男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

1・4 新日本メインイベント感想&雑感。ケニー・オメガにとっての東京ドーム。

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※「これからの飯伏幸太とケニー・オメガ」を1・20に追記しました。

ケニー・オメガVS飯伏幸太。これまでの経緯について 

棚橋とケニーのイデオロギー闘争が試合前は全面に押し出されていたIWGPヘビー級タイトルマッチ。棚橋が「品がない」など、わりと激しめな言葉で押し出していった印象があります。インタビューでも互いの言葉をぶつけあっており、それを踏まえての1・4東京ドーム大会となりました。そのインタビューについてはこのエントリから。 

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ただ、今年に関しては棚橋が映画に出たり、情熱大陸に出たりとメディアでの露出はかなり多く、すでにエースとして押し出されているような印象でもありました。一方ケニーは2018年後半ではさほど存在感を発揮せず。両国での3WAY防衛戦以後はかなり影が薄い状態でもありました。 

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 その中で迎えた1・4メインイベント。煽りVもイデオロギー闘争を全面に出したもの。まず大声援の中で棚橋入場。そして、ケニーの入場時はゲーム画面のようなV。入場時は途中からの再生だったこともあり伝わりづらかったと思いますが、フル版がYOUTUBEに上がっています。 

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 この映像の制作には、人気ゲーム「UNDERTALE」のクリエイターであるトビー・フォックス氏も協力しているとのこと。作風もUNDERTALEを彷彿とさせるものがあります。また、ケニーも登場し、中身にも関わっているということで、ちょいちょい刺激的なワードも出てきたりします。例えば

「たなはしは、ヒザにテーピングをし、コルチゾンをちゅうしゃした(コルチゾンとはステロイドホルモンの一種、関節リウマチ患者の関節炎等に使用される)」

「たなはしは、NJPW会長のちからをつかった」

など、痛み止めを注射していることや、会社からプッシュされていることを匂わせたりしています。このへんはジョークめいていますが、どこかケニーの本音が見え隠れしているようにも思えます。試合を見た方も、この煽りVを一度見てみると印象が変わるかもしれません。

 

   

 

 メインイベント IWGPヘビー級選手権試合

◯棚橋弘至
39分13秒 ハイフライフロー→片エビ固め
✕ケニー・オメガ
※ケニーが4度目の防衛に失敗。棚橋が第67代王者となる 

そして両者入場。ケニーはセコンドについたヤングバックスとハグをかわしてから棚橋に向かい合いゴング。場内は歓声に包まれ、二人は間合いをとっていきます。

棚橋が誘い、ケニーが応じる形で手四つの攻防に。一度離れて不満そうなアクションをしてから再び手四つに。すかさず棚橋が張り手を放っていきます。

 再び組みあい、ロープに棚橋を追い詰めたケニー、クリーンブレイクしようとしたところに棚橋の張り手。怒ったケニーは背中にパンチのラッシュ、張り手、ロープに振られてもカウンターの蹴り。棚橋がコーナーに飛び乗ったところにいきなり片翼の天使を狙ったケニー!しかし棚橋がコブラツイストで返します。そこは腰投げで返すケニーですがすかさず丸め込む棚橋。そこから左足を攻めていく棚橋。レッグロックで締め上げていきます。

序盤の駆け引きからレッグロックに持ち込んでいく棚橋、そして足を組み替えて監獄固めに。かけられるケニーとかける棚橋の張り手の応酬。なんとかケニーはロープに逃れます。

しかし間を開けずに攻めた足を蹴り込んでいく棚橋。しかしケニーもロープに振られようとしたところを反撃してパンチ連打。棚橋もエルボースマッシュで返していきますがケニーも再びロープに振られたところをキチンシンク、そして倒れた棚橋に、一旦放送席を指さしてからのフラッシュリング・エルボー!言わずとしれた武藤敬司の技。ゲスト解説の蝶野の前で披露してみせました。

 

その後もストンピングで蹴りまくるケニー。序盤、足攻めでペースを握られますが、徐々に盛り返していきます。

そして棚橋を抱えあげてのバックブリーカー、ロープに振っての腰へのエルボー、棚橋の足攻めに対抗し、ケニーは棚橋の腰に照準を定めていきます。

しかし棚橋もエルボーで反撃。しかしとことん腰へのエルボーで攻め立てるケニー。倒れた棚橋に、挑発するような蹴り、そして強烈なサッカーボールキック。精神的揺さぶりと打撃を同時に与えていくケニー。すかさずバックドロップで投げ、棚橋は場外に逃れます。

