男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

プロレスリング・ノアシングルリーグ戦「N-1 VICTORY 2022」もうすぐ開催!船木誠勝を見よ!

8月11日開幕!「N-1 VICTORY 2022」日程は?

いよいよ開幕が3日後に迫ったN-1 VICTORY 2022、参加予定だったティモシー・サッチャーがビザの関係で来日不能になり、稲村愛輝との決定戦を制した岡田欣也が代打出場というハプニングはありましたが、現GHCチャンピオンの拳王、現在N-1二連覇、三連覇を狙う中嶋勝彦、前チャンピオン、継続参戦の小島聡、捲土重来を狙う潮崎豪、武藤敬司を破り勢いに乗りたい清宮海斗、と注目選手は沢山いますが、個人的に注目したいのは船木誠勝。満53歳ながらも現GHCナショナル王者で4度の防衛を果たしているこのコンディションの良さ。全選手から要注意に挙げられるのは確実でしょう。

というわけで、各大会の公式戦カードと見どころをつらつら書いていこうと思います。どうぞよしなに。

 

 

8月11日(木・祝) 横浜武道館大会

公式戦初戦、船木は代打出場の岡田と対戦。ここはきっちりと「怖さ」を叩き込んで欲しいところです。他にはセミ、メインの杉浦VS小島、藤田VS潮崎は好勝負必至、杉浦が小島と相対したときに、一回り大きい小島にどう立ち向かうのか。そして藤田VS潮崎はあの30分睨み合い再びか。それとも打って変わって短期決戦になるのか。拳王 vs イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.という異次元対決も注目です。

Bブロック公式戦
中嶋勝彦 vs マサ北宮

Aブロック公式戦

田中将斗 vs アンソニー・グリーン

Bブロック公式戦
船木誠勝 vs 岡田欣也

Aブロック公式戦
望月成晃 vs 鈴木秀樹

Bブロック公式戦

清宮海斗 vs ジャック・モリス

Aブロック公式戦

拳王 vs イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.

Bブロック公式戦

杉浦貴 vs 小島聡

Aブロック公式戦
藤田和之 vs 潮崎豪

 

8月13日(土) エディオンアリーナ大阪第2競技場大会

この大会のメインに組まれた船木VS勝彦の一騎打ち。去年のN-1では勝彦が船木をヴァーティカル・スパイクで降して決勝進出していますが、今回の船木は蹴りより「極め」で勝負してきそうな気がします。前哨戦で清宮を降すなど乗っている勝彦を止められるか。藤田VSワグナーJrというこちらも読みづらい一戦が個人的注目。そして清宮VSマサではマサが清宮を食いそうな予感。波乱の一日になりそうな気がします。

Aブロック公式戦
潮崎豪 vs アンソニー・グリーン

Bブロック公式戦

小島聡 vs 岡田欣也

Aブロック公式戦

藤田和之 vs イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.

Aブロック公式戦
拳王 vs 望月成晃

Bブロック公式戦

清宮海斗 vs マサ北宮

Aブロック公式戦

田中将斗 vs 鈴木秀樹

Bブロック公式戦

船木誠勝 vs 中嶋勝彦

 

 

8月14日(日) 広島サンプラザホール大会

 船木誠勝はマサ北宮と対戦。意外とこういうタイプの肉弾戦に星を落としそうな船木、ここは慎重に極めにいってほしいところです。前哨戦で破れている清宮は勝彦を超えられるか。番狂わせ候補としては、潮崎VS望月は望月がテクニックで食いそうなカード。拳王VS田中将斗はバチバチの撃ち合いが見れそう。そういうときの田中将斗の底力が上回るんじゃないかな~。

Bブロック公式戦

杉浦貴 vs 岡田欣也

Aブロック公式戦
イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr. vs アンソニー・グリーン

Bブロック公式戦

船木誠勝 vs マサ北宮

Bブロック公式戦

小島聡 vs ジャック・モリス

Aブロック公式戦

潮崎豪 vs 望月成晃

Bブロック公式戦

清宮海斗 vs 中嶋勝彦

Aブロック公式戦

拳王 vs 田中将斗

 

8月17日(水) 仙台サンプラザ大会

この日は船木誠勝の公式戦はなし。個人的注目カードはマサ北宮VS小島聡。ラリアット合戦、肉弾戦をマサが制することができれば大きい1勝。なにか壁を超えれる気がします。藤田和之VS鈴木秀樹がどういう試合になるか。エグい顔面蹴りか、関節or抑え込みか、どちらにせよ短時間で決まりそうな気がします。勝彦VS杉浦、拳王VS潮崎とカタいドツきあいが続きそう。すでに満腹な予感...。そしてオカキン勝つならここな気がします。ガンバレオカキン!

Bブロック公式戦
岡田欣也 vs ジャック・モリス

Aブロック公式戦

望月成晃 vs イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.

Bブロック公式戦

マサ北宮 vs 小島聡

Aブロック公式戦

藤田和之 vs 鈴木秀樹

Bブロック公式戦

中嶋勝彦 vs 杉浦貴

Aブロック公式戦

拳王 vs 潮崎豪

 

 

8月19日(金) 後楽園ホール大会

そして今回はメインで清宮と対戦する船木誠勝。武藤継承を果たした(?)清宮と対戦するからには仮想武藤VS船木ということでこれは楽しみです。打撃、締めをいなす技はたくさん持っている清宮に対して打撃を入れた上で極めきれるか。試合を清宮ワールドに持っていくか、船木ワールドに持っていくかで勝負が決まりそう。田中VS望月でも望月が食いそう、また番狂わせ候補としては、前半に組まれているアンソニー・グリーン、ジャック・モリスのどちらかが藤田、勝彦に一矢報いそうな気がします。

 

Aブロック公式戦
藤田和之 vs アンソニー・グリーン

Bブロック公式戦

中嶋勝彦 vs ジャック・モリス

Aブロック公式戦

田中将斗 vs 望月成晃

Bブロック公式戦

杉浦貴 vs マサ北宮

Aブロック公式戦

拳王 vs 鈴木秀樹

Bブロック公式戦

船木誠勝 vs 清宮海斗

 

8月20日(土) 後楽園ホール大会

セミファイナルに組まれている船木誠勝VS小島聡。元新日本、元全日本と以外に共通点の多い二人。全日本時代に対戦はあると思いますが、今回は船木の腕攻めVS小島の耐えて耐えてのラリアット、という展開が予想されます。この根比べにどちらが勝つか。

メインは藤田VS田中将斗はバチバチ対決というより田中の怪獣退治という趣の一戦。骨格の違いがあらわになるか。番狂わせ候補は潮崎VSワグナーJrです!

Bブロック公式戦
清宮海斗 vs 岡田欣也

Aブロック公式戦

鈴木秀樹 vs アンソニー・グリーン

Bブロック公式戦

杉浦貴 vs ジャック・モリス

Aブロック公式戦

潮崎豪 vs イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.

Bブロック公式戦

船木誠勝 vs 小島聡

Aブロック公式戦

藤田和之 vs 田中将斗

 

8月27日(土) 名古屋国際会議場イベントホール大会

試合順は未定、どれがメインかはわかりません。船木はジャック・モリスと対戦。YOUTUBEで何戦か見ましたが、じっくりレスリングするタイプっぽいので関節技、というよりヨーロピアンレスリングからの丸め込み、のようなパターンでの勝利を狙ってきそう、UWF系レスリングと伝統派のヨーロッパレスリングという攻防が見れそうでワクワクします。

鈴木秀樹とワグナーJrのじっくりとしたキャッチ・アズ・キャッチ・キャンVSルチャも楽しみ。そして打って変わって潮崎VS田中、勝彦VS小島の肉弾戦も。両極端な試合が見れそうで非常に期待の大会です。番狂わせ候補は藤田VSモッチー!

※試合順は公式戦の得点状況をふまえて決定。

Aブロック公式戦

拳王 vs アンソニー・グリーン

Aブロック公式戦

潮崎豪 vs 田中将斗

Aブロック公式戦

藤田和之 vs 望月成晃

Aブロック公式戦

鈴木秀樹 vs イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.

Bブロック公式戦

船木誠勝 vs ジャック・モリス

Bブロック公式戦

清宮海斗 vs 杉浦貴

Bブロック公式戦

中嶋勝彦 vs 小島聡

Bブロック公式戦

マサ北宮 vs 岡田欣也

 

8月28日(日) カルッツかわさき大会

そしてラスト公式戦のこの日。正直リーグトップ戦線以外は消化試合と化してしまうのは否めませんが、こういうときこそ番狂わせが起きそうでもあります。そして船木誠勝は杉浦貴との一騎打ち。杉浦のアマレスムーブが普段より多めに見られるか。船木の「蹴り」を杉浦がどう対処していくかがこの試合の肝になるでしょう。

そしてここはあえて勝彦VSオカキンに注目したい。最後の最後でオカキンが勝彦の足を引っ張る、という展開になったりしたらアツい。そして過去ナショナル王座を奪われたことのある拳王、藤田和之に雪辱成るか。「お前がノアだ!」でおなじみの潮崎VS鈴木秀樹も見逃せない。この時点の星取表次第にもなりますが、濃いめのカードが並んだリーグ戦最終日。清宮VS小島も「武藤敬司」というワードを頭に浮かべて見たいところです。

※試合順は公式戦の得点状況をふまえて決定。

Aブロック公式戦

拳王 vs 藤田和之

Aブロック公式戦

田中将斗 vs イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.

Aブロック公式戦

潮崎豪 vs 鈴木秀樹

Aブロック公式戦

望月成晃 vs アンソニー・グリーン

Bブロック公式戦

船木誠勝 vs 杉浦貴

Bブロック公式戦

清宮海斗 vs 小島聡

Bブロック公式戦

マサ北宮 vs ジャック・モリス

Bブロック公式戦

中嶋勝彦 vs 岡田欣也

 

 

9月3日(土) エディオンアリーナ第1競技場大会

そして決勝はエディオンアリーナ第1。大きい方です。個人的にはAブロックから出てきそうなのは潮崎、拳王、田中、鈴木秀樹。Bブロックからは勝彦、船木、清宮、小島...。リーグ戦は本当にわからないので絶対予想外れそうですが、ノアのことを考えると潮崎豪VSマサ北宮でマサ優勝!とかを見たい。もちろん船木も優勝して欲しいですが、ここはノア生え抜きの意地を見せるところでしょう。清宮、マサ、オカキンがどこまで行けるかがノアの未来。いろんな未来を見たいこのN-1 VICTORY2022。刮目して見ます!

木谷オーナー涙の訴え!新日本プロレスよ!スターダムを見習え!?

