男マンの日記

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1・29DDT後楽園大会「Sweet Dreams!2017」観戦記後半。カリスマ佐々木大輔、HARASHIMA痛烈批判!

というわけで続きです。前半はこちら。 

otokoman.hatenablog.com 


第5試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合

◯石井慧介【王者】
11分43秒 ニールキック→体固め
✕ヤス・ウラノ【挑戦者】
※第42代王者が2度目の防衛に成功

DDTで行われる世界Jr防衛戦。高尾蒼馬がタイトル奪取してから全日本よりDDTでの防衛戦が多い気が。そして石井は以前から全日本に参戦してましたが、参戦してない平田やウラノが挑戦するのにはそこはかとない違和感を感じるのは私だけでしょうか。ウラノが獲ってたら全日本のジュニアリーグの立場がなかったのでは。

といいつつ試合はガッチリとしたものに。石井もウラノも落ち着いたファイトを繰り広げるタイプなので噛み合った勝負になっていきました。ただ終始王者らしく、主導権を握っていたのは石井。ウラノも4の字ジャックナイフ、終盤は丸め込みを連発するなどあわやという場面を作りましたが、石井はタイガースープレックス、返されるとすかさずニールキック。これがスパーンと入って3カウント。地味めな技ですが、当たったときのインパクトが凄く、観客も納得していました。会心の一撃。ただこの試合、正直あんまりウラノが勝つ絵が浮かばなかったのも確か。石井が秘めた強さを見せてくれた一戦でした。

 

そしてここで休憩。休憩時間にコルト”BOOM BOOM"カバーナの参戦が発表されてました。以前ノアに出てたと思うんですが。”元WWEスーパースター”とアナウンスされてました。スタイル的にも噛み合いそうなので楽しみです。

 

 

セミファイナル KO-D無差別級王座挑戦決定トーナメント決勝戦

✕KUDO
 18分42秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
◯竹下幸之介

ここから煽りVが。「人生の半分、DDTと一緒なんで」というKUDO、そしてその姿をファンの頃観ていて「強くしたい、DDTを。僕はそのためにいると思っています」と語っていた竹下の激突。

試合早々、手の探り合いからKUDOがバックスピンキック。いきなりダウン状態になった竹下が場外に逃げるとすかさずトペ・スイシーダで追撃するKUDO、飛ばしていきます。しかし竹下も徐々に回復し、チョップと蹴りの打ち合いからのジャーマン、DDTと攻め立てていきます。

正面からのぶつかりあいになると体格で優る竹下が徐々に有利に。寝技でスタミナを奪っていく竹下。しかしKUDOも負けずに蹴りまくり。トップロープからのダブルニーなどで攻め込んでいきます。技のキレ、蹴りのスピードはさすがのKUDO。パワーの竹下、テクニックとキレのKUDO、一進一退の攻防が続きましたがKUDOのダブルニーを竹下がかわしたところから一気に竹下ペースに。垂直落下式ブレーンバスター、ラリアート。ジャーマンはサムソンクラッチでかわされ丸め込み、バズソーを喰らいますが、地獄の断頭台のあとのダブルニーはヒザで迎撃。

ここまで本当に互角の中、エルボーの打ち合いから首への袈裟斬りチョップ、フルネルソン・スープレックスで優位にたった竹下がコーナーに登りましたがすかさずKUDOが竹下を捉え、コーナーからエプロンへの地獄の断頭台、そして場外に倒れた竹下にプランチャ式のダブルニー。インパクトのある技で主導権を握ったKUDOは背中へのダブルニー、スピンキック。とどめのダブルニーを狙いますがそれを立ち上がった竹下がなんとキャッチ!ユルゲンラリアット、ぶっこ抜きジャーマンと繋いだ竹下が3カウントで勝利!遂に決着がつきました。

最後までどちらが勝つか見えなかったスリリングな試合。しかしそれを制したのは竹下でした。「DDTの未来」竹下が20週年のメインイベントに。いや~、面白かった。二人共素晴らしかったです。

 

メインイベント KO-D無差別級選手権試合

◯HARASHIMA【王者】
 21分53秒 蒼魔刀→体固め
✕佐々木大輔【挑戦者】
※第60代王者が3度目の防衛に成功

この試合の煽りV、佐々木大輔の語りから始まるんですが、インパクトあったので書き起こします。カリスマが話す煽りVが面白いのは言葉を持ってるからでしょう。去年、竹下の挑戦を受けたときの煽りVも良かった。(句読点は追加させて頂きました)

誰もHARASHIMAさんには何も言わないじゃん、つまんないのに。

生き方も含めて

 

HARASHIMAさんがチャンピオンの時は、サラリーマン的な大会になるよね。

朝起きて仕事行って帰って寝るだけ、みたいな。

毎日そんな繰り返しみたいな試合じゃん。

 

応援してる人間も含めて

目を覚ませ

 

