男マンの日記

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川田利明の「麺ジャラスK」本読みました。失敗談、ボヤキ、まさに川田ワールド!

 川田利明のタイトル長めのビジネス書を読みました。

 最近では知らないファンの方も増えていると思いますが、90年代に全日本プロレスで三沢光晴、小橋建太、田上明とともに「全日本プロレス四天王」として活躍した川田利明。現在では「タイチの師匠」としてもおなじみ。タイチの「デーンジャラスバックドロップ!」も川田直伝。タイチが活躍するとともに、川田が脚光を浴びることも最近では増えてきました。

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 そしてこの本のAmazonリンクは↓から。シンプルに趣旨を言うと、「脱サラしてラーメン屋なんて失敗するからやるもんじゃない。チェーン店に個人店が立ち向かうのムリ。オレも早めにやめときゃよかったけど意地でも続ける」みたいな話でした。

そもそも90年代~2000年代に全日本プロレスで「四天王」の一人として活躍した川田利明がラーメン店「麺ジャラスK」を開店したときは結構驚いたものでした。ハッキリ言って、主にTV観戦だった自分などには、川田が四天王の中で最も客商売に向かないと言うか。無愛想で不器用で頑固で、とても客に向かって愛想を振りまくタイプとは思えなかったものです。

そして、店の立地もかなりの交通の便の悪さ。一応成城学園前が最寄り駅ですがそこからかなり歩いた所。私も一度行きましたが、なかなかの不便さでした。歩いていて「本当にこの先に店あるのかこれ?」と疑いたくなるくらいの場所でした。

 

小田急小田原線「成城学園前」駅南口よりタクシー3分、または徒歩12分
東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅より「成城学園前駅」行バス10分「砧中学校下」下車

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ただ、ラーメンは美味しいので再訪はしたいんですが、その交通の便からなかなかそこまで足が向かないのも確か。しかしながら、この本を読んで、また言ってみるか、と思いました。それだけなんというか、川田の店への思いは伝わってきましたし、何でこの場所でずっと営業してるのかもなんとなくわかってきました。そんな川田利明の「開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学 」を紹介して行きます。タイトル長え!

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考えるな!感じろ!何を?川田利明を!

 この本は全五章に分かれており、プロレス時代のことが書かれているのは基本的に第一章のみ。ほかは開業してからの失敗談、苦労した話に紙面の多くが割かれています。

第1章 「デンジャラスK」が「麺ジャラスK」に“転職"した理由
第2章 ラーメン屋は四天王プロレスばりに過酷な世界だった!
第3章 そして、俺はベンツを3台、スープに溶かした……
第4章 個人経営店の難敵! ラベリング効果と大手チェーン店の奇策
第5章 それでもラーメン屋をやりたい人に教える『俺だけの王道』辛口10箇条!

 全日本四天王では寡黙で不器用、というキャラクターだった川田。しかし、この本の中では「自分は本当は器用、ただ、他の3人とは違うキャラ付けを意識して喋らず、技も限定して蹴り中心のファイトにしていた、ということ。

確かに川田はハッスル登場時はかなり喋っていました、そして器用さ、プロレスの上手さで言えばなんといってもあの!あの小川直也とシングルで名勝負を残していることで有名。「あの小川をなんとかした」川田が不器用なハズはないのです。いや~凄かったアレは。

www.youtube.com

 全日本プロレス入門後のちゃんこ事情、飲食事情などの話からギャラの未払いまで、わりとフランクに色々触れている第一章。しかし、「プロレスラー川田利明」は、この本全編に渡って散りばめられている、と言っても過言ではない。それくらいこの本は前編ボヤキ、グチ、一言多い。我々四天王プロレス時代からのファンにとって、「あの懐かしい川田が帰ってきた」と思わせてくれる描写でいっぱい。そもそも第二章のタイトル「ラーメン屋は四天王プロレスばりに過酷な世界」なんて、川田以外の人が言ったらブーイングの嵐になろうというものですが、本人が言ってるんだから説得力がある。そして第三章の「そして、俺はベンツを3台、スープに溶かした……」もコピーとして最高。

