男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

9月20日、よく知らずにラグビーワールドカップの終盤だけTVで見て泣かされた話。

9月20日深夜、ラグビーワールドカップ2015で日本代表が南アフリカ代表に34-32で勝利。歴史的偉業と讃えられて大きなニュースになりました。

www.nikkei.com

そのとき、私は夜遅く飯伏の画を描きながらツイッターを眺めていたところでした。今日ラグビーあるな、というのはなんとなく知ってましたが(JSPORTSで特集とかしていたので)まあどうせ負けんだろ、とか思いつつお絵かきを続けてました。そしたらそのうち何かTL上がざわざわとしてきました。

ん?と思ってよく見ると後半30分。慌ててTVをつけると丁度同点から南アフリカがPGでリードを奪ったところ。しかしここでトライを狙わずにゴールを選んだことが後に大きな転換点になろうとは思いもしませんでしたが。そしてその時点で残りは10分足らず。「まあ健闘したけどしょうがないか、でもここで負けて終わっても日本大健闘ってことで話題にもなるだろうし、ワールドカップも少しは盛り上がるだろうな」とか思いながら見てました。しかし、そこから日本代表の凄さを見せられました。

 

普段ラグビーを見ない私ですが、おおまかなルールは理解していてたまに大学ラグビー観るくらいの知識です。敵陣に攻め込んでいく日本の強さ。まず当たり負けしていないし、ボールを落としもしない。きちんとプレイをつないでいって前に進み続ける姿勢で南アフリカを押し込んでいきました。スクラムも押し負けない、パスもつながる。これはいけるかも!と思わせる勢いで相手陣内に攻め込んでいく日本。しかし残り時間はわずか。というところで相手のペナルティ。

 

ここでペナルティキックを選ぶかスクラムを選ぶか。これが日本代表の命運を決める選択でした。ペナルティキックを選んで入れれば同点。残り時間からしてそのまま終了する可能性が高いため、結構な確率で引き分けに持ち込むことが出来ます。しかし、勝ちは難しい。

一方スクラムからの再会を選択すると、トライを決めなければ得点にならず、しかも残り時間はわずか。このまま負けてしまう可能性が高い選択です。しかし、スクラムを選んでトライするしか日本が勝つ道はないのです。そして、そこで日本がした選択は

スクラムから再開し、あくまでも勝ちを狙う

というもの。これはアガる!内心「おおおおおおお!こんな燃える展開が!」と心のなかで叫んでました。映画的というか漫画的というか、緊迫したこの場面でこういう選択をするとは。そしてそれからも激しい攻撃を続ける中でついに80分は過ぎ、あと一回でもプレイが切れたら終了、という状況になってもパスを繋ぎ続ける日本。観客は完全に日本の味方になってます。凄い盛り上がり。

 

でパスをつないでのトライ。日本が勝ち越し、コンバージョン(あっさり外してましたが)からのホイッスル。全世界が湧いた日本の勝利。NHKBSのアナウンサーも言葉をつまらせ、解説者もしばし沈黙し、この奇跡を味わっていました。

 

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正直それまでそんなに思い入れのない私でもそれにつられてウルっとしてしたほどの空気が漂っていました。いや~凄かった。こんなマンガみたいなというか、こんなドラマチックな結末を見せてくれるとは。ほんといいもの見せてもらいました。ほんとに凄かった。出来れば最初から諦めつつ見て、この感動を最初から分かちあいたかった。

歴史的快挙を達成した選手たち。しかし、ワールドカップはこれからも続きます。勝利インタビューでもアナウンサー、選手口々に3日後のスコットランド戦についてのコメントを口にしていました。あくまでも浮かれず、次を見据えている頼もしさ。

これからも厳しい勝負が続きますが、最後までやりきって欲しい。そしてよく知らない人達の目をむりやり振り向かせた選手・監督に拍手を送りたい。

 

ラグビー人気を回復していくには、こういうことを積み重ねて徐々にファン人口を増やしていくしかないんだろうと思います。ラグビーに、選手たちに幸あれ!

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