4月21に横浜アリーナで行われたRIZIN.15。私はいつも通りGYAO!でネット放送を購入して観戦しました。15:00開始で終了が22:00頃。フジテレビで20:00から中継があるため、時間合わせの休憩が合計一時間位あったりしましたが、色々とメモリながら見たのでどっと疲れました。でも4ヶ月ぶりのRIZINは堀口恭司、那須川天心、RENAと役者が揃った大会に。浅倉海の相手が病気、ケガで流れてしまい試合中止になったのは残念ですが、充実の計11カード。それではじっくり御覧ください。
- 第一試合 大雅vsタリソン・ゴメス・フェレイラ
- 第二試合 村田夏南子vsサライ・オロスコ
- 第三試合 マネル・ケイプvs伊藤盛一郎
- 第四試合 ダミアン・ブラウンvs武田光司
- 第五試合 渡辺華奈vsヤスティナ・ハバ
- 第六試合 朝倉未来vsルイス・グスタボ
- 第七試合 RENAvsサマンサ・ジャン=フランソワ
- 第八試合 カール・アルブレックソンvsクリスティアーノ・フロリッチ
- 第九試合 北岡悟vsホベルト・サトシ・ソウザ
- 第十試合 堀口恭司vsベン・ウィン
- 第十一試合 那須川天心vsフリッツ・ビアグタン
- 第十二試合 キング・モーvsイリー・プロハースカ
中継開始直後に気づいたのは、ついに高田延彦が解説席から外れ、向正面解説席、というものが新設されて隔離されたこと。これによって、高田が急に長話を始めることを防ぎ、アナウンサーが振らないと高田がしゃべれないシステムに。これがとにかく快適。高田が割り込んでこないだけでこれだけ普通に見れるとは。しかし、これにはある罠が潜んでいたんですが、それについては後ほど。
第一試合 大雅vsタリソン・ゴメス・フェレイラ
RIZINキックボクシングルール 3分3R 61kg契約
◯タリソン・ゴメス・フェレイラ
(2R2分34秒 TKO)
✕大雅
1R ロー中心に変速パンチを交えて攻めてくるフェレイラ、落ち着いてさばいてボディ中心にパンチを入れていく大雅。フェレイラのローの手数が多いか、と思ってたらカウンターのテンカオでダウンを奪い1R終了。
2R 一気呵成に飛び膝で攻めていく大雅、しかしカウンターのフック二連発で大雅ダウン!一転ガードを固めてパンチで攻めていくも、再びフェレイラのフルスイングのフックを食らって大雅二回目のダウン、残り30秒、押すようなパンチで倒れたところをダウンを取られた大雅、3ノックダウンでフェレイラ勝利!
大雅、1Rはダウン取るなどしてよかったけど、その後勢いに乗って攻めていくのに失敗した、という感じ。最後までフェレイラのフックを見切れなかったのが敗因か・・・。う~ん、RISEでも惜敗、RIZINで敗北、大雅の苦難の道は続く・・・。
第二試合 村田夏南子vsサライ・オロスコ
RIZIN 女子MMAルール(肘あり) 5分3R 57kg契約
◯村田夏南子
(2R 2分12秒 ヴァンフルチョーク)
✕サライ・オロスコ
野沢オークライヤーが負傷欠場したために代打出場の村田夏南子。代打の実力差がエグい。
1R パンチをかいくぐっていきなりタックルで倒して上になった村田、冷静に下からのチョークを外してヒジを入れていく。しかしオロスコ立ち上がる。
スタンドからシングルレッグで倒していく村田、数発パンチを入れてからがぶりの体勢に。再び足をかけて倒す村田、首を極めながらヒザを入れていき、立ち際に蹴りからタックルと試合を支配し続ける村田。ニンジャチョークのような締めを狙っていくも立たれて1R終了。
2R 村田シングルレッグから上に。しかしオロスコも村田の足をロックしてエビで逃れようとしていく。とにかくポジションを回復するのが上手いオロスコ。何度倒されても立っていく。村田、再びシングルレッグで片足を取り、今度は持ち上げて倒し、ヴァンフルチョークで絞め落として勝利!村田夏南子強し!
とにかく試合を支配し続けた村田の危なげない勝利。ただ、何度倒しても体勢をズラして立ち上がってきたカラスコの粘りも光った一戦。村田は相手を倒してからのグランドコントロールが課題か。
第三試合 マネル・ケイプvs伊藤盛一郎
RIZIN MMAルール(肘あり)5分3R 58kg契約
◯マネル・ケイプ
(2R 3分59秒 TKO)
✕伊藤盛一郎
伊藤盛一郎VSマネル・ケイブ!
