男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

東京プリンセスカップ開幕!6・3 東京女子プロレス新宿村スタジオ大会。セミ、メインでアイドル激闘!

というわけで行ってきました新宿村スタジオ。去年も行ったな・・・。絶妙に交通の便が悪いこの会場。この日は猛暑といっていい暑さの中、ひたすら歩いて会場につきました。既に疲れた。そしてこの日は指定席の席番を間違え、指摘されるまでレディースシートに座ってる始末。もうしわけない・・・。 

この日は全8試合と多いこともあり、伊藤リスペクト軍、アップアップガールズのミニライブは無し。そして小橋マリカ欠場の挨拶。来週のトーナメントは出たい、と言ってましたが大丈夫か・・・。若いんでゆっくり治して欲しいところです。

そして、黒音まほの欠場も発表。 こちらは小橋マリカのように「すぐに治す」とはいかないようなので、とにかくまずは自宅療養し、そしてそれからプロレスに復帰するのか?東京女子に復帰するのか?と考えて欲しいと思います。早く治してプロレスしなきゃいけない、と自分を追い詰めて負のスパイラルに陥らないようにしてほしい。まずは人生、そしてプロレス。幸いにしてまた黒音まほの試合を見れるようならまた応援します。 

 

第一試合 第5回東京プリンセスカップ出場者決定戦

◯ヒカリ
(5分44秒 回転足折り固め)
✕ミウ

未だに個々の名前と顔が一致しない(すいません)アプガプロレス。身体がデカくて強そうなミウがヒカリに丸め込まれて敗北。この結果によりヒカリがプリンセスカップ出場決定。対戦相手はケガが治れば小橋マリカ。

第二試合 3WAYマッチ

◯中島翔子
(7分55秒 ノーザンライト・スープレックス・ホールド)
✕愛野ユキ
※もう1人は辰巳リカ。

トーナメント逆ブロック組の中島、辰巳に愛野ユキを加えた3WAY。中島、辰巳はさすがに手慣れた感じで試合を盛り上げ、木曽レフェリーとも絡み、愛野ユキに首四の字、足四の字を二人がかりでかけたりして笑いを誘う。それにしても中島翔子の安定感と安心感。最近シングルのベルトに絡んでいないけれど、トーナメントを機にまたぜひタイトル戦線に復帰してほしい。試合は中島のノーザンライトが愛野に決まって3カウント。この位置での試合にふさわしい、コンパクトで面白い試合でした。

第三試合 シングルマッチ

◯アズサ・クリスティ
5分36秒 体固め
✕上福ゆき

いろいろ不安要素の多かったこの試合ですが、まさかプロレスの新しい扉が開くとは。とにかく試合前から試合中ずっとアズサに対して話しかけ続け、喋り続ける上福ゆき。アズサ・クリスティに沙希様クイズを出し始め、しかも答えが想像。いや実家か!とにかく恐るべきユルさというか。雑談の合間にプロレスが行われているような。われわれの知らない、新しいプロレスが展開されているのか・・・。いや凄かった。プロレスファンも日々アップデートが必要だと実感。

ちなみに試合はアズサがクリスティ・アガペーで勝ちました。アズサはもうちょっと全体的に技の説得力が欲しいところ。 

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第四試合 第5回東京プリンセスカップ トーナメント1回戦

◯まなせゆうな
(7分58秒 片エビ固め)
✕のどかおねえさん

前の試合が色んな意味で凄かったんですが、一転してオーソドックスな試合に。まなせゆうながしっかりとのどかおねえさんをリードしていく落ち着いた展開。

その中で、のどかおねえさんのパワー殺法が発揮され、執拗なヘッドロック、体当たり、マウントでのエルボーの打ち合いなどで攻め込んでいくおねえさん。しかしさすがにキャリアの違いか、その後はおっぱい殺法を駆使したまなせペースで試合は進んでいくものの、のどかおねえさんもかかと落としをかわしてからの雪崩式ブルドッキング・ヘッドロックへ。カウンターのビッグブーツを食らうも、ドロップキックからのカウンターでのバックフリップが決まり、のどかおねえさん勝利。この技一発で取った、という印象。小さい体での突貫ファイト、のどかおねえさんは平成の鍋野ゆき江(元FMW)になれる逸材だと思います。いやなりたいかは知らないが。惜しむらくは本人割と普通に真面目っぽいところ。

