男マンの日記

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5・15新日本プロレス「LION'S GATE」ネット観戦記。超あっさり興行爆誕!

そうだ!新日見よう!というわけで、LION'S GATEの5・15大会を新日本プロレスワールドで観戦。というわけでざっくり感想です。 

第1試合 10分1本勝負

辻 陽太 (10分00秒  時間切れ引き分け)上村 優也

両者とも先月のLION’S GATEでデビューした2人のシングルマッチ。二人共似たような背格好ですが、大きいほうが辻、小さい方が上村。ちなみに辻は日体大アメフト部出身のため、試合後東スポに軽くイジられてました(ちなみに事件起こしたのは日大アメフト部)試合自体は特におお!と驚くこともなく10分時間切れ引き分け。

思ったのは、両者ともあまり腕への技をあまりやらないんだな、ということと、キレイな試合をするなというところ。10分一本勝負で、残り1分の時点からエルボー合戦に入るところなどは「勝つ気あるのか?」と思われても仕方ないところ。やはりみっともなくてもガッツリ勝利を取りに行く姿勢が見たかったし、そういう選手が上に上がっていくもの。まだまだこれから!頑張ってください。でも引き分けはあまり感心しない。

 

第2試合 20分1本勝負

◯中西 学(9分04秒  アルゼンチンバックブリーカー)✕岡 倫之

う~ん、予想以上に中西が動けなくなっていた試合。すべての技に瞬発力がなくなっているのがわかるのが辛い。しかし耐久力は健在で、岡のエルボー食らっても全然首とか持っていかれない。なんというか、あんまり動かない石と闘ってるみたいな感じか。

岡もブレーンバスターで投げたり、丸め込みを狙ったり健闘はするんですが、最後はラリアットからのアルゼンチンでフィニッシュ。正直、番狂わせが起きるならこの試合だな、と思ってたので少し残念。

岡は非常に徹して中西を動けなくしてじっくり仕留めても良かったと思うんですが、ちょっと中西に付き合ってしまった。岡はもうこの興行で満足していい立場ではないと思うので、さっさと先輩を倒して上に行って欲しい。そして最速でトップに上り詰めてほしい。その点期待はずれでした。

 

第3試合 20分1本勝負

ヒロ斉藤&◯天山 広吉 
(12分13秒  アナコンダバイス)
田口 隆祐&✕成田 蓮

いや久々に見た天山&ヒロ組。なつかしや。そしてありがたや。久々にセントーンとか見ましたね。やっぱり「あのときの新日」感にはぐっときます。ただまあ、ライオンズゲートでこのカードでいいのか?っていうのはちょっと疑問符が付きますが。やっぱり田口の空気感ってあんまり若手興行に合わないと思うんですけどね・・・。緊張感薄まると言うか。

成田も正直そつなくこなした、という印象以上のものはなく、天山がアナコンダバイスであっさりと決着を付けてました。なんというか良くも悪くも昔の地方の第三試合みたいな。そんな試合でした。

第4試合 30分1本勝負

関本 大介(14分38秒  ラリアット→片エビ固め)海野 翔太

新日本プロレスに関本登場、と一部がざわめいたこの試合。大日本でも新人に胸を貸す機会の多い関本、いつも通り、教科書通りの「新人相手の試合」をしていったという印象でした。しかし14分というタイム通り、海野も粘りを見せて現段階での力を出し切った、という試合。しかし、アルゼンチン・バックブリーカーの体勢から海野を振り落とし、最後は凄いラリアットで3カウント。関本は海野を称えてリングを降りました。

健闘、といっていい試合だとは思うんですが、このあいだの大日本プロレス横浜文体を見てしまったので、野村や阿部のようにもっとガンガン関本にいってほしかった。急に顔面バコーンと張ったり、なにかこう不意をついてカウント取りに行くような、執念というか、一筋縄でいかない感じを出してほしかったというのは贅沢でしょうか。

あとまあ、ツイッターでも書きましたが、これって関本呼んでまでやることか?というのもあり。小島とかで良かったんじゃないか?相手。関本くらいの選手ならいきなりG1呼んでもいいくらいだと思うので、正直勿体無い呼び方だったと思います。 

劣等感

劣等感

 

 第5試合 30分1本勝負

◯永田 裕志(12分47秒  バックドロップ・ホールド)✕吉田 綾斗

吉田が先にペースを握って場外戦へ。エプロンからのジャンピングニーなどで場外戦でもペースを握りますが、永田もやり返し、リングに戻っても永田が攻める展開に。しかし吉田は永谷「もっと蹴ってこい!」アピール、エルボー合戦も打ち負けず、逆に攻めに転じると「永田コール」が起きるまでに。さすがK-DOJO期待の若手。

フロント・ネックロックでグイグイと締め上げる吉田。返されるもすかさずPKで蹴り上げていきます。しかし永田も次のハイキックを返すと延髄斬りで反撃。バックドロップを狙って返されるもアームロックから白目のアレに。永田の白目を欲するファンがいるのが新日本プロレスのよくわかんないとこですが・・・。

しかしアームロックはなんとかロープに逃れた吉田。引き続きアームブリーカー、コーナーへのヒザ、ブレーンバスターと畳み掛けられるも、次のハイキックは返して逆にハイキックからバックドロップ。

そしてここからエルボーの打ち合いに。一度ビンタでひるむ吉田でしたが、すかさず高速連打で反撃。しかしここは気合を見せる吉田。打たれても打たれても「こいよ!」と挑発。ガンガン打ち返し、振り抜くとフラつく永田。しかし永田も打ち返し、吉田がヒザついたところをPK。カウント2で返されるとバックドロップ・ホールドで3カウント。永田が勝利しました。

そして、勝利した永田によるマイクで興行は終了。長い!

