男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

3・21 DDT後楽園ホール大会観戦記。しっかりとDDTを見せてくれた大会。それでいいんだよ!

もうちょっと前になってしまいますが、DDT後楽園大会をDDT UNIVERSEで観戦しました。その日休日出勤だったので、途中からの観戦になりましたがかなり面白く、近年のDDT後楽園大会の中ではかなり出色の出来。改めて最初から見直したので、この面白さをつたえておきたいとこうして記事にしました。というわけで最初からご覧ください。ヨロ。

 

アンダーマッチ

◯勝俣瞬馬
(5分42秒 フットスタンプ→エビ固め)
✕渡瀬瑞基

復帰直後の勝俣と渡瀬のシングルマッチ。ヒゲを蓄えてワイルドめになった勝俣。今後どうしていくのかあまり見えなさそうな渡瀬。互いにスピーディーに技を出していく展開。以前より渡瀬の動きがスムーズに見えましたが、勝俣が丸め込みを返されてからその場飛びフットスタンプ、強引に抑え込んでの3カウント。不満げに帰っていく渡瀬。う~ん。もう一歩説得力が欲しかった。

 

その後今林APの前説。今林AP太ったな。年相応のおじさん感。総研ホールディングスの中野さんが結構ヤバいやつでした。

結果、竹下が登場して「後楽園大会、スタート!」

第1試合 オープニングマッチ

◯ブル・ジェームス&梅田公太&吉村直巳
ドインクドロップ→14分49秒 体固め)
遠藤哲哉&マッド・ポーリー&✕島谷常寛

 めでたく肩の負傷から復帰したノブ。彼がいる、いないでDAMNATIONの雰囲気がだいぶ変わってくるので復帰したのは嬉しいところです。気持ち身体の厚みが増しているようにも感じます。そしてブル・ジェームスは140Kgの巨漢レスラー。さすがに重さを感じさせます。そして島谷と向かい合うと体格差がエグい。

試合は島谷が積極的に出ていってボコボコにされていく展開に。そしてさんざん揉まれてからようやく遠藤にタッチ。さすがに第一試合からエンテツが出てくるとアガります。吉村、梅田も元気に暴れまわり、ポーリーとジェームスのド迫力のぶつかりあい。いや、いきなりいい試合!

しかし交替で出てきた島谷はジェームスに歯が立たず、ラリアートも自分が跳ね返されて倒れるほど。しかしめげない島谷。いいキャラクターです。

結果3人がかりのブレーンバスターでジェームスを投げるもフォールしたところをフっ飛ばされ、その後孤立させられた島谷。十字架固めも浴びせ倒されて大ダメージを喰らい、トップロープからのヒップドロップで3カウント。ブル・ジェームスが島谷から勝利を上げました。

ブル・ジェームスも凄かったですが、島谷の元気っぷりが嬉しかった第一試合。試合後ポーリーとジェームスが謎のグータッチ。盛り上がりました! 

第2試合 中澤マイケル壮行試合
~奇跡の決着!さらばマイケル!また会う日まで!!~

✕中澤マイケル
(0分18秒 スライディングX→片エビ固め)
高木三四郎&高梨将弘&松永智充&奥田啓介&◯大和ヒロシ

煽りVで肛門爆破、飯伏にヒドい目にあわされるシーンが煽りVで映し出され、AEW入団が発表。壮行試合であることが紹介されてこの理不尽すぎるカード紹介に。

そして入場したマイケルはいい感じにハゲてることが判明してひとわらい。そして試合開始して維新軍ばりのパンチ乱れ打ちから大和ヒロシのスライディングXで3カウント。しかしそれに不満なマイケルがマイクを取って観客を煽り再試合に。 

再試合

✕中澤マイケル
(0分25秒 飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)
高木三四郎&高梨将弘&松永智充&◯奥田啓介&大和ヒロシ

前の試合のVTRのようにパンチ乱れ打ちからのスライディングX、これは返すも奥田の腕十字が決まりギブアップ。再びゴネるマイケル。伝家の宝刀「おしマイケル」で締めようとするも、高梨と松永の激励により、3vs3での6人タッグマッチでの再試合に。

再々試合

◯中澤マイケル&高梨将弘&松永智充
(3分40秒 ゴールデンベノムスラム→片エビ固め)
✕高木三四郎&奥田啓介&大和ヒロシ

そして早速試合再開。松永VS大和ヒロシ、高梨VS奥田のマッチアップを経てマイケルvs大社長の組み合わせに。いきなりパンツを脱ぎ、ゴールデンベノムアーム狙いのマイケルですがスタナーで返す大社長。大和ヒロシのフィッシャーマンズスープレックス、奥田のPK、大社長のスピコリドライバーを立て続けに食らうもカウント2で返すマイケル。続くシットダウンひまわりボムをベノムアームで返し、松永がパンツを大社長の顔のかぶせたままのアングルスラムで3カウント!感動の大勝利!ちょっとアングルスラム一回持ち上がらなかったけど!

