KAMINOGE.117 中邑真輔・王者の帰還!そして佐久間P登場!
今月発売のKAMINOGE.117を買いました。
今回の表紙&巻頭インタビューは中邑真輔!WWEに継続参戦中、そして先日IC王座に輝いた「キング」中邑に、そのベルト奪取直後に電話インタビューをするというタイムリーな企画。他にはRIZIN.30で対戦予定の浜崎朱加&藤野恵実それぞれへのインタビューで互いへの思いを聞いてます。そしてついに現在オールナイトニッポン0・水曜日パーソナリティであり、「ゴッドタン」等で有名な元・テレビ東京の佐久間プロデューサーが登場。特集などはないですが、充実のラインナップになっています。目次はこちら
[ILLUSTRATION]
●五木田智央の『画画画報』[COLUMN]
★プチ鹿島 『俺の人生にも、一度くらい幸せなコラムがあってもいい。』
[INTERVIEW]
■中邑真輔[COLUMN]
★バッファロー吾郎Aの『きむコロ列伝!!』[FORUM]
■斎藤文彦×プチ鹿島『プロレス社会学のススメ』■浜崎朱加
■藤野恵実
[COLUMN]
★鈴木みのる『鈴木みのるのふたり言』
[INTERVIEW]
■田村潔司[INTERVIEW]
■玉袋筋太郎×タブレット純[COLUMN]
★椎名基樹 『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』[INTERVIEW 大井洋一の冗談じゃない!]
■佐久間宣行[COLUMN]
★兵庫慎司『プロレスとまったく関係なくはない話』
[INTERVIEW]
■平本蓮■カズ・ハヤシ
[COLUMN]
★坂本一弘『馬乗りゴリラビルジャーニー』(仮)[NONFICTION]
『TARZAN BY TARZAN』[COMIC]
★古泉智浩 『仮面サンクス』[COLUMN]
★伊藤健一『涙枯れるまで泣くほうがEマイナー』[INTERVIEW]
★マッスル坂井
WWEの現在進行系・中邑真輔の過去と未来
先日8月13日にアポロ・クルーズを破ってWWEインターコンチネンタル王座に返り咲いた中邑真輔。去年の1月以来の戴冠となります。
王座戴冠後の最初のフォトセッションの模様。ゴキゲンです
そんな中邑へのロングインタビュー。WWEも多分に漏れず、コロナ禍中での無観客興行、そして大量リストラを強いられました。そんな渦中にいた中邑に色々とその時の心境を聴いていく井上編集長。答えていく中邑。興行数も減り、移動もなくなったことで家族といる時間が長くなった、という中邑。色々と振り返るうち、参戦当時から色々と変化してきたことについての話になっていきました。
アメリカの社会でも、トランスジェンダーを巡る変化、SNS上での言動についての反応の大きさ、そしてプロレスについては、WWEの中で、中邑参戦当初から今までに技の規制が変わってきた、という話が興味深かったです。
WWEでは、他人のフィニッシュはもちろん、受け身のとり方、使って良い技について制限があるのはよく知られていますが、例えばブリッジを効かせたスープレックスが解禁されたり、エルボーの打ち合いが増えたりと、自分が参戦した当時からは変わっている、と中邑は話します。そしてそのような規制の数々を決めているビンス・マクマホンの凄さ。我々はボンヤリとWWE、アメリカン・プロレスと言っても時を経るごとに変化していっている、という中邑の肌感、裏方含めてじわりと変わっていっている、という話。
細かくは本誌を読んで欲しいですが、あの「大WWE帝国」も時代に寄り添って変化している。中邑真輔が見たWWE,というテーマで一冊の本ができそうな面白さでした。
他にもこれからの展望、日本人レスラーへの意識など。これからも定期的にインタビューして欲しい、なんというか、中邑なりのアメリカ、WWEの切り取り方が興味深いイインタビューでした。中邑真輔は凄いんです!
インプットモンスター・佐久間宣行大いに語る
その他には浜崎朱加と藤野恵実インタビューでは、互いに「親方」、「浜ちゃん」と呼び合う「戦友」と言っていい関係の互いを語り、闘うけれども互いを大切に思っている感じ、友情とも違う関係性を感じます。
浜崎朱加はまあまあの分量猫の鼻視してましたが。RIZINという大舞台で40代を迎える女子格闘家同士の対決。どうしても「集大成」的なものをイメージしてしまいますが、どういう試合展開になるのか。そして試合が終わった後二人はどういう道を進むことになるのか。色々と想像したくなるインタビューでした。
そして、今号で気になったのは放送作家兼格闘家、大井洋一氏の佐久間宣行インタビュー。「ゴッドタン」のプロデューサーとして有名になった佐久間Pですが、オールナイトニッポン0のパーソナリティーに抜擢され、「あちこちオードリー」も始まり、そして今年テレビ東京を退社。フリーとして様々な場での活躍を見せています。
ちなみに本も出してます 。絶賛発売中。
そんな佐久間Pに、仕事で一緒になることも多い大井さんが色々と突っ込んで聞いていきます。番組を作る上での心がけ、芸人との接し方、そしてラジオリスナーなら誰でも気になる「なんで佐久間Pはこんなに大量のコンテンツを消費できるのか」問題についても斬り込んでます。レジ待ちの時間にNETFLIX見てたとか、仕事の合間に映画に行くために複数の映画の上映時間をチェックしておくとか、色々と頭のおかしい知恵が出てくるのが面白い。
同年代の自分にとっては本当に身につまされるというか、羨むところが多いというか、耳が痛いというか。たまらない気持ちになったインタビューでした。
他にもカズ・ハヤシが長尺でレスラー生活を振り返ってGLEATしてたり、平本蓮がSNSについて話したり、タブレット純が国際プロレスについて語ったり。前回のような特集はありませんでしたが、今回も面白かったKAMINOGE。今一番「読ませる」プロレス雑誌だと思います。以上!