5月10日、池袋シアターグリーンで行われた
「志らく一門会 〜弟子だけでin池袋〜立川志ら乃 花形演芸大賞銀賞受賞記念編」
に行ってきました。初シアターグリーン、ガッツリ迷いながらなんとか到着。
最近は内幸町ホールで行われている志らく一門会、今回は志らくの芝居がシアターグリーンで行われ、その手伝いに弟子が来ている都合上、会場が変更になったらしいです。次回からはまた内幸町ホール開催予定。
会場は劇場らしくきつめのスロープになっており、結構演者を見下ろす感じでした。落語であんまり見下ろすことないんで新鮮な感覚。6:00到着し、3~40人観客が埋まってから6:30に開始。
らくみん 饅頭こわい
NTV「未来ロケット」で、「上京物語」という企画で出演していた前座さん。番組を見ている限りかなり勝ち気なタイプっぽいですが、実際口調もはきはきしていて啖呵もさっぱりとしていて良かったです。詰まったり噛んだりしたところを一回戻ってやりなおすところが前座の高座、という感じがしました。上達も早そうなので期待したいところです。
らく兵 大工調べ
去年は一回破門されて復帰。と波乱を乗り越えた二つ目の立川らく兵。大工調べも威勢がよくて楽しめました。特に大工のケンカ口調が似合っていたのと、言い立てを詰まったところをアドリブでカバーしたところが良かった。ただ、正直言って結構長く感じたので、もう少し刈り込むか何かギャグを入れるかしたほうがよいかと思います。
志らべ 木乃伊取り
結構立川流一門会とかに行っている私ですが、志らべさんの高座を見るのが初めてな気が。志らべさんも上手いな~と思いながら聞いてましたがこれも長かった。あまり知らない噺だからというのもありますが、なんというか、噺のそれぞれのパートは楽しんで聞いてたんですがずっと同じテンションの楽しさが続いたので飽きてきたのも事実。大工調べも長めでここも長かったんで、終わった時にどっと疲れました。
一度、「新ニッポンの話芸ポッドキャスト」で、「立川流の二つ目は噺が長くなりがち」という話をしていましたが確かに!なんというか、そこそこ上手いんで入りはいいんですが、聞いているうちにあれ?みたいな。これちょっと辛いな、という気分になってくるあたり二つ目なんだろうな、という感じです。惜しい。もうちょっと聴いている側によりそって話して欲しいものです。
志ら乃、らく次 トーク
中入り後、二人の志らく一門についてのトーク。なんというか、悪い意味でのサークル感というか、内輪受け感が出ていたような。もうちょっと真打が増えて、それぞれが独立して行ったほうが良くなるかと思います。この吹き溜まり感。まあ、らく朝、志ららの二人が真打昇進するのでそれで開けていけばいいかと。
志ら乃 火焔太鼓
とにかく時間が押してる、と前置きしてからの火焔太鼓。これが面白かった。ぎゅっと詰まった中にギャグも沢山入っていて言い立てもしっかりと聞かせる、サゲもしっかり。さすが真打というか、核の違いを見せてくれました。志ら乃師匠、花型演芸会銀賞おめでとうございます。次は金賞、大賞を!
最終的には志ら乃師の面白さが残った一門会でした。正直、仲入り前あと1人増やして二つ目それぞれが軽い話にしたほうがバランスが良かった気がします。全体の構成を一考して欲しいのと、二つ目さん達はもうちょっと話を刈りこんで欲しかった。しかし、自分たちでネタにしていましたが、ほんとに無駄にスタッフの数が多いなという印象でした。正直1人~2人でいいというか。
やっぱり、師匠がいたほうがピリッと締まるし、師匠ネタを話すにも軽い緊張感があるので面白い。弟子だけの会だったので、少しだらっとしてたな、という印象でした。次から頑張ってください。
関連記事