そして最後は大社長が健闘をたたえ握手からマイケルの手を上げ、松永、高梨と握手して退場。なんとかくめでたい感を出しつつ無事壮行試合終了しました。がんばれマイケル!おしマイケル!

 第3試合 一番すげぇのは平田ダンスなんだよ!いやプロレス体操なんだよ!スペシャル6人タッグマッチ

◯大石真翔&アントーニオ本多&朱崇花with 振付仮面
(8分27秒 回転エビ固め)
大鷲透&✕平田一喜&赤井沙希

謎の振付仮面(ラッキィ池田)と大石が怪気炎をあげるPV、平田がそこに乱入し、いきなり試合前にマスクを剥ぐ暴挙に。しかしスターダムアイドルズでのプロレスデビューからこのDDTと、誰か「ラッキィ池田にプロレスをやらせたい黒幕」でもいるんだろうか?と思わせる今日このごろ。誰か得するんでしょうか。

そして全選手入場からいきなり平田のマイクに。マスクを奪った平田、自分に勝たないとプロレス体操が出来ない、という設定を説明、その間に蹴り合いを始めた赤井と朱崇花を仲裁に入るもボコられて試合開始。

大鷲vs朱崇花、赤井vs大石のマッチアップを経てから再び登場した平田、相手3人の合体攻撃を手刀で気絶させ、大石を気功で吹っ飛ばしてからラッキィ池田とのダンスをかけたバトルに。なぜだ。

一度手刀を食らったラッキィですがダブル手刀で反撃、マスクをかぶろうとしたところを再び手刀を食らったラッキィ池田。ようやく踊ろうとしたところにアントン乱入して転倒。そしてスムーズにごんぎつね。

「創作昔話ごんぎつね」今回はチンコのでかい松井、中畑、長嶋が登場し、「こ・これは・・・巨人軍じゃない、巨チン軍だ~!」っていうオチでした。

そしてなんだかんだで平田とラッキィ池田がキスしそうになりますが、そこを大石が丸め込んで終了。そして変なトーンで負けを認めた平田からマスクを取り返したラッキィ池田こと振付仮面。結果、試合した選手全員がリングに戻り、観客も立ち上がり、振付仮面が振りを説明してから後楽園ホール全員での見よう見まねでのプロレス体操に。

なんとなくみんながやった感じになったプロレス体操。全体的に楽しそうだったしいいんじゃないでしょうか。どうせなら興行に帯同して第二試合あたりでこの体操を広めていっていただきたい。ふんわりと大団円で終了した第三試合でした。

 

   

 

 第4試合 スペシャル6人タッグマッチ

長州力&樋口和貞&上野勇希
(9分26秒 ドクターボム→片エビ固め)
KUDO&坂口征夫&伊橋剛太

 色々思うことあった第4試合。色々に関しては思うところを記事にしました。詳しくはこちらをご参照ください。 なんというか伊橋にエールを送る記事となっております。

otokoman.hatenablog.com

長州に関しては色々功績はあるとは思うんですが、三銃士時代ちょっと前くらいにはメインの6人タッグで外国人チームと対戦してだいたい10分ちょっとで試合を終わらせてたり、あとそもそもWJは明らかに失敗で天龍戦は欠場してるし、色々やらかしてるのになんでこの件に関しては100%長州が正しい、みたいに思ってる人が多いのか疑問です。

長州って観客へのサービス=自分のキャラクターを貫くこと、と考えてるフシがあるので、あまりコメントとか真に受ける必要ないと思うんですけどね。まあこの試合に関してはそんな感じです。 

真説・長州力 1951~2018 (集英社文庫)

真説・長州力 1951~2018 (集英社文庫)

 

田崎健太による長州力ノンフィクション。プライベートの仲間の評価は高く、ビジネスパートナーからは嫌われる長州。その悪いところが出たDDT参戦のように思います。

otokoman.hatenablog.com

第5試合 KO-D6人タッグ選手権試合

里村明衣子&◯橋本千紘&DASH・チサコ<挑戦者組>
(15分34秒 オブライト)
竹下幸之介&彰人&✕飯野雄貴<王者組>
※竹下組が3度目の防衛に失敗、里村組が第38代王者組となる。 

 去年の8月、DDTマジ卍でALL OUTの6人タッグに挑戦したセンダイガールズ勢。そのときは里村、チサコ、カサンドラ、というチームでした。

そのときもいい試合だったんですが、まあ誰しも思うこととしては「橋本千紘いないの?」ということだったと思うので、今回は満を持してのセンダイガールズ最強チームの6人タッグ挑戦となりました。

試合はいきなり飯野と橋本千紘のタックル合戦からスタート。ここはさすがに飯野優勢で終わりますがハカエルボーをかわした橋本の「ぎゅん」エルボーはヒット!いきなり飯野に対しても負けないところを見せていきます。さすが!

