5・5のWー1、後楽園ホール大会で、高木三四郎がWー1のCEO(最高経営責任者)に就任したことが発表されました。
W-1自体は団体名であり、母体となる会社は「株式会社GENスポーツエンターテインメント」という会社です。もちろん代表取締役は武藤敬司。
ちなみにWikipediaで「CEO」を調べてみたところ
日本では会社法349条の規定により、あくまでも会社の代表権を持つのは取締役または代表取締役、委員会設置会社については代表執行役であり、最高経営責任者 (CEO)、最高執行責任者 (COO)、最高財務責任者 (CFO) 等の名称の役員の権限や責任に法的な裏付けは何も無く、社長や会長と同様に会社の内部的職制の名称でしかない。つまり、もし「取締役兼最高経営責任者」という名称の役職としてあっても、代表取締役制度を採用している会社では代表取締役、委員会設置会社では代表執行役でなければ法的には会社を代表する権限は無いのである。
ということなので、CEOとは、日本ではあくまで法的な裏付けのない役職ということになり、代表権を持つ会社の責任者はあくまで武藤敬司となります。高木自身はインタビュー等で「プロレス界のカルロス・ゴーンを目指す」という発言をしていますが、カルロス・ゴーンはルノーの取締役会長兼CEO、日産自動車の社長兼CEOなので会社の代表権を持っており、DDTの取締役社長ではあるものの、Wー1(GENスポーツエンターテインメント)では代表権を持たない高木とはそもそもの立場が異なることになります。
しかし、それにしてもWー1自体がかなりの大所帯なのと、現状後楽園などの客入りがあまり芳しくないこともあり、経営は大丈夫なのか?と心配される状態ではあります。その中でCEOを引き受けた高木、どのような経緯で、どのような意図があるのか・・・。
そしてその週の金曜日、ニコニコ動画のニコニコプロレスチャンネル内番組で、高木三四郎に鈴木健氏がインタビュー。色々なことについて語っていました。
・W-1のCEOを引き受けた経緯について
・3月にW-1側のスタッフから打診された。現在の経営担当者が今年度で会社を去るので高木三四郎にお願いしたい、武藤も「高木なら受けるだろう」と言っていた。とのこと。
・3月30日に直接会って話を聞く。
・4月1日、W-1後楽園大会観戦、この日がW-1初観戦だったが、観客の熱を感じた。気になる選手も何人か(イケメン、征矢、鈴木等)
・実はプロレスを離れようと思っていた(!)が、この話が来て他団体のやりかた、ノウハウを吸収すること込みで興味が出てきた。
・色々悩んでいる時に、飯伏の4・5両国、AJスタイルズ戦を見て後押しされた。
・4月半ばに回答のために会う。武藤「高木、頼むよ」と言われる。もちろん「やります」と返答。
・W-1の改革案について
・経費を削減し、利益を上げていくのが基本。
・基本的には選手間交流などはしない。
・興業スケジュールに関しては決まっているものは動かせないので、今年の末くらいから高木の意見が反映される。
・移動方法等でコストカット出来る部分があるのでそこから実行していく。
・興業数を増やして、地方を回って行きたい。その上でいい流れの中でビッグマッチを打って行きたい。
・スポーツ会館を持っているので、その施設を活用して利益を出していきたい。スクールや海外のレスラーを呼んで有料キャンプを張りたい。
・基本あまりリング上のことには口を出さないが、武藤敬司カラーが反映されるようには持って行きたい。
他にも与太話として、「サバイバル飛田を呼びたいとか言わないようにしないと」、「SPWFは新しかった」「武藤敬司は武田信玄」、「ムタVSディーノが実現寸前だった」という話などもしながらニコ生は終了していきました。
色々な話をしていましたが、結果が出るのは結構後になりそうで、それもじわじわと、という形になると思います。すぐに何かが変わるわけではないですが、ここで問題なのは忍耐力。それは武藤もそうですし、選手たちも、見る側も長い目でW-1が変わっていくのを見守る覚悟が必要。そこまであまりゴタゴタせずに団体が存続することを祈っておきます。
とりあえず、それまでに会社が存続していることと、変な内紛が起きないことと、高木大社長がぶっ倒れないことと、大社長の家庭の平穏も祈りつつ・・・。
がんばれ大社長!、いやCEO!
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