男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

4月18日「オールナイトで談四楼 終電から始発まで噺っぱなし」に行きました。朝まで落語三昧!

4月18日、新宿のLive Wire「オールナイトで談四楼 終電から始発まで噺っぱなし」に行ってきました。まさにオールナイトイベント。楽しく過ごしました。 

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 今回客席が結構埋まっていて30人ほど。ほぼ満員といってもいい入りでした。結構イベントとして周知されてきたのか、たまたま都合がいい人が多かったのか。今回も1人、迷っている方がいたので少し到着を待ってから無事開演。

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立川だん子「つる」

正直、立川吉笑さん、立川笑二さんと、スーパー前座というべき人たちを見てきたので物足りなさは感じますが、少しづつ進歩しているのも確か。ただ、まだ能動的に笑わせるまでになるには時間がかかりそう。

 

立川談四楼「三方一両損」

今回も物好きな人が沢山いらっしゃった、という話から、今日の新宿は落語会ラッシュという話。ミュージックテイトでの快楽亭ブラックの会、道楽亭での快楽亭ブラ坊・春風亭昇吾・三遊亭らっ好の前座の会、そしてLiveWireでの立川幸之進の会。確かに新宿だけでこれだけ落語をやっているというのは凄い。もちろん末廣亭もあるわけで。新宿のゴジラ(元コマ劇場跡地)をさらっとダメ出ししてから「三方一両損」に。

あまり喉の調子がよろしくなさそうでしたがじっくりと聞かせて頂きました。

道に落ちていた三両を返しに行ったところが金は受け取れねえ、いや受け取れと喧嘩になり、長屋の大家が仲裁に入るも意地の張り合いに。そしてすったもんだの末に最後にはお白州で、大岡越前の「元の三両に一両加えて四両に。これを二両づつ二人に返すと三人共一両づつ損をすることになる、これで一件落着。」という有名な話。喧嘩のときに切る啖呵のキレは流石。しょうもない江戸っ子のだらしなさと愛嬌、偉い人間に平気でたてつく向こう気の強さが楽しい噺でした。

 

そして仲入り。さすがに二時位になっているので眠気もありつつ立川雲水師の会の告知。5月9日だそうです。お暇な方は是非。立川流唯一の上方落語を演じる方です。

立川談四楼「抜け雀」

元立川談志邸がビフォーアフターで建てなおされて立川志らく師の住居となり、そこで一門にお花見の誘いがあったが談四楼師は仕事が入っており行けない。これは誰かの陰謀だ、という話から冒頭に大酒飲みの絵師が登場する「抜け雀」に。

酒飲み、一文無しの絵師が寂れた宿に泊まり酒盛り三昧。懐具合を訝しんだ亭主が前払いを求めると一文無しだという。お代の代わりについたてに雀の画を描いて去る絵師。だまされたと嘆く亭主だが、描かれた雀がついたてを抜けだして飛び回るということが評判になり一気に宿が人気に。しかしそこに来た老人、もうすぐ雀は死んでしまうと予言し、おののく亭主をよそに雀のための止まり木と籠を描いて去っていく。さらに月日が過ぎ、絵師が見事ななりをして再び宿を訪ね、画を見るなり涙する。籠と止まり木を描いたのは絵師の父だった。

という「抜け雀」落語には「一文無しの絵師が宿のために画を描いてそれで商売繁盛」みたいな話がいくつかあり、これもその中のひとつ。当時の宿が料金後払いだったために一文無しで泊まった客があの手この手で支払いをのがれようとする、というのは江戸時代の「あるある」だったのでしょう。奥さんの尻にしかれてどうにもならない亭主と、一文無しでもあくまで偉そうな絵師のかけあいに笑いました。

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抜け雀が終わったのが午前二時過ぎ。そしてここからある意味本番でもある打ち上げに入ります、例によって酒好きな談四楼師も同席されての宴。今回向かいに座ってお話させてもらったのが結構有名な芸能人の方だったり、この深夜寄席に親子で来ている方がいたり、談四楼師の落語界についての話、入門したときの話など、色んな方々の色んな話を聞かせてもらってとても興味深い宴でした、やはりこの場に来ているというだけで「どうかしている落語好き」という前提が有るため、打ち解けていくのが早い気がします。なんというか、ダメな大人達の秘密の宴という感じで変な仲間意識が芽生えるのがこの会の打ち上げの特徴かと思います。 

落語家のもの覚え (ちくま文庫)

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次回はまた7月あたりに、という予定のこの会。今回結構満員だったので、次は予約必要かな・・・と思ってます。どうせなら毎月開催もアリなのでは?楽しみにしています。