先日「豆腐プロレス」についてのエントリーを書きました。
アイドルがプロレス、というような試みは今までいくつか行われていますが、ファンから批判を浴びがちなのも確か。しかしこの番組に関しては練習風景を公開したり、ミラノコレクションAT,下田美馬という元プロレスラーをコーチにつけていることも公表。極力炎上要素を排除しつつ進めていることが伺えます。2クール確定、というつくりも本気度を感じますし、アイドルがプロレスをやることでファンの目が集まることも確か。期待しつつ第一回を待ちたいと思います。
そして、その前の観戦記で、東京女子プロレスについて書いたことがあります。
アイドル同士のプロレスが前半戦一番湧いた、という事実をしっかりと他のレスラーは噛み締めて欲しい。W-1のプロレス学院卒業生の才木はともかく、伊藤も未熟ながら気持ちと声で観客を持っていってました。さすがアイドル。表現力が素晴らしかった。
人数は増えましたが、KANNA、えーりん、MIZUHOがいなくなったり、清水愛が所属じゃなくなっていたりと割と出入りは激しい東京女子プロレス。前半の試合がキツくて後半の試合はいい、というのは去年も同じことを言っていたような気がします。全体としての底上げがあまり進まず、出来る人(山下、中島、坂崎、そして優宇)とそれ以外、という構図もあまり変わっていない印象。少し停滞感を感じてしまいました。出来る人たちも、あくまで出来る人たち同士じゃないとクオリティが落ちたりするので、今年からは積極的に試合レベルのアップを図って欲しいところです。
そこからちょっと火がついてツイッターに連投しましたが、ここですこしまとめておきたくなったのでここに記していきます。
私も基本的にはプロレスラー以外の人間がプロレスをやることには批判的な人間です。
でもなぜAKBグループが出演するプロレスドラマ「豆腐プロレス」に期待するかというと、「昭和元禄落語心中」という漫画がアニメになって、声優が作品の中で落語をやる。それが下手な落語家さんよりも上手い場合があったからです。
もちろん役柄として、落語の一部だけやるというのと色んな演出が入っているから、というのもあるんですが、そこに「落語家がやる落語より上回る瞬間がある」と思えたし、技術的にはそこだけ見れば落語家さんに声優さんが遜色がない。むしろ、声優さんのほうが上手い場面があったりするわけです。
「豆腐プロレス」も、今の女子プロレスのレベルから考えたらそもそもアイドルがやるほうがクオリティが優れている場合がある。もちろん技とかを限定して安全性に配慮している、という前提ですが。表現力もそうだし「女子プロレスラーである」ということと、「女子プロレスラー以外の人がやるプロレスより優れたプロレスができる」ということは必ずしもイコールではないんじゃないか、と思うわけです。「豆腐プロレス」の練習風景を見ると、各自真剣に取り組んでいるし、少なくともプロレスファンからしても、ミラノコレクションAT、下田美馬というコーチ陣に文句は言えないわけです。
そしてそのコーチ陣に指導され、ルックスや運動神経、表現力によって選抜され尽くしたとも言えるAKBグループのメンバーがプロレスをやる。安全性を技を限定することで担保した上で、ドラマの中でのプロレスという形でいいところを取っていく。それをTVで流されたときに、女子プロレスの前座のプロレスを生で見る体験よりエンタメとして上回ってしまうと思うんですよね。
TVって時点で生観戦する客より明らかに多い人たちに拡散するわけで。そうなったときに女子プロレスラーとしてどうするか。女子プロレス団体が競争相手としてたいこうすることが出来るのか、ていうのは考えなきゃいけないんじゃないかと思います。もし「豆腐プロレス」を見た人たちが女子プロレスを見に来たときに、「豆腐プロレスのほうが良かった」と言われる可能性すらある。そのときに、専業で女子プロレスをやっているレスラーたちの存在価値はあるのか。
もちろんスターダム、仙女らのトップどころは素晴らしいクオリティの試合を連発してますが。そういうところばかりではないのもまた事実。脳天気に「これで女子プロレスが注目される」とか、「クオリティは本物のほうが高い」と言い切れないのも確かなわけで。各団体は「AKBが競争相手になった」という意識を持って切磋琢磨して頂きたい。
本当に大丈夫?これが「豆腐プロレス」から考えた女子プロレスについての私の感想です。以上!
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とりあえず、里村明衣子は素晴らしい・・・。
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