男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

福田社長インタビューから今の全日本プロレスを考える。

ここしばらくの間、選手の退団が続き、闘魂スタイル、アクトレスガールズ参戦と激震が続く全日本プロレス。特に団体のクリエイティブ部門を担当していたとみられる木原リングアナ、石川修司、ブラックめんそーれの退団と、内部で「内紛」が起こっているんじゃないか、福田社長のバカ殿ルック動画が公開されるなどわかりやすく迷走しているように見えるのが気になります。ただ興行内容は充実しており、最近の後楽園ホールは安定して1000人以上の動員をマークしている好調っぷり。SNSで見られる団体の迷走と興行の好調さがいまいち噛み合わない。それが今の全日本プロレスなんじゃないかと思ってます。

実際1・3後楽園は面白かった!芦野祥太郎のマイクが凄かったです!

otokoman.hatenablog.com

 

 

そんな中、ネットメディア「ENCOUNT」で福田社長の独占インタビューが公開。まあ、独占もなにもそこまで福田社長が引っ張りだこな印象もないですが。そしてインタビュアーを一部(特に紙プロ界隈)での安定した低評価っぷりでおなじみの”Show"大谷氏。個人的にはインタビューをある程度自分の進めたい方向に持っていき、そこに自分の好むボキャブラリー(猪木語録的な)を挟んでいく印象。その記事がこちら。

encount.press

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結構話が行ったり来たり、突飛な内容も含んでいるので簡潔にまとめてみました。

 

まず前提として、全日本プロレスが長期の赤字経営に苦しんでいたこと。

・福田社長が就任した8年前から全日本プロレスは赤字。去年まで単月収支で一度も黒字が出たことがない。

・福田社長自身は給料を全くもらっておらず、経費も使っていない。毎月高級車が変えるような赤字(数百~数千万?)で、それを社長個人で払っていた

これだけ見ると、こんな赤字を補填しつつ団体存続をしてくれてる福田社長は救世主もいいとこだと思うんですが、ここから色々とややこしいことに。

・年明けの1月上旬、全日本プロレス内部でのクーデターの動き(選手数人引き抜き)があったが発覚、当事者から「責任を取って辞める」というメールが届いていた。給料アップを条件に引き抜こうとしていた。

実際、1月いっぱいで退団した選手は石川修司とブラックめんそーれ。ただこの「当事者」がレスラーであるという保証はないので内部スタッフ、社員の可能性もありますが何かしら起こっていたのは確かなよう。

そして、年末には福田社長の奥さんがくも膜下出血で亡くなられていたことも告白しています。こんな時に....。

そしてここからが特に話題になっている部分。

・前から名のある霊媒師に、天国から“全日本プロレスを象徴する人物”、◯◯◯◯を呼んでもらって相談していた。資金が底をつきそうなタイミングでアメリカの団体(WWE?)と協力関係を作っていく案が出たときに背中を押してもらった。

とのこと。普通に考えれば「◯◯◯◯」は「馬場正平」なんでしょうが、これはなかなかショッキングな内容。ただここに関しては「本当にそうなのか?」っていうのは疑問に残るところ。ここから何か展開しようとしているのか。現在「闘魂スタイル」を掲げている中嶋勝彦との「イタコ対決」に発展するのか?それはそれで見てみたいけど...。

そしてインタビューの締めは

前々からの私の希望は、全日本プロレスの優秀で有望な選手達が世界で活躍するということ、夢物語ではなく現実にその姿を見たいものです。これからも明るく楽しく激しいプロレスを提供できるよう張り切って参ります。

ときれいにまとめられてました。結局なんだかんだ言って一番の問題は「8年間ずっと赤字」っていうことにあると思うんで、しばらくは全日本プロレスの今のような状態は続くのかもしれません。

そしてもう一つ今の全日本プロレスを知る参考になるのはメルマガDropkickの記事。ここ最近立て続けに全日本プロレスの記事をアップしています。事情通Zの「プロレス 点と線」はかなり突っ込んだところまで描写されているので興味ある方はオススメ。途中から有料になりますが、無料部分だけでもなるほど、という情報が載っています。

ch.nicovideo.jp

ch.nicovideo.jp

例えば無料部分だけでも全日本プロレスの体制は合議制なことが書かれていますし、その顔ぶれが変わったきっかけ、そしてサイモン氏とWWEとの関係性、いわゆる”黒幕”の有無など。諸々興味ある方は一読をおすすめします。

 

というわけで色々と心配になる福田社長インタビューの振り返り&Dropkick情報でした

 

 

福田社長の言葉を信じるのなら、秋山全日本で両国国技館大会を開催したりしていた時期は結構上手く言っていたほうかと思うんですがそれでも赤字だったのか~、とか色々と考えてしまいます。そうなると全日本プロレスの黒字化はなかなか高いハードルなのか。そもそもの原因が構造的な赤字なのならそれが解決しないと今の状態を脱出するのはなかなか難しい気がします。ファンが「全日本プロレスを壊すな」と叫んでも、社長からしたら「いや、壊さなかった今までずっと赤字だったじゃないか」となってしまうので。

年末の退団者続出っぷり、観客数の増加を考えると財務状況は少しは上向いていて欲しいところですがどうなのか。いつか全日本プロレスのレスラー達が全日本プロレスらしいファイトを繰り広げて健全黒字経営!みんな幸せ!ってなることを祈ってますがそれはいつの日か。なかなかに考えさせられるインタビューでした。

全日本プロレスの赤字も斉藤兄弟にDOOM!してもらいたい!今回は以上です!