場外に逃れた棚橋ですが、すかさず追いかけたケニー。棚橋を抱えあげてエプロンへのバックドロップ。とことん腰攻め。そしてチョップから鉄柵に振り、突進していきますが棚橋もドロップキックで対抗。しかしケニーもエプロンに棚橋の腰を叩きつけて放送席へのボディスラム!勢い余って座っていたミラノコレクションも倒れるというアクシデント。立ち上がった棚橋ですが、ケニーすかさず鉄柵に載ってのケブラーダで追い打ち。その後倒れたミラノを助け起こし、手を挙げる余裕も見せました。こうなると完全にケニー・オメガのペース。リング下から机を取り出してセットしていきます。

 

しかし、そこで蘇生した棚橋がケニーに後ろからエルボー。机に寝かせるかと思いきやリングに戻してクリーンさをアピール。そしてリング上ではケニーのチョップに耐えるポーズからロープに振ってエルボー。そしてコーナーに振って突進しますがこれはケニーに迎撃されます。しかしさらに追い打ちで蹴ろうとしたケニーの足をとってドラゴンスクリュー、ドロップキックからトップロープに登りサマーソルトドロップ、しかしケニーもカウンターのチョップから棚橋を飛び越えてのフェイスクラッシャー。場外に逃れる棚橋。互角のまま試合時間は15分を経過。ターミネーター式でのケブラーダを狙うケニーですが、すばやくリングに上った棚橋がドロップキックで阻止。しかしケニーのフランケンシュタイナーから再び場外に逃れた棚橋、今度こそ、とケニーのノータッチ・トペコンヒーロが棚橋に炸裂します!しかし、これを棚橋が浅めに受けたため、ケニーも結構な勢いで背中から花道に落下。セコンドも受け止めなかったため、両者とも結構なダメージを受けました。ここは棚橋、ガッツリ受けて欲しかった。

 

それでも棚橋より早くリングに登ったケニー、リングに上った棚橋の背後からミサイルキック、低空ドラゴンスープレックス連発、立ち上がる棚橋に走り込んでのVトリガー!一気に畳み込んでいきます。そして片翼の天使狙い!

しかしこれは棚橋が着地、ネックスクリューを狙いますがこれもケニーがかわしてカミカゼ!しかしそこからのムーンサルトは足攻めの効果かコーナーに登れず、そこに棚橋がコーナーに登ろうとしているケニーの足を後ろから掴んでドラゴンスクリュー!変な感じに回転し、苦悶するケニー。ここで一気に形勢逆転。

以前からの傾向ですが、最近の棚橋はこの変形というか、違う回転のドラゴンスクリューをいざという時に使う傾向があります。G1の鈴木みのる戦でも、逆回転のドラゴンスクリューを見せて形勢逆転をしていました。

すかさずネックスクリューからのサソリ固め。動きの多い立ち技でイニチアシブを取っていったケニーに対して、寝技で長時間攻めることにより自分のペースに持っていこうとする棚橋。互いの得意分野でのせめぎあいが続きます。

ロープに逃れようとするケニーに対し、棚橋は珍しいスタイルズクラッシュで対抗。ここからハイフライフローを放ちますが、これはケニーが音速でヒザを立てて阻止。大ダメージの棚橋、コーナーによりかかりますが、走り込んできたケニーのVトリガーはよけてケニーはエプロンに。そしてエプロンらロープをはさんでのドラゴンスクリュー、すかさずエプロンを走り込んでのスリングブレイド!

 

ここでけっこう前にケニーがセットしていた机にケニーを寝かせ、コーナーポストに登った棚橋がハイフライフロー!しかしかわされた棚橋がテーブルクラッシュ!あれだけ事前にケニーのプロレスを「下品」と否定していた棚橋がここにきてテーブルクラッシュ。大ダメージを受けてしまいます。イデオロギーを捨てても勝ちにきた、ということでしょうか。

ロープに棚橋の上体をひっかけてのフットスタンプ、ハイアングルのパワーボム二連発!そしてさらに飯伏ばりにシットダウン式のパワーボム!なんとか2で返す棚橋。

グロッキーの棚橋にコブラクローを見舞うケニー、Vトリガーを狙い走り込むケニーですが、棚橋も立ち上がり、不十分ながらなんとかスリングブレイド。首を巻ききれなかったところに疲労が見えます。

