絶賛世の中を騒がしている日大タックル事件。あっさり日大側が謝罪して終了かと思いきや対応のまずさが世に火を注ぎ、一大ムーブメントと化してます。
ただ、もちろん当事者やスポーツ指導者、競技者の方々は色々とここから学んだり、検討したりなどしていく必要があるかとは思いますが、基本的には傍観者の私。そんな私が興味あるのはもちろん我らが東京スポーツ。いかにここにこじつけてプロレスに結びつけていくのか、というわけで、まず気になったのはこちらのニュース。
「何てプレーだ。動画を何回も見直したよ。私も危ない場面は何度も経験したが、明らかに意図的なクリッピング(背後からの危険なブロック)でしかない。これは本当に危険なプレーだね…」
20代前半でNFL選手と指導者の両方を経験したハンセン氏だけに、反則を犯した選手以上に、内田前監督の指導も断罪した。
「私は監督がこのプレーを指示したとは思いたくない。しかしそれが事実ならば、彼はフィールドを去るべきだ。誰が見ても違法な行為であり、間違いなく相手は大ケガを負ってしまうと分かっていたはず。指導者が指示したとすれば、これは問題だ」
奥さんが日本人で有名なスタン・ハンセン。そもそも東スポの記者がアメリカ在住のはずのハンセンのもとにわざわざコメントを取りに行ったのか。それとも何かしらの事情で来日した所を直撃したのかはわかりませんが、普通に考えたら日本の大学スポーツに精通しているはずもないハンセンに聞きには行かないと思いますが、そこは東スポ。
コメント自体はしごくまっとうなもので、スポーツマンとして一般的な、誠実な見解だとは思いますがが、ここはわざわざスタン・ハンセンにコメントを取ったことを評価していきたい。東京スポーツ、いい仕事してます。
日体大アメフット部出身の辻は、問題となっている“危険タックル事件”について「日本大学のような歴史ある強豪校がアメフットの価値を下げるようなことをして非常に残念です。あれはプレーではなく暴力。フットボーラーとして残念ですね…」と心を痛めつつ、寺門ジモンによく似たマスクを曇らせていた。
そして、こちらは新日本プロレスの新人、辻陽太のコメント。4月デビュー、まだキャリア一月の辻からアメフトにかこつけてコメントを取ってくる、といういい仕事。「寺門ジモンによく似たマスク」と、ドサクサにまぎれてキャラをつけに来る当たり、東スポが辻に寄せる期待感が見て取れます。まだこれからの選手ではありますが、いつかはG1優勝、IWGP戴冠などのスター街道を歩む可能性もあるわけで、その中でいちはやく「寺門ジモン似」というキャラを発見した東スポ。さすがの一言です。
「アメフットはプレーの一つひとつ前で円陣なりを組み、フォーメーションの指示を出したりする人がいる。その時に熱くなっている選手の感情をうまくコントロールするもんなんですよ。再発防止策? 選手より監督やコーチの役目ですね。選手のメンタルコントロールをする人間の役割がなおさら重要になる」。プロレス界の斧爆弾は、騒動の早期解決を望んでいる。
そして最後は大森隆男からのコメント。締めの「プロレス界の斧爆弾は、騒動の早期解決を望んでいる。」という適当な一言からも、特に主張がないことが伝わってくるこの記事ですが、「プロレス界の斧爆弾」って、そもそもプロレス界以外に「斧爆弾」なんてものがあるのか?という疑問がわきあがってきます。この引用部分の前からも
大学アメフット部のOBとして「一般論になるけど、スポーツマンシップにもとりますね。背後からのタックルも反則だし、ボールを投げた後に行くのも反則だし」と大森は語った。
と、みんながわかってる超当たり前のことをわざわざ言う大森。こんな大森ですが全日本プロレスの取締役。シリーズ終了後には締めの定例会見を行う重要ポストを任されています。
何度会見を見ても独特のたどたどしさ、そして意見の薄さから「大丈夫か?」と思わせてくれる大森。
しかしながら、アメフトという観点からこんな大森さんにもフォーカスしていく東スポの姿勢は非常に素晴らしいというか。これからも世の事件などをレスラーにからめ、適当なコメントを取りに行っていただきたい。東京スポーツさん、期待してます!
日は、また昇る。 THE SUN ALSO RISES.: 男の引き際と、闘うべきとき TIME TO MOVE ON, TIME TO FIGHT.
- 作者: スタンハンセン,Stan Hansen
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