しかしそれにしてもまなせゆうなの先生感。負けて帰るときものどかおねえさんを抱きしめて握手して帰っていく。いやいや、番狂わせでした。

第五試合 第5回東京プリンセスカップ トーナメント1回戦

◯沙希様
(10分1秒 反則勝ち)
✕ハイパーミサヲ

そしてこの日一番のサプライズがこの試合。ハイパーミサヲがとにかく凄かった!

いきなり風呂敷包みを持参したハイパーミサヲ、何をするかと思えばその中にはジャージとマスク。それを本部席にいた難波小百合リングアナに着せて身代わりにする、という戦法。しかしそれはあっさり見破られるが今度は階段の上まで逃げ上り、ガムテープで沙希様の手をグルグル巻きにしてリングアウト狙い。しかし沙希様も手袋ごと抜けてなんとかリングに。すると今度はイスを持ち出したミサヲ、これはビッグブーツで阻止され、攻め込まれる苦しい展開に。しかし沙希様が狙ったエプロンからのPKをイスで阻止、するとガムテープで沙希様の両足をグルグル巻きに。しかし逆襲のグルグル巻きを喰らい、両者とも足をガムテープで縛られたまま闘うことに。そのままイスを持ち出したミサヲ、しかし木曽さんが巻き込まれてレフェリー不在に。ここからカオスが加速していきます。

ミサヲの丸め込みはカウントされず、沙希様の三角絞めはレフェリー不在のために全力タップも試合は終わらず、しかしスキをついてミサヲが再び沙希様の両足をグルグル巻きに。まだ倒れている木曽レフェリー、沙希様がアズサ・クリスティを呼んでハサミでテープを切らせ、ミサヲに詰め寄ったスキをついてコールドスプレーを顔に噴射!すかさずマスクを脱いで沙希様に持たせ、顔を隠してレフェリーを起こすミサヲ!ちょうど意識を取り戻した木曽レフェリーはマスクを持った沙希様、ハサミを持ったアズサを見てすかさず反則負けをコール!なんと!ハイパーミサヲが沙希様に勝利!反則勝ち!

ツイッターにも書きましたが、タカティモドラゴン、ヒラティモドラゴンがやってる相手にマスクをもたせての反則負け。彼らより弱く、彼らより切実に勝利を求めるハイパーミサヲの反則三昧は清々しくすらあり、だからこそ大きい笑いも起こっていたわけで、本当に、掛け値なくいい試合でした。ハイパーミサヲにはこのままのスタイルで優勝して欲しい、とすら思ってます。とにかくおめでとうございます! 

  第六試合 タッグマッチ

坂崎ユカ&✕ラク
(9分41秒 フットスタンプ→片エビ固め)
◯瑞希&ヒナノ

9日の新木場で行われる東京プリンセスカップ一回戦の前哨戦となるこのカード。坂崎ユカと瑞希、一回戦で当たる二人がとにかく意識しあい、それになんとかラクとヒナノがついていく、という試合。おやすみエクスプレスに対抗して「おはようエクスプレス」を繰り出すなど連携で一歩上回った瑞希組、瑞希がフットスタンプからラクを抑えて3カウント。とにかく来週が楽しみになる前哨戦でした。

   

セミファイナル 第5回東京プリンセスカップ トーナメント1回戦

◯山下実優
(12分1秒 アティテュード・アジャストメント→片エビ固め)
✕伊藤麻希

そして心のメイン、セミファイナル。負けたとはいえタッグタイトルに挑戦して自信を深める伊藤麻希がチャンピオン山下実優と対戦するシングルマッチ。

記者会見で山下に「ベルトよこせ」などと吠えていた伊藤、気合十分で攻め込んでいく。最近頭突きと逆エビに全振りしている傾向のある伊藤、今回も頭突きを軸に、新兵器のこけしロケットからこけしに繋げ、山下の蹴りをくらいながらもその蹴り足を掴んでの頭突きを連発。その足を抱えたまま逆エビ固めに繋げていく。得意技をつなげる流れを作るなど、成長しているところを見せてくれた。