木谷オーナー涙の訴え!新日本プロレス戦略発表会議を振り返る

だいぶ前になりましたが、7月7日に行われた「新日本プロレス戦略発表会」が行われ、そこで木谷オーナーの挨拶がありました。その挨拶が話題になっていたので振り返ろうと思います。ちなみに新日本プロレスのサイトで全文が読めますので興味ある方はこちらご参照ください。

www.njpw.co.jp

 

 

新日本プロレスよ、スターダムを見習え!男子プロレスのシステム改革

木谷オーナーが話した内容は、新日本プロレスの現状についての不満とどうやって改革していくか、という話。まずは、Youtubeチャンネルの登録数について。WWEとの比較でさらなる可能性について言及しました。

新日本たしかにがんばってる。アメリカで2500人とか3000人集めてる。すごいことですよ。有名な(日本の)ロックバンドがアメリカでやったって2000人しか集まらないんですよ。そういう中で、日本のエンタメもスポーツもアメリカで3000人なんて集めてないんですよね。しかも日本からほとんど行ってない。すごいことですよ。でも、新日本のYouTubeチャンネル、まだ100万行ってないくらいですよ。

このコロナ期間にWWEのYouTubeチャンネルとか、もう少しで1億いっちゃうんですよね。いくら日本語と英語で人口が10何倍、20倍違うといっても、差が開きすぎ、と思うんですよ。まだまだできること、いっぱいあるはずなんですよね。

一ファンとして「古い!変化を嫌ってる!固い!」と語る木谷オーナー。ただYOUTUBEの対策に関しては具体的なものはありませんでしたが、ここから具体的なところに踏み込んでいきます。

あの、もっともっと、いいものをマネればいいと思うんですよね。僕はいま、スターダムをやってるじゃないですか。19歳、20歳のAZMさんとか(スターライト・)キッドちゃんとか、すごいプロレスも巧いし、話してても大人なんですよね。なぜだかわかりますか? 初めたのが早いからですよ。AZMさんなんか小学校5年生から入門してやってるんですよ。だから、業界歴10年なんですよ。たしかにわかりますよ。プロレスって難しいスポーツだと思うんですよ。

ですから一人前になるまで時間がかかる。だったら、始める年齢をもっと早くするという発想になぜならないか。高校から入門してもいいと思うんですよ。入門しながら高校に通えばいいと思うんですよ。で、卒業するときにこのままプロレスの道に進むのか、もしくは大学いくのか、就職いくのか、その時点であらためて考えてもいいと思うんですよね。僕はやっぱり、入門する年齢を早くすれば早くするほど。オカダ選手は中学卒業してもう、メキシコ行ったりしてるわけですよね。だから、いまの時代に合わせて。二十歳で自己プロデュースして売れてる人、世の中、芸事でもスポーツでも、いくらでもいるわけですよね。もっともっと、早くすべきですね。

ここからはスターダムを成功例として引き合いに出し、まずは選手のデビュー年齢を早くすること、早いうちから選手を獲得し、育てていくべき、という話。

確かに女子プロレスラーより男子プロレスラーのほうがデビューが遅い場合が多いのは確か。しかしそれは、男子のほうが柔道、レスリング等アマチュアスポーツを学生時代に経験してからプロレス入りする選手が多く、それが定番の流れとなっているから。確かに女子プロレスはデビューの早い選手が多く、スターダムは確かに中学、高校に通学しながら選手として活躍する流れが出来ていたり、プロレスリング我闘雲舞、アイスリボンでは一般人のための「プロレス教室」があり、そこからデビューする選手も多いため男子レスラーのデビューよりは門戸が大きく開かれています。

 

また、男子でもプロレスリングHEAT-UPでは道場でのプロレス教室があって、佐藤大地選手は中学生デビュー。DDTプロレスリングでも10代の選手をデビューさせる「DDTEEENプロジェクト」を行うなど、広く選手を集めようと工夫をこらしています。

木谷オーナーが日本のインディ団体を観察してるかはわかりませんが、新日本以外の団体も若いレスラーを発掘し、ある程度将来を考え、安全性にも配慮しながら若い選手を発掘しようと力を入れています。

 

ただ、新日本プロレスが若いレスラーを採用していこうとした場合に、まず新日本の本戦に出していくのか。それとも若手興行的なものをやっていくのか。女子より男子のほうが身長、体重等でのレスラーの身体に対してのハードルが高く、いわゆる「プロレスラーの身体」になるのに時間がかかるのも確かなので、その点をどうするか。まだ成長途中の身体にどのような練習が良いのか、食生活等をどこまで「レスラー用」にしていいのか。考えることは沢山ありそうです。

 

 

そしてこの点とも関係してきますが、新人レスラーのデビューの仕方に関しても一言。

やっぱり昔ながらの、もともとプロレスって相撲部屋から来てるところがあるじゃないですか。弟子入りして縦社会で、デビューして黒パンツ履いて丸坊主にしてっていう無個性から始まってるんですね。それはそれでいいところもあると思います。そのあと、色がつくことによって、お客さんも成長が実感できる部分もあると思いますけど。

まず個性をなくすことから始めるのって、もうこれ、いったいいつの話だって話ですよね。100年前、150年までの発想ですよ。まずは無個性から。それは日本の工業化社会のときに、均一の歯車のほうが便利だからだったんですよ。いまは個性をどんだけ出すかって時代ですよね。ですから、最初は一瞬、無個性でいいと思いますよ。でも、どんどんどんどん個性を出せるような場を、積極的に短期間に作って上げるべきかなと考えてます。

これは言葉だけ聞くとそうかな、とも思います。確かに今の新日本プロレスはヤングライオンとしてデビューし、そこから切磋琢磨してから海外遠征。そして海外遠征でしっかりキャラクターをつけてから日本凱旋、という流れができあがっていました。

しかし、ここ最近この流れで成功した!っていうレスラーがどれだけいるのか?という疑問が生まれることも確か。グレート-O-カーンは成功例だと思いますが、他にヘビー級のスターレスラーが海外遠征から生まれたか?というとあまり見当たらない。

ヤングライオン自体も高齢化し、20代後半でヤングライオンというレスラーも出てきた昨今、確かにヤングライオン以外のルート、いきなり海外遠征とか、最初からキャラクターを付けてデビューする、というルートもあってもいいように思います。

しかしたしかに女子プロレスラーは仙女、Merverousといった昔ながらの女子プロレスを大事にしている団体以外は最初からキャラクターを大事にし、コスチュームもトップレスラーと変わらぬ派手さで新人レスラーをデビューさせることが多くなっています。

そして男子プロレスでもインディー団体では相撲出身なら相撲キャラ等最初からキャラクターをつけてデビューさせることが増えています。木谷オーナーの新日本プロレスに対する懸念は、スターダムもそうですが、新日本プロレスがインディ団体の方針を上手く取り入れ、工夫していけば解消される部分も多そうです。

 

 

まとめ

結果、木谷オーナーの訴えは

新日本プロレスよ、スターダムを見習え!

だけではなく

新日本プロレスよ、インディー、女子団体からも学べ!

なのではないでしょうか。

最後に木谷オーナーの締めの言葉を引用しておきます。この過剰な新日本プロレス愛。今後新日本プロレスへの影響力を強めたい、という意思も感じる今回のメッセージでしたが、それがどのような影響を新日本プロレスに与えるか。50周年を迎える新日本プロレスを期待しつつ見ていきたいと思います。こちらからは以上です。

僕がここまでこだわるのは、僕が47年前に新日本プロレスから、猪木さんから夢とか感動とか勇気とか未来を与えてもらったように。(涙ながらに)僕がプロレスファンのみなさんに、夢とか勇気とか感動を与えたい。生きる元気をそこから得てほしい。未来に大きな企業を作った人が、新日本プロレスのおかげで作れました。ビッグなスターになった人が、新日本プロレスがきっかけにこの道を選びました。いまたいへんな境遇の人が、新日本プロレスがきっかけで立ち直ることができました。家族が仲良くなりました、絆が深まりました、友だとと再び仲良くなることができました。そんなきっかけが作りたいんです!(場内拍手)。

 

 

 

 

 

拳王GHC戴冠!清宮、武藤撃破!ニンジャ・マック翔ぶ!7・16武道館から見るノアの未来!

7・16 プロレスリング・ノア「DESTINATION 2022」ネット観戦記

去る7月16日、日本武道館で行われたプロレスリング・ノア「DESTINATION 2022」をabemaTVで観戦しました。小島聡のGHCヘビー級の初防衛戦は拳王と。事前の煽りで色々と楽しませてもらいました。そしてGHCタッグ、ジュニアのタイトル戦に武藤敬司引退カウントダウンはVS清宮海斗。ロブ・ヴァン・ダム参戦、ニンジャ・マックも久々の参戦、と総力を尽くした形の日本武道館大会でした。

 

久々に大会単独の増刊号が発売され、本誌でも清宮海斗が表紙。総力戦を闘ったかいがあった日本武道館大会を、時間が経ってしまいましたが、簡単に振り返っていこうと思います。

ニンジャ・マック参戦!対戦相手も凄かった!

5月以来の登場となったニンジャ・マック。大きなインパクトを残したニンジャが久々の参戦となりました。以前登場時のエントリはこちらから。

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しかし、はじめにインパクトを残したのは対戦相手のダンデ・レオン。いきなりの半回転スワントーン式セントーン。

何度も対戦してるであろうこの二人、ニンジャ・マックもどんどんとエンジンがかかっていき、コーナポストに飛び乗ってからの回転蹴り。この空中技の浮遊感が素晴らしい。空中での軽さを感じます。

そしてお得意、バク宙連続からのラ・ケブラーダ。これは何度見ても「おおおおお!」とテンション上がります。素晴らしい。

ダンデ・レオンも負けじとロープの反動を利用して腕十字のような形でキャンパスに叩きつける飛び技。技の独自性でいったらニンジャ・マックよりダンデ・レオンのほうが上かもしれません。

そして多少相手が吸い込まれるような形になっていたのは否めませんがトップロープから旋回式のスタナー炸裂。あわやカウント3の場面を作ったダンデ・レオン。色々と驚きを感じさせてくれます。

このように飛び技に全振りしたような試合で終始観客を沸かせた二人ですが、フィニッシュはニンジャ・マックのフェニックス°630が炸裂してカウント3。最後まで魅せてくれる試合でした。理屈抜きのこの面白さ。ダンデ・レオンも良かったです。

正直、これまでのノアジュニアの試合とは結構テイストが違う、ルチャ、というよりアメリカンインディー色強めのハイフライヤー同士の試合。これからこの二人がノアジュニアに融合していくのか、それともこの個性を保ったまま浮いてしまうのかはわかりませんが、これくらい振り切ってくれると見ている方も楽しめました。また何度でも見たくなりましたし、この面白さを消さずにノアに融合してくれるといいな、と感じた一戦でした。

ちなみにニンジャ・マック、解説ゲストに呼ばれてました。何故...。

 

 

武藤敬司VS清宮海斗!天才伝承!?清宮海斗まさかの勝利。

そして、個人的に注目だったのは来年での引退を表明している武藤敬司の引退ロード。第一戦は清宮海斗戦です。いきなり入場から魅せる。

じっくりとした攻防にしっかりと付き合っていく清宮海斗。対峙すると身体の分厚さは違いますが、レスリングで対抗していきます。

そうなってくると、やはり自らの膝が負担となっていく武藤。個人的にぐっときたのは、この雪崩式フランケン狙いでコーナーポストに登ろうとするシーン。なかなか膝が言うことを聞かずにその場で手こずり、自らに檄を飛ばす武藤。こういうところで人生、年輪を覗かせるのはさすがです。

個人的に頭によぎったのが2021年2月の日本武道館、潮崎豪をフランケンシュタイナーで仕留めてGHC王座を戴冠した武藤敬司。そのフィニッシュより印象的だったのが、コーナーに上ってのムーンサルトを「できない」シーンでした。この、技に行く過程、技にいけないことにより自分を際立たせる武藤敬司の恐ろしさ。このような貪欲な「自己顕示欲モンスター」なところも清宮には受け継いで欲しいところです。

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そして武藤敬司のお株を奪う脚四の字でギブアップを奪った清宮。ギブアップ、というより武藤が何かを諦めた、という風でもありました。

 

武藤がどこか清宮を認めたところがあったのかはわかりませんが、この勝利によって清宮が武藤の何かを背負うことになったのは確か。若くしていろいろと重い荷物を背負わざるをえなくなっている清宮ですが、VS武藤敬司以外で脚四の字をどこで出すのか。どう考えても注目される武藤の引退ロード以外で清宮海斗の存在感を示さないと、あの勝利はなんだったんだと思われてしまう。この日の勝利は勲章でもあり十字架でもあるお思いますが、清宮にはこれから始まるN-1でも、それ以外の平場でもすべてを掻っ攫うようなファイトを見せて欲しいところです。

 

 

メインはまさかの拳王勝利!小島聡VS拳王!

そしてメインイベントはGHCヘビー級タイトルマッチ、小島聡VS拳王。この二人は試合までの煽りからとことん楽しませてもらいました。佐々木大輔戦といい、小島聡戦といい、外様との前哨戦ではイキイキする拳王。その才能をいかんなく発揮してました。

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試合はもちろん、バックステージでの口論からなぜかプッシュアップ、スクワット、カラオケ対決までこなす始末。ここらへんは賛否両論ありますが、拳王のガンガン煽っていくスキル、全力で受け身を取る小島の天然混ざった器の大きさ、その2つが噛み合って色々と奇跡が起こっていました。

試合になると基本的には小島ペース。いきなりのプランチャから場外戦でペースを握りますが拳王も各種キックで反撃。互いに互角の攻防が続く中、小島が「天山」と叫んでのモンゴリアンを出せば拳王も「新日本プロレスはこんなもんか」と挑発。

そして試合は終盤に。小島のラリアット、拳王の垂直落下ブレーンバスターが交錯、ここでラリアットをかわした拳王がハイキック、すかさずコーナーからの正調PFS(フットスタンプ)炸裂、これを返されると再びコーナーに登ってからのムーンサルト式ダブルニードロップ炸裂!ここから渾身の力で抑え込んだ拳王がカウント3!拳王がGHCヘビー級選手権王座を奪還しました。

拳王はなんとかマイクを手にして「ノアは新日本プロレスの天下り先じゃなかったなぁ!」、「でもメチャメチャ学ぶところもあった、そして少しだけ...楽しかったよ」

と気持ちを吐露。

そして、まだまだ埋まりきっていない観客席(主催者発表観衆:3,215人)を見渡し「プロレスリングノア、これで満足しちゃいけないよな!まだまだオレもノアも発展途上、もっといい景色を見せる!」と未来への課題をしっかりと話した上で

「おい!日本武道館の、Abemaで見てるクソヤローども!これからは拳王、オレに...ついてこい!」で締め。およそ5時間興行となったプロレスリング・ノア日本武道館大会を締めくくりました。

 

 

この盛り上がりはドーピングか?ノアの本領発揮はこれからか?