なんだよ、前回、俺が締めることなく、若い世代がマイクを取ったもんな。残念ながら、また俺の手元にマイクが戻って来てしまいましたっ!

残念ながら、まだまだ“締めの座”は、完璧には若い選手には譲れないようですね・・・。でも、このライオンズゲート、当初の趣旨っていうのはね。やっぱりプロレス業界の、ホントに“将来の原石”と言いますか・・・。そういう選手を発掘するというのがひとつのテーマだったんですが、今日はなんかちょっとだけ、磨けば磨くほど光る原石にちょっとだけ出会えたかな?と。

まだまだ磨きは足りませんが、将来、日本マット界を背負って立てるだけの人材だったんじゃないでしょうか? 今日の僕の相手というのは。

そういういい原石にも今日は巡り会えましたし、また、次、その次とライオンズゲートでね、将来の新しい原石というか、未来の光り輝くスターになる人材をね、自分の体で闘って確かめながら、また新たに見つければと思います。本日はどうもありがとうございました!!

残念ながら将来のダイヤモンドとなる原石はまだ花開きませんでしたが、まだまだ私は健在ということで。50(歳)になりましたが、まだまだ、このリングから降りる気はありません! まだまだ頑張ります!

これからもまたライオンズゲート並びに永田裕志をよろしくお願いします。というわけで、久しぶりに行きますかー?

まだまだ行くぞー! 1、2、3、ゼアッ!

   

そしてこの後、バックステージコメントでも吉田を褒めるコメントを出した永田。新日本プロレス公式サイトより一部引用します。

http://www.njpw.co.jp/tornament/137507?showResult=1

 ──シングルで当たった吉田選手はいかがでしたか?

永田「やっぱり体が大きいんでね、ガンガン来るし、気持ちも強いんで……やっぱ当たりも強いですね。エルボーの一発一発とか、蹴りとか。間違いなく、さっきもリングで言いましたけど、体も大きいし、将来が期待できる原石だと思いましたね。『LION’S GATE』というのは、そういう原石を発掘するというのが一つのテーマですから、そういう意味では、新日本所属じゃないですけどね、いい素材、素質、両方兼ね備えた、いい選手を見つけれたかなと。これは大きいと言っていいと思います。うまくいけば、オカダみたいになりますよ」
──それほどの可能性を感じた?
永田「ウルティモ・ドラゴン代表がオカダを新日本に預けたように、もし、TAKAみちのく代表にそういう度量があるならば、彼をウチに送り込めば、間違いなく、オカダ……とはまた違ったタイプのね、ヘタすりゃそれ以上の、日本マット界を背負って立つ人材になるんじゃないかな。というのは、試合して感じました。

彼も26、27かな? もうそんなにウカウカしてられないんで。もちろん今のままでは……気持ちはすごくいいし、体もいい素材してるんだけど、まだ鍛えが足りないなと。あと試合経験が足りないなと、すごく感じました。試合をしながら。ただ、正面から彼のポテンシャルを受け止めてみるとね、やっぱり重いですよ。エルボーにしろ蹴りにしろ。スープレックスもね、バック・スープレックス、あんなに強烈なのは久々に食らいましたね。大事に使えば、もっと、より鋭い必殺技になるかなと。ま、そういう、外の大きな原石を見つけたとか、こういうことを言うと、ウチの若い連中もね、黙ってないでしょうし。『俺たちは鍛えが違うんだ!』っていう、『我こそは!』っていう人間がいれば、俺の目の前に立てばいいし。まぁそうやって、『LION’S GATE』じゃなくて新日本のシリーズで戦ってる中でね、口には出さないけど、そういう、隠れた人材はいっぱいいますから」

まあ、吉田はまだ25歳ですが・・・。そしてまあ、吉田を新日にTAKAが預けたとしても特にK-DOJOにメリット無い気もします。そもそも新日が普通の新人扱いしそうだし、代りにオカダが出てくれるとかそういうわけでもないでしょうし・・・。そしてまあ、そもそも吉田も12分で永田に負けてるわけで、なかなかこの後に「よし、新日本に預けよう」ってならないんじゃないかと。吉田レベルの選手が今後ここに出続けてもそこまでメリットないような気がします。 

永田さんのかんがえたこと

永田さんのかんがえたこと

 

 また、この永田さんの無自覚なみくだしというか。度量って言うけどそもそも新日本にそんなに度量があるのか?とか、度量あるんだったらもうちょっと吉田を立てるとかしてもとかまあいろいろ言いたくなりますが、まあ、中村あゆみのシークレット登場をツイッターでバラしてしまい鈴木みのるにボロクソ言われた過去のある永田さんなので、あまり深く考えてもしょうがない。素直に「そこそこ評価してるんだな」と捉えておきましょう。

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永田はともかく今回の興行、正直あっさり終わったと言うか、予想通りの結果、予想通りの試合内容で終わったという印象でした。不穏な空気になることもなく全うされていく試合。「みんな素直でいい子なんだな~」と思わせられるヤングライオンたち。まあそりゃいいっちゃいいけど面白くはない。例えば次からは他団体の新人との対抗戦とかで無理矢理にでもギスギスした空気を出してもらうとかして新人たちの意地とか向こうっ気とかを表現していただきたい。もっと追い詰められた新人たちが見たいです。という方面でLION'SGATEには期待したい。よろしくおねがいします!