そしていよいよメイン。はっきりこの試合のための興行だったこの1・30後楽園ホール、観客もすでに出来上がっている状態で選手入場。一人ひとりがそれぞれのテーマで入場し、最後はもちろん中邑真輔。すでに真輔コールがわきおこる空気のなか試合開始。
メインイベント・中邑真輔壮行試合
◯石井 智宏&オカダ・カズチカ&中邑 真輔
[21分48秒]垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
✕柴田 勝頼&後藤 洋央紀&棚橋 弘至
試合の最初は後藤がオカダを挑発してIWGPヘビーの前哨戦、そして次は柴田と石井のマッチアップでNEVERの前哨戦。
解説のライガーは「みんながそこまで感傷的になる理由がわからない。WWEに行って成長した中邑が戻ってきてくれるのを待っていればいい」と言っていましたが、ここはやはり昔ながらのレスラーであるライガーと今のファンの違いが出ている所かと。プロレスラーはどこに行ってもプロレスラー。リングシューズとタイツがあれば世界中で試合ができるという世界観と、団体というストーリーの終わりを惜しむ感傷。どちらもプロレスではありますが、ライガーのコメントはレスラーらしくてぐっときました。
そしていよいよ中邑登場。柴田とのスリーパーの取り合い、脱力ロープブレイク、ケイオスでの合体攻撃等らしい姿を見せましたが試合の流れは再び柴田VS石井、オカダVS後藤に。あくまで次タイトルマッチの前哨戦として進み始めました。
しかしそこに棚橋登場。中邑と対峙した棚橋が二言三言、中邑に話しかけたことで今までの流れが止まり、棚橋と中邑の特別な試合としての空気が出来上がりました。ここらへんの演出の巧さはさすがに棚橋。激しいエルボーの打ち合い、コーナーからのサンセットフリップ、スリングブレイド等、1つ1つの技に感傷的な意味があるように見えてくるから不思議なものです。
その後試合は乱戦の中ケイオスの連続攻撃などをうけ、中邑のボマイェのアシストを受けた石井が柴田を垂直落下式ブレーンバスターでピン。中邑壮行試合はこれで終了しました。
その後はケニーが中邑を挑発しに来ますが棚橋がインターコンチへの挑戦を表明(ケニーはDDT時代はもうちょっと日本語話してた気がするんですが気のせいか)そして中邑の最後のマイク。
なんか言ったほうがいい?どーっしよーっかなー!!
新日本プロレス、戦ってきた選手、仲間、そして応援してくれるみんな、本当に、本当にありがとう。
ここで生まれ、育ち、培ってきた、中邑真輔を、まだ見ぬ世界にぶつけてきます!
レスラーとして生きてる限り、物語は、続いていきますだから!さよならは言いません
ただ、ありがとう。
えー以上です
ウッソー!何言うかわかんねーだろお前ら!
答えはこうだ!Yeaoooh!
そしてケイオス勢と握手、抱擁して記念撮影。再びマイクで「一番スゲエのはプロレスなんだよ!!」最後はオカダに肩車されて後楽園ホールを去っていった中邑。これでひとまず新日本プロレスでの姿は見納めになりました。
とりあえずこれで一区切りの中邑真輔。さすがのメインイベントでした。ブレずにオカダを狙い続けた後藤、石井との対決を軸にして中邑とのストーリーも匂わせた柴田、そして美味しいところだけ狙ってた感のある棚橋。献身的に受け、試合を作っていった石井、チームプレイに徹し、試合後も可愛い後輩感を出していたオカダ。それぞれの個性が出ていて楽しめました。
これから誰が抜け出ていくのか、 まだはっきりとは見えてきませんが、このメインの顔ぶれ中心に回っていくのは確か。もっとエゴのぶつかり合いを見たい!そしてとりあえず、とりあえず中邑ありがとう!来年のレッスルマニアでメイン飾ってください!
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