最近通院などで時間が合ったので流行りのマンガなど読んでました。というわけでざっと感想でも。ほんとにざっとだし有名なやつばかりなんで特にアレですが。まあアレな感じで行きます。
九井諒子「ダンジョン飯」4巻
ダンジョンの中でのグルメもの、という意表をついたコンセプトで鮮烈デビューを果たしたこのマンガもはや4巻。RPGを使った料理番組のパロディ的な部分は徐々に減り、大きなストーリーが動き始めている予感がします。1巻読んだ時はわりとすぐ終わるのかな、と思っていたらしばらく続きそう。今回も一応料理場面はありますが、今回はドラゴンとの闘いをくりひろげ、しっかりとファンタジーバトルものをやってます。
しかしところどころにクスっとする笑いを入れてくるところが職人芸っぽい心憎さ。3巻から少しづつ張られていた伏線が動き出し、新たな展開を迎えそう。ハッピーエンドかと思いきや、禁断の魔法に手を出したことから黒い影が。いわゆる「RPGのエンディングその後」になっていくわけですが、色々と怒りそうな予感。RPGモノでよくある「死んでも生き返ることに対する落とし所」みたいなところがメインになっていくんでしょうか。全体のトーンは重くなっていきそうですが、この作者なのである程度軽く読ませてくれるはず。面白かったです。
ダンジョン飯 4巻<ダンジョン飯> (ビームコミックス(ハルタ))
- 作者: 九井諒子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / エンターブレイン
- 発売日: 2017/02/15
- メディア: Kindle版
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石黒正数「それでも町は廻っている」16巻
好奇心溢れる少女、嵐山歩鳥の女子高生探偵コメディもついに最終巻。基本的にいつも通り周辺で起こる事件を推理して解決したり、ほんのりとラブコメ的風味を匂わせてみたりしてる「いつもの日常」を過ごしている歩鳥ですが、歩鳥、タッツンの受験を前に喫茶「マーメイド」が様変りしたり、紺先輩が進学したことにより「日常の終わり」を徐々に匂わせてきます。しかし「ほんのり最終巻」みたいな感じから最終2話で一変。一気にSF的展開というか、日本の存亡に係る事件に巻き込まれていく歩鳥。そして人々の記憶から消し去られる歩鳥。まあ、最後にらしいオチが待っているわけですが。個人的にはエピローグにグっときました。
基本的にはほのぼのコメディですが、ところどころにSF、推理モノとしての要素を盛り込んできた「それ町」数巻前のさりげない伏線が生かされて唸らされることも有り、かなり凝ったつくりになっているマンガでした。わりといつでも再開できそうでもあり、二度としなさそうでもあり。爽やかな後味の最終回でした。ありがとう歩鳥。
ゆうきまさみ「でぃす×こみ」2巻
漫画家志望の妹渡瀬かおるが、兄が描いたBLマンガでデビューしてしまったためにBLマンガを描き続ける羽目になってしまい、仕方なく兄の助けを借りつつマンガ家として色々乗り切っていく、というドタバタマンガ家コメディ「でぃす×こみ」も2巻。
今回はライバルの蘭丸さん、兄の友人腐女子の宇多垣さんも登場し、ドタバタっぷりもより板についてきた感じというか。ゆうきまさみの軽いコメディが好きなので、この漫画はけっこう楽しく読んでます。パトレイバーよりあ~るが好きな人にオススメというか、古いか。
ただこのマンガ、毎回かおるが描いたという設定のBLマンガ4ページがフルカラーで載っており、線画はゆうきまさみ、着色はゲストのマンガ家さんが担当してます。今回は東村アキコ、おかざき真里、雲田はるこ、種村友菜、眉月じゅんというラインナップ。このページのおかげでマンガ全体が新しく見えているという効果もある気がします。
はやりのマンガ読んで感想書いてみました。色々読んでたまっているのでこのスタイルはまたやるかも。世の中面白いマンガはたくさんあるもの。読んでも読んでも追いつかない。しあわせなことです。
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