— 男マン (@otokoman) 2019年4月21日
煽りVに勝村周一朗!ガンプロユニバース感涙!
#rizinff #rizin15 #ガンプロ #ブラック・リベラ
勝村映った!
— 男マン (@otokoman) 2019年4月21日
#rizinff #rizin15 pic.twitter.com/GusdKZKl0K
1R 後ろ足での蹴りなどトリッキーな攻めを出すケイブ、しかしいきなりケイブのローキックがローブローで中断。
再開後、ショートフック、ローキックで攻める伊藤にパンチのカウンターでタックル取ったケイブ、上からボディブロー、パンチを振り下ろすも下から足を利かせて立ち上がる伊藤。スタンドでは静かな展開、じわじわとプレッシャーをかけていく伊藤、カウンター狙いっぽいケイブ、伊藤のタックルを切るなどしっかりと対応。ケイブのタックルを投げで阻止した伊藤、ケイブが引き込んだところでゴング
2R、ローキック中心で攻めていく伊藤、アッパー、ヒザでちょっとグラついた伊藤、押し込まれるもしのぎ切る。徐々に打撃で伊藤を追い詰めていくケイブ、フックでヒザをついた伊藤を抱えて倒し、上からパウンド連打!何とか伊藤も逃れようとするも、立ち際にヒザを撃っていくケイブ、とにかくスキがない!伊藤、フックで崩れたところにパンチの連打を喰らい、立ち上がったところにボディブローを食らって前のめりに崩れたところでレフェリーがストップ。ケイブ勝利!
1Rは互角だった伊藤、2R、アッパーが当たってから徐々に打撃で押されていった伊藤。寝技に持ち込めなかったのが敗因か。しかしケイブ、パンチは鋭いし倒されない、倒されても対応できる、いい選手になってきた!最近噛ませ犬的なポジションになりつつあったけどここから這い上がってきそう。伊藤はポテンシャルは高そうなので、またRIZIN出てもらいたい。しかし残念・・・。
第四試合 ダミアン・ブラウンvs武田光司
RIZIN MMAルール(肘あり) 5分3R 71kg契約
◯ダミアン・ブラウン
(判定3-0)
✕武田光司
1R 距離をとって出入りを使う武田、中央で待ちの姿勢でカウンター狙いのブラウン、武田、ロングフックから捕まえようとするもブラウン対処、徐々に手数を増やしていくブラウン、パンチが交錯し、一瞬パンチがかすったかよろめく武田、なかなか入っていけない。ブラウン、徐々にパンチが当たりはじめるも、基本距離の取り合いが中心。スタンドで膠着状態、残り10秒で打撃のラッシュに行くブラウン、最後に武田が裏拳をカウンターのタックルでテイクダウンして1R終了。
2R ワンツーがヒットしてからのダブルレッグでコーナーに追い詰める武田、ブラウンのバックについてヒザ蹴りをコツコツと当てていく。しかしブラウンも返してギロチン、武田も回転して逃れる!回転体の攻防!
スタンドに戻ると打撃でプレッシャーをかけていくブラウン、前に出て差していく武田、しかしブラウンも倒させない。すかさずバックを取る武田、コツコツヒザを入れていくもブレイク。
再びスタンド、ラウンド終了直前にラッシュをかけていくブラウン、飛び膝など当たってた気もするけどなんとか武田もかわし続けたまま2R終了。
3R 開始直後に武田の指がブラウンの目に入り一時中断、最終ラウンドだけにどんどん前に出ていく武田、ブラウンもかわしつづけて下がりながらの打撃を入れていく。ブラウンの打撃がコツコツ当たっていることで目が腫れていく武田、出会い頭のストレートがヒットしてグラつく武田!パンチで前に出ていくブラウン、下がりながらなんとか逃れる武田。ブラウンのプレッシャーに入っていけない武田、セコンド、観客の「前に出ろ」の檄も及ばず、ブラウンが試合を支配した印象のままゴング。
判定は3-0でブラウン。ブラウンの打撃は地味だけど試合後に見たら結構武田がダメージを食らっていた印象。地味強。武田は自力と上手さに削られ続けて負けた印象。残念。
第五試合 渡辺華奈vsヤスティナ・ハバ
RIZIN 女子MMAルール(肘あり) 5分3R 57kg契約
