男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

1・13大日本プロレス後楽園大会感想。暴走大巨人VS関本&岡林!知能指数ゼロになる大熱戦!

ちょっと前の興行になりますが、1月13日、大日本プロレスの後楽園大会をサムライ観戦しましたので感想をアップしていきます。

この日の興行は「問ワズ語リ」と銘打たれる若手中心興行。今回は後半に全日本プロレスのTAJIRIが参戦、そして暴走大巨人が参戦し、関本大介&岡林裕二組と世界タッグのタイトルマッチと対抗戦ムードの強い大会となりました。というわけで、あえてそのその対抗戦二試合に的を絞って振り返っていきます。

 

第5試合 スペシャルシングルマッチ

〇TAJIRI(9分2秒 首固め)✕吉野達彦

中継は入場後から。ゴングが鳴ると同時にリング半周してロックアップ。ロープに押されるTAJIRIだが、体を入れ替えてエルボーを仕掛けるポーズから離れる。今度は手四つ。これもロープに押されるTAJIRIだが、ここはロープをくぐり抜け、ロープを使ったアームロックに。苛立ちを見せる吉野に手四つから腕を使った首絞め→エルボー→抑え込んでからのキャメルクラッチ→胴締めスリーパーと流れるような攻撃。

相変わらず上手い、そして敵陣営でいきなりマウントをとってくるTAJIRI。自分の強さを最初にインパクトを出して示す。奇しくも先日、ガンバレ☆プロレスに参戦した秋山準を思い出しました。

しかし吉野も意地を見せ、足をとっていくがTAJIRIも蹴りからヘッドロックに。ここからやっと吉野がロープに振ってエルボー連発からドロップキックで一矢報います。ここはホームだけに強さを見せたい。反撃を開始します。

コーナーにもたれかかったTAJIRIに吉野ランニングエルボー、ソバット、パンチ連打からのバズソーでカウント2。

ロープに振られたTAJIRIはハンドスプリングエルボーを狙いますが吉野かわしてラリアット。場外に逃れたTAJIRIに向かって飛ぼうと走り込みますが避けるTAJIRI、しかしその避けた先に改めてプランチャ!

リングに戻した吉野、ボディスラムからダイビングセントーン、しかしかわされて丸め込まれる吉野ですがカウント2。

そしていきなりTAJIRIが勝負に出ます!ローキックでしゃがませてからのバズソー!これをかわされてつきとばされるとレフェリーと激突したTAJIRIは、振り向きざまに毒霧噴射!しかしこれをガードした吉野がソバットからランニングニーでフォールしますがレフェリーが倒れていてカウント出来ず。

仕方なく引き起こそうとした吉野にTAJIRIが下から毒霧噴射!そして丸め込んだところで今度はレフェリーが蘇生していてカウント3!TAJIRIがあっさりと勝利を飾りました。

格の違いを見せたというか、あっさりといなしたというか。煙に巻くような勝利を飾ったTAJIRI。

大日本ジュニアの初代決定戦・・・橋本選手と忍だったかな?両国でやったとき、僕、解説やったんだよ。

あれから一年半くらい、大日本ジュニアって全然噂を聞かないというか、僕に入ってこないんだよね。もうちょっとちゃんとやったほうがいいよ

と挑発、Jrチャンピオンの橋本和樹が詰め寄ると

あ、あの・・・あなた達は誰ですか?

とトボけ、マイクを渡さず

あ!あそこ見て!あそこ

と橋本が見たスキにリングを降りて逃げるというこずるさを発揮。

最後は吉野がマイクを持ち

大日本ジュニア全員でおまえをぶっころす!

と宣言。TAJIRIも嬉しそうに去っていきました。

 

結局最後までTAJIRIワールドに包まれたこの試合。大日本での印象を植え付けたTAJIRI。今後、大日本ジュニア戦線に絡むことがあるのか。全日本ジュニア戦線からは遠ざかっている印象がありますが、方向転換して古巣の大日本に照準を定めるのか。含みをもたせるようなTAJIRI大日本参戦でした。いや、ワールドが強い!

 

   

 

メインイベント 大日本プロレスvs全日本プロレス
~世界タッグ選手権試合~

関本大介&〇岡林裕二【挑戦者組】
(26分14秒 ジャーマンスープレックスホールド)
諏訪魔&✕石川修司【第83代王者】

この試合は入場から中継。やっぱり大日本のテーマVS諏訪魔&石川の合成テーマ曲、どちらもアガるものがあります。ちなみに諏訪魔の大日本参戦は一昨年の正月興行。そう、諏訪魔がアキレス腱を切ったまま参戦していたというバケモノ感溢れるエピソードの一つ。ベルトを持っての大日本参戦、しっかり防衛して存在感を示したいところです。

 

先発は諏訪魔VS関本。力比べから、諏訪魔がバックから倒して上を取り、アマレス仕込みの寝技で優勢に。しかし関本も好きにはさせず。ピリっとした空気が漂います

そして改めて手四つでの力比べ。互角の攻防が続き、会場は関本コール。ここはいったん組み伏せて優勢となる関本ですが、諏訪魔も力で返していき、ガットショットからダブルリスト・アームサルト。互角の攻防を繰り広げます。

そして石川VS岡林にタッチ。いきなりのショルダータックル合戦からチョップ合戦。わかりやすい力比べ。岡林がショルダータックルで倒してスリーパー。技の諏訪魔VS関本、力の石川VS岡林。それぞれ似ているようでキャラクターの違う攻防を繰り広げていきます。

関本VS諏訪魔に代わっても互いに永遠に続きそうなエルボー合戦。一度は倒された諏訪魔もフロントスープレックスで関本を投げ捨ててから場外戦に。諏訪魔が「西」パネルに関本を叩きつけ、その後もボコボコに。暴走大巨人が主導権を握っていきます。