こうしてハッピーエンドで終わった日本武道館大会。印象に残った3試合をあげましたが、気になったのはこの3試合がどれも「外様」絡みだということ。逆に言うと、話題性&盛り上がりで純血のカードがこの3つを上回れなかった、という印象を受けました。

特にGHCヘビー級選手権。小島聡が王座を失いましたが、短い間、王座に座っていた小島の試合後のマイク、その後のSNS対応や煽りへの対処も完璧でした。ハッキリいってもうちょっとチャンピオンでいてほしかった。

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5時間という長時間興行となったこの武道館大会、小島VS拳王、武藤VS清宮、ニンジャ・マックVSダンデ・レオンといった「派手なカード」の中に、純血のHAYATAvs吉岡のJrヘビー級選手権試合、マサ&稲村VS鈴木秀樹&ティモシー・サッチャーのタッグ選手権試合、ロブ・ヴァン・ダム&田中将斗VSNOSAWA論外&スペル・クレイジー、潮崎&杉浦&藤田VS船木&中嶋&征矢の6人タッグマッチなど、ノアならではのカードが埋もれてしまった、という印象を受けました。

まあ、5時間がちょっと長く感じた、というのもありますが、特にセミ前、セミのタッグ、ジュニアタイトルタイトルマッチはメインを食うくらいのものを魅せてほしかった。そこまでのインパクトを残せなかったのがちょっと残念ではありました。

ここからN-1が始まり、8月11日には横浜武道館で決勝戦、その優勝者と拳王のタイトルマッチと夏に向けて盛り上がりを見せるはずのプロレスリング・ノア。今回「外様」からバトンを受け取った拳王、清宮がノアの中でどう光るか。今後のノアの課題と言えるでしょう。

関係ないけど最近アキトシ解説がムダにアツいです。意味はわからんが、勢いがとにかくスゴい!

ウィーアー・ガンバレ・プロレス!と叫んだ日。7・10大田区大会で感じた「ぼくたちの大家健」

7・10 ガンバレ☆プロレス勝負のビッグマッチ!

7月10日に行われたガンバレ☆プロレス大田区体育館大会。この日は実に2年ぶりの声援OK(不織布マスクごしですが)&紙テープ投げ入れOKの大会として行われました。そしてもちろんガンプロとしては初の大田区体育館大会。そのため6月のサイバーファイトフェス以前からこの大会のために団体一眼となってのプロモーションも行われ、カードもそれぞれのガンプロメンバーにとって大きなテーマがあるものになっていました。

特にまなせゆうなVSウナギ・サヤカ、勝村周一朗VS鈴木みのるはそれぞれの関係性、カードの意味ともに重要なもの。まなせ、勝村にとってキャリアの一つのポイントになる、意味のあるものでした。

まなせゆうなとウナギ・サヤカの対戦までの流れはこちらから。

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そして勝村周一朗、鈴木みのるとの対戦まで、その意味についてはこちらから

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そしてなんといってもメインイベントはスピリット・オブ・ガンバレのチャンピオンである今成夢人と大家健の一騎打ち。そしてこのカードがこの日唯一のガンプロ所属勢同士の対戦カードでした。怨霊、木髙イサミ、石川修司、ウナギ・サヤカ、鈴木みのる、クリス・ブルックス、高梨将弘...。豪華メンバーの揃ったビッグマッチの中、ガンプロが試されるメインイベントでした。

大家健は澤宗紀による肉体改造に挑み、今成はふだんの業務をこなしつつ練習に励む中、ガンプロ勢による各種宣伝が行われ、Twitterでの宣伝スペースは結局予定より増えて4日連続(5日連続だったかも)ギリギリまで観客を集めようと団体一丸となって大田区大会に突き進んでいた、そんな印象でした。

 

声出し&紙テープOK!800人の観客が熱狂した日

そして当日。今回は訳あって特典付きガンバレ☆シートでの観戦。というわけで真正面最前列の神席。これはクセになる近さ。そして紙テープOK、ということで当然色んな人達から紙テープをいただくことに。結果、ほぼ毎試合紙テープを投げる「紙テープ投げマン」として投げまくることになりました。

そして14:00から興行開始。野中美智子リングアナの前説からすでにテンション高め。いきなりの野中コールからスタート。声が出せるのはさすがに違います。

第1試合からいきなりの石井慧介&入江茂弘VS木髙イサミ&石川修司。メインでいいくらいの激闘からスタート。観客はいきなり温まりっぱなし。イサミが石井を降しましたが、さすがの試合内容。いや、凄かったです。

そして第2試合に登場は初期メンのばってん✕ぶらぶらことガンバレ玉川、セクハラの数々を経て、失敗の数々を経て成功したガンバレ☆エルボー。これでもう悔いはない...。

 

個人的にはばってんより、コロナ禍の中でデビューしたYuuRIが紙テープ&歓声に感激していたのが印象的でした。

そして一般人・澤宗紀の代わりに登場したのはランジェリー武藤。そのキレッキレの動きに思わず「二代目武藤敬司を襲名して欲しい!」と思ってしまったのはここだけの話です。イロモノ、モノマネの粋を超えたクオリティの高さが凄かった。

 

 

復讐成る!渡瀬瑞基、坂口征夫を倒す!

そしてこの日のベストバウトと言っていいかもしれないのがEruptionVSガンバレ☆プロレス第三戦として行われた渡瀬瑞基&春日萌花&冨永真一郎vs坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹。

サイバーファイトフェスでは大家、まなせと組みEruptionと対戦するも、坂口のスリーパーホールドで敗北した渡瀬、しかしその場での髪切りアピールでこの大田区での再戦を勝ち取ります。そしてパートナーは春日萌花と冨永真一郎。

髪切りアピールの渡瀬!ちゃんと髪を切ったほうの藤波辰巳リスペクト!

この日のために連携も用意してきたガンプロ軍、Eruptionのチームワークに苦しみますが、それでも試合巧者の冨永のサポート、魂でぶつかっていき、渡瀬を懸命に鼓舞する春日の激励を受けながらEruption軍を受け止めていく渡瀬。試合開始早々に長い間捕まりながら、赤井、坂口のエグい蹴り、岡谷のエルボーを受けまくる。10分経過から足に来てフラフラの渡瀬ですが、なんとか立ち上がり、吠え、ガンプロイズムを体現するような闘い。

赤井の新人賞を喰らい、坂口の神の右膝を喰らいながらも返し、カットに救われて闘い続けた渡瀬。倒れても倒れてもエルボーを打ち続け、エルボー→フォール→エルボー→フォール→エルボー→フォールと繰り返して坂口からカウント3!執念が実った勝利に客席からも今日イチの大歓声が沸き起こりました。

DDTからガンバレ☆プロレスに移籍、天龍プロジェクト、キャプチャーと他団体にも積極的に参戦してバチバチファイトを繰り広げてきた渡瀬瑞基の一つの結果。良かった!良かったよ渡瀬瑞基!そして春日萌花、冨永真一郎!涙、涙のガンプロ軍勝利でした。

 

 

まなせゆうなVSウナギ・サヤカ、すべてを包み込んだガンプロ愛

そして東京女子プロレスの先輩後輩、まなせゆうなVSウナギ・サヤカ戦。

試合までの経緯は改めてこのエントリを御覧ください。

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試合はその体格を生かしてまなせがタックル中心に攻めていき、優勢に進めていくも試合中盤、まなせをエプロンにセットして場外への城門突破(いわゆるジェイ・ホワイトのブレードランナー式のネックブリーカー)を放ちこれで形勢逆転。

最前列で見てた私には落ちたときスゴい音がして、両者ともしたたかに頭を打っていてかなりヤバめでした(特にウナギは後頭部を強か打っていたので心配になるほど)

しかしここから試合の流れを掴んだウナギ。コーナーに登ったまなせへの雪崩式コードブレイカー等で攻め込み、エルボー合戦、タックル、ラリアット等で反撃するまなせを振り切り、最後は正調・城門突破で勝利。東京女子時代の敗北を取り返し、まなせとの対戦成績を一勝一敗としました。

そして試合後マイクで語り合う二人。まなせへの想いを伝えるウナギに対し、まなせの「ガンバレ☆プロレス、いいでしょう?頑張れちゃうよね!なんでウナギ・サヤカがキラキラしてるかわかるか?頑張ってるからだ!だから!ウナギ・サヤカもガンバレ☆プロレスだ!」

という言葉で闘いは終わり、そして何故か中締め。そして肩を組んで両者退場。記者会見でも互いにエールを送り合っていました。

そして、個人的には今回のガンバレ☆プロレス大田区大会、ネット上で伝達することに最も熱心だったのはウナギ・サヤカかもしれない、と感じました。

最初にガンプロに乱入してからもTwitterでまなせ、YuuRIと舌戦を繰り広げてファンへも細かく良いね、リツイートをつけ、記者会見ではまなせの乳を噛み、と、とにかくマメに盛り上げを行っていました。個人的なことですが弊ブログもツイートしてくれましたし、当日、紙テープを投げるようにお願いしてくれたひつま武士の方々も何人もいらっしゃいました(ちょっと一気に投げきれないんで断ってしまって申し訳なかったですが)それだけあってウナギ入場のときの紙テープはかなりの数でしたし、かなりの熱心なファンが来場されていた、というのがわかりました。そりゃ売れるわ。ネット上で煽ることが多く、批判も多いウナギ・サヤカですが、それだけ盛り上げに熱心だった、ということ。改めて感心しました。

そしてそんなウナギ・サヤカをメイン終了後もリングに招き入れ、集合写真にも連れてきたまなせゆうな。彼女のそんなところが人を引き付け、ガンジョも一つにまとまっているんだな、と改めて感じました。最終的に人の絆を感じさせる、そんな試合でした。

 

格闘技✕プロレス、鈴木みのると勝村周一朗、白熱のプロレスリング!

そして個人的メインイベント、待望の試合だったのがこの勝村周一朗VS鈴木みのる。これまでの流れ、勝村周一朗というレスラーについてまとめたので改めてこちらをご覧下さい。

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とにかくやっぱりテンションが上がったのは鈴木みのるの入場。歓声が解禁になっているこの大会に鈴木みのるを読んだ意味!もちろん思いっきり「かっぜに~なれ~!」と叫びました。

そして、試合開始からの寝技の攻防、ここで自分はもうテンションが上ってました。鈴木みのる相手に寝技で上をとり、関節技を仕掛けていく勝村周一朗。アキレス腱固めのかけあいで互角、そして腕十字で2度のエスケープを奪う勝村周一朗。最近鈴木みのると対戦したレスラーで、ここまで寝技で優勢だった選手がいるでしょうか。

しかしそこは鈴木みのる、場外戦に持ち込んで形勢逆転していくところはさすが。しかしそこからも渾身のエルボーを叩き込み、プロレス技をぶつけていった勝村周一朗。あくまで自分のフィールドをぶつけつつ鈴木みのるに対抗していきました。

しかし、溜めを効かせて一発でダウンを奪う鈴木みのるのエルボー、あえて受けつつキツいのを入れていきますがそれでも立ち上がりエルボーを叩き込む勝村。飛びつき腕十字で反撃し、腕へのキック連発。一点集中攻撃で鈴木みのるを苦しめます。

そしてオモプラッタから腕を決めていく場面もあり、あわや、という場面を作った勝村ですが、ファイヤーマンキャリーを返されてスリーパー、ゴッチ式パイルドライバーと繋いでカウント3。確実に爪痕を残し、通用することを見せた勝村周一朗、鈴木みのるの前に敗北を喫しました。

しかし、関節技でここまで鈴木みのるを苦しめた勝村周一朗。今までガンプロで見続けていた私は「ほら見ろ!鈴木みのるに勝村周一朗は通用しただろ!」と大声で叫びたい気持ちになりました。もちろんここから本当に「勝つ」までは距離があるかもしれませんし、鈴木みのるの引き出しはまだあるのかも知れません。それでも今までの勝村周一朗をぶつけ、20分超えの試合で鈴木みのるを追い詰めた。凄い試合でした。

 

 

ガンバレ☆プロレスシーズン1最終回?今成夢人大田区体育館に立つ!