ここにきてエルボー合戦のケニーと棚橋。先程のコブラクローといい、あえてヒール的なビンタを撃ち込んでいくケニー、反撃する棚橋ですが、ケニーが棚橋を引き倒して4点ポジションからのヒザ連打。意識していたかはわかりませんが、これはよく中邑真輔が使っていたムーブ。要所要所で、新日本プロレスのレスラーのムーブを入れてくるケニー。結果を知ってから見ると、新日本プロレスへの惜別、ともとれる技のチョイスで棚橋を攻め込んでいきます。

 

   

 

投げっぱなしジャーマン、チョップ連打からついにケニーが棚橋のスリングブレイドをコピー!まさに掟破り!そしてニヤリと笑ったケニー。トップロープからハイフライフロー!先程の棚橋より鮮やかだったのが皮肉ですが、棚橋も意地でカウント1で返します。

しかしフラフラの棚橋に向かいVトリガー!しかし棚橋もケニーと頭をつけて向かい合い、ビンタで反撃。しかしケニー、再びのVトリガー、再度のVトリガーは低空ドロップキックで返した棚橋ですが、バックを取ったケニーがリバースフランケン、そしてロープにもたれかかった棚橋にVトリガー!ビンタで返す棚橋!片翼の天使を狙うケニー、肩に乗せられた棚橋がリバースフランケンで返す!ドラゴンスープレックスでカウント2!立ち上がるケニーにハイフライフロー!倒れたケニーに再びハイフライフロー!しかしこれはカウント2でケニー返します。ここで35分経過!

再びトップロープに登る棚橋ですが、ジャンプしてヒザを叩き込むケニー、そして後ろ向きに座らせた棚橋に対してなんとトップロープからの雪崩式ドラゴンスープレックス!棚橋一回転してマットに叩きつけられます。

ロープにもたれかかる棚橋に「BANG!」ポーズからVトリガー、そして満を持して片翼の天使を狙うケニーですが反転して返した棚橋、スリングブレイドからハイフライフロー!1,2,3!ついにケニーから棚橋が3カウントを奪いました。ついに39分13秒の激闘でした。

 

しばし大の字になっていた二人。鼻血を出しながらどこか満足気な棚橋、ただ天井を見上げるケニー。

レフェリーに手を挙げられ、ベルトを巻くる棚橋を見つめてから、握手をかわすこともなくリングを降りていったケニー。セコンドのヤングバックスとともに去っていきました。 

新日本プロレス1.4東京ドーム大会詳報号 (週刊プロレス 2019 年 1/22 号増刊)

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週刊プロレス 2019年 1/23 号 [雑誌]

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 それ以降は棚橋のマイク。この舞台に帰ってこれたことへの喜び、柴田、本間ら多くの仲間がエネルギーをくれたと話し、観客への感謝を述べました。

そして、「このIWGPのベルトと新しい風景を作っていきます」と一旦去りかけますが戻ってきて「エアギターやる元気ない」といいつつエアギター。「愛してまーす」で締めて去っていきました。大団円。

 

しかし、この試合で改めて浮き彫りになったのは棚橋のコンディションと使う技のバランスの悪さ。スリングブレイドは綺麗に決まらず、危険な角度のドラゴンスクリューにどうしても頼ってしまう部分がある。ベルトは獲りましたが、棚橋の根本的な問題は解決していない。この試合が派手なスペクタクルマッチになったのは、ケニーが大技を連発していたから、それに棚橋が耐えて反撃する、という流れに乗れたからではないかと思います。

そして、この試合で出したケニーの技、武藤式フラッシュリングエルボー、飯伏のシットダウン式パワーボム、中邑の4点ヒザ連打、そして棚橋のスリングブレイド、ハイフライフロー。自らの新日本プロレスでの歴史をさらうような技の数々を残して、一旦ケニーは新日本プロレスから去っていきそうです。

 

結局それまでのイデオロギー闘争は棚橋がケニーに歩み寄っていったためうやむやのうちにノーサイド的に終わりました。正直、これからがケニーの新日本プロレスを見れる、と思っていたので私はわりとこの結果にがっかりしています。これからの棚橋が、オカダ時代以前よりコンディションは落ちているわけですし、新しいものを棚橋が見せる、というより挑戦者側の頑張りによって新しいものを見せていかなければいけないでしょう。オカダ、内藤で回っていくとまた時計の針が戻ってしまうので、ここはSANADA、ザック・セイバーJr、EVILらに期待したいところです。

