リニューアルしてから取り上げるのは初めてだと思いますが、KAMINOGE vol 86を読みました。定価は1200円に上がりましたが、カバー付きになり、写真もカラーに。そのかわり文字が大きくなっていて読み応えは多少減った印象です。高級感が増した代わりに無骨さは減った、という感じかと。
でも以前とほぼ変わらない面白さをキープしているKAMINOGE。今回はRIZIN.14特集。メイウェザーの表紙が目を引きます。相変わらず表紙がかっこいい。いい写真使ってます。
[4F/格闘技]【オススメ】『KAMINOGE 86』(KAMINOGE編集部 編/東邦出版 発行)販売中です。“レッツ・復活のダンス!!”#那須川天心 選手、#浅倉カンナ 選手etc...インタビュー多数掲載!!敗北を糧に立ち上がれ☆ #KAMINOGE #かみのげ pic.twitter.com/1AhvJmTB3m
— 書泉ブックタワー (@shosen_bt) February 3, 2019
目次はこちら。
[INTERVIEW]
■浜崎朱加[総合格闘家]
[特集]
-復活マインド2019-
◆那須川天心[キックボクサー]
◆浅倉カンナ[総合格闘家]
◆UZI[ヒップホップMC]
◆桜井“マッハ”速人[総合格闘家]
◆望月成晃[DRAGON GATE]
[変態座談会]■ “全日本プロレス中継・名実況”倉持隆夫 変態座談会
[COLUMN]
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[INTERVIEW]
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★『プロレスの食べかた』
[NONFICTION]
★『YOSHITATSU BY YOSHITATSU』
[COMIC]
★ 古泉智浩 『仮面サンクス』第12話
[INTERVIEW]
★ マッスル坂井
時期的に大晦日のRIZIN.14特集となっている今回のKAMINOGE。まずは巻頭の浜崎朱加インタビューから。RENAや浅倉カンナが頑張っているRIZINに入っていくことへの遠慮がちな感情と、世界で闘ってきた自分を見てもらいたい、というないまぜの感情を淡々と語る浜崎。「RIZIN CONFESSION」で見せたようなクールさを感じさせます。
そんな浜崎が語る藤井恵のケタ外れの強さ、そして浜崎の強さのルーツを探っていき、最後には猫話に。なんだかつかみどころのないキャラクターそのままのインタビューになってました。自分の強さをしっかりと認識して飾らない、人格が滲み出ているようでした。
そしてここからは「復活マインド2019」と銘打った特集に。まずは去年、日本中に敗北シーンが映し出されてしまった那須川天心インタビュー。メイウェザーの傍若無人なふるまいに対する屈辱。でもその敗戦から逃げずに前を向いている天心に心強さと末恐ろしささえ感じます。さすが神童。
そして同じく大晦日で敗北した浅倉カンナのインタビュー。旧知の井上編集長によるインタビューということで終始リラックスムード。試合中に感じた浜崎の強さ。そして等身大すぎる自分の弱さの告白など、とにかく普通の21歳女性の姿が見えてきます。
その他にも、元全日本プロレス実況アナウンサーの倉持隆夫を招いた変態座談会ではとにかく物騒な昭和の芸能界、TV界の話が続出し、一気に雑誌ごとタイムスリップしたような感覚になりますし、鈴木みのるの「ファンとの距離感」の話にはうならせられ、ヨシタツの波乱すぎるアメリカ武者修行話も。
とにかくコクのあるプロレス&格闘技話を堪能できるKAMINOGE。とりあえず自分は毎月買ってます。週プロじゃ物足りないプロレスファン、そして格闘技ファンもぜひ一読をオススメします。面白かった!