男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

菊田早苗VS松澤チョロ勃発!「令和に推参!!紙プロ三銃士Vol.2『闘魂伝承座談会』出版記念座談会」観戦記

私、誕生日が2月8日なのですが、その次の日。2月9日に高円寺パンディットで行われたイベントに行ってきました。その名も

令和に推参!!紙プロ三銃士Vol.2『闘魂伝承座談会』出版記念座談会
<ゲスト:玉袋筋太郎 & 椎名基樹>

に行ってきました。

開場19:00,開演19:30でしたが仕事を終えて高円寺に向かったのが19:00。開演30分後に会場に着いたら客席は超満員。ステージには坂井ノブ、松澤チョロ、堀江ガンツの紙プロ元編集部員と椎名基樹&玉袋筋太郎というまさにあの頃の紙プロというメンツ。その5人が昔の紙のプロレス裏話をバンバンするんだから面白くないはずはないのです。

幻の雑誌「RINTAMA」でのまさかのおちまさと話、紙のプロレスRADICAL創刊号表紙をターザン山本にしてしまったために脅威の返本率になってしまった話、いきなりの取材拒否...。となかなかに今日び話しづらい話題を連発。会場ドッカンドッカン!とにかく矢継ぎ早に繰り出されるエピソード、玉ちゃんのウケと返しが凄かった!さすが芸人!

 

そして話は各編集部員の話に。とにかく全員、圧倒的な山口昇編集長のいいかげんさによりなんとなく紙プロに転がり込んでなんとなく編集をやることになるというなかなか一般社会では考えられない適当さでしたがここから徐々に松澤チョロさんエピソードが連発していくことに。

金がなくて当時付き合っていた風俗嬢に養ってもらってた話、編集部の面接に来た若者から金を借りる話、UFCに海外出張した上に原稿を落とした話、とにかく安定したクズっぷり&圧倒的面白さを発揮して会場ずっとドッカンドッカン。酒も入って本人にもガンガンスイッチが入り圧倒的盛り上がり。いやー大満足。来てよかった~!

 

と、そこにスペシャルゲスト登場!なんとグラバカ総裁!アブダビコンバット優勝経験もある「寝技世界一」菊田早苗!そしてただスペシャルゲスト、というだけではなく、松澤チョロさんと浅からぬ因縁がある関係なのです。詳細は「DROPKICK」のインタビュー記事で詳しく語られてます。こちらから。

ch.nicovideo.jp

要は、紙のプロレスで初めてインタビューを受けた菊田早苗が誌上で「天山、小島、ろくな死に方しませんよ」と発言をしてしまい、一気にプロレス界の「天敵」となってしまったこと。

その担当が松澤チョロさんだったことでそのインタビュー掲載から20年ほどたったにも関わらず未だに菊田早苗が「原稿チェックはなかった」「紙プロにはめられた」と笑い話的にネタにしていることを忸怩たる思いを抱えていたチョロさん。まず未払いだった紙プロから菊田早苗へのギャラをチョロさんが自腹で茶封筒で渡して謝罪、そしてそこからそのインタビューの真相を徐々に明かしていきます。

菊田が「プロレスラーはろくな死に方しないって言ったかな~」「でも個人名にしたほうがインパクト強いかと思っ手変えたんじゃないか」と割と記憶が曖昧な中、チョロさんが「そもそも原稿チェックはファミレスで二人で何時間かかけて行っていた」「本当はプロレス側が格闘技を利用したような武藤VSオタービオ戦のあとだったから、武藤、蝶野ろくな死に方しない、って言ってたんだけどさすがに衝撃的だったので、せめて和らげようとして天山、小島になった」と衝撃発言(Dropkickで話してたことではありますが、さすがに会場どよめきに包まれました)よけいにタチ悪かったのかよ!

 

頭を抱える菊田、ただチョロさんも暴露したかったわけではなく、あのインタビュー自体は菊田早苗を紙プロ上で売り出そうという気持ちでやったということをわかってほしかった、ネタにされ続けてその気持ちがあったのに悲しかった、と心情を吐露。菊田も「性格には覚えてないけど」とこの件は水に流すというような話をして和解。チョロ三の思いが伝わり、会場には温かいムードが流れ、感動が生まれました。思わず叫びたくなりましたね。いいイベントだー!

 

しかし、和解モードになってからも酒と雰囲気でテンションの上がったチョロさんがノンストップトーク。和解モードにもかかわらず菊田のうかつな発言を指摘したり、当時の彼女から映画の主演を降りるよう言われたことなどを暴露、そしてYoutubeがハネてないことなどをイジリ続けて会場は爆笑に次ぐ爆笑とちょっと心配な雰囲気に。菊田も思わず苦笑い、チョロさん、玉袋筋太郎に「ちょっとチョロかっこよく見えてきた」と言わしめるくらいの大・大・大活躍でした。ずっと面白かった~!

そしてイベント後には記念写真タイムからの即席サイン会に。もちろん自分も購入しました。とにかく昭和~平成のプロレス界の「コク」を煮詰めたような一冊。適度にアクの残った面白さ。まさにこの日のイベントのようでした。

今回はとにかく菊田早苗VS松澤チョロが面白すぎましたが、それを見守る他のメンバーのあたたかさと「しょうがねえなぁ」の混じったまなざしとフォロー&罵声も良かった。イベントを通じて「紙のプロレス」の編集部を追体験できるような楽しいイベントでした。次回ゲストは吉田豪&原タコヤキくんらしいんでこれも紙プロ読者ならマストイベント!今回の配信も2月23日まで買って見れるらしいのでぜひ!面白かったです!