今日本マット界で俄然話題になっているものといえば何か。飯伏幸太インフルエンザで欠場、諏訪魔&石川修司の暴走大巨人みこすり半劇場に登場、KENTAクソリプ晒し再開、田中将斗KO-D無差別級王座奪取と話題には事欠かない今日この頃ですが、なんと言っても一番は「長州力、ツイッター始める」でしょう。そしてこのツイッターの中身がハズレ知らず。次々と話題になり、驚異のリツイート&いいねを叩き出す結果となっています。というわけで、妄想、想像交えていろいろと長州力のツイッターについて考えてみたいと思います。
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長州力ツイッタの歴史
まず最初のツイートになったのはこれ。
いまどうしてる?
— 長州力 (@rikichannel1203) 2019年12月25日
この他愛のない一言をきっかけに一日に数ツイートしていく長州。そして最初にプロレスファンきっかけで「バズった」のがこのツイート。世間でもでも大きい話題になりました。
一日の出来事を短く書き込むのは無理がありますね🔥❗️ところで源ちゃんいますか❓
— 長州力 (@rikichannel1203) 2019年12月26日
そして、このように個人的な用事を書き込むようなツイートも。長州がツイッターってものを理解してるのか?と心配になってしまいますが。
栗ちゃん、少しおくれるかもわかんない‼️先にいってうまくアゴまわしといてください❗️すみませんね☀️
— 長州力 (@rikichannel1203) 2019年12月28日
と、去年末から今年にかけての「大ヒット商品」となっているこの長州力ツイッター。フォロワー18万人と開始から一ヶ月で凄いことになってます。フォロワー18万人といえば、インフルエンサーマーケティングのフォロワー単価が2円でも一件につき36万円。つまり、このアカウントで一件宣伝すれば少なく見積もっても30万円分の価値がある(と思う人もいる)ということ。なかなかのコンテンツに成長しています。
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長州力がなぜツイッターを始めたか?その背後を推理する
しかし、ITとはほぼ無縁だと思われる長州力がなぜツイッターを初めたのか。まず長州力ツイッターについて、プロフィール欄にはこのような記述があります。
元プロレスラー長州力の公式アカウント。 ツイートは本人、情報の告知などはリキプロスタッフがつぶやきます。
リキプロとは、石井智宏を排出したことでおなじみの100%長州力プロレス団体でしたが、現在は長州力の個人事務所。現在は長州のイベント出演などの情報がリキプロスタッフにより時折つぶやかれています。
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そして、長州力ツイッターについてwithnewsが取材したのがこちら。
「長州はプライベートで悪口を言わない性格なので、安心してツイッターも本人に任せている」と広報担当者の弁として載っています。確かに「長州力」としてツイッターをしてはいますが、引退し、吉田光雄として生きる今はプロレスラーとしての言葉を発する必要はない。安生、宮戸に「死んだら墓にクソぶっかけてやる」という必要もないわけで。そんな「素の長州力」について、田崎健太「真説・長州力」では、あとがきで以下のように記されています。
(前略)そう言うと、無邪気な、そして実にいい笑い顔になった。プロレスに入る前、吉田光雄であったときは、いつもこんな顔をしていたのだろう。彼は長州力として誰もが知るプロレスラーとなって、大金を稼ぐようになった。ただ、その代償として他人を寄せ付けないようなしかめ面をしてプロレスという魔界を走り続けなければならなかった。そして、多くのものを失った。ようやく楽になった、という心持ちなのかもしれない。
こうして平和なツイートをただ書き続ける長州でした、めでたしめでたし、となるわけですが、ただもう少し今の長州力について掘り下げてみたい。イベントの告知するだけだったら別にツイッター始める必要はないわけで、スタッフが代筆し続けるほうが安全。長州力ももう68歳。いつ不規則発言を始めるか。長州節じゃなく普通のことをつぶやいてしまったりするかわからない怖さもあり、結構リスクがあることだと思うんです。
田崎健太「真説・長州力」文庫版!表と裏の長州力に迫る力作!
