたこの「中国嫁日記」ですが、6巻まで進み、二人が寄り添って生きていっている姿がしっかりと描かれている。二人が夫婦になっていっているさまが胸を打ちます。
しかし、今回無事に出産された月さん。この漫画を読んでからだとほんとうに「おめでとうございます」としか言えなくなります。子供が生まれるって凄い。それが当たり前のことじゃなく、色々な偶然もあり、運もあり、本人たちの頑張りもあり・・・。いろんなことで成り立っていることを思い知らされました。
もちろんこんないい話だけではなく、4コマ本編ではちゃんと(?)ジンサンが金持ちを妬んだり月さんに呆れられたり、相変わらずダメな部分を発揮してくれているのでホッとできます。そして今回どちらかというと中国のいろんなエピソードが多め。市場での買い物、謎の停電スイッチなどなど。
4コマ部分を気楽に読んで、そして今回の読み切り漫画を読んで、そしてブログの妊娠→出産までの流れを読む、というのが今回の楽しみ方なんじゃないかと思います。今回はぐっと重めの6巻。面白かったです!
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