DDTっていう団体の、酒飲みに行ったり、仲良くしてるじゃん。

でも誰も本当のことは言わないんだよね、うんざりしちゃって。

 

(遠藤も)こっち側に来たら変わったでしょ。

あんな和気あいあいするタイプじゃない。

ポップでキャッチーな空気感ってすげー嫌いだから。

 

10年間、何人もの選手が変えようとしたけど変えられなかったじゃん

 

でもやっぱりそこを変えなきゃいけないから

なかなかキツいメッセージ。強い弱いじゃなく「つまんない」というのは佐々木のなかの大きな基準になっているように思います。竹下にも「つまんない」と行ってダメ出しをしていた記憶があります。ツイッタープロフィールに「借金あります」と書いてる佐々木大輔。HARASHIMA、竹下のようなアスリート的な選手とは正反対の生き方、価値観。この試合はその価値観の闘いでもあるのでしょう。

   

 

煽りVが終わり、佐々木入場。HARASHIMAが入ってきてもコーナーに立ったままだった佐々木がいきなり奇襲。テープまみれになりながらHARASHIMAを襲って主導権を握ります。反撃されそうになったら場外に逃げ、すかさず遠藤が青コーナーのクッションを外していくあたりがDAMNATIONのコンビネーション。DAMNATIONは直接手は出しませんがこういう動きで佐々木をアシストしていきます。

HARASHIMAの蹴りを鉄柱に自爆させてからじっくりと足攻めをしていく佐々木。コーナーにぶつけ、ドラゴンスクリュー、蹴りなどで攻めていきますがHARASHIMAもキックで反撃。しかし山折りをかわした佐々木が再びヒザ十字。低空ドロップキック。DDT,エルボー、そしてコーナー上での攻防からなんと!場外への雪崩式ブレーンバスター!のたうつHARASHIMAと下で受け止めたウラノ、ざわつく観客、これはインパクトありました。そしてイスにすわらせてのコーナーポストからのエルボーで追い打ちをかけます。ここまで完全に佐々木ペース。上手さとズルさ、そして破天荒な攻撃を交えて勝ちに近付いていきます。

リングに戻ったHARASHIMAにクロスフェースでとどめを刺しに行く佐々木、ベトナムドライバーは着地され、リバース・フランケンからの蒼魔刀を狙われますがかわした佐々木はすかさず押さえ込み。しかしロープに足をかけていたところを松井レフェリーに咎められます。抗議する佐々木、立ち上がったHARASHIMAが佐々木に蹴りを狙いますがかわされて松井レフェリーに誤爆!いや佐々木上手い!すかさず金的2連発からフォールはカウント2。この上手さとズルさが佐々木の魅力です。

そしてミスティカ式飛びつきクロスフェース!ロープに逃げようとするHARASHIMAですが回転されてリング中央に。それでも逃げようとするHARASHIMAに、前回のタイトル戦での決め技、変形クロスフェースに移行。グイグイ締め上げてこれは勝利!というところでしたがなんとかロープに逃れたHARASHIMA。いや惜しい!惜しかった!

しかし折れないHARASHIMA、バズソーを食らってダウンし、now or neverも喰らいましたが返し、ベトナムドライバーで持ち上げられるも着地して蒼魔刀!

そこからチョップの打ち合いからドラゴンスープレックスを食らうも顔面蹴りを連発した鬼のHARASHIMA、つるべ落としからの頭部への蹴り連発、一度目の蒼魔刀はウラカンラナで丸め込まれますが、2で返した瞬間に後ろからの蒼魔刀、そして正面から走り込んでの蒼魔刀で3カウント。HARASHIMA,苦戦、苦戦の末のベルト防衛でした。

 

正直8~9割佐々木が引張り、支配していたこの試合。佐々木が勝ってもいい試合でした。HARASHIMAの圧倒的な強さというのは見えず、なんとか最後に攻撃を集中して勝った、という印象。個人的には佐々木に勝ってほしかった。それくらい強さと巧さを見せた試合でした。

 

そして試合後はHARASHIMAと竹下が力のこもった握手。3・20さいたまへの予告をして興行は終了しました。最終的には満員マークがついた今回の後楽園ホール大会でしたが、色々とDDTも考えていかないといけない。受け身になっていないか?マンネリになっていないか?そんなことを感じさせた大会でした。

3月20日までにはあと2ヶ月近くあります。メインカードは発表されましたが、例えばこのカードをブチ壊して自分がメインになってやる、どんな手を使っても、いつでもどこでも挑戦権がなくてもベルトを強奪してやる、というようなレスラーが出てきてもいい。今のDDTに足りないのはチーム感から外れた、本当に観客を驚かせてリスクを取っていく要素なんじゃないか。今回負けたDAMNATIONがどう動くか。期待してます!なんかもうひと波乱! 

プ女子日和 私たちプロレス女子です (コミックエッセイの森)

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週刊プロレス 2017年 2/15 号 [雑誌]

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