そしてなんといっても現在の長州力はプロレスリング・ノアの「親会社の」リデット・エンターテイメントの取締役会長。ヘンなこと呟いて悪い話題になったら会社込みでダメージを負うことは必須。会社員の方は想像していただきたいんですが、自分の会社の会長(60代後半)がいきなり本名で会社名明かしてツイッター始めるって言い出したら全力で止めたくなると思います。リスクが高すぎる。
だからこそ長州がツイッターをすることについて、リデットは広告の企業だけにリスクコントロールはしっかりした上でメリットがあるとふんでいるんじゃないか。現状の長州はツイッターを私信に使ったりと用途を勘違いしてるふしはありますが、致命的な個人情報を出したりはしていない。「微笑ましい勘違い」で済んでいることが、第三者のコントロールがしっかりと効いていることを示してると思います。
このツイッターを通じて、直接的でなくても最終的にはリデット、そしてノアの宣伝につながる面白い「仕掛け」が次に用意されているのでは・・・。全て想像ですが、最近のノアの積極的なネット利用など見ると、あながちなくはないんじゃないか、と思うんですが。ちょっと期待してしまいます。
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KAMINOGEと長州力
そして、長州がツイッターを始めるきっかけになったと思われる要素がもう一つ。雑誌「KAMINOGE」で時々掲載される井上編集長との鼎談。ちなみにツイッターにも登場する「山本」とはこの井上編集長のこと。そして「慎太郎」とは、長州の長女のお婿さん、現在長州のマネージャーをしている方で、よくこの鼎談に登場します。
その長州との鼎談が一番最近のものがKAMINOGE.96に掲載され、その中で井上編集長が長州にYOUTUBEを勧める場面がありました。
長州:(略)俺はその「燃え尽きたい」っていう感覚は学生時代で終わってるからな。山本、なんか俺が今から燃えそうなことはないのか?
井上:燃えそうなことですか。長州さんはこれからYoutubeをやったほうがいいと思うんですよね。楽しそうじゃないですか
長州:俺自身がやるってことか?俺がカメラを回すってこと?
井上:いや、誰かに回してもらって、長州さんが孫のおむつを替えているだけでもおもしろいですし
長州:おまえ、いまおもしろいことを言ったな。そういう感じでも大丈夫なの?
井上:ちょっとしたブログ感覚の動画です。
というやりとり。この雑誌が発売されたのが去年の12月。ちょうどそこから長州の「SNSプロジェクト」が始まったんじゃないか。そしてこの記事の長州の言い回しがなんとなくこのツイッターに似ているようにも思います。長州独特の言い回しを削らず、漢字にしがちなところもひらがなにしてリズムを大事にしている感じ。正直ちょっと「長州から話を聞いて井上編集長が書いてるんじゃないか」とうっすら疑ってた自分が居ます。と思ってたら今日のツイッター見てビックリ。表紙よ!
この『KAMINOGE』98号の表紙は傑作。抜群! pic.twitter.com/2mJbzzeMwd
— ターザン山本! (@tarzany) 2020年1月27日
なんと!というわけで、今から読むのが楽しみなこの本。長州力ツイッターがどういうメカニズムで生み出されているのか。チェックする人の心労とか、誰が勧めてどういう人達が関わっているのか。いわゆる「プロレスラー長州力のキャラクターグッズ」的になりつつある長州力ツイッター。今後の展開、そして周辺の話を知れるのが今から楽しみです。
とりあえず長州ツイッター100回見返してKAMINOGE発売日に備える所存。なんというか今回ボンヤリといろいろ書き連ねた感じになりましたが、それだけ長州力ツイッターが面白いということ。まさに「底が丸見えの底なし沼(byファイト井上編集長)」なんじゃないでしょうか。 おあとがよろしいようで。
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KAMINOGE 98「長州力のSNS革命」長州式ツイッター特集!
※2020/2/1追記
※2020/2/1追記 KAMINOGE最新号「KAMINOGE 98」購入しました!今月からAmazon,楽天とかで今のところ見かけないので書店購入をオススメします。
そして今回ももちろん長州インタビュー掲載。ツイートしている長州から始まり、ツイッター論、YOUTUBEのオススメ動画(衝撃!)そして最終的にはタイガー服部との悪口てんこもりエピソードで盛り上がり、結局プロレスの話になってました。タイガー服部、マサ斉藤とのアメリカ生活話は鉄板の面白さ。長州ファンも、今のファンもアメリカ遠征に夢を持てるエピソード満載でした。
とりあえずこの記事で改めてわかった長州ツイッター用語集はこちら。
- 山本:KAMINOGE井上編集長
- 正男:タイガー服部
- 敬司:武藤敬司
- 武田くん:現ノア・グローバルエンタテイメント執行役員 武田有弘氏
- 慎太郎:長州力マネージャーさん
- 木藤先生:山口の病院の先生
- マッチ:歯医者の先生
- セーブ:フォロー
- 伝言:ツイート
ツイートは長州が本人でやっているようですが、マネージャーの慎太郎さんはいろいろ大変だろうな・・・。とも思わせるインタビューでした。まあ、そのおかげで我々は長州ツイッターを楽しめるわけですが・・・。
そして記事の中でもYOUTUBE始める宣言もあり、そのうち始めるかも・・・。これも楽しみにしてます!というわけで長州インタビューの他にもまさかの谷津嘉章対談、RIZIN20で勝利した浅倉カンナ、矢地祐介インタビューも載ってるKAMINOGE.98!本屋で買って読みましょう!定期購読もあるよ!
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