男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

12・31 動画で振り返るRIZIN14 我々が消費したのは那須川天心の「青春」だったのか。

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さて年末のRIZIN.14を振り返っていきます。私自身は当日、朝9:00からの「やれんのか!」をさいたまスーパーアリーナで生観戦、その後格闘技EXPOのガンバレ☆プロレス観戦、一度家に帰ってGYAO!の配信でRIZIN.14観戦、そして忘年会があったので呑み屋に移動。店では「笑ってはいけない」が映るなかスマホでRIZIN観戦。天心メイウェザーはTVで見ました。

天心が3ダウン→タオル投入で負けたのは残念でしたが、堀口恭司VSダリオン・コールドウェル、浜崎朱加VS浅倉カンナらいい試合が地上波に乗りましたし、やれんのか!の川尻達也VS北岡悟は煽り含めて泣かせてくれましたし、浅倉兄弟は揃って勝利。希望も沢山見せてくれた大会となりました。

 

また、例によってGYAO!で試合映像の無料配信をしてますので、その映像から大晦日を振り返っていこうと思います。GYAO!太っ腹!ありがとうGYAO!これからも宜しくお願いします!

 

フロイド・メイウェザーvs那須川天心

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さて色々物議をかもしたこの試合。メイウェザーが会場に来ないとか、来てもパーティーモードだとか色々地上波でバラエティ的演出をしてからのメイウェザー圧倒的勝利。もちろん体重差(ちゃんと両者減量してたら10キロ以上差があったんじゃないかと思います)もありますし、それによるリーチの差。不慣れなボクシングルールと数え役満状態で天心に不利なシチュエーション山積み。そして様子見だったメイウェザーが倒しに来た、ということも重なり惨敗に終わりました。

正直メイウェザーが3Rかわし続け、ある程度見せ場をつくるエキシビジョンにしたほうが盛り上がったし、天心のイメージも上がったはず。今回の敗戦、世間に天心の強さが浸透する前に惨敗を見せてしまったのは悔やまれるというか、これからの天心の格闘技人生にマイナスイメージを生じさせてしまったのも確か。しかし天心のストレートがメイウェザーの顔をかすめるなど、天心もやりきった試合ではありました。

 

では大晦日、我々は天心の何を消費したのか。無敗のキックボクサーに初めてのダウン、敗北を味あわせ、号泣する天心。そして試合後のカウントダウン時に映し出された浅倉カンナに慰められる天心。20歳の若者の挫折、そして甘酸っぱい光景がそこにはありました。

我々はこれから、挫折から立ち上がって闘う天才、那須川天心を見続けることが出来る。キックボクシングでは挫折しなかった(もちろん細かい挫折は会ったとは思いますが)天心の挫折。恋人になぐさめられる姿、これらが大晦日のTVで映される若者などそうそういないものです。我々は彼の人生ごと消費してエンターテイメントとして楽しんだのではないか、と軽い罪悪感もありますが、その分今後も追って行かなければいけない、と思っています。ドラマを見せてもらった大晦日。那須川天心という人生、堪能させていただきました。

   

堀口恭司vsダリオン・コールドウェル

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エンタメの極地だった天心VSメイウェザーとは反対に、競技としての総合格闘技の楽しみを存分に見せてくれたのがこの試合でした。

RIZINのバンタム級タイトルマッチとして行われたこの試合、RIZIN無敗の堀口恭司とアメリカの総合格闘技団体、ベラトールのチャンピオンであるコールドウェルの試合。現状、堀口の相手として用意できる最強の相手を持ってきました。アマレスエリートであるコールドウェル、テイクダウンをどう防いで堀口がペースを握るかがテーマと思われました。

そして、試合は1Rからテイクダウンを奪ったコールドウェルがペースを握っていき、リング際でアームロックを極めかけるシーンも。危ないように見えましたがなんとか外した堀口。打撃で反撃していきますが、2Rもテイクダウンを奪われてコールドウェルが優勢に見えました。

堀口も下から細かいパンチを放っていき、コールドウェルもなかなか仕掛けられない状況が続いてはいましたが、判定だとやはり倒して上になっているコールドウェルかな~、と思わせる展開。

しかし、3R。再び打撃が交錯したところからテイクダウンされ、「あちゃ~」と思った瞬間に電光石火のギロチンが下から極まり、コールドウェルタップアウト!堀口恭司の一本勝ちとなりました!!凄い!

テイクダウンされてからのポジショニング、的確に当てていた打撃、と堀口の攻撃、防御が功を奏した形の逆転一本勝ち。互いのレベルの高さを存分に発揮してくれた好勝負となりました。いや興奮した。

 

チャンピオンとなった堀口、コールドウェルとの再戦はあるのか、次の挑戦者は、と色々期待させてくれます。去年、日本の総合格闘技を一手に盛り上げてくれた堀口。今年もアメリカ、日本を股にかけて暴れてくれることを期待します!UFC復帰してくれてもええんやで・・・。

 

浅倉カンナvs浜崎朱加

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RENAに2連勝した浅倉カンナ、DEEP JEWELSからRIZIN出場を果たした黒部三奈をあっさりキムラロックで降した浜崎朱加によるRIZIN女子スーパーアトム級タイトル決定戦として行われたこの試合。事前番組はこちらから視聴できます。

www.youtube.com

悩みを抱えながらアメリカに渡り練習することで成長してきた浅倉カンナ、介護の仕事をしながら練習に励む浜崎朱加。それぞれの姿を映し出している事前番組となっています。

 

試合は開始直後から打撃の応酬。そこで浅倉が手を出したことで指が浜崎の目に入ってしまい、しばらく休憩に。大分長い時間インターバルを取っていたことを考えると、結構見えていなかったのかな、と思います。

再開後も打撃の応酬に。強引に前に出ていく浜崎をなんとかかわしていく浅倉。浅倉のタックルを警戒してか、ベタ足で真っ直ぐ距離を詰めていく浜崎。浅倉も一度タックルに入る場面もありましたが、倒し切ることは出来ず。1Rはほぼ互角のまま終わります。

2Rに入り、圧を強めにかけていく浜崎。打撃も当たり始め、徐々に浜崎優勢がはっきりとしてきます。なんとかコーナーに詰めた浅倉、しかし足を引っ掛けて倒されて上になられ、逃れようとするところを腕十字の体勢に。なんとか回転して逃れたと思ったところを戻されてガッチリ極まってしまい一本。浜崎が強さを見せて勝利しました。

 

しかし大分健闘した浅倉。「レベルの差を感じた」と話しており、このままでは勝てないと話していますが、それだけ浜崎の強さが際立った試合。圧の強さ、冷静に打ち込む打撃、寝技の技術。さすが世界(インヴィクタ)でチャンピオンになった選手。いや凄かった。 

RENA フォトブック RE:NA (単行本)

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RIZIN Fighter 真珠・野沢オークレア ファースト写真集 juju (DVDつき)

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 他にも川尻VS北岡、朝倉海、朝倉未来の試合など見所沢山だったRIZIN.14。GYAO!の特設ページに動画がそろっているのでぜひご覧ください。3月までの公開ですのである程度お早めに。では、今年一発目の観戦記でした。今年も一年よろしくおねがいします!

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