 

そしてAEW行きが噂されるケニー。AEW次第ではありますが、今度は本当に新日本プロレスに対する「黒船」的存在として、改めてアメリカから日本に来襲、本当の「リアル・プロレススターウォーズ」を見せてくれることを期待してます。そして、飯伏幸太はどこに・・・。これからの日米プロレス界に注目せざるを得ない。その始まりでもあるこの1・4東京ドーム大会、メインイベントだったと思いたい。そんな試合でした。ありがとう!ケニー・オメガ!

 

   

 

※2019・1・20追記

これからのケニーオメガと飯伏幸太

先日行われた東スポ「プロレス大賞」授賞式において、ケニー・オメガがスピーチ。1月限りで新日本プロレスのマットを離れることを明言しました。

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来年はこのステージには立てないかもしれない。でも世界で活躍を見せて、また大きい会場でベストバウトを見せます。東スポ大賞がこれで最後ではないとは思うんですけど…またいつかベストバウトかMVPか技能賞か何か取りたい。また会う日まで。グッバイ、アンドグッナイト!

こうなってくると、気になってくるのが飯伏幸太の動向。現状でも飯伏はフリーとして新日本プロレスに参戦していますが、新日本プロレスと正式に契約するのか、AEWと契約するのか、あるいはフリーとしてAEWにも新日本プロレスにも参加するのか。ただやはり、メインどころに絡もうとするとどちらかに専念、というのが近道。しかし現状AEWの興行ペースが読めないこともあり、なかなかそこに専念、というのもリスクが高い話。

そしてここで3年前、ケニーがG1初優勝したときの飯伏へのメッセージを引用しておきます。

2つのメッセージをアイツに伝えてほしいんだ。まずは、新日本プロレスが世界で一番の場所だということだ。俺はまだ進化してるし、頑張ってる。そしてもう1つ。今日、ようやく俺はお前を超えた。一人は…さびしいじゃないか。だから、この場所で待っている

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詳細は上のエントリから。東スポ岡本記者のイイ仕事。

「一人は...さびしいじゃないか。だから、この場所で待っている」とケニーが語った飯伏。ようやく今年になって再結成の運びになったわけで、ここでまた別れることになるのか、共にアメリカに渡るのか。

AEWとしても、ゴールデン・ラヴァーズがいるかいないかでは日本からの関心も大きく変わってくるし、新日本アメリカ大会でも大きく推されていたので飯伏幸太は欲しいはず。

しかし新日本プロレスとしても、来年はドーム二連戦だったり、棚橋も衰えてきていたりして内藤もヒザが良くない、なにしろケニー・オメガがいなくなるのを考えると飯伏幸太までいなくなるのは痛い。ここでどういう選択を飯伏がするのか。1月中にはなにかしらの結論が出ると思うので、注視して行きたいと思います。

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ちなみにこれが9月に書いた記事ですが、結構いい線いってると思うんですよね・・・。ここまで書いた自分を褒めていただきたい。

しかしながら、現実はAEWと新日本プロレスが提携しないのが残念。(一旦別々にやってから、AEWの流れによっては提携する可能性も充分に考えられますが。ROHとの関係次第か?)ただ4度目のケニー・オメガVS飯伏幸太がいつどこで行われるかはプロレス界を揺るがすはずなので(個人的には今回は別の道を行き、色々あってから再び対決、という流れのほうがエモいですが)その舞台がAEWなのか。新日本なのか。はたまた別の舞台になるのか。

それともケニーが新日本を去るタイミングで組まれるのか。しかし運命の波に翻弄されるゴールデン☆ラヴァーズ。これもケニーと飯伏がマット界で必要とされている証左だと思います。

 

WWE帝国を打ち砕きたい、という目的では一致している新日本プロレス、AEW、ROH。これらの駆け引き、そしてどこで大きく花火を打ち上げるか。これによってゴールデン☆ラヴァーズの行先も決まってくると思います。今月末にはある程度明らかになっていきそうな飯伏幸太の行方。それによって変わってくる勢力図。ドキドキ、ワクワクしつつ結果を待とうと思います。う~ん、プロレスって面白い。