6月2日、RIZIN16をGYAO!でネット観戦しました。フジテレビの中継では後ろ3試合が生中継されていましたが、那須川天心の試合中、相手のマーティン・ブランコのドクターチェック中にCM突入、CM中にブランコから天心がダウンを奪ってしまい、CM明けたらダウン後だったというオチが。
なんというか、「フジテレビェ・・・。」という事案だし、そもそも天心とブランコが入場した後のCMタイム中、二人を待たせたりしてたんだから、レフェリーにCM入ったこと知らせといてCM開けるまで試合再開待たせとけば良かったのに。これがスポーツとしてどうか、ということになるんなら、ラウンドのインターバル以外にCM入れちゃダメでしょう。
まあ、RIZIN放送してくれてる、という点以外で特にフジテレビに思い入れもないし、PRIDE時代から試合と過去映像切り刻んで放送したりしてるので特に擁護したい要素もないですが、フジが放送辞めたらRIZIN即終了なのは明らかなのでしっかりして欲しいなとは思います。
まあ、一番いいのはRIZINがDAZNと契約してDAZNでも見れる状況になり、フジテレビでもやってます、みたいな状況じゃないかと思いますが。HuluでもNETFLIXでもいいんで、そこらへん榊原さんお願いします!
というわけで、例によってGYAO!で試合動画が無料で公開されてるので、それ貼りつつ試合を振り返っていきたいと思います。
RIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチ RIZIN女子MMAルール※肘あり
浜崎朱加 vs ジン・ユ・フレイ
2016年9月、InvictaFCでのタイトルマッチで対戦、チャンピオンだった浜崎と対戦したフレイはカットによるドクターストップで敗戦。それ以来の再戦となるこの試合。
現InvictaFCチャンピオンであるフレイ、今回は浜崎のRIZIN王座をかけての試合でした。
1・2ラウンドは打撃戦。1ラウンドはほぼ互角、といっ展開でしたが、2ラウンドは徐々にフレイのパンチがヒットしはじめ、ローも効いてきて浜崎の足が赤くなってきました。このまま徐々に削られていく展開が頭によぎる第三ラウンド冒頭、見事なテイクダウンで上になった浜崎!
これ凄いな。
— 佐々木信治 (ササ☆ロック) (@burst_3369) June 5, 2019
真似してみよ。 pic.twitter.com/CcZTVl2CQ2
そのまま上をキープしつつ、後半には両足で腕をロック、フレイの顔面にヒジ、パンチを叩き込みながら試合終了。結果、判定3-0で浜崎朱加が勝利。RIZIN王座を防衛に成功しました。
◯浜崎朱加
(判定 3-0 )
✕ジン・ユ・フレイ
試合後に緊張が解けたからか涙を見せた浜崎。それだけフレイが強敵だったことがわかります。そして、今までのRIZINで危なげない勝利を続けてきた浜崎ですが、この試合は本当にどちらが勝つかわからない緊迫感がある試合でした。正直このレベルの相手をRIZINが用意し続けるのは難しいでしょうが、格闘技を堪能できました。
※6・21追記
最新のRIZIN CONFESSIONSで浜崎朱加VSジン・ユ・フレイの密着が。本人が「今回かなりナーバスだった」と語る原因がケガだったことがわかります。しかし、「寝技に行けば勝てるのはわかっていた」とか、「寝技で漬けるのは簡単」とか、浜チャンプの冷静な自信が光ります。さすがです。そしてここでもイイ仕事するアミバ。女子格闘家のお母さん感が強まる藤井惠。見ごたえある動画でした。地上波で流せるよ!
魚井フルスイング vs カナ・ハヤット
衝撃KOを積み重ねてのRIZIN登場の魚井フルスイング。フジの解説陣も思いっきりそこで振りかぶって煽る感じで喋っていきますが、途中から様子が変わってきます。
わりと前半戦での試合、カナ・ハヤットが基本カウンター狙いの戦術を取り、魚井もなかなか入っていけない展開のため静かな会場、そこに和術慧舟會hearts代表、セコンドについた大沢ケンジの声がガンガン入ってきます。
スタンドで「腹当たるぞ!腹当たるぞ!」、組んだときは「離れろ、離れろ」などのアドバイスならともかく、段々熱が入ってきてエスカレート。「手出てねーぞお前!行け!」とか「行ってやれ行ってやれ!」、感情が入った檄に。フジのカメラも大沢ケンジをワイプで抜くようになり、マイクでアドバイスを拾いにいったようで明らかに途中から大沢ケンジの声が聞きやすくなってきました。
正直ハヤットのヒットも単発だったため、魚井がヒヤリとする場面もなかったことで、余計に大沢ケンジの声が際立つことに。そのうちに「行かないとダメだ、行かないとダメだ、誰も見たくないよ」と、劇場型セコンドというか、客まで意識した檄が飛ぶことになりました。
結果、3ラウンドの最後にパンチの連打でKO勝ちした魚井フルスイング。本当にラウンドの最後の最後でフルスイングを見せてくれました。
◯魚井フルスイング
( 左フック→サッカーボールキック 3R 4分32秒)
✕ カナ・ハヤット
今回、フジのオンエアではフィニッシュシーンだけでしたが、中継陣やカメラのフィーチャーっぷりからして、時間があったらセコンド込みでオンエアあったんじゃないか、と思わせる試合でした。メルマガ「DROPKICK」のインタビューに大沢ケンジが答えています。
正直、試合アンドセコンド込みで楽しめた試合。なんというか、新しいMMA鑑賞の形が見えたような気がしました。次回、魚井の試合がRIZINであるときにはスタッフが悪ノリして最初から「大沢カメラ」があったりするんじゃないでしょうか。魚井フルスイングと大沢ケンジの二人三脚が面白かった!そんな試合でした。
※6・21追記
イジられるイジられると思ってたらさっそく大沢ケンジをイジってきたRIZIN。大沢ケンジが「いけ!」って行った回数カウントしたりとか(合計240回言ってたらしいです)そこはかとない悪意のあるイジりが炸裂しています。しかし、なんとかKOした魚井、「不発でした」はさすがに可愛そうなのではないかと。まあ、「もっとやれる」っていうのが大沢ケンジの思いなんでしょうが。でもこれでますます「売れる」道筋は出来たんじゃないかと思うんで次回登場に期待です。
他にも山本美憂と浅倉カンナの激戦、那須川天心のスカ勝ちと見どころ多かったRIZIN.16。GYAO!で全試合見れますので未見の方はぜひ!GYAO!太っ腹!