◯渡辺華奈
(判定3-0)
✕ヤスティナ・ハバ
1R 互いに距離をとっての打ち合いからスタート、ハバのワンツーが渡辺にヒット、組んで投げを狙う渡辺、警戒されるも投げきって上に。足を抜いてサイドを取り、じわじわとマウント狙い。相手の腕をロックしての顔面パンチ。パウンド、肘を落として肩固めの体勢に入ったところでゴング。渡辺強い!しかしスタンドではまだ危ないところが。
2R 早々に前に出て組みにいく渡辺、パンチで反撃を食らうも首をとらえてがぶっていく。そこから引き込んで下から足をロック、肩を極めに行くもこれはハバが逃れてスタンドに。
スタンドでロングフック気味のパンチを数発もらうも押し込んで倒していく渡辺。ハバも投げられないように対処っすることでスタンドの組みでの膠着に。
しかしここで渡辺の鼻血でドクターチェック。パンチでの出血
チェックの後スタンドで再開、ハバのパンチが当たり始め、打撃で押されていく渡辺、ここでゴング。
3R 疲れのみえる渡辺、ハバの打撃を喰らいながらも投げにいく渡辺、離れ際のパンチを食らって鼻血を出しながらも投げてバックを取りコツコツパンチを打っていく。鉄槌、ヒジを振り下ろしながらダメージを与え続けル渡辺、徐々に強いヒジも当たり始め、そのままパンチを振り下ろし続けて3R終了。
判定は3-0で渡辺勝利。正直、そこまで打撃が達者に見えないハバに打撃で苦戦した渡辺、相当打撃の対策が必要かとは思いますがとりあえず勝ったので、次の試合ではしっかりと決めて勝ってほしいところです。
第六試合 朝倉未来vsルイス・グスタボ
RIZIN MMAルール 5分3R 68kg契約
◯朝倉未来
(判定3-0)
✕ルイス・グスタボ
今飛ぶ鳥を落とす勢いの浅倉兄弟、物騒極まりない煽りVで入場。相手は前回矢地祐介をKOしたルイス・グスタボ。とにかく嵐のような打撃、格闘技でどん底の環境からのし上がってきたグスタボ、喧嘩三昧、OUTSIDERで格闘技を始めた浅倉、危ない勝負が始まりそうな予感がビンビン。この日の注目カード一位だったかもしれません。
1R いきなりハイキックが当たり、一瞬ぐらついた浅倉、すかさずラッシュにかかるグスタポ、とにかく大振りのフックをブンブン振り回す。見た目浅倉あやうし!という感じでしたが冷静にディフェンスしてカウンターでテイクダウンする浅倉、しかしグスタボも下から差して固くディフェンス。そのままブレイクし、スタンドに戻って左フックを当てた浅倉、しかしグスタポの指が浅倉の目に入って中断。視界が回復するまで5分近く中断します。そして試合再開。
再開後いきなりハイキック、ヒザとたたみかけてくるグスタボ、勢いが凄い!距離詰まったときに倒れてフロントチョークに捉えるグスタボ、割と深めに入ってましたがロープ際のためここでブレイク。
そして続くのはフックとアッパーが交錯する打撃戦、ブンブン振り回すグスタボ、冷静にかわしてカウンター振っていく浅倉。打ち合いからのタックルを切った浅倉がバックを取りにかかり、膝をついたグスタボの上からヒザ、パンチを入れていく浅倉、浅倉のヒザから立ち上がったグスタボ、スタンドに戻ったところで1R終了。
2R 開始からローを放っていく浅倉、ミドルも当たる。グスタポ、走り込んでの膝が当たったように見えるも浅倉落ち着いてテイクダウン。エゲツないヒザにグスタボの危険さを感じます。そのままコーナーに追い詰め、尻を付かせて上になってから立ち上がり様にワンツーを当てる浅倉、スタンドに戻っても互いにブンブンパンチを振り回し合う展開。面白い!浅倉のフックで尻餅をつくグスタボ、浅倉上からパンチを叩き込むも立ち上がるグスタボ、再びタックルで上になる浅倉、段々試合をコントロールしてきた印象です。
立った浅倉に寝たまま足を伸ばしていくグスタボ、立ち上がってパンチを狙う浅倉、ここでロープの外に出たグスタボにイエローカード、スタンドで再開。
残り一分、流石に疲れてきたか両者、打ち合いの手数は減っていくもそれでもパンチを交わし合ってゴング!熱戦!