そしてセミファイナルのROMANCE DAWNvsCDKでは互いのテクニック、試合運びを存分に楽しんだ上でなんと翔太がクリス・ブルックスを雁之助クラッチで降して勝利!メインイベントに繋ぎました。しかし受難の多い試合でした。特にHARUKAZE。

そして今成夢人VS大家健のメインイベント。この試合は、この試合だけでは語れない。ガンバレ☆プロレスを振り返らざるをえない試合でした。

 

ガンバレ☆プロレスが旗揚げしたのは2013年。私が見始めたのは2016年くらいですが、その頃は完全に大家健=ガンバレ☆プロレスでした。今成夢人も大家健をサポートすることに自らの役割を見出していたようでした。

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そして一瞬話題沸騰だった草彅剛、稲垣吾郎、香取慎吾参戦。しかしこの後ガンプロ自体が浮上することはなく、迷走を繰り返していたように思います。

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2019年に行われた2回目の後楽園ホール大会ではメインの大家健VS藤田ミノルの有刺鉄線デスマッチが行われて大家健が敗北。全試合終了後、藤田ミノルのマイクに呼応する形で今成夢人が叫んだのは

ガンバレ☆プロレスは俺が引っ張る!

の言葉。「今成革命」が本格的にになり、今成夢人の存在が大きくなっていきます。

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そしてZERO1ではホットジャパン入り、ぽっちゃり女子プロレススを旗揚げするなど独自の活動に突き進み始める今成夢人。ZERO1後楽園大会で大谷晋二郎の代打ではありますが、メインイベントを務めました。

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いよいよ今年5月の後楽園大会で高岩竜一を降してチャンピオンとなった今成夢人。改めてガンバレ☆プロレスのトップとして大家健を向かい打ったのが今回でした。

 

そしてこの試合は最初から気持ちのぶつかり合いに。今成が大家を煽りまくって大家がそれに応えていく展開。大谷へのエールを送る顔面ウォッシュも。これはさすがにぐっときました。

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試合展開を書くのもちょっと違う、というか。ただただ二人がぶつかりあい、気持ちを叩きつけ合うような試合。プロレスの試合だけどどこか同窓会とか、アルバムを見ているような。そんな気持ちになりながらリングを見つめていました。19分25秒、ロープを何度も往復してからのラリアートで今成夢人が大家健に勝利。タイトル防衛を果たしました。

今成にベルトを巻いて笑顔の大家健、泣きじゃくる今成夢人、全員がリングに上がっての締め、そしてその後、最後までリングに残っていた今成がゆっくりとステージに向かって歩いていき、そこにガンプロメンバーが迎える、その絵がとても美しく、神々しいものを見ているような気持ちになりました。これからも今成が試合後に言ったように、ぼくたちの大家健、ぼくたちの今成夢人を抱えて生きていきます。ありがとう、ガンバレ☆プロレス。

 

 

まとめ

とにかく声出しOK、紙テープOKになるのがこんなに重要な大会だったとは、と全部見終わって感じました。それぞれの選手の「大田区体育館大会」への思いがビンビン伝わり、そしてそれがひとりよがりではなく「ガンバレ☆プロレス大田区大会を成功させる」ことに集中していることが心地よく感じました。

そして特にレスラー人生の中で重要なシングルマッチを闘ったまなせゆうな、勝村周一朗、今成夢人、大家健。それを見れただけでなく大声で声援を遅れた幸せ。次の日会社行ったら喉が枯れているのに気づきました。それだけアツくなれた大会。いや、良かった。良かったです。良かった~。以上です。

シバター新日本プロレスに挑戦状!新日をシバターワールドに巻き込むか?

シバター新日本プロレスに挑戦状!MMAなら勝てる!?

シバターが7月3日に出した動画で新日本プロレスのリングに上がりたい、MMAならオカダ、鷹木信悟、飯伏幸太に勝てる、と宣言してプチ話題になっていました。

www.youtube.com

話題の最初はアメリカの有名YOUTUBER、数々のボクシングマッチをやって注目を浴びたローガン・ポールWWE入りのニュースから。あのメイウェザーとも戦ったローガン・ポール。やってることはスケールのデカいシバターみたいなことな気もします。

www.nikkansports.com

そして、その対抗心からか、こう高らかに宣言しました

新日本プロレスさん?オレをリングに上げてみませんか?

もともと佐藤光留の弟子(「シバター」の名付け親も「新日の柴田勝頼に似てるから」と光留がつけたもの)であり、ガンバレ☆プロレスのリングで「炎上軍」として闘っていたシバター。私も「プロレスリングシバター」のパーカー持ってます。

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シバター曰く、新日本プロレスは「キングオブスポーツ」として猪木時代は「プロレス最強」を謳っていたが、いつのまにか「プロレスはエンターテイメントなんだ」、「MMAとは違うんだ」と言うようになってしまった。そして改めて

シバターは、MMAだったらオカダ、飯伏、鷹木信悟、こいつらに勝てます!さあブシロードさん?シバターはフリーですよ?いかがです?

と、新日本プロレス、ブシロードにラブコールを送り、再度ローガン・ポールを褒め称えてこの動画は終了していました。

ローガン・ポールWWEをきっかけではありますが、今シバターが新日本プロレスに狙いをつけたのは、例のスキャンダルでRIZIN大晦日の地上波がなくなったと目される中で、知名度とRIZINでの実績を活かせると考えたから、また木谷オーナーに絡めれば話題になるから、という計算がありそうです。

動画で喋っているニュアンスから見ると、そこまで「潰してやるよ!」とか「オレのほうが強いぞ!」というほどではなく、あくまで「どうですか?」という提案レベル。これはプロレスラーを挑発しておけばとりあえず誰か噛みついてくるだろう、そこから何か展開しよう、としているようにも見えます。針を垂らした、というか。

そしてこれに応えたのが飯伏幸太。キックボクシングでK-1に上る直前までいっていた飯伏。このあいだまでの「発狂モード」がウソのように「飯伏らしい」答え。あくまで自分のフィールドでならやってもいいよ、的な意思を感じます。

そして、直接の返答ではありませんがサインを送っているように見えたのがオーカーン。もともとアマレス出身、サンボワールドカップに参戦したり、巌流島にも上がっていたオーカーンなので血が騒いだのかもしれません。

リアクションした新日本のプロレスラーはこの二人。まだ日も経っていないので、これからの展開がどうなるか。どうにもならないのか。なかなか読めない状況ではあります。

 

 

新日本プロレスはどう対処するか?「プロレス最強幻想」のゆくえ。

新日本プロレスに挑戦を表明したシバターですが、ひょっとしたら新日のの誰かと抗争に持ち込んで決着戦はRIZINで、と考えているかもしれません。大晦日での久保優太戦でも相当な戦略で臨んだシバター、ひょっとしてPPVの件数欲しさに新日本が対応してしまうと痛い目を見るかも。話題にはなるけど要注意だと思います。

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しかし、昨今のPPV隆盛を考えると、AbemaTVあたりがこれに目をつけてシバターVS新日本プロレスのレスラーのMMA入りの興行をPPV放送する、ということも十分考えられますし、タカタイチマニアやこのあいだのForbidden Door、ドラディション後楽園までもPPVにしている新日本プロレスが、新日本プロレスワールドの会員増プラスPPV収益を求めて何かしら試合をさせるかもしれません。

しかし、交渉過程で注意しないと、シバターVS久保優太のように交渉過程を動画でバラされて新日本側も対応しなければいけなくなる可能性も(まあ、シバターVS久保は最初にバラしたのは久保でしたけど)ただでさえプロレスは「八百長」とか「打ち合わせ」とかの言葉にデリケートなカテゴリーなので、業界最大手の新日本プロレスが世間から叩かれ、大きなイメージダウンを食らう可能性すらあります。

TV、ネットでの数字は持っているシバターですが、シバターワールドに呑み込まれてめくるめくゴシップの渦に呑み込まれる可能性もある。使う側からしたら本当に諸刃の剣。劇薬。それがシバターだ、ということは肝に銘じていたほうが良いでしょう。

 

 

新日のレスラーはシバターに勝てるのか?シバターの必勝パターンとは?

じゃあ、実際シバターの言う通り鷹木、オカダ、飯伏はシバターに勝てるのか。そもそもシバターはアウトサイダーから格闘技をやっており、そのキャリアはアマチュア時代、記録に残っているだけでも20戦は超えています。RIZINでは2020年にキックとMMAのミックスルールでHIROYAに勝利、2021年は久保優太に勝利。RIZINで負け知らずではあります。

ただ、ことRIZINで言うと、シバターの必勝法は一つ。ズバリ

体重差のある打撃系の選手に打たれるもカウンターを入れて関節技で勝利

このパターン。通常体重が90Kgほどあるシバター、HIROYA、久保ともに75Kgくらいなので15Kg差。これだとパンチが当たってもなかなか倒すのは難しく、焦って前に出た相手にカウンターパンチも入りやすい。そこで打撃系選手の苦手分野である関節技で勝利。体重差と得意分野で勝利を掴んできたわけです。

そうなると、プロレスラーはヘビー級だとおおむね90~105Kgの間くらいのはず。体重差は問題ないとして、ただMMAを日常的に練習している選手はほぼいないでしょう。心得がある、という意味では飯伏(打撃系ですが)、オーカーン、そしてアマレスの強豪だった矢野、そしてアマレス出身で海外修行でグレイシー柔術もやっていたSHOくらいでしょうか。

さすがに本格的な打撃経験があるのが飯伏くらいなのでなかなかMMAとしてはプロレスラーは厳しいはず。寝かせてもシバターが極めているのはRIZINだといずれも飛びついての腕十字なので、下からでも寝技はある程度出来る。TwitterやFacebookだと「プロレスラーがシバターに負けるわけない」という意見(というか怒りの叫びというか)を散見しましたが、私は今の競技化したMMAでプロレスラーが勝つのは(しかも体重差ほとんどない相手だと)結構難しいと思います。

五輪メダリストの太田忍もMMA初戦では所英男に一本負けしていますし、久保優太、平本蓮らのK-1からの転校組も初戦は敗退。今のMMAが打撃・レスリング・柔術の3つが必要とされていて、どれかのみに特化した選手はなかなか勝てないようになっています。プロレスラーがいきなり総合格闘技をやって勝てるという時代ではなくなってしまっているのです。

元新日本プロレスの北村克哉もボビー・オロゴンに敗北。MMA熟練度がないとかなり勝利は難しい、ということを感じさせられました。

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まあ、それを踏まえて新日本プロレスがシバターとのMMAマッチを受けるかというと結構可能性低いんじゃないかと思います。欠場中の飯伏がMMAで復帰して復帰戦で怪我されてもシャレになりませんし、シバターとMMAやるんならどの選手でもある程度総合の練習をする期間が必要なはず。そこまでしてシバターに勝って「プロレス最強」となるのかを考えると、新日本プロレスにとってのメリットはあまりないように思います。

かといってプロレスラーとしてシバターを上げても世間の注目はさほど浴びなさそうですし、新日本のリングで格闘技戦やってもちょっとヘンな空気になりそう。正直今の新日本プロレスからしたら使いにくいんじゃないかな~という気がします。

 

まあ、まだ観測気球段階のこの話。木谷オーナーが以上にやる気になったらなにかやるかも知れませんし、シバター新日観戦くらいまではあるかも。色々と期待と不安を感じつ、生暖かく見守ろうと思います。以上です!

 

 

シバターは新日レスラーに本当に勝てるのか?アンケート結果は?

この報道に対して、新日本プロレスファンの拒否反応も見かけたのでアンケートを取ってみました。それがこちら。191人の方々にご協力頂きました。

アンケート結果は結局

シバター勝利 20.9%
新日のレスラー勝利 25.7%
シバターまたぐなよ!オイ! 53.4%

そもそもリングに上がるなよ!って意見が多いのは予想内ですが、思いの外シバター勝利が多かった。途中経過ではシバターが上回ったこともありました。

 

そもそも「受け身もできないだろう」とか、「話にならない」という意見もありましたが、MMAに関しては20戦以上こなしているシバター。そこまで「話にならない」、「売名行為」では片付けられない脅威ではあるし、そう認識しているファンもたくさんいる、ということがこのアンケートで判明したと思います。こちらからは以上です。

 

 

格闘技ビッグイベント「The Match2022」VS「Forbidden door」プロレス&格闘技、いよいよ本格的PPV時代到来!

