男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

「KAMINOGE vol 90」を読みました。連載最終回!ヨシタツ3万字インタビューであの!首の骨折事件を語る。生死紙一重!

本日発売、「KAMINOGE vol 90」を読みました。とりあえず表紙のインパクト、そして表紙のキャッチコピー「令和で飛ぶぞ。」 KAMINOGEは相変わらず表紙がかっこいい。目を引くデザインと配色です。背景が吹き出すマグマ!WJプロレスのシングル王座、「World Magma the Greatest」を思い出させるのは悪意なのかなんなのか。

KAMINOGE 90

KAMINOGE 90

 

 これは明らかに、去年の相席食堂に出演した長州力が、その土地の名物ホタテを食べたときに発した「食ってみな、飛ぶぞ!」から取ったもの。長州が今までに発した「名言」の中でもかなりのインパクトでした。 この回は、長州が宮戸、安生、鈴木健に言い放った「墓にクソぶっかけてやる」の台詞を連想させるかのように、牧場に見学に言った長州に牛のフンが飛び散って明らかに不機嫌になる、というゴキゲンな番組でした。Amazonプライムで見れるので入会している方はぜひ御覧ください。

otokoman.hatenablog.com

 

   

 

 もう今月に引退を控えている長州力。定期的に長州インタビュー(というか雑談というか)を掲載してきたKAMINOGE。引退直前ということで、表紙にしてインタビューを載せています。というわけで今月の目次はこちらから。

[INTERVIEW]

■長州力

■田村潔司

■佐野巧真

■苫米地英人✕山城美智

■加藤大典

[変態座談会]

■ ”異能の戦士”保永昇男 変態座談会

 [COLUMN]
★ バッファロー吾郎Aの『きむコロ列伝!!』
★ プチ鹿島 『俺の人生にも、一度くらい幸せなコラムがあってもいい。』
★ 椎名基樹 『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』
★『鈴木みのるのふたり言』
★ 中邑画伯のぬりえコーナー
★ 兵庫慎司『プロレスとまったく関係なくはない話』
★ ビーバップみのる『もじゃもじゃタランティーノ』

 [INTERVIEW]

★『迷わず行けば、その道の門番』
★『プロレスの食べかた』

 [NONFICTION]

★『YOSHITATSU BY YOSHITATSU』

[COMIC]
★ 古泉智浩 『仮面サンクス』

 [INTERVIEW]

★ マッスル坂井 

長州力インタビュー、そしてそれに伴ってターザン山本インタビュー、と長州引退特集、といった趣の今回のKAMINOGE。しかし、それにも勝るインパクトを残したのが今号で連載最終回、単行本発売となる「YOSHITATSU BY YOSHITATSU」の拡大版3万字インタビューだったのです。 

YOSHITATSU BY YOSHITATSU 「WORLD FAMOUS」と呼ばれた男

YOSHITATSU BY YOSHITATSU 「WORLD FAMOUS」と呼ばれた男

 

2010年にレッスルマニア26で行われたダークマッチでのバトルロイヤルに優勝したヨシタツ、2011年は自身のフィギュアを巡る抗争が繰り広げられ、後半には半分ペイント姿でキャラチェンジ。それからいろいろあってWWE解雇、新日本プロレスに復帰することになります。

ジェフ・ジャレットに襲われている棚橋を救出する、という最高の見せ場とともに新日本プロレスに復帰したヨシタツ。しかしいきなりAJスタイルズと対戦、そのときにスタイルズクラッシュを首を立てて受けてしまい首を骨折、しかしムリヤリ試合に出続ける(後に欠場)するわけですが、そのときの様子がとにかく壮絶。

食らった瞬間は「バキッ」と音がして「うわっ、折れた」と思ったヨシタツ、しかし首が折れると死ぬと麻痺だと思っていたけれどそれはなく、目の前が真っ暗になって見えなくなったと。いや怖い怖い。しかもそのあとジェフ・ジャレットのギターで頭を撃ち抜かれるわけで、ヨシタツはその記憶はないそう。とにかく生々しい・・・。と思って読んでたらさらに驚愕の告白が。

俺も視神経とかがいっちゃったと思ってそれが怖かったですよ。トレーナー室に直行だったんですけど、「これはやべぇ・・・」と思ってそこから逃げたんです

自分が売り出されるシリーズで欠場するなんてとんでもない、と診察を避け、ケガを隠して試合に出続けるヨシタツ。もちろん褒められた行為ではないですが、7年間米国に渡ってからの凱旋シリーズへの思い、執念を感じる話でもあります。

その後の痛み描写もエグイし、入院、手術へ至るときの葛藤なども読ませます。一錠飲むのもためらう痛み止めを三十錠飲んでいた・・・。病名がレアケース過ぎて手術が決まらない・・・。など、この数週間のエピソードだけでも読み応えありすぎました。3万字インタビューなのに一気に読み切ってしまった面白さ。このヨシタツインタビューだけでもこの号買う価値あり!だと思います!

 

他にも田村潔司インタビューでまだ田村が引退してないことが確認できたり、長州の雑談が読めたりしますし、なんといっても保永昇男の変態座談会も「あのときのジュニア」が垣間見えて楽しめました。クロスアームスープレックス!

しかしなんといっても今号はヨシタツ特集号、と言っても過言ではないでしょう。”ワールド・フェイマス”ヨシタツの波乱万丈過ぎるプロレス人生。必読です。 

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