男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

1・4東京女子プロレス 伊藤麻希VS男色ディーノ。プロレス人生劇場!

これを書いてるのは1月20日。もう当日ですが、1・20東京女子王子大会があるので、その前に1・4のことを書いておかないといけないだろう、とPCの前に座った次第です。実際この大会は会場で見ることが出来ず、AbemaTVで観戦しました。

 

この日のメインは激しい蹴り合いの末に山下実優が才木玲佳から3カウントを奪い新チャンピオンに輝き、セミファイナルでは東京女子プロレス初参戦の里歩が瑞希と組み、坂崎ユカ、中島翔子のみらクリあんずと対戦、惜しくも敗れますが、里歩のテクニック、瑞希とのコンビネーションが光りました。その他にもゾンビレスラー黒音まほが初参戦外国人選手と対戦したり、のの子、まなせゆうなが沙希様、アズサ・クリスティと対戦し、婚活軍復活を訴えたりと見どころ沢山。初後楽園からしたら遠くまで来たものだ・・・と感慨深い気持ちにもなってましたが、個人的注目はなんといっても伊藤麻希VS男色ディーノ。

去年の8・26後楽園で伊藤麻希にハマり、今まで追いかけてきた私としては、このディーノ戦は、デビューから今までの「第一期伊藤麻希」の集大成的な試合になるだろうと思っていました。8月の初勝利から瑞希とのタッグで才木、山下組に勝利するなど実績も少しずつ積み、頭突き、DDT、抱え込み式逆エビと自分なりの技の流れも出来てきました。そしてなんといっても圧倒的自己顕示欲で突き進んできた伊藤。これからプロレスラーとして生きていく上で、今までの自分を全て叩きつけるにはうってつけの相手が男色ディーノ。デビュー時から独自の道を行き、自分の後ろに道を作ってきたディーノだからこそ、伊藤の個性を受け止められるんじゃないか。アスリートとしてだけでなく、キャラクター込みのプロレスラー伊藤麻希を受け止め、凄いものを見せてくれるんじゃないかという未知のプロレスへの期待がありました。どんなに期待してたかというと、勝手にこんな絵を描いてアップしてたほど。会場行ってないけど。

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まずは伊藤麻希が入場、ニューシングル「セツナイロ」に乗せて気合を入れつつダブルピースしてるところがアイドルレスラーっぽいか。そしていつも通り男色ディーノが入場。AbemaTVでは入場曲の「スリル」が使えずに差し替え曲なのがテンション下がります。

試合はまず伊藤が攻めていきます。エルボー連打からドロップキック、そして頭突きでペース、コーナーに振ってのエルボーとペース握りにかかりますが、そこはディーノ、そうはさせません。

ボディスラムで投げようとした伊藤ですが、それをこらえたディーノが逆にボディスラムで叩きつけます。倒れた伊藤に容赦ないストンピングの雨を浴びせるディーノ。非情な「キラー・ディーノ」モードに突入します。

そこからは一方的なディーノのペース。ひたすらボディスラムで叩きつけ続けるディーノ。初めは気丈に耐えていた伊藤ですが、7発、8発と連発で叩きつけられると徐々にダメージが重くなっていくのがわかります。そこからナイトメア、グラウンドでのフェースロックと心身ともに痛めつけられていきます。

しかし、そこからが伊藤麻希の真骨頂。拳を握り、雄叫びを上げ、立ち上がってディーノに立ち向かい続けます。ここが伊藤の見せ所。やられればやられるほど立ち向っていく、そこで客の心を掴んでいくのが伊藤麻希。しかし何度もさらに叩きつけられ、いよいよ力尽きるか・・・というところで

逆襲のリップロック、というかキス!

そう、ゲイレスラーの男色ディーノの必殺技は男へのキス「リップロック」だが、女とのキスは逆に最大の弱点!しかし曲がりなりにもアイドルである伊藤麻希が(自称)初めてのキスを勝利のため、男色ディーノに捧げるというこの決意!会場はざわめき、ゲスト解説に来ていたアイドルちゃんは引き、すかさず会場から「落とせ」コール!しばらくリップロックを続け、ディーノが脱力したところですかさずフォールするもカウント2。

そしてコーナーに登ってミサイルキックを狙う伊藤。しかしディーノも阻止しようとコーナーに登りますが、そこに追い打ちのリップロック!そしてダメージを受けたディーノにミサイルキック。ここではカウント2に終わりますが、ようやく伊藤がペースを握りかけます。

しかし、そこでバッサリ流れを断ち切るディーノ。伊藤の投げをこらえて垂直落下式ブレーンバスター!会場大「伊藤」コール!

ここはなんとか2で返した伊藤ですが、直後に必殺の男色ドライバーを食らっては流石に返せずに3カウントを喫しました。 

第四試合 スペシャルシングルマッチ 15分一本勝負

◯男色ディーノ
12分34秒 スクリューパイル男色ドライバー→漢固め
✕伊藤麻希

伊藤を地力で立たせ、マイクを渡して去っていくディーノ。去り際に中指を立てていたのは何かのメッセージだったのでしょうか。なんとか寝ながらマイクを受け取った伊藤。ひたすら号泣したあとで、細々と語り始めます。

   

伊藤:痛いよ~~~。あんなに大口叩いたのに・・・。負けてしまいました・・・。

何とか立ち上がった伊藤。

伊藤:でもぉぉぉ!負けたのはぁ!あくまで・・・過去の伊藤だよ!今、この瞬間の伊藤なら絶対に勝てる!おい、オマエらもちょっとなんかあったぐらいですぐにメソメソして死にたいなんて簡単に言うんじゃねえぞ!

伊藤:諦めんなよ! 伊藤も諦めねえから!誰だって希望が見えなくなるときはあるよ。でもそんなときは伊藤を見に来い!

伊藤:アイドル界イチかわいいのは~?

観客:伊藤ちゃーん!!

伊藤:プロレス界イチかわいいのは~?

観客:伊藤ちゃーん!!

伊藤:オマエらがリスペクトしてやまないアイドルは誰だ~?

観客:伊藤ちゃーん!!!

伊藤:ありがとー!!!

 そして大「伊藤」コールの中、B'zの「ウルトラソウル」を唄いながら去っていきました。

いや、ディーノの厳しさを受けつつも最後には伊藤ワールドで後楽園を染め上げたこの試合。見事でした。まだまだ未熟な伊藤麻希を見せつけつつも最後のマイクを渡したディーノ。どこかで相手を認める部分があったのでしょう。f:id:otokoman:20180120035647j:plain

 

 やはり8月の後楽園に続き、強烈な印象を残した伊藤麻希。この次の大阪の試合は怪我で欠場しましたが、今日の王子大会は出場します。

辰巳リカ&黒音まほ&上福ゆき vs 優宇&のどかおねえさん&伊藤麻希

という、下手したら埋もれそうなカードですが、どんな自己主張をしてくれるのか。ディーノ戦から何か変化を見せるのか、今から楽しみです。

とにかく今、伊藤麻希という稀有なアイドル兼女子プロレスラーがいる、ということを頭の片隅においていただきたい!出来れば会場で一度見ていただきたい!プロレスラーとしては未熟ですが、人間として、生物として見たい!と思わせる選手です。いや、堪能しました・・・・。

グラビアザテレビジョンvol.52 (カドカワムック)

グラビアザテレビジョンvol.52 (カドカワムック)

 

 伊藤麻希、プロレスラー枠でちょっとだけ出てます。