那須川天心VS武尊がついに実現した「THE MATCH 2022」収益は?

6月18日、東京ドームで行われ、ついに那須川天心と武尊の対戦が実現。直前でフジテレビの中継が中止になったことでも話題になったキックボクシング界渾身のビッグイベント「THE MATCH2022」

その当日、石井館長がチケット売上、PPV売上に言及していました。主催者発表ではないですが、PPVは50万件を達成していた、という証言もあるのでおそらく近い数値ではあるんじゃないでしょうか。

ただ今回アメリカでの放送はなく、日本での放送のみでこの数字。二度目のコナー・マクレガーVSネイト・ディアスの三分の一ではありますが、昔から「日本にはPPVを買う文化がない」「無料で地上波が見れる日本ではPPVは向いてない」と言われ続けてきましたが、世紀の一戦とはいえこれだけの結果を残したのは驚異的なこと。10年後とかにPPVが今より定着したら、確実に「PPVが一気に普及したのはこの興行のおかげ」と言われるくらいの結果じゃないでしょうか。歴史を変えた、と言っても過言ではないビッグイベントでした。

www.jprime.jp

そしてその影ではサーバーダウンしないための涙ぐましい努力が。50人のエンジニアが張り付いていたというから凄い。しかしそこまでしているだけあってサーバーは落ちず。まあ、あれでサーバー落ちたり、遅延するだけでも各地で暴動が起きかねないくらいのイベントだったのでさすがにAbemaTVも念には念を入れた、ということでしょう。関係者の皆さん、お疲れ様でした...。

2022年は那須川天心VS武尊が見れた年、それで充分と思わせてくれました。

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GONG格闘技 2022年7月号

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AEW&新日本プロレス、国境を超えたイベント「Forbidden door」

また、アメリカの現地時間6月26日に行われたAEWと新日本プロレスによるビッグマッチ「Forbidden door」、棚橋弘至VSジョン・モクスリー、ジェイ・ホワイトvsハングマン・ペイジvsアダム・コールvsオカダ・カズチカなど「禁断のカード」が続々と実現した夢のイベントでした。

大いに盛り上がり、大成功に終わったこのイベント。PPV収益、観客動員についてAEWのオーナー、トニー・カーンがツイートしていました。ちなみにレスリング・オブザーバーによるとアメリカでの売上が12万7000件、日本での売上が7000件とのこと。ちなみに日本だと月曜日の午前9時から本戦スタートという悪条件でした。

wrestling-now.net

結果としてはチケット売上が約1億3000万円、PPV売上が約6億5000万円。合計売上が約7億8000万円、とのことでした。

正直、AEWのPPVの中ではそんなに図抜けて高い売上ではなかったものの、イベント自体は継続していく方向だそうで、AEWの日本市場、新日本プロレスのアメリカ市場を切り開いていく、という意味のあるイベントと両団体が考えていることがわかります。

今回はアメリカ・シカゴで行われましたが、次は東京ドーム大会にも期待したいところ。今回、欠場中のケニー・オメガはラインナップから外れていましたが、予定されていた中でもCMパンク、ブライアン・ダニエルソンら、AEW側の欠場者が続出したこの大会、ぜひ日本でその埋め合わせをしてもらいましょう

www.tokyo-sports.co.jp

大張社長も日本開催を希望。こればっかりはコロナの感染状況も影響するでしょうが、できればG1が終わった秋頃とかにやってほしい。できれば毎年の恒例になってくれることを期待します。

未見のかたはこちらをお読みになってからPPV購入をおすすめします!

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「The Match2022」VS「Forbidden door」勝者はどっちだ?

こうして両方のイベントも成功に終わりましたが、2つのイベントの規模感を比べて「The Match2022」のほうが「Forbidden Door」より規模が大きいし売上も大きかった、とする言説もネットでは(少しですが)見かけました。

ただ、そもそもキックボクシングとプロレス、という以前に「The Match2022」は那須川天心と武尊、という不世出の二人の天才がいたからこそ行うことができたイベント。「Forbidden Door」は継続的に開催可能でしょうが、「The Match」は毎年行うことが出来るのか。また、K-1vsRISEの対抗戦イベントとして来年行ったとしてもイベントとしてのインパクトはかなり落ちることが予想されます。そう考えると、来年「The Match2023」が行われたときの規模感、売上が本当の今のキックボクシング界の人気、と言えるかもしれません。

そして今回、AbemaTVで50万件、5000円台のPPVが売れた、というのはこれは大きい。つまり50万人は新たな入会手続きとかなしにワンクリックでPPVを購入できるということ。PPV購入にはまずプラットホームへの入会、購入方法の登録等がハードルになることを考えると、PPVを買う、ということへのハードルはかなり下がったように思います。

一方、日本での「Forbidden Door」のPPV売上は7000件という数字だったわけですが、これは「月曜朝9:00から開始」、「新日本プロレスワールド会員対象のPPV」ということを考えるとかなりの健闘。

日本で行われる興行のPPVは数字が公表されない事が多いですが、4980円✕7000件で3500万円ほどを売り上げているわけで、11月に行われる新日本プロレスとスターダムの合同興行、そして1月8日に行われた新日本プロレスとプロレスリング・ノアの対抗戦の続編などがAbemaTVをプラットホームに加えたPPVで行われたらどれだけの数字を叩き出すか。その数字によってはAbemaTV主催で各団体が集結したプロレス・オールスター戦が行われるかも...。という夢も膨らみます。以前は東京スポーツ、週刊プロレスが主催した「夢のオールスター戦」、今度はPPVパワーでAbemaTV主催、という可能性もあると思います。

1・8新日VSノア。第二弾はいつ...。

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最後は私がプロレスファンなのでどうしてもプロレス中心の話になってしまいましたが、はっきりと「PPVは儲かる」ということがわかった、その分岐点になった印象がある「The Match2022」と「Forbidden Door」そしてPPVプラットホームであるAbemaTVが格闘技界、プロレス界の鍵を握る存在になるんじゃないか。これがこの2つの興行から私が感じたことです。長めの妄想でしたが、このエントリは以上です!

 

 

覇王・ノア追放!そのとき感じたモヤモヤについて考えた

覇王VSタダスケの敗者追放マッチはタダスケ勝利!覇王追放!

先日行われたプロレスリング・ノア6・23「N Innovation」新宿FACE大会。ノアのジュニアヘビー級中心の大会ブランド「N Innovation」で、タダスケと覇王の間で「敗者ノア追放シングルマッチ」が行われてタダスケが勝利。負けた覇王はノア追放が決まり、号泣しながらリングを去っていき、今まで姿を見せていません。Twitterアカウントも削除されたとのこと。

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この興行自体は新宿FACEが満員となり大成功。今までなかなか集客に苦しんでいた「N Innovation」が一つの結果を出したのは喜びたいし、これから勢いに乗って欲しいところ。まあちょっと新日ジュニアにはベスト・オブ・ザ・スーパージュニアでの外国人選手大挙参加&リンダマンブレイク、KUSHIDA帰還などあったためにその規模感ではかなり水をあけられてしまったものの、ノアジュニアはノアジュニアで一歩一歩進んでけばいい、今回はその輝かしい第一歩、私はそう思ってます。

 

 

私は配信で見てましたが、この試合、試合終了後の観客席も静まりかえり、その後SNSでもかなり批判の声が飛び交ったのも確か。私この件についてツイートしましたが、なんか結構なリアクションを頂いたので、あのとき思ってたことをもうちょっと掘り下げてみます。

そのときのツイートがこれ。もうすぐ100いいね!私の中ではバズったほうなんです。

試合自体は覇王がタダスケに対してかなり粘りを見せ、あわやという場面もあったんですが身体のサイズの違い、パワーの差を生かしたファイトでタダスケが振り切って勝利。観客は静まりかえり、覇王は号泣しながらリングを去りました。

とはいえ、私は正直覇王がメイン後キャラ変してGHCジュニアを防衛したHAYATAを襲うのか?フリーになった梶トマトとか連れてくるのか?と思って見てたので普通に試合が終わって(まあ吉岡にKOされるHAYATA、っていう波乱はありましたけど)拍子抜けしたというかぽかーんとしてました。

この「どうせ辞めるって言って辞めないんでしょ?」みたいな邪推。プヲタの悪い癖でもありますが、だってそれくらいしてくれないとあのセミファイナルのお通夜みたいな空気は払拭されない。せっかく満員になったのにバッドエンド(まあセミだけど)なの?満員になった日こそお客を笑顔で返してほしかった。

なんかバッドエンドにしても後味悪いんですよね、今回の追放って。一時期新日本でEVILがIWGPを反則、乱入で防衛してそりゃあもうファンにボロクソ言われてたときありましたけど、あれはバッドエンドにしても心置きなくヒールのEVIL、東郷にブーイング飛ばせたんでカラっとしたバッドエンドだったんですけど、今回はリング上に誰も悪役がいない。タダスケも割とあっさり帰っちゃうし、金剛も悪の限りをつくしてくれないし、観客の悲しみのぶつけどころがない。悲しみを誰かにブーイングとしてぶつけられないのでただただ悲しい空気に包まれてしまっていた。こうなったのはこの試合の成り立ちから原因がある、と私は思ってます。

 

 

そもそもこの今回の追放マッチ、ヒール寄りのユニットである金剛のタダスケが試合後いきなり(まあHi69が負けて髪切り&改名、という伏線の上ですが)覇王にいきなり「敗者追放マッチだ!」ってふっかけて、それが普通に通ってしまった。なんか早めに覇王が悲壮感漂ってたし。原田も覇王に「お前ならやれる」って言ってるし...。

www.bbm-japan.com

普通に考えたら試合で負けたとは言えJr正規軍側の反応は「何いってんだ?タダスケにどんな権限があるんだそれ?」ってなもんだと思うんですが、そこにあまり抵抗がなく追放マッチが通ってしまった。そこにどうしても疑問を感じてしまいます。

プロレス団体、破天荒なレスラーたちが闘っていても基本的には会社組織、そこは社会の縮図であるわけで、意思決定のための組織がある。追放マッチをするにしても、例えばWWEで言うとビンス、AEWでいうとトニー・カーン、新日本でいうと大張社長、DDTで言うと高木三四郎や今林さんみたいな背広組がレスラーに命じるならわかります。しかし、タダスケに言われただけのあの時点で覇王は一切追放マッチを受ける理由がない。そこで例えば強大な権力によって追放マッチを強制され、無理やり追放されるのであれば覇王が追放されたとき「あの権力者のせいで!」と観客が怒りを向けることができ、そこから善悪のストーリーができていくはず。

または、そのような流れはノアにはそぐわないのだとしたら、例えばタダスケが武田さんに覇王との追放マッチをプレゼン、渋る武田さん、しかし覇王も「このままじゃいけない」とタダスケより強く武田さんに直訴、武田さん渋々了承、というような流れがあればだいぶ印象が違ったはず。

ノアは伝統的に闘いで見せる、というポリシーを持った団体ではありますが、ただジュニアヘビーで今回行われた追放マッチの流れは本来このような強大な権力(例えば武田さんとか、サイバー副社長の丸藤選手とか)による強制、または説得などがないと成り立たない強引なものだった、と私は思います。

 

ただ、100歩譲ってあの試合中、セコンド陣も覇王ももうちょっとあがいてくれたらこっちも仕方ない、と受け入れられたかもしれません。セコンドについていた小峠らが思わずレフェリーに手を出してしまうとか、執拗に抗議するとか、覇王ももっとなりふり構わず反則上等で闘うとか(まあそういうキャラクターじゃないのはわかりますが)なんというか「あがき」を本人だけじゃなく周りも見せてほしかった。ちょっと決定事項に従順過ぎるのも気になりました。

 

 

まあこのエントリずっと文句ばっか言ってるような感じですが、そもそも「モヤモヤ」について考えてるので許していただきたい。最後に一つ。小島聡の覇王追放へのツイートが真っ直ぐに覇王に向き合っていて良かったんですが。