3R いきなり左ミドルキックを叩き込む浅倉、グスタボの蹴りも空振りが目立ってくる。サークリングするグスタボを冷静にローキックで捉える浅倉、パンチで左目をカットするグスタボ、グスタボのヒザがボディに突き刺さり、パンチの相打ちの場面もあり、疲れが見えながらもパンチを振り回すグスタボ、浅倉もカウンターでパンチを当てていく。いつどちらが倒れるかわからない打ち合いが続くかと思った残り一分、テイクダウンを取る浅倉!そのまま上になりグスタボがロープに逃げて警告!
結果、口頭注意からのスタンドで再開、残り20秒、最後まで大振りのパンチをかわしあう展開のままゴング!観客大歓声!激しい試合でした!その中でもきちんと最後にゲームをコントロールしていく浅倉。経験、冷静さで浅倉が上回った、という印象でした。
判定も3-0で浅倉勝利!前歯折れたという浅倉、それがこの試合の激しさを表していた、それほどの激しい試合でした。グスタボのパンチが当たってKOでもおかしくなかった。しかし冷静だった浅倉、何度もいいのもらってた気もしますが、それでも動じないハートと要所要所を締めにいくクレバーさ。時代を穫れる!朝倉未来!
KAMINOGE vol.45―世の中とプロレスするひろば デスマッチ!葛西純×染谷将太
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多分KAMINOGEの浅倉兄弟初インタビュー掲載号。今よりヤンチャ感が凄いです。
第七試合 RENAvsサマンサ・ジャン=フランソワ
RIZIN 女子MMAルール(肘あり) 5分3R 51kg契約
◯RENA
判定3-0
✕サマンサ・ジャン=フランソワ
1R 互いにスタンドでの探り合いからスタート。組んで投げてくるフランソワ、こらえるRENA、再び組み付いてコーナーに押し付けてくるフランソワ、投げをこらえ、ヒザを入れていくRENA。首投げで投げたRENA、しかしバックをとられるRENA,しかしそこでアームロックを下から極めていくRENA、しかしフランソワも立ち上がって逃れ、組み付いてスクランブルからバックを取ってRNC狙い。四の字ロックからRNC狙いつつパンチを落とし続けたところでゴング。なかなかスタンドで攻め込めないRENAにとってフラストレーションが溜まる展開
2R スタンドから引き込み、腕十字を極めていくRENA、極まったかと思いきや外れたところで立ち上がり、ガードポジションのフランソワを蹴っていく。飛び込んで下から捕らえられるもパウンドで逃れるRENA。
スタンドでパンチを打ってきたところをタックルを食らうも反転して上をとったRENA、マウントを取ってパウンドを叩き込み、フランソワが下を向いたところを腕十字。一旦は逃れられるももう一度深く入り極めにかかるもフランソワがずらし続けてゴング。RENA優勢か?
3R パンチのラッシュでフランソワを追い込むRENA、しかしフランソワもムリヤリ組み付いて膠着に。離れ際にパンチを当て、焦ったフランソワの投げを潰していくRENA,RENAマウント取るも足を利かせて反転させるフランソワ、アンクルを狙っていくもRENA,上からのパンチで逃れ、再び立ち上がって寝たままのフランソワを蹴っていく。再びスタンドに戻るもスタミナ切れのフランソワ、組み付いていくもRENA引き倒しパウンドでゴング。
2R,3Rとグラウンドでパウンド連打する場面をつくったRENAが判定3-0で勝利。階級を上げた分動きが重いようにも見えましたが、とりあえず試合して勝ったというだけでもまたスタートラインに立った!またRIZINに上がるのかも含め、これからのRENA反攻に期待です。
そして最後にマイクで来週の後楽園大会の宣伝、1・2・3・シュート!からのRENA令和ポーズで締め。RENA復活!
第八試合 カール・アルブレックソンvsクリスティアーノ・フロリッチ
RIZIN MMAルール(肘あり) 5分3R 93kg契約
◯カール・アルブレックソン
(判定3-0)
✕クリスティアーノ・フロリッチ
1R アルブレックソンのミドルで思わずフロリッチ転倒、すかさずグラウンドで上を取るアルブレックソン、下から抱えるフロリッチ、アルブレックソン、トップキープしつつパウンド、エルボーを入れていくアルブレックソン。一旦立って又トップをキープするアルブレックソン、柔術茶帯のフロリッチが下から蹴り上げて距離を取ってスタンドに。
残り一分、組み付いていくアルブレックソン、しかしここでアルブレックソンが鼻血を出してドクターチェック。スタンドでパンチ、ミドルを当て、アッパーで思わずアルブレックソンダウン!追い打ちをかけるところでゴング!
