男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

2月22日 立川談四楼「オールナイトで談四楼7」行ってきました。これがほんとの深夜寄席!

2月22日深夜、「オールナイトで談四楼7」に行ってきました。きっかけはこのツイートから。

 

場所は新宿Live Wire

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到着したのは24:50、周りの店は閉まっており、落語会の看板がぽつりと光っていました。これから落語会が始まるとは思えない光景。

店内に入ると20人で満員になるくらいの空間にきっちりと高座が。不思議な雰囲気のまま談四楼師を待つ観客たち。

25:00開始予定でしたが、道に迷っているお客さんがいるということで10分押し。まあ、多少押したところで始発までは帰れないのでどうということもなく、観客もゆったりとしたもの。結局お客さんが到着し、落語が始まりました。

立川だん子「狸札」

去年くらいに入門された前座さん。まだまだぎこちなくて話が耳に入ってこない感じ。なんというか頑張ってくださいとしか。

立川談四楼「巌流島」

 そしていよいよ談四楼師登場。

まず、この「オールナイトで談四楼」一周年を迎えたという話、去年も東京マラソンの日で、帰りに道が封鎖されて難儀した話などのあとにおもむろに「巌流島」へ。

渡し船の中で粗相を働いた道具屋を無礼討ちしようとする壮年の武士、それを止めようとする若い武士、野次馬の町人たち、特に壮年の武士の眼光、佇まいをしっかりと演じ分け、緊迫していく場面を演出していくのはさすがの腕前です。

最終的に脱力系のオチがつくわけですが(個人的にはあのオチはご都合がすぎるところがあってあんまりしっくりこないんですが)それまでの緊迫と脱力のギャップで笑わせてくれました。

 

そして仲入り。結構この会場で落語会があるようで、プロデューサーの杉江松恋さんが告知をされていました。近日行われるのがこちら。

 そして再び談四楼師高座に。先ほどの「巌流島」は、真打試験のときにやって落とされた。それきっかけで談志が激怒して立川流ができたという因縁の噺なんです、という枕から最近よく高座にかけていて、飽きる寸前だというこの噺に

立川談四楼「品川心中」

自分の見得のために死を決意するお染、そして心中の相手に選ばれた金蔵のあわてっぷり、覚悟を決めたと思ったらやっぱり怖気づくこっけいさ、なんとか心中に持って行きたいお染のかけひきの妙。人間のみっともなさが浮き彫りになるおもしろさ。

談四楼師が演じる女性のずるさ、意地悪さ、愛嬌をじっくりと聞かせてもらった一席でした。時間に余裕があるからか、品川宿、花魁の行事についての説明もじっくりとしてもらい、丁寧な話運びで楽しめました。

 

そして落語が終わってからは始発まで懇親会。この会にくるだけあって強者の落語ファンの方が多く、楽しい時間を過ごせました。(さすがに眠くなってはきましたが)

粗忽長屋の殺人(ひとごろし)

粗忽長屋の殺人(ひとごろし)

 

 次は4月にあるというこの会、ほんとうの深夜寄席。なんとなく他のお客さん達との共犯意識が芽生えるような落語会でした。都合が合えばぜひ。楽しかったです。