この言葉を、この言葉よりエモい言葉をノアJrの仲間が覇王に対して言って欲しかった。そしてバズって欲しかった。なんかこう、この試合に関してはもっと互いの、そして周りの感情がはじける瞬間が見たかった。ってのは私がガンプロユニバースだからなんでしょうか。まあ今日はこんなところで終わりにしときます。とりあえず来月はニンジャ・マック来日。楽しみです。

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アレックス・ゼイン&エース・オースティン。美しき日本グルメ旅の記録_vol.03

先日終了したBEST OF THE SUPER Jr.29。高橋ヒロムの優勝で幕を閉じましたが、その中で話題を攫ったのはアレックス・ゼインとエース・オースティンの日本食食べ歩きツイート。

最終的にエース・オースティンがBullet Club入りしたことで破局を迎えた二人ですが、今回はこの二人の食べ歩きツイートを記録として貼っておこうと思います。ちょっと長くなりすぎて色々書く余裕がなかったのでただ貼っただけです。ただこれだけでもなにかしらストーリーが見えてくると思うのでぜひご覧ください。

ちなみに第一弾、第二弾はこちらです。

 

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5月27日 移動日

5月28日 千葉・幕張メッセ 国際展示場大会

 

5月29日 東京・大田区総合体育館大会

5月30日 移動日


 

5月31日 富山・富山産業展示館・テクノホール大会

 

6月1日 移動日

6月2日 移動日

6月3日 東京・日本武道館大会

6月4日~シリーズ終了・後日談

 

 

アレックス・ゼイン&エース・オースティン。美しき日本グルメ旅の記録_vol.02

先日終了したBEST OF THE SUPER Jr.29。高橋ヒロムの優勝で幕を閉じましたが、その中で話題を攫ったのはアレックス・ゼインとエース・オースティンの日本食食べ歩きツイート。

最終的にエース・オースティンがBullet Club入りしたことで破局を迎えた二人ですが、今回はこの二人の食べ歩きツイートを記録として貼っておこうと思います。ちょっと長くなりすぎて色々書く余裕がなかったのでただ貼っただけです。ただこれだけでもなにかしらストーリーが見えてくると思うのでぜひご覧ください。ちなみに第一弾はこちらです。

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5月21日 青森・新青森県総合運動公園マエダアリーナ大会

5月22日 秋田・秋田テルサ大会

 

 

5月23日 移動日

 

5月24日 東京・後楽園ホール大会

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5月25日 東京・後楽園ホール大会

5月26日 東京・後楽園ホール大会

 

 

第三弾に続く!

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アレックス・ゼイン&エース・オースティン。美しき日本グルメ旅の記録_vol.01

美しき日本グルメ旅の記録_vol.01

先日終了したBEST OF THE SUPER Jr.29。高橋ヒロムの優勝で幕を閉じましたが、その中で話題を攫ったのはアレックス・ゼインとエース・オースティンの日本食食べ歩きツイート。

最終的にエース・オースティンがBullet Club入りしたことで破局を迎えた二人ですが、今回はこの二人の食べ歩きツイートを記録として貼っておこうと思います。ちょっと長くなりすぎて色々書く余裕がなかったのでただ貼っただけです。ただこれだけでもなにかしらストーリーが見えてくると思うのでぜひご覧ください。

 

5月11日 アレックス・ゼイン来日

5月14日 移動日

5月15日 愛知・名古屋国際会議場大会

 

5月16日 移動日

 

 

5月17日 山形・酒田市国体記念体育館大会

 

5月18日 宮城・仙台サンプラザホール大会

 

 

5月19日 青森・八戸市東体育館大会


 

5月20日 移動日

 

Vol.2に続く!

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7・10ガンバレ☆プロレス大田区大会「鈴木みのるVS勝村周一朗」格闘家として、プロレスラーとしての挑戦

格闘家として、プロレスラーとして、勝村周一朗の挑戦!

5月26日に行われたガンバレ☆プロレス新木場大会、メインイベントに登場した勝村周一朗は試合終了後にマイクを取り、自らベルトに絡んでいない状況を認めつつもこう語りました。

格闘家の肩書を捨てて、プロレスラーとしてこのリングでオレも頑張ってるので、ここらへんでもう一回、挑戦をしたいと思います

会社には交渉をお願いしてあります。

自分がこの先どこに進むべきか。尊敬できる相手と対戦して道を探そうと思います。

まだ名前を言うことはできませんが、格闘技の世界でも、プロレスの世界でもトップに立ったあの選手と戦おうと思います。みなさんもこの試合を実現できるよう支援していただきたいと思います、よろしくお願いします!

名前は明かしませんでしたが、大物と交渉中、ということはマイクで明かしました。

ちなみに今までの勝村周一朗選手についてはこのエントリでまとめましたのでよろしければご一読ください。個人的には「格闘家からプロレスラーとして活動している選手の中で、最もプロレスに踏み込んでいる選手の一人」だと思ってます。

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ついに!ガンバレ☆プロレスに鈴木みのる登場!イッツみのるワールド!

そして前回、6月7日ガンバレ☆プロレス新木場大会。入江茂弘と組み、岩崎孝樹&前口太尊と対戦した勝村周一朗。前口を複合サブミッションで破った後にいよいよ7・10の対戦相手が発表。まあ、カード出てるでアレですが、「風になれ」に乗って入場してきたのは鈴木みのる!

そして感無量の表情でマイクを取った勝村、噛みしめるようにマイクを取り、語ります

前回もこのリングで言わせてもらいました。SNSでもYOUTUBEでも言わせてもらいました

ガンプロの大田区体育館大会が決まったときに、もう一度自分に対する挑戦がしたくなって、そのときに浮かびました。

プロレスが、格闘技がスキだった中学生時代、藤原組のかいじょうはもちろん、夏休みに当時足立区にあった道場までいって、中には入れませんでしたが、出入りする鈴木さんや船木さんに写真取ってもらったりしてました。

それから僕はレスリングを初めて、パンクラスと修斗と、団体も階級も違いますが同じ総合格闘家として闘っていた時期もあり、鈴木さんはプロレスに転向され、自分もプロレスのリングに上がるようになり。

今、こうして同じリングに上がることは運命だと思っています。

7月10日、ガンバレ☆プロレス大田区体育館シングルマッチ、よろしくおねがいします!

と、深々と礼をしてマイクを鈴木みのるに渡す勝村。そしてみのるも応えます。

このガンバレプロレス?初めて上がったけど、そういう気持ちならわかった、全て受け止めよう、正々堂々と闘おう。

と握手を求めますが、そのスキをついてスリーパからゴッチ式パイル狙い。あわてて入江らが止めに入ると場外に逃れるみのる。

ケンカすんだろコラ!

と叫び乱闘に。勝村もかかっていきますが蹴散らされます

これが・・・これが鈴木みのるですよね。

正々堂々じゃなくていいですよ、正々堂々じゃなくていい。こっちのほうがやりがいがありますよ。尊敬も敬意もありますが、リングで向かい合うからには、どんな手を使ってでも!絶対に!オレが!勝ちます!

 

 

一連のやりとりの動画はこちら。鈴木みのるが鈴木みのるを撒き散らして帰った印象。本番7・10での勝村がどういう闘いを見せるのか。テクニック&ダーティーを駆使して勝ちを取りに行くのか。ここに来て新たな勝村周一朗が見れるのか。

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そして、ガンバレ☆プロレス公式YOUTUBEで宇野薫インタビューが公開されてます。まだ前編ですが、鈴木みのる、勝村周一朗両者への想いを語っているので7・10前にぜひご覧ください。後半が楽しみです。

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後半アップ!宇野薫いい人!鈴木みのるについて大いに語ります。

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そして6月30日に行われた記者会見。基本的に勝村を「相手にしない」スタンスの鈴木みのる。しかし余裕を見せる中でしっかりと相手を認識しているのは伝わってきました。最後に「期待外れだけはやめてな」と言い残す、ということはある程度の期待をしていることの裏返し。ますます期待感が高まる記者会見でした。

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プロレスラー同士であり、格闘家としてトップに立った者同士でもある鈴木みのると勝村周一朗。憧れた格闘家と今プロレスラーとして向かい合う勝村がどのように闘うか。今までガンバレ☆プロレスで魅せたことのない姿を見れるのか。そして格闘家・鈴木みのるを引き出すのか。決戦は7月10日!刮目して見よ!

 

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私以前、勝村選手のLINEスタンプを作らせて頂きました。下のリンクからご購入いただければ幸いです!よろしくお願いします!

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AEWvs新日本プロレス「Forbidden Door」カード&事前情報まとめ!観戦のおともに!

ついに開く「禁断の扉」AEWvs新日本プロレス!

もうすぐ始まる「伝説の興行」となるであろうAEWと新日本プロレスの”Forvidden Door”、私もPPV観戦予定ですが、そのために予習などしてきました。というわけでカードごとの見どころなどまとめてみました。

ちなみにダークマッチ的な「Buy In」は午前8:00から、そして本戦は9:00からになります。

 

Buy In Match 

マックス・キャスター&オースティン・ガン&コルテン・ガン&ビリー・ガン
vs
上村優也&ケビン・ナイト&ザ・DKC&アレックス・小グリン

おそらくこのイベントのオープニングとなるのはマックス・キャスター&ガン・クラブの入場シーン。ラッパーVSLA道場勢、というイデオロギー真逆の試合。

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Buy In Match

スワープ・ストリックランド&キース・リー
vs
金丸義信&エル・デスペラード

鈴木軍ジュニアヘビー組の金丸&デスペラードと対戦するのはストリックランド&キース・リー。ストリックランドはジュニアヘビーのサイズだと思いますが、キース・リーは劇的に巨体なので、ストリックランドとタッグパートナーではありますが体格的に不釣り合いな気も。規格外のパワーをいなすデスペラードのテクニック、老獪な金丸の戦いを見たいところです。ウイスキーボトルアタックはあるのか?

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Buy In Match

アーロン・ソロウ&QTマーシャル
vs
YOSHI-HASHI&後藤洋央紀

THE FACTORYというユニットを組み、NJPW STRONGに乱入したりしてヒートを買っていたQTマーシャル&アーロン・ソロウが後藤&YOSHI-HASHIと対戦。THE FACTORYが後藤を食ったら主君の星、というくらいのカードだと思いますがどうなるか。

棚橋に敗れてAEW暫定王座挑戦権を失った後藤、本戦にも入ってないあたり明暗クッキリが過ぎるカード。プロレスって勝敗大事だな~、と改めて思いました。

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そしてここから本戦。試合順は未定です。

スペシャル・シングルマッチ

サンダー・ロサ(C)
vs
トニー・ストーム

唯一の女子の試合として行われるこの試合、以前東京女子プロレスにも参戦し、7・9大田区大会で山下実優とのシングルマッチが決まっているサンダー・ロサ、スターダム、NXT、仙女にも参戦していたトニー・ストーム。日本にも馴染みのある二人の対決。シンプルに楽しみなカードです。

 

サンダー・ロサがタイトル奪取した金網マッチ。壮絶な一戦に勝利して奪取したタイトルを守れるか。ぜひチャンピオンのまま東京女子に参戦して欲しいところです。

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6人タッグマッチ

エル・ファンタズモ&マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン(withヒクレオ)
vs
鷹木信悟&ダービー・アリン&スティング

本来は高橋ヒロムとヒクレオが入った8人タッグ予定でしたが、高橋ヒロムが発熱のため渡航不能となり欠場。この6人タッグマッチとなりました。

Bullet Clubのファンタズモ&ヒクレオとUndisputed Eliteのヤング・バックスが組み、ロスインゴの鷹木、スティング&ダービー・アリンのチームが迎え撃つ構図。しかしここにスティングがいるのが凄い、AEWを分厚くしているというか。

欠場中だったスティングですが、先日のRampageでダービー・アリンを救うために登場。その存在感を見せつけました。

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そして長い間新日本プロレスにも参戦していたのでおなじみのヤング・バックスは、先日AEWタッグチャンピオンをラダーマッチを制して勝利。このタイトルを巡るストーリーもこの試合に入ってくるのか。そのへんも注目です。

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6人タッグマッチ

サミー・ゲバラ&鈴木みのる&クリス・ジェリコ
vs
海野翔太&ウィーラー・ユーター&エディ・キングストン

Jericho Appreciation Societyのジェリコ&サミー・ゲバラに鈴木みのるが加わったチームと海外修行中の海野、先日BOSJにも参戦、Blackpool Combat Clubの若手であるウィーラー・ユータ、そしてNJPW STRONGにも参戦しているエディ・キングストンを加えたチームと対戦。超ヒール&ベビーフェイスの構図となりました。