試合後半、自分からエルボー合戦を挑んでいくなど流れを作り、DDTから抱え込み式逆エビ固めにつなげてあわやの場面を見せた伊藤、ロープに逃れられるとコーナーに頭突きを連発して気合を入れ、そこから山下の頭を掴んで怒涛の頭突き20連発。しかし、コーナーに飛んだところをカウンターのハイキック、スピンキック、アティテュード・アジャストメントと繋がれて3カウント。健闘を見せた伊藤ですがしっかり山下に敗北を喫しました。う~ん。

しかしここぞというところの畳み掛けなど地力の違いを見せた山下。伊藤もシングルで上に登っていくのであれば、もう少しフィニッシュにつなげる技が欲しい。逆エビをフィニッシュにするのであれば、それまでに腰を痛めつけるバックブリーカー系の技、ストレッチ系の技を入れていけば勝ちまでの道筋が見えやすくなるんじゃないか。気力を見せてくれた伊藤、しかし気力で行ける限界を見た試合でもありました。そんな伊藤をきっちりと仕留めた山下実優。二回戦はのどかおねえさんとの対戦。ここもしっかり勝っていきたいところです。 

2017年の女子プロレス入門(仮)

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 メインイベント 第5回東京プリンセスカップ トーナメント1回戦

◯優宇
(11分55秒 ラストライド→体固め)
✕才木玲佳

メインは才木玲佳と優宇の試合。プロレス総合学院卒業の才木と柔道出身の優宇、序盤はガッチリとした寝技の攻防に。しかしふたりともとにかく様になると言うか、一本芯が通っているというか。ショルダータックルの打ち合いにしても迫力があります。「筋肉担当」才木を相手にしても力負けしないのは東京女子では優宇くらいでしょう。

そして試合中盤はド迫力のチョップとキックの打ち合いに。とにかく打撃音が違うというか、互いにドスン、ゴスンと心に響くような打撃の打ち合い。なんというか、女性版のWARの試合というか。濃厚なプロレスを展開していきます。しかしまあ、才木玲佳はアイドルなんですが、客を味方につけようとか、応援して欲しいとかというアクションを一切見せないのが凄い。ミス・ストイック!セミファイナルの伊藤麻希とはえらい違い。正反対のスタンスでプロレスに挑んでます。今月のKAMINOGEで宮本裕向が「観客いなかったらデスマッチなんかできない」って言ってますが、才木玲佳は観客いなくてもやるんじゃないか。そんなことをこの優宇と才木玲佳の試合を見ながら感じてしまった。それくらい二人の世界。互いに深く没頭するような試合だったんです。

ドロップキック、ミサイルキックと繋げる才木、キックをかわして払腰で投げ捨て、袈裟固めで締め上げる優宇。何度もラストライドを狙うも着地され、バズソーを食らうもジャック・ハマーは阻止した優宇がジョン・ウーからのラストライドを3度めのトライでついに決めて3カウントを奪いました。  

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 才木と深く礼、がっちりと握手をしてからマイクを持った優宇、「わたしは負けた人の気持ちもよくわかるから、負けた人の気持ちを背負って、優勝まで突っ走りたいと思います。」

しかし、次の相手はハイパーミサヲ。なんというか・・・でも、この日の試合を見た後だとミサヲにも期待してしまう自分がいる。しかし本当に緩い試合、卑怯な試合、正統派のタッグマッチ、と大きい振り幅を持ちながらもセミファイナル、メインイベントは両試合ともゴツゴツとした感情のぶつかり合いを見せてくれた東京女子プロレス。なんというかいろんな感情をプロレスに乗っけて見せてくれるのが毎回楽しみです。まだまだ続くプリンセスカップ。次は6・9新木場大会!

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