諏訪魔がリングインしたところに、関本もエプロンからチョップ合戦を挑みますが、関本が大振りしたところを諏訪魔が万力スリーパーで切り返し、ブレイクがかかってもなかなか離さず観客はブーイング。場外に降りた諏訪魔、関本にダブルチョップ連発で優位に立ち、リング上では石川が岡林を頭突き連打で排除。いつの間にか試合権利が移っていた石川がコーナーに追い詰めてのエルボー連打で関本をボコボコに。完全に暴走大巨人の暴走大巨人モードが発動している状態。唯一無二の破壊力!!このマンガみたいな強さがこのチームの魅力!いや~凄い凄い!見てるこっちもテンション上がります

 

グロッキー状態の関本に向かっていくのは諏訪魔。笑みを浮かべて来る魔王っぽい諏訪魔、左腕ラリアット、ベリートゥーベリーを食らわせたところで石川にタッチ。試合のリズムも上がってきます。石川、ここでスリーパーホールドで締め上げ、諏訪魔が岡林を抑えてギブアップを迫ります。ここはなんとか逃れてロープから走り込む関本ですが、ツームストン・ドライバーで切り替えされて反撃失敗。さらにコーナーに振られますが、しかしここでスピアーで反撃した関本!なんとか岡林にタッチ!とりあえず難を逃れます。

ここでようやく入ってきた岡林。力が溜まっていたのか、合体攻撃でロープに振られたところを反撃のダブルラリアット!石川をコーナーでチョップ連打からのブレーンバスターで投げ捨てる!さすが怪力岡林!ここから石川をアルゼンチンで担ぎ上げ、関本も諏訪魔を担ぎ上げて暴走大巨人にダブルのアルゼンチン・バックブリーカー!コレも凄い。暴走大巨人にこんな事できる日本人タッグはこの二人だけでしょう!

 

しかしこれでギブアップは奪えず、岡林、石川をコーナーに振りますが蹴りで迎撃され、ジャイアント・ミサイルキックで反撃。代わった諏訪魔にラリアートをブロックされてダイビング・ショルダー!なんてことない技でも諏訪魔がやると「ジャイアント」とつけたくなってくるダイナミックさ。コーナーエルボーから再びベリー・トゥー・ベリー。早速ラストライドを狙いますがこれは上がらず、ショルダースルーで返されます。ここから岡林チョップ、諏訪魔エルボーの打ち合い。打ち勝ってロープにとぼうとした岡林のバックを取って投げようとした諏訪魔ですが、髪を掴まれて返される、しかし反撃しようとした岡林のバックを取って改めてジャーマン、しかし岡林もパワースラムで返す。ここに来て再び一進一退の攻防となり、石川VS関本に。体当たりからのエルボー合戦。体格的に不利な関本ですが、打ち合いからラリアットでなぎ倒し、担ぎ上げてアバラッシュ・ホールドもカウント2。関本も粘ります。

 

ここでコーナーに上る関本ですがここは石川が蘇生。雪崩式ブレーンバスターでブン投げます。ここで諏訪魔がリングイン、コーナーに振って諏訪魔ラリアット、諏訪魔が振ってニーアタック、サンドイッチ・ラリアットという連携でフォールしますが岡林がカット。諏訪魔のたか~いバックドロップから石川のランニングニーで排除されます。

そしてロープにもたれ、口から出血しながら立ち上がった関本に交互のラリアット連発連発!そしてベリー・トゥ・ーベリーから石川のランニングニー。関本もエルボーで立ち向かいますが、ラリアートをかわされてからのランニングニー炸裂!ここも岡林がカットするも諏訪魔に排除され、石川がとどめとばかりにランニングニー!しかし関本返します。しかし、すかさずファイヤーサンダー!これもカウント2!関本凄い!ここで満場の関本コール!

そしてパワーボム狙いの石川ですが、岡林がラリアットでカット。諏訪魔が入ってきてチョップ連打で攻め込みますが岡林もチョップで対抗、しかし諏訪魔がバックドロップで岡林を投げ捨ててここで四者がダウン状態に。会場手拍子で大盛り上がり!

 

立ち上がった石川と関本がラリアットの相打ち二連発、石川のヒザをかいくぐった関本がジャーマン、立ち上がった石川をラリアットでなぎ倒してフォールしますがカウント2、とどめのジャーマンを狙う関本ですが、諏訪魔がカット。しかし、二人にチョップ連打からラリアートを狙った諏訪魔のバックを岡林が獲り、そこから関本が眉山で投げ捨てる!!

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なんとか蘇生した石川と関本のエルボー&チョップ合戦になりますが、そこから関本が延髄斬り、石川がニーからランニングニー狙い、それをかわした関本がラリアット、もう一発をかわした石川がロープに飛んだところを再びラリアット、そしてすかさずジャーマン・スープレックスホールド炸裂!1・2・3!カウント3!関本&岡林組が勝利、世界タッグ第84代王者に輝きました!!

 

   

 

大きく響く大日本コール、いやいやすごい試合でした。なんというか、わかりやすいパワーの激突あり、そのなかにテクニックもある試合。しかし、真っ向から打ち勝った、というよりコンビネーションで勝ったという印象もあります。まさにタッグマッチの面白さが全部詰まった試合、と言えるでしょう。文句なし! 

週刊プロレス 2019年 1/30 号 [雑誌]

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 まだまだやればすごい試合が出来そうなこの四人。次は崔&ジェイク組が挑戦するとのことですが、全然再戦してもらっていい!もっともっと見たくなるような名勝負でした。大きい声で「いや~!面白かった!」と言える試合。ありがとうございました!