 

鈴木みのるといえばAEWのブライアン・ダニエルソン戦は名勝負でした。今回キングストンとバチバチの戦いを期待したい試合です。

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AEWオールアトランティックチャンピオンシップ初代王座決定
4WAYマッチ

PAC
vs
ミロ
vs
マラカイ・ブラック
vs
クラーク・コナーズ

なんとAEWがこの興行を機にベルトを新設!8人でのトーナメントを行い、決勝4WAYマッチがこの日に行われることに。新日本の予選では石井智宏がクラーク・コナーズを降して挑戦権を得ましたがケガのため欠場、クラーク・コナーズが出場することになりました。とにかくベルト新設しちゃうAEWの気合が凄い。気合が伝わります。

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ROH世界タッグ&IWGPタッグ選手権 3WAYマッチ

キャッシュ・ウィーラー&ダックス・ハーウッド(ROH世界タッグチャンピオン)
vs
グレート・O・カーン&ジェフ・コブ(IWGP世界ヘビー級チャンピオン)
vs
ロッキー・ロメロ&トレント・バレッタ

今年復活したロッポンギ・バイスがROHのタッグベルトに挑み、FTR(ウィーラー&ハーウッド)とのタイトルマッチを行っている最中に乱入したO-カーン&ジェフ・コブ。のちにそこからIWGPタッグベルトを奪取し、軍団抗争に発展してこのダブルタイトル3WAYが実現することに。

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スペシャルシングルマッチ

ザック・セイバーJr
vs
X

もともとはザック・セイバーJrvsブライアン・ダニエルソンで決定していたこのカードですが、ブライアンの負傷欠場のためカードが白紙に。ザックの対戦相手は「X」となっていてまだ未発表。同ユニットのBlackpool Combat Clubのメンバー、モクスリーとユータはすでにカードが決まっているためまさかウイリアム・リーガル現役復帰?とか...。いや、さすがに無いと思いますが。

 

欠場発表したブライアン・ダニエルソン、信頼できるレスラーを連れてくる、しかし当日までは秘密、ということでした。誰なのか...。

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ザックの相手、ワンチャン柴田勝頼とかあるんじゃないか?ないかな~。

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IWGPUSヘビー級選手権

ウィル・オスプレイ(C)
vs
オレンジ・キャシティ

もともとO-カーン&コブ、FTR、ロッポンギ・バイスの抗争からユナイテッド・エンパイアのボス、ウィル・オスプレイがAEW参戦。

対戦相手はオレンジ・キャシティ。ほぼ常にポケットに手を突っ込んでのグラサン姿での無気力ファイトが特色の彼ですが、マット・ハーディーとハードコアな試合で勝利したりもしています。

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欠場中だった彼ですがつい先日復帰を果たしてスーパーマンパンチで復帰戦を飾って存在感をアピール。異次元対決と言っていいでしょう。面白そう!

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IWGP世界ヘビー級選手権 4WAYマッチ

ジェイ・ホワイト(C)
vs
ハングマン・ペイジ
vs
オカダ・カズチカ
vs
アダム・コール

先日の6・12大阪城ホール大会でIWGPのベルトを奪取したジェイ・ホワイトに、先日タイトルを奪われたオカダ・カズチカ、そしてAEWのPPVでCMパンクにタイトルを奪われたハングマン・ペイジ、そしてアダム・コールが挑む4WAYマッチ。

ユニット的にBullet ClubとUndisputed Eliteは協調関係にあるため、ジェイ・ホワイトとアダム・コールがある程度協力して戦うのか。そうなると現在ベビーフェイス組のオカダとペイジの関係性がどうなるか。もともとペイジがオカダに挑戦したいと表明→ジェイがタイトル奪取という流れだったためにペイジはかなりオカダを意識しているはず。それが4WAYという試合形式の中でどうなるか。

前回のDynamiteでのオカダ・カズチカ登場シーンがこちら。凄い歓声でした。

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AEW暫定世界王座戦

ジョン・モクスリー
vs
棚橋弘至

先日ハングマン・ペイジからAEW王座を奪取したCMパンク。6月1日のDynamaiteで棚橋を呼び込み、AEW王座戦をアピール。大歓声に包まれて棚橋弘至がAEWに初登場を果たしました。

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しかし、翌々日のRAMPAGEでCMパンクは自らが手術が必要なことを発表してベルト返上。Forvidden Doorでは暫定王座戦が行われることになりました。

AEW側の代表はバトルロイヤル(竹下幸之介も出てましたが惜しくも敗退)で勝利したカイル・オライリーとジョン・モクスリーが決定戦を行ってモクスリーが勝利、6・12ドミニオンで後藤に勝利した棚橋との暫定王座戦が決定しました。

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改めてリング上で対峙した二人、The Jericho Appreciation Societyの面々が邪魔に入るもともに蹴散らして健闘を誓いました。バチバチというより、ある程度リスペクトの上での対戦になりそう。棚橋もレジェンドと言っていい立場ですし、タイトルマッチということでクリーンな試合になるんじゃないでしょうか。

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と、私も勉強しながらまとめましたが、観戦前にざっと見てもらうとなんとなく背景がわかるでしょうし、AEWの選手の凄さも伝わるといいなと思います。あと3時間で興行開始!世紀の興行がこれから始まる!テンション上げて見ましょう!

7・10ガンバレ☆プロレス大田区大会「まなせゆうなvsウナギ・サヤカ」

7・10大田区・まなせゆうなvsウナギ・サヤカ、決定までの経緯

7月10日に行われるガンバレ☆プロレスの乾坤一擲ビッグイベント大田区体育館大会「WRESTLE SEKIGAHARA」。そこでまなせゆうなとウナギ・サヤカの一騎打ちが決定しています。まずどういう経緯でこの試合が決まったのかを振り返っていきます。

 

 

ツイッターでのやり取りからの乱入劇

おそらくきっかけになったツイートは5月7日。まなせのツイートにウナギが噛みついてきたのが最初でした。アイスリボンでトトロさつきと共にインターナショナルタッグ選手権を奪取したまなせがガンプロへの想いを語るツイートからのやりとり。

そして次は5月25日。ガンバレ☆プロレス新木場大会前日のやりとりでした。ここでもウナギが仕掛ける形。もともとスターダムの「査定役」を自認し、各方面にツイートでバトルをしているウナギですが、東京女子プロレス時代の先輩であるまなせゆうなに対してはあくまで敬語で仕掛けています。

 

 

そんなやりとりがあった翌日、ガンバレ☆プロレス新木場大会。私生観戦してましたが、そのときの驚きツイートをしてましたので貼っておきます。

 

その時の様子はYOUTUBEにアップされてます。こちらから。

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ちなみにこのときの様子はブログにまとめてますのでよろしかったらお読みください。ただ、興行のラストに大家健が坂口征夫らEruptionの面々に拉致られ、すまきにされるいわゆる「大家健すまき事変」が起きたためにインパクトがそっちに持っていかれた感はありました。

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すまき動画。私が大好きなので何度でも貼ります

 

ちゃんと大家健にも絡んでるウナギ・サヤカさすがです。

そして翌日にはシングルマッチが決定。こうして7・10での一騎打ちが決定しました。そしてここからもSNSでのやり取りが続きます。

 

 

煽りと尊敬と想い。第2ラウンドは再びSNSで

そしてその直後から煽り合戦がスタート。ウナギがまず大家健とやりあい(それにしてもSNSでもそのトーンが全く変わらない大家代表はさすがですが。

そして最初に噛みついていたYuuRIとも煽り合戦に。YuuRIとまなせとの扱いにくっきりと差をつけて関係性をわからせるウナギ・サヤカ、さすがです。そこにまなせが入ってきてからのやりとりも。ここからはどちらかというと互いへの敬意を確認するようなものになっていっていて、読んでいてちょっとぐっとくるものがありました。

全方位にSNSでケンカ売ってるウナギ・サヤカが煽っていき、天然っぽいまなせゆうなが熱い感情をこめてツイートを返していく。そこにはただの試合の煽り以上のなにかが見えたように思います。私はウナギ・サヤカのツイートを全部追っているわけではありませんが、互いの人間性と関係性が透けて見えるというか。確実にプロレスの一部としての煽り合戦。

 

 

流れ流れて辿り着いた今。まなせゆうなとウナギ・サヤカの現在地

そしてこの時期、奇しくも二人共Webスポルティーバ連載「今こそ女子プロレス」のインタビューを受けています。インタビュアーは数々のプロレスラーインタビューをしている尾崎ムギ子さん。それぞれに寄り添ったインタビューになっています。

まなせゆうなインタビューはこちら。

sportiva.shueisha.co.jp

sportiva.shueisha.co.jp

グラビアアイドルからスターダム、アクトレスガールズ、東京女子プロレスを経て現在ガンバレ☆プロレス所属。ぽっちゃり女子プロレス、ガンバレ☆女子プロレスでエースとして闘った経験を経て自らをさらけ出し、感情を叫び、肉体を叩きつけられるようになったことで現在はアイスリボンのタッグチャンピオンとなり、先日の大谷晋二郎エイドでは橋本千紘とのド迫力のぶつかりあいを披露。

今確実に「主役」として花咲きつつあるまなせゆうなを感じます。

 

 

そしてこちらがウナギ・サヤカインタビュー。

sportiva.shueisha.co.jp

sportiva.shueisha.co.jp

アイドル活動などを経て東京女子プロレス入団、2020年11月からスターダムに参戦、すると各団体から参戦する選手たちに「査定」としてかたっぱしからケンカを売っていくスタイル、SNS上での煽りスキルの高さもありコズミック・エンジェルズとしてアーティスト・オブ・スターダム王座、フューチャー・オブ・スターダム王座を獲得。確実に注目されるレスラーとなっているウナギ・サヤカ。順調に傾いています。

まさかの花の慶次コラボグッズも登場。さすが傾奇者。

 

このように、東京女子プロレスを卒業してから大きく花咲いた印象のある二人のシングルマッチが行われるのは7月10日。どこか生き方も似ているように感じる二人。感情をぶつけ合う闘いから何が生まれるか。ちなみに前回のシングルマッチを貼っておきます。うなぎひまわり時代ですが。

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まなせゆうながどうこうはともかく、ウナギの今のファイトからしてみたら「黒歴史」としたい気持ちはわからなくはない。それくらい今のウナギ・サヤカはうなぎひまわり時代からは進化していると思います。しかしまなせもここからは確実に進化している。東京女子プロレスから卒業してから二人がそれぞれ歩んだプロレス人生、互いにそれを証明するような試合になってほしいと心から思います。

 

 

そんな一戦が行われるガンバレ☆プロレス7・10大田区体育館大会。チケット情報貼っておきますのでご参照ください。

ちなみに二人をインタビューした尾崎ムギ子さんの最新著書はこちら。対象に共感しまくるスタイルに引き込まれます。

そして先日行われた記者会見、その執念からまなせゆうなの乳を噛む暴挙に出たウナギ・サヤカ!「乳を噛む」というコピーの強さ!

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サイバーファイトフェス2022感想。NOAHvsDDTは今後どう向き合うべきか?

引き続きサイバーファイトフェスのエントリになります。ちなみに今までのエントリはこちら。試合前のイベント、「フェス感」について書いたこの記事と

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今話題になっている中嶋勝彦、遠藤哲哉KO劇について書いたこのエントリ。結構長めに検証してあります。力作です!遠藤哲哉選手、ゆっくり休んでください...。

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そしてピープルズ・チャンピオン候補小島聡について。一生懸命マイク書き起こしましたのでそこだけでもお読み頂けると幸いです。

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サイバーファイトフェス、色々と思ったこと

というわけで、色々と自分が思ったことを書いていこうと思います。

他団体応援シートと同様に一万円、タオルつきで本戦に入るともうガンプロの試合がないってのはどうなのか。買っちゃったけど。まあ、ガンプロだけ応援シートなしってのも寂しい話だし、試合自体がガンプロ7・10大田区体育館大会へ続いていく感じになったし、負けたんでバッコミもなし。あの会場でバッコミ聞きたかったな~。

サイバーファイトもガンプロの扱いに困ってるというか、扱いきれてない気がするんでもうちょっと良い落とし所を見つけてほしいものです。

試合に負けて髪を切り、7・10ガンプロ大田区大会に繋げた渡瀬瑞基。リング上で髪を切り始めたとき、ハサミ?バリカン?をセコンドからバックステージに取りに行った春日萌花さん(たぶん)が超全力疾走で会場がざわめいてたのが印象的でした。

ちゃんと髪を切るほうの藤波辰爾スタイル!

