先日、5月10日に放送された「ワールドプロレスリング」で柴田勝頼が登場、2017年4月9日、欠場のきっかけとなったオカダカズチカ戦が放送され、その試合について、また、今コロナ禍渦巻く中でどう生きているか。試合中継に重ねてインタビューを挟むという形で語りました。
そして紹介が遅れましたが、今年の4月上旬に発売された雑誌「KAMINOGE」の100号で柴田勝頼インタビューが掲載されていました。これがかなり壮絶というか。オカダ戦直後の異常、緊急開頭手術、手術以後の闘病生活について赤裸々に語ったインタビューになっていました。
まずいきなりオカダ戦の振り返りから。試合前から体がボロボロだったという柴田。首も曲がらず、肩も上がらず1年テーピングが取れなかったという柴田。NEVER、RPWブリティッシュヘビーのベルトを保持していたためタイトルマッチ続きだったことが体調の悪化に拍車をかけ、オカダ戦のケガは本人によると
「大きくなっていく風船がパーンと弾けて飛んでいった」
ようなもの、といいますが、試合直後の描写からしてただ事じゃない。
身体の右半分に力が入らず、周りに「動かないで!」と止められる状態。救急車に載せられて両手両足をクロスされ、右手を握ってと言われても握れない。そして医者に聞いたら
「助かる確率は18%以下」
現在でも後遺症として右斜め前が全く見えないという柴田。病院に入ったら即手術。急性硬膜下血腫のための開頭手術が行われ、無事手術は成功。しかしなんと脳の腫れが引くまでの間、二週間頭蓋骨の四分の一を外した状態での入院生活。
「脳みその感触はおしぼりを軽く押したときみたい」
というパワーワード炸裂する能天気さというか天然さを発揮する柴田。絶対に脳みそに触ってはいけないと念を押されると「触りたくなる」という能天気さを発揮しますが、傍目にはかなり深刻な病状。その後も視界を少しでも回復するために
「ケガした競走馬用の器具で頭に電流を流す」
というムチャな治療法を試すなど、とにかく壮絶なリハビリを経験してきた柴田。リハビリの中、ストレスを抱えている状態からLA道場コーチのオファーを受けて指導をすることに。2018年3月の道場オープンから指導者としてロスに渡ることになります。
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LA道場でアメリカ人レスラー相手に新日本流をガンガン叩き込む柴田。そして指導していく中で、コーチとして人を教えられる人間だと自身が思っていなかったという柴田の中で活きた経験が。
「やっぱり船木さんとやってきたこと、桜庭さんとやってきたことが活きたんですよね。たとえばベーシックな腕十字、スリーパー、アキレス腱、ヒザ十字。そういうのも桜庭さんのところで教えてもらていたことがいまになって活きて居るなと思います。」
そして話は新闘魂三銃士、表紙をコスチューム姿で飾った思いを語り、ここはぜひ本誌を読んで欲しいところですが、柴田勝頼は現役のプロレスラーですか?と問われたときの答え。そして次ページに載っている写真の表情。柴田勝頼というレスラーに少しでも思い入れがある人であればこの「KAMINOGE」100号は必読です。今の柴田勝頼。あれからの柴田勝頼を知れるインタビューでした。
他にはアントニオ猪木登場の「変態座談会」、長州力、田村潔司、朴光哲、大仁田厚インタビュー、変わったところではサイプレス上野とロベルト吉野VS浜崎朱加とアミバ対談もあり。100号を迎えただけ会って読み応えのある「KAMINOGE」コクのある紙面になってました。ちなみに99号は中邑真輔表紙。101号は棚橋弘至表紙です。新闘魂三銃士なら3冊まとめて必読。それぞれ「らしさ」の出てるインタビューが読めますよ!
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