最初はアルブレックソンの試合かと思いきや、最後でフロリッチが巻き返した印象。正直どっちにも思い入れないけどいい試合!
2R 互いにジャブの打ち合い、距離をとっての打ち合いで2分経過。フロリッチが蹴った際に滑るもすぐに立ち上がり、なかなかスタンドの静かな展開が続くことに。単発の打撃が交錯、互いにスタミナが消耗していく中、残り10秒で互いに打ち合ってゴング。う~ん、微妙。互いにガス欠か・・・。
3R 2Rと同じような展開から。アルブレックソンがダブルレッグでテイクダウンするもロープからフロリッチが出てしまいブレイク。スタンドで再開し、再び腰にタックルでバックを取るアルブレックソン、テイクダウンして上を取りパウンドで徐々に削っていく。ヒジ、パンチを当てつつサイドポジションを取ったアルブレックソン、殴り、ヒジを入れ続けてなんとかフロリッチ、立ち上がるもゴング。
なんというか、あまり知らない選手の地味な試合はなかなか見ててしんどいというか。判定はもちろん3-0でアルブレックソン。メインで行われるミドル級タイトルマッチの第一コンテンダーになるのか?わりと地味な勝ち方だったのでどうなのか?
第九試合 北岡悟vsホベルト・サトシ・ソウザ
RIZIN MMAルール 5分3R 71kg契約
◯ホベルト・サトシ・ソウザ
(2R 3分56秒 TKO)
✕北岡悟
煽りVの段階から、BGMが電気GROOVEだったり、「格闘技は射精より気持ちいい」だの、ハナから地上波で放送するつもりゼロなこの試合。しかし、結果地上波に届きそうな試合になるわけですが。皮肉。
相変わらずな感じで入場の北岡、心なしか緊張気味のソウザ、正反対のテンションで試合開始。ちなみに解説のケンコバも射精射精連呼してました。う~ん、さすが。
1R 低い姿勢からオーバーハンドのパンチを振っていく北岡、打撃を放ってからすかさず組み付いていくソウザ。一度抜けられ、コーナーで下から絡みつくもかわす北岡、首を取ってヒザを入れつつがぶっていく北岡だが、俵返しのように返していくソウザ。ここでソウザ出血でドクターチェック
ここからスタンドで再開、ハイキックを出すソウザ、蹴り足をとっていく北岡、前に出てタックルで倒す北岡、上になるも警戒して離れ、蹴っていくもブレイク
スタンドでは有効にパンチを打っていく北岡、距離をとりながらの打ち合い、互いにジャブが当たる展開から激しいパンチの打ち合いに。ソウザも飛び膝、ハイキックを出すも有効打にはならずにゴング
2R パンチを打ちながら前に出ていく北岡、カウンターでタックルして倒す。サイドポジションを取ったところで出血がありドクターチェック。
ドクターチェックからスタンドで再開。しかし、ここはサイドポジションを取っていた北岡が明らかに有利な状況だったんでドント・ムーブでそのまま再開させて欲しかった・・・。
しかしめげずにソウザの打撃をかいくぐってタックルで倒す北岡、ここでなんとアキレス腱固めを狙う!も外れ、すかさずバックを取るソウザ、RNC狙いから腕十字を取るも抜けて上になる北岡!スリル!
上になるも決め手がなくスタンドに。パンチの打ち合いでソウザのワンツーが当たり、追い打ちのパンチ連打で倒れたところをレフェリーがストップ!ソウザ勝利!北岡沈む!
マイクで話しながら涙ぐむソウザ、しかし北岡凄かった。柔術黒帯のソウザにアキレス腱いった北岡。生き様見せてもらいました。しかしあのドクターチェックがドントムーブだったら、とつい思ってしまった試合でもありました。
第十試合 堀口恭司vsベン・ウィン
RIZIN MMAルール(肘あり) 5分3R 60kg
◯堀口恭司
(1R 2分53秒 KO)
✕ベン・ウィン
1R パンチを打ちながら前に出るウィン、組み付いて投げていく堀口、しかし対を入れ替えてすかさずバックに回るウィン、RNC狙いにいきそうでしたが堀口外してスタンドに。
再び距離を詰めていくウィン、今日は距離を潰して組んでいく作戦のよう。堀口組み付いてコーナーに詰めて四つの状態に。しばらく差し合いのあと、離れ際にフックを撃って離れる堀口、ここでようやくスタンドで距離をとっていきます。そこから飛び込んでのパンチから組んでいく堀口。すかさず離れ、さらに遠くから踏み込んでのストレートを効かせ、よろめいたところを追い打ち、倒れたウイン、なんとかコーナーに逃れていくもパンチ連打でレフェリーストップ、堀口圧倒的大勝利!