他にも

「サーバーで提供する生ビールは、店にとってそんなにうまみがない」

「リングに上がらなくなったのに、医療費はどんどんかかるようになった」

「飲食店でもラーメン屋は特に大変だな」

など、とにかく全編ボヤキとグチに満ちた本となっております。さすが川田。

   

しかし、グチばかりの本ではありますが、ネガティブではありつつも基本自虐ベースでどこか諦念もあり、カラっとした語り口なので読みやすい。川田テイストを楽しみつつ、ビジネスを学べる(反面教師的ではありますが)あのときの全日本プロレスファン、ラーメン好きにとっても楽しめるつくりとなっております。

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このように、川田利明を味わうにはうってつけのこの「開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学 」

この本もですが、これを読んだ後で「麺ジャラスK」に行く客が増えれば第二弾が出たときに愚痴の分量が減ってる可能性もあるかと思うので、ぜひこの「開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学 」を読んで「麺ジャラスK」に行きましょう!最近では自己プロデュース興行の「HOLY WAR」開催、トークショーも積極的に行っており、最近ではプロレスリング・ノアの清宮海斗に技を伝授するなど、プロレスとのつながりも徐々に増えていっているのが嬉しいところ。そしてできたらどこかのタイミングで引退セレモニーとかをやってほしいところです。「レスラー川田利明」の区切りをつける時がいつかくるのかも気になる。「ラーメン屋のオヤジ」(拳王談)はリングに立つのか。本も第二弾が出るのか。色々と考えさせてくれる本でした。

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 ※11/21追記

 今発売されている「実話BUNKA超タブー」12月号に、吉田豪による川田利明インタビューが載っていたので購入して読んでみました。 

実話BUNKA超タブー 2019年12月号

実話BUNKA超タブー 2019年12月号

 

 実際、この本を読んだ吉田豪が気になるところを掘り下げていく、というスタイル。そのおかげで、馬場全日本に川田が抱いていた複雑な感情。誠実だけど商売っ気のなさにもどかしさを感じていたり、三沢との公私ともに深い付き合いについての思い。川田本よりプロレスについてしっかりと語っているのが面白い。

しっかりと武藤全日本、ハッスルのギャラ未払いについて触れているし、プロレスラーゴシップも次々と。そして期待通り、後半はひたすらノンストップ愚痴のオンパレード。さすが川田。期待を裏切りません。さすが。結局「会社は辞めないほうが良い、守ってもらっているのが一番いい」とレスラーらしからぬ堅実な言葉を説得力満点で発する川田。

この川田本買って読んだ人だったら確実に楽しめるインタビュー。雑誌自体エロと悪口に満ちた内容ではありますが、このインタビューは面白かった。文字数も多くて読み応えありました。副読本としてオススメします!

※12/11追記

川田のこの本の紹介記事がいくつか載っていたので紹介。というかどっちも講談社の「マネー現代」ですが。この記事はとにかく金の話に終始。開業資金、ローン、駐車場代・・・。細かい例を出してラーメン屋開業を諦めさせようとする記事。まあ、この本のダイジェスト的内容なんですが。シビアな話!

gendai.ismedia.jp

そして第二弾はルールについて。細かいルールを設定している理由、困った客について。しかし「安いサイドメニューだけ頼んで長居をするお客さん」を迷惑っていうのもまあ勝手な話のような気もしますが・・・。そして写真撮影のルールまで。川田らしいといえばらしい。身も蓋もないラーメン店経営についての厳しさが現れているよう。面白いけど・・・。

gendai.ismedia.jp

そしてこちらは「旅するプロレス会場」さんの麺ジャラスKガイド。店への行き方、ルール、メニューについて細かく紹介されています。ぜひあなたも一度来訪してみては?そのときは絶対ラーメン頼むように!

taiikukan.com

 ついに新日本プロレス、中西学のモンスターモーニングに対しても噛み付く川田。いにしえの新日本VS全日本対抗戦が蘇る!

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