男マンの日記

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MIKAMI、DDTプロレスリング退団の報を聞いて。これで一区切り、DDTの青春時代の終わり。

6月16日、DDTプロレスリングが記者会見を行い、MIKAMI選手が退団することを発表しました。

 

「ドラマチック・ドリーム・チーム」DDTプロレスリングは1997年に旗揚げ。その時の創設メンバーが高木三四郎、野沢一茂(現NOSAWA論外)、三上恭平(MIKAMI)の3人でした。そして今まで創設メンバーとしてDDTを支え続けてきたMIKAMIがDDTを脱退、今後はフリーとして活動していくということでした。

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  • わたくしとDDT~観戦初期・怪しいインディーDDT

思えば私が初めてDDTを見たのは渋谷のクラブアトム。2000年くらいでしょうか。佐々木貴が委員長キャラで観客とハイタッチしながら入場してたのを覚えてます。

そのときのMIKAMIはプエルトリコ遠征帰り。「世界を獲ったMIKAMI様のスク~ルボーイ!」を合言葉に活躍してました。蛇界が話題となり、ポイズン澤田JURIE、ナオミ・スーザン、蛇影の3人が活躍。当時のDDTは、今よりさらに怪しく、キャラクターの坩堝というかごった煮状態。得体のしれないエネルギーだけが渦巻いているような、そんな団体がDDTだったように思います。スーパー宇宙パワー、エキサイティング吉田、”偽造王”一宮、そして高木三四郎。ただただ濃い面子。選手がみんなマイクで喋り、キャラクターを伝えていく、アメプロ的要素の強いインディー団体、という印象でした。

そのあとも時々観戦していましたが、仕事を何度か変わったこともあり足も遠のいていました。あまり私生活も上手く行っていなかったこともあり、プロレスより格闘技が流行っていたこともあり、しばらくDDTを見ない日々が続きました。

  • わたくしとDDT~マッスル誕生から今

そして再び見始めたのはマッスルきっかけ。2005年くらいから後楽園ホールのマッスル・ハウスに足を運ぶようになり、改めてDDT観戦に。この頃はすでに男色ディーノ、飯伏幸太、HARASHIMAもいて、長井満也が参戦したり、後藤達俊がちょっと参戦したり。ディック東郷も出ていました。この頃すでにインディーの一大勢力となっていたDDT。

その頃のMIKAMIはタノムサク鳥羽とSUISIDE BOYSで活躍。クラブアトム時代の影は徐々に薄れ、明るい場所に出て行く寸前の、ポジティブな空気があったように思います。

その間も私は何度か転職し、体調を崩して辞めたりもしながら、そのせいもあってかプロレスを見続けていました。特にマッスルにはのめりこみ、マッスル坂井、鶴見亜門、男色ディーノらがつくり上げる世界に活力をもらいながらなんとかフラフラと生きてました。マッスル終了後も、マッスルの影を追いつつDDTは見続けていました。

   

そして両国国技館大会を開始したDDT。ここ最近のDDTは輝きを増し、メディア露出も増え、完全にインディーを越えた存在。プロレス界でも1・2を争う存在感を放っています。鈴木みのる、葛西純の参戦、赤井沙希の参加、飯伏の新日本プロレスとの2団体所属、高木三四郎のW-1CEO就任など明るいニュースの中でMIKAMIはひっそりと退団を発表しました。

会見でのMIKAMIはスッキリとした表情。DDTへの感謝を述べ、地元で若い人にプロレスを広めていきたい、という豊富を語っていました。最後には同席した高木三四郎と握手。「いつも心にDDTを」と笑顔で話すMIKAMI。最後まで爽やかな会見でした。

  • 選手が抜けるということ~プロレス団体とは。

DDTが成長していく中で、いろいろな選手が去って行きました。スーパー宇宙パワー、一宮章一、ディック東郷、ポイズン澤田JURIE、タノムサク鳥羽・・・。その選手たちが去っていく度に団体は大きくなり、体勢も整い、会社組織としてしっかりとしてきました。ただ昔から見ていた自分からすると、自分が知っているDDTが少しずつ無くなっていて別物になっていくような、寂しい部分もありました。

 

今回のMIKAMI退団は、改めて「もうあの頃のDDTは無いんですよ」と囁きかけられたような出来事でした。怪しいパワーに満ちた、ドロドロとして漂っているようなDDTはいなくなり、メジャーを目指していくDDTがいる。薄々分かってはいましたが、改めてそれを見せられたような気分。「いよいよか~」という感じです。

俺たち文化系プロレス DDT

俺たち文化系プロレス DDT

 

 MIKAMIがDDTに出場するのはとりあえず今年の両国大会で一旦ひとくぎりとなるそうです。まだまだチケットのあるDDT両国大会。是非「DDTとしてのMIKAMI」から、「フリーレスラーMIKAMI」になったMIKAMIを見届けたいと思ってます。これからのDDTとともに。ビフテキ!女!スーパーカー!

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