ウィンの作戦を粉砕して勝利した堀口、マイクを取って「もっと大きい声出してよ!」と観客を煽ると大歓声!スター!
そして榊原代表登場、6月のベラトールのMSG大会、コールドウェルと堀口の再戦を堀口に打診して即OK!檄アツです!
第十一試合 那須川天心vsフリッツ・ビアグタン
RIZIN キックボクシングルール 3分3R 59kg契約
◯那須川天心
(3R 1分24秒 TKO)
✕フリッツ・ビアグタン
メモってなかったのでうろおぼえですが、1,2Rとわりと苦戦した天心、ペースは握ってたんですが、ビアグダンのカウンターのワンツーを薄く被弾してたような気も。天心自体なかなか噛み合わないといか、それでも有効打を入れていましたが、3Rにスイッチが入ったのか連続ダウンを奪ってTKO、強さを発揮していました。
第十二試合 キング・モーvsイリー・プロハースカ
RIZINライトヘビー級タイトルマッ
RIZIN MMAルール(肘あり) 5分3R 93kg契約
◯イリー・プロハースカ
(3R 3分2秒 TKO)
✕キング・モー
1R スタンドでの探り合いからモーの強烈なローキック。しかしそこからは互いに距離を探り合う展開。プロハースカが飛び膝を見せるも静かな展開。モーのラッシュをプロハース化が距離をとってかわす展開。残り一分でモーが軸足へのローでバランスを崩したプロハースカに詰めるもプロハースかも立ち上がり、その後プロハースカがラッシュもモーにかわされてゴング。
2R タックルに入るモー、しかしそれを切るプロハースカ。再びスタンドでの探り合いに。プロハースカがコツコツとジャブが当たるも効くというほどではなく。モーのジャブでプロハースカ流血してドクターチェック。
その後も互いにジャブの応酬、ラウンド終了直前、プロハースカが飛び膝を仕掛けていくもかわされてゴング。ややモー有利か。
3R 最終ラウンド、打撃でどんどん前に出ていくプロハースカ、モーもいなしつつジャブを伸ばしていく、モーも何度かタックルを試みるもプロハースカがしっかり切っていく、少しづつプロハースカのパンチが当たり始め、モーのスタミナ切れ感があらわに。というところでプロハースカがパンチのラッシュ!ガードを固めて亀になり、さらなる連打にゆっくり崩れ落ちるモー!、プロハースカTKO勝利!
静かな1R,2R、そこを3R一気に打撃で打開しにいったプロハースカがその気持血で勝利を勝ち取ったという印象!RIZINライトヘビー級チャンピオンはイリー・プロハースカ!おめでとうございます!
と、長丁場の熱戦が終了。どの試合も見どころがあって楽しめました。しかし今回のMVPは浅倉未来でしょう。グスタボとの喧嘩ファイトを、喧嘩は喧嘩しながら冷静にゲームコントロールして勝つ。成熟した喧嘩ファイトを見せてくれました。グスタボの凄さも伝わってくるファイトだったので、どこまで行けるのか今後に期待したいところです。OUTSIDERから世界へ!
そして今回気になったのは、高田を隔離した代わりに導入されたGACKTの解説。今回フジで中継する試合のみの登場でしたが、上から目線で独自理論を展開するタイプ、しかもキャラクター付けなのかボソボソと長くしゃべるのでハッキリ言って格闘技解説には一番向かないタイプ。RIZINは、今回中井祐樹と藤井恵の解説と、ハッキリ日本の格闘技解説ではトップクラスの陣営を張っているのにどうしてこうなってしまうのか。
謙虚に中井、藤井両氏に質問していくという態度でもないGACKT、アンタチャブルで喋り続けるので、結構邪魔だったのが気になりました。
なにはともあれ6月の名古屋大会、7月のさいたまスーパーアリーナ大会、9月にもさいたまスーパーアリーナ大会を予定してるRIZIN、ベラトールのMSG大会も含めて今年も楽しませてくれそうです。各階級のGP大会はなかなか思う通りに開催できなさそうですが、今年も天心、堀口を中心に男子、女子ともに盛り上がってくれることを願います。RIZIN.15、面白かったです!