男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

「加藤の乱」継続中?今騒がれている吉本興業の問題点。その切り分けについて。

23日の「スッキリ」で、加藤浩次が「今の経営陣が刷新されないと辞める」と発言し、その日の吉本興業の会見を受け、24日に吉本興業本社で大崎会長と会見を行いました。

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そして3時間に渡る話し合いは保留に。首脳陣が辞任する予定はないとする吉本興業側と経営陣の刷新を求める加藤の主張は平行線に終わったわけですが、加藤も即日退社を決断することはなく継続した話し合いを希望。今後も対話をしていく意思を明らかにしています。

 

吉本興業の会見以来、数々の芸人たちが不満を顕にし、特にギャラ配分などへの不公平感をTwitterやTVのコメントなどで発言しているわけですが、今問題になっていることを整理すると3つの点に集約されると思います。

1 吉本興業と反社の関係について

そもそも最も大きな社会的問題はこれ。直営業で反社から報酬をもらっていた宮迫達ですが、その会社について宮迫が入江に確認したところ「吉本のイベントスポンサーをやっているから大丈夫」と言われた、と宮迫が記者会見で発言したことで、吉本興業と反社の関係性が疑われています。そこに関しては「たまむすび」での町山智浩コーナーで詳しく語られています。

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詐欺グループの会社が吉本のイベントスポンサーをやっていることで、本社ともつながりがあったのではという話。このつながりがどの程度のものか。吉本がこの会社についてどこまで把握していたのか。そして他にも同じようなことがなかったのか。これについては第三者機関による調査等ないとなかなか世間も納得しづらいのではないかと思います。

ただ、それで色々出てくる可能性もあるのでなかなか踏み出しづらい。そして、第三者機関が調べて「シロ」と出たとしてもなかなか世間は納得しない、というのはNGTの件を見ても明らか。ただ、宮迫と亮の会見も「調査中」という名目で引き伸ばしてきた吉本興業。近日中に何かしらの答えを出すことが必要ではないでしょうか。納めるところがなかなか難しそうですが。 

文庫 吉本興業の正体 (草思社文庫)

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 2 吉本興業とTV局の関係性

亮が記者会見で「在京、在阪のTV局は吉本の株主だから(記者会見は)大丈夫」という発言を社長からされた、と発言したことでクローズアップされたこの問題。

実際、株主についてはこのページに載っています。

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加藤が「スッキリ」で言及していたように、株主が集まって取締役を解任させる、ということが起こり得るし、吉本興業の反社との関係が明らかになったら、また宮迫や亮へのパワハラ的言動を問題とするならばTV局がそのように動いてもおかしくはないはず。

もっと言うと、その反社とTV局の関係性がもしあったとしたらそれこそ大スキャンダルに発展する可能性もあり、TV局にとっては危険な要素でしょう。

ただ、TV局側もよしもと制作の番組があったり協力していることもあり、厳しく追求し、報道していくのも難しいのかもしれませんが特に「報道」ということを考えると明らかに利害関係があるのは確か。

デーブ・スペクターが「TV局は株を手放すべき」とコメントしていましたが、報道の原則を考えたらそうすべきなのと、株主の責任を考えたら厳しく監視すべきでしょう。今後の出方に注目・・・。ただここがいちばん「なあなあ」になりそうなところだと思います。TV局が当事者性をあっさり認めるとは思えない。踏み込んだとしても役員交代までなんじゃないかな・・・。 

全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方

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 3 吉本興業の芸人への対応

この部分が今大きくクローズアップされている印象です。

加藤も「大崎会長、岡本社長を社員、芸人は怖がっている」と話し、宮迫、亮の会見からもそのパワハラ体質を暴露された会長・社長。そして他にも色々な芸人たちが声を上げているギャラの配分の理不尽さ。

ここについてはまずパワハラは窓口作成、意識改革が必要ですし、ギャラに関しても事前の契約書作成、契約条件と対価の明確化。そしてそもそも個別の仕事の前によしもとと芸人の雇用契約書はもう必要なんじゃないかと。放置されてきた体制の古さ、会社と芸人との主従関係のキツさへの不満がここにきて爆発した印象です。

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しかしこの点については、契約を全て明文化していくにはスタッフの大幅増員が必要そうですし、分配を健全化していくとなると劇場に出れる芸人が減ったり、そもそもクビになる芸人もいるでしょうし、今の「古き良き」というか、芸人文化が大きく変わっていく可能性もありそうです。

よしもとが芸人に甘えていた部分も芸人がよしもとに甘えていた部分もそれぞれを解消していく中で、失うものも得るものもある。ただ、あまり好きな言い回しじゃないですが、ここについては時代に応じて変わっていかないといけない部分のように思います。

 

   

 

そしてここにきて政府からもよしもとへの発言が相次いでいます。

www3.nhk.or.jp

政府との事業も進め、教育にも進出しようとしているよしもと。色々と改善を迫られる中でどんな対応を見せるのか。旗を上げた加藤浩次、動いた松本人志、そして宮迫博之、田村亮がどうなるのか。正直みんな元鞘、が最悪の結末だとは思うんで、しっかりと膿を出す方向には動いてほしい。お笑い好きの野次馬なんで見てるしかできないですが、なんというか上手くいってほしいと思ってます。いろんな意味で。

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