東京女子4WAY良かったです。とりあえず東京女子プロレスは今からでも渡辺未詩の全ジャイアントスイングをTikTokにアップし続けるべき!あれは世間に届くはず!

そしてDDTの8人タッグはシンプルに面白かった。「面白かった試合」としてならこの日一番のベストバウトだったんじゃないでしょうか。

 

この日2番目に面白かったサイバージャパンダンサーズの選挙区。新日大好き!

そして気付いたらかみーゆがサイバージャパンダンサーズに宣戦布告してました。闘いたいってどういうこと?

まあ、演出もして金もかけてましたが、なんだかんだでこのカードで客入れたのは立派なんじゃないでしょうか。このカードでいい、とはあまり思ってほしくないですが。

 

 

個人的にはカリスマVS拳王はもうちょっと面白いと思ってたというか。いや、十分面白かったですが後半ちょっとテンポが悪かったように感じました。凶器のセッティングに時間かかっちゃうんですよね。

武藤シンプル引退発表。なんかわりと回りが「引退はない」的な空気作ってたんでシンプルに驚きました。っていうか、ネガティブサプライズいらないから!ちゃんと「引退しそう」って雰囲気を作っておいてほしかった。心の準備をさせていただきたかったところです。

みんな規制退場大嫌い!もうそんな変わんないと思うんですけどね、普通の退場と。

なんだかんだでノアの選手がしっかり元新日本、新日本の選手に負けてるのがなかなか拳王のマイクもツラいところな気がしますが。ノア復活のシナリオはちゃんと描けるのか。DDTに勝ってドヤってる場合でもないというか。う~ん。

ほんとに七時くらいに終わってよかった。下手したら九時近くになると思ってました!DDTのビッグマッチも短めにお願いします大社長!

 

 

これからの「サイバーファイトフェス」について。

そして考えてほしかったのがグループ団体の絡み方。ガンプロがダークマッチのままでもてあましてる感がありますし、東京女子プロレスは他団体と絡まない。そしてNOAHvsDDT、やるのほいいんですが、ノア側のあおりかたが去年と変わらない、と言うか。「プロレスごっこ」、「学芸会」など、ちょっとボキャブラリーが少ないんじゃないかと思ってしまいました。

ここにきて新日本プロレスとAEWが合同興行を行い、AEWのタイトルに新日本の選手が挑戦、この興行きっかけでベルトが新設される、という力の入れっぷり。また、新日本&スターダムの合同興行が発表され、ミックスドマッチもやる、と噂されています。

 

正直これを聞いたとき思ったのは、それ全部サイバーファイトフェスで出来ることだったんじゃないか、ということ。互いのベルトに挑戦することもできたし、ミックスドマッチもできたし、サイバーファイトフェス用のベルトを作ろうと思えば作れたはず。それなのに今回は保守的なカード編成に見えたのが残念でした。

ファンが過剰に団体同士の煽りを嫌うのもありますが、個人的にはどんどん混ぜてグチャグチャにしてほしかったな~と思ってしまいました。だって団体同士交わらないなら別々にやっていればいいわけで。せっかくやるんなら新しいものを生み出して欲しい。それが4団体抱えているサイバーファイトという会社の可能性でもあると思います。

 

 

小島聡、GHCヘビー級王座奪取&グランドスラム達成!小島はノアのピープルズ・チャンピオンになれる!

引き続きサイバーファイトフェスのエントリになります。ちなみに今までのエントリはこちら。試合前のイベント、「フェス感」について書いたこの記事と

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今話題になっている中嶋勝彦、遠藤哲哉KO劇について書いたこのエントリの2つ。お時間があるときにお読み頂けると幸いです。

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ついにグランドスラム!小島聡、GHCヘビー級チャンピオン戴冠!

そして今回はメインイベントについて。メインの潮崎豪VS小島聡のGHCヘビー級チャンピオンシップ。ちなみに小島聡はIWGPヘビー、三冠ヘビーのベルトを巻いた経験があるので、このGHCのベルトを巻けば日本のメジャー3団体のベルトを全て巻いたことになる、いわゆる「グランドスラム」を達成した選手となります。

ちなみにこの「グランドスラム」を達成した選手は今までに武藤敬司、佐々木健介、高山善廣の三人。ちなみに武藤と高山はそれぞれのタッグ王座も全て戴冠しており、シングル・タッグともにグランドスラムを達成しています。

このグランドスラム、健介、武藤、高山が達成した2000年代後半は新日本、全日本、ノアの交流が盛んだったためまだ達成が容易でしたが(それでも大変だとは思いますが)今のようにある程度選手の交流が減っている状況だとかなり達成が難しい状況になっています。なので今回達成した小島はかなり凄いはず。小島もあとはGHCタッグを取ればシングル&タッグのグランドスラム達成なのでもうひと踏ん張りして欲しいところです。

 

 

試合を決めたのはラリアット!身体の分厚さが勝負を分けた!?

そして今回話題になったサイバーファイトフェスの入場演出。特に後半4試合にかなり凝った演出がなされ、ダンサーも動員してセットも凄いものがありました。

特にメインは凄かった。小島は割と普通に入場してきましたが、潮崎豪が凄かった!

ドヤ!この玉座!この演出に関しては生で見てよかった!っていうくらいの迫力でした。同時に潮崎こういうの似合いすぎ。ちょっと面白いくらい似合ってましたし、この王子様感というか。さすがでした。

試合を簡単に振り返りますが、やはりラリアットを武器とする二人。前哨戦でもラリアット合戦が繰り広げられていました。互いに両腕のラリアットを使いますが、潮崎のフィニッシャーは相手を掴み、その場で右腕で放つ剛腕ラリアット。一方小島のフィニッシャーは右腕のラリアット。どちらがそのフィニッシュを出すのか、というのが焦点となりました。

 

早めに仕掛けていったのが潮崎。先に左腕ながらラリアットを出し、ゴウフラッシャーも炸裂。ラリアット狙いの小島をカウンターのラリアットで倒すなど先に先に仕掛けていきます。しかしこれを返していく小島。そうすると小島のペースになっていきます。

潮崎もポールシフト式エメラルドフロウジョンを出すなど勝ちへの意欲を見せますが、剛腕ラリアットを小島の左腕ラリアットで返され、右腕でのラリアット、雄叫びをあげながら立ち上がった潮崎に改めてリング中央で右腕ラリアット!これでカウント3を奪い、見事小島が勝利。グランドスラムを達成しました。

 

メインイベント・GHCヘビー級選手権試合

○小島聡(21分11秒 ウエスタン・ラリアットからの片エビ固め)✕潮崎豪
潮崎が初防衛に失敗、小島が第39代王者となる。

先に小島のラリアットを封じ、大技を早めに出していったこともありますが、結果的に溜めて溜めてドーン!と力を開放した小島のほうが潮崎よりパワフルかつ力強い印象を受けました。戦術、戦略というよりも人間としてのパワー、生物としての底力で小島が潮崎を上回ったというか。向かい合うと身体のサイズや肌の色もあいまって少し潮崎が華奢というか、弱々しい部分を感じてしまったのもまた事実でした。

やはりラリアットをフィニッシュにしている選手同士の戦いだとどうしても身体の大きさ、重量感、分厚さが如実に出てしまう。体重を乗せて腕を叩き込む、というシンプルな技だからこそレスラーとしての身体の差を感じてしまいました。

 

潮崎はこの試合では剛腕ラリアットを防がれているし、切り札を残した状態ではあるんですが、次、小島に挑むとしたらまた違う切り口。じっくりとした腕攻め、一点集中、または飛び技でアクセントをつけるなどの工夫を見たい。紙一重だっただけに、よけい身体の差をどこで埋めるか。それを魅せてほしいと思いました。

 

 

人柄をさらけだすマイクアピール。小島=ピープルズ・チャンピオン?

そして、試合終了後、勝ち名乗りを上げ、勝利者賞を受け取ってからマイクを取った小島が話し出します。

しんどい...。

サイバーファイトフェスティバル2022,沢山のご来場、まことにありがとうございます。

凄く強いチャンピオンと対戦して、身体が超ボロボロになっていますが、今はこの喜びを沢山の人に伝えたいと思います、本当にありがとうございます。

そして対戦してくれた潮崎!ありがとう!!!

こんな素晴らしい対戦相手に恵まれて、素晴らしいプロレス人生だと思っています。なんか引退するみたいになってますが、まだやらせてください。

そして私が小島に以前と違う可能性を感じたのはこの試合後のマイクでした。

まず「しんどい」とボヤく一言から始まり、観客への感謝。そして対戦した潮崎を「すごく強いチャンピオン」と称え「対戦してくれた潮崎!ありがとう!!!」と感謝。そして「こんな素晴らしい対戦相手に恵まれて、素晴らしいプロレス人生だと思っています」と引退するのか?っていう気持ち表明。この天然とボヤキが入り混じったマイク、ちょっとこれだけで小島を好きになりました。

このあと「いっちゃうぞバカヤロー」で締めようとしたときに拳王が乱入。

おい!小島聡。お疲れのところ悪いな。一言だけ聞いてくれ。

プロレスリング・ノアはなあ!新日本プロレスの天下りじゃねえんだよ!

このことは、ここ数年ずっと思ってたよ。武藤敬司もそうだ、藤田和之もそうだ。他にもいっぱいいるだろう。おい、小島!プロレスリング・ノアはなあ!新日本プロレスの天下り先じゃねえからな!

プロレスリング・ノア、過去の栄光のおこぼれをちょうだいしてるようじゃ、ノアに、サイバーファイトに未来は見えねえよな!俺が未来を切り開いていってやるぞ。

おい!小島!ノアで一番権威のあるそのベルト、俺に挑戦させろ。

いつもの拳王のマイク。「天下り先」というワードを使ってこの状況に切り込んできました。まあ、小島に言われても、ってとこではありますが。

そしてこれに返すマイクがまた最高でした。

拳王、もう少し年長者をいたわれよ。

お前何歳だ?俺はもうすぐ52歳になっちゃうんだぞ?

おい。年齢なんか関係ないけど、おまえのそういうやり方がすごく気に入らねえ。

だから、俺とこのベルトかけて試合しろよ、なあ。

お前に一度も触れたことがねえんだ、楽しみにしてるよ。

だったら早く帰ってくれ、これから俺の、エンディングがあるんだよ。

めったにないチャンスでやっとベルト撮ったんだよ!早く帰ってくれよ!

人柄を感じるマイク。拳王がここで帰った後エンディングに続きます。

本当に数少ないチャンスの中、こんな素晴らしい対戦相手に恵まれて、素晴らしいプロレス人生だと思っています。

なんか引退するみたいですが大丈夫です!

ダメだこういう言葉しか出てこない!

だけどこれから、イっちゃうぞバカヤロー!

私も割と前から小島聡を見てきて、どこか言動に優等生的というか、そんな印象が拭えませんでした。身体も凄いしフィニッシュも持っていますが言葉に魅力がないというか、普通のことしか言わない。SNSでもファンに好かれようという意図が見え隠れする、面白くないレスラーだと思っていました。

しかし、この日のマイクはいつもの腰の低さ、相手へのリスペクト、観客への感謝をまっすぐ表明し、それに加えて「オレ、52歳になっちゃうんだぞ」という年齢への自虐、そして武藤が引退表明したこの日になぜか二度も引退するっぽいことを言っちゃう天然っぷり、拳王に対しては赤裸々に「少ないチャンスをものにした晴れ舞台だから帰ってくれ」と本音を吐露。本音を話すことで、小島の人間的な魅力がにじみ出てくるような印象を受けました。

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バックステージでも、自分が新日本のトップにはいないことを認め、しかしノアのレベルが低いとは決して言わせない、とベルトを背負う発言。試合でも、試合後のマイクでも、ノアファンが小島聡を好きになる。この日の小島はそんな魅力に溢れていました。

 

 

次は拳王との防衛戦ですが、このまま防衛していけば小島は新日本所属でありながらもファンの支持を受ける「ピープルズ・チャンピオン」として君臨することも可能なんじゃないか。そんな気持ちにさせる、この日の小島聡でした。というわけで

このままGHCチャンピオンとして、いっちゃうぞバカヤロー!!

こちらからは以上です。お読み頂きありがとうございました!!