KAMINOGE.118 長州力&武藤敬司大いに語る!鈴木拓最強伝説!
今月発売のKAMINOGE.118を買いました。
今回の表紙&巻頭対談は長州力vs武藤敬司対談!相席食堂の「飛ぶぞ!」発言きっかけでバラエティ番組に定期的に出演している長州力。武藤敬司とセットでの出演も多くなっていて、その空気感も含めて人気。その二人が今回対談しています。
そして今回なんといっても面白かったのが、「闘う放送作家」大井洋一連載の鈴木拓インタビュー。最近「激レアさん」に出た鈴木拓ですが、放送作家兼格闘家、旧知の大井洋一相手とあって格闘技話を全解禁。「激レアさん」ではぼかしたりカットされたりしていたであろう部分まで赤裸々に語っています。
そして井上京子インタビューがあったり、大仁田厚、青木真也とクセの強い面々が並ぶ今回の「KAMINOGE」相変わらず只者ではない空気をまとっています。
[ILLUSTRATION]
●五木田智央の『画画画報』[COLUMN]
★プチ鹿島 『俺の人生にも、一度くらい幸せなコラムがあってもいい。』
[INTERVIEW]
■長州力×武藤敬司[COLUMN]
★バッファロー吾郎Aの『きむコロ列伝!!』[FORUM]
■斎藤文彦×プチ鹿島『プロレス社会学のススメ』[INTERVIEW]
■青木真也
[COLUMN]
★鈴木みのる『鈴木みのるのふたり言』
[INTERVIEW 大井洋一の冗談じゃない!]
■鈴木拓(ドランクドラゴン)
[COLUMN]
★兵庫慎司『プロレスとまったく関係なくはない話』[HENTAI ZADANKAI]
■玉袋筋太郎「大仁田厚」変態座談会[COLUMN]
★椎名基樹 『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』[INTERVIEW]
■井上京子■山田崇太郎
[COLUMN]
★坂本一弘『馬乗りゴリラビルジャーニー』(仮)[NONFICTION]
『TARZAN BY TARZAN』[COMIC]
★古泉智浩 『仮面サンクス』[COLUMN]
★伊藤健一『涙枯れるまで泣くほうがEマイナー』[INTERVIEW]
★マッスル坂井
90年代新日本プロレスカネ事情。長州力×武藤敬司
巻頭インタビューは長州力と武藤敬司の対談。バラエティ番組でセットで出ることも多い二人の息のあったトークが繰り広げられています。
そして、メインテーマとなったのは二人の新日本プロレス時代のお金の話。給料体系の変遷についてや、レスラーの評価の仕方について。長州が新日本時代、プロレスラー武藤敬司をどういうふうに見ていたかが語られています。
また、武藤敬司が見る長州の「レスラーからの”上がり”方について。」武藤らしい言い回し「プロレス続けてたほうが絶対ラクだから引退しないほうがいい、長州さんは本当に頑張ってるけど芸能は本当にしんどい」ってのもあんまりな本音。息が合ってないようで合っているような。不思議なコンビネーションの二人。ずーっと読んでられるような空気感の対談でした。
長州がバラエティガンガン出るきっかけになったであろう「相席食堂」の名言”飛ぶぞ”
個人的には番組終盤、普通にイラっとしてたヤな感じの長州が見所です。
鈴木拓芸人史上最強説爆誕!鈴木拓がやってきた!
そして今回、なんといっても面白かったのがドランクドラゴン・鈴木拓のインタビュー。格闘家にして放送作家、大井洋一さんの芸能人&TV関係者インタビューは前回も佐久間宣行Pで面白かったんですが、今回は芸能界最強こと鈴木拓登場。鈴木拓といえば最近「しくじり先生」に出演して色々と語ってました。
しかしアレはTVだったこともあり、色々と表現がマイルドになってたりもしました。しかし今回は雑誌媒体、話し相手も格闘家の大井洋一だったということもあり、色々と格闘技部分を掘り下げて聞くことが出来ました。
最近は首にプラークが出来てしまったことで柔術は辞めているという鈴木拓。しかしそれまでの格闘技遍歴を色々と聞くことが出来ました。
芸人になってすぐぐらいの頃に芸人仲間。古坂大魔王、アンタッチャブル柴田らと新宿スポーツセンターに通っていたこと、そこにいた桜井マッハ速人、宇野薫、菊田早苗らと知り合い、芸人と格闘家の交流ができたことなどもワクワクする話でしたが、今回なんと行っても面白すぎたのが息子と決闘しようとしていた話。
高1の息子の総合格闘技の試合を見に行った。
— ドランクドラゴン鈴木拓(本人) (@ebinakarakitem1) 2020年11月9日
2試合して2試合とも勝ってたけど試合やる前も全くやる気が無さそうだった。
勝っても全然嬉しそうじゃなかった。
ダルさを全面に押し出す年齢なのはわかるけど・・・
しかし確か自分も高校の時はそんな感じだったような〜
本人、息子のことツイートしてました。息子、結構強いはず。
格闘技ジムで修斗を習っていた鈴木拓の息子、しかし絵を描きたいためやめると宣言されたために鈴木拓激怒。「絵は才能の世界、お前にそれがあるのか]と問い詰めると「父ちゃんの世界もそうだろう」と反撃され、「俺には才能はない!でも塚っちゃんがいる!塚っちゃんのおかげで俺はやってこれた」と堂々と息子に宣言。
「辞めてもいい、その前にオレと1vs1で決闘しろ!」と息子と本当に戦おうとしてた鈴木拓。やっぱりどっかイカれてんな~。と思わせるエピソード。最高すぎました。
「激レアさん」では、若林に「格闘技やってればMC簡単にぶっ飛ばせる」とアドバイスした話も、「例えば俺は島田紳助さんも全然余裕。なぜなら絶対闘ったら勝てるから」、「ウケなかったら最終的に客を倒しちゃえばいい」という物騒発言になっていたりして、「激レアさん」見た人にとってもより発見があるインタビューになってます。とりあえず全鈴木拓ファンは必読のこのインタビュー。スズタクの魅力が詰まってます。
他にも大仁田厚がムダにミスター雁之助に噛み付いてたり、井上京子が昭和の男子レスラーかよ!っていうこだわりを語っていたりと今回も読みどころ満載のKAMINOGE.118.
しかしとにかく「全鈴木拓ファン必読」、「90年代新日本好き必読」の一冊でした。おあとがよろしいようで!