そして迎えた里村と竹下のマッチアップでは一歩も引かない里村。そして体格的に最も不利かと思われたDASH・チサコですがスピードでそれをカバー。ALLOUT3人に対してのコーナーからの場外プランチャで沸かせます。

しかしながらやはり狙われるのはチサコ。竹下のバックブリーカー、飯野の逆水平チョップに悶え苦しむチサコ。なんとか橋本にタッチしていきます。

そして後半になると互いの連携が炸裂。チサコのボディスラムから里村がコーナーからスプラッシュ、コーナーに登った橋本をチサコがブレーンバスターで投げて竹下直撃、すかさずチサコがフットスタンプとたたみかけた仙女が優勢に。飯野に回転十字固めをかけようとするチサコを里村がキックでアシスト、らしいチームワークを見せていきます。

その後橋本と飯野のマッチアップになるも6人入り乱れた混戦に。竹下にスピアーをぶちこんだ橋本、突進する飯野をかわすも竹下のビッグブーツ炸裂。飯野がコーナーに登り、竹下が橋本を肩車して連携を狙いますが里村が阻止。ここからの仙女が凄かった。

コーナーの飯野に3人がかりのブレーンバスター、橋本のダイビングセントーン、チサコのホルモンスプラッシュとたたみかけ、ジャーマンをしかける橋本を里村が踵落としでアシスト、すかさず橋本がオブライトを決めて3カウント!仙女がALLOUTを破って6人タッグチャンピオンに!!まじか!!

橋本マイク

「KO-D6人タッグ、センダイガールズの三人が、獲りましたみなさ~ん!! 男とか女とか関係なくて、仙女が一番最強なんだよ!」

と、ここで赤井沙希が乱入してマイク

「仙女の皆さん、ベルト奪取おめでとうございます。うち、KO-Dという名が付くベルトは男子のベルトやと思ってました。でもこの状況、DDTの選手として見過ごせへんねん!」

「最近、DDTについて正直モヤモヤすることもありました!けど、今そのDDTのベルトが他団体に流出していることに、うちは憤りを感じています!そのベルト!うちが取り返して、DDTをもっと強く、美しく、楽しく!刺激的に盛り上げたいんです!里村さん!うちの覚悟、受け取ってください!」

「おい赤井!今更来たか!いつでも待ってたんだよ!」

と里村が気持ちよく喋り始めたところで甲田代表がカットインし、パートナーの有無を赤井に聞くも「そんなん勢いで出てきたんやから、決まってるわけ無いやろ!」と一喝。里村はパートナーはともかく、と挑戦を了承。

最後は仙女3人が並んで観客にむかって「ぎゅん!」最後までやらなかった里村も含めて最高でした!

 

試合内容もですが、赤井沙希の感情も見えたこの試合。赤井が誰を連れてくるのかという興味もありますが、とにかく仙女勢のコンビネーション、気力が素晴らしかった。

「かっこいい」の鍛え方 女子プロレスラー里村の報われない22年の日々(しごとのわ)

「かっこいい」の鍛え方 女子プロレスラー里村の報われない22年の日々(しごとのわ)

 

  里村明衣子自伝。心の強さとは何かがわかる一冊。そりゃプロレス界の女王になるわ、という本。

セミファイナル KO-Dタッグ選手権試合

佐々木大輔&◯高尾蒼馬 <挑戦者組>
(15分52秒 ジントニック→エビ固め)
✕MAO&マイク・ベイリー<王者組>
※Moonlight Expressが4度目の防衛に失敗、佐々木組が第66代王者組となる。

試合前にとにかくカリスマが不調で覇気がないという煽りV。しかし、試合が始まるととにかくカリスマの上手さ、高尾の安定感が際立つ展開に。序盤こそダブルのドロップキックを食らうもスカイラブハリケーンは阻止、MAOへの高尾のコーナーからのフットスタンプ(カリスマのアシスト付き)、ダブルのストマックブロックなどの連携も決めるなど、こまめなタッチを駆使してしっかりとペースを握っていきます。

 

そしてMAOのボディに的を絞った攻撃が続き、高尾が今度はリング内でのフットスタンプ、ボディシサーズで締め上げ、ボディへのエルボーで攻めるなど、ベテランらしい一点集中攻撃。あまりベテラン感のない高尾ですが、カリスマと組んで落ち着いた試合展開で見せていきます。

タッチしたベイリーにも主導権をなかなか渡さないDAMNATION。一進一退の攻防が続きMAOとカリスマのマッチアップに。しかしアラビアン・プレスをヒザで迎撃され、ロープに飛んだカリスマへの側転エルボーをクリップラー・フェースロックでキャッチされる、MAOとしては苦しい展開。

合体攻撃は一度阻止しますが、スカイラブハリケーンは腹へのダメージからか失敗。ベイリーをレフェリーに激突させたカリスマは、イスでベイリーを殴りつけ、コーナーから飛んできたMAOにイスを投げつける暴挙。改めてイスで殴ろうとしたカリスマを金的からのジャンプキックで阻止したMAOですが、ベイリーとの同時コーナーダイブは高尾に阻止され失敗、ヒザを立てたカリスマの上に投げ捨てられ、追い打ちに高尾のフットスタンプ。すかさずカリスマとタッチした高尾、雪崩式フランケンはカウント2,カリスマとのジントニックはベイリーに阻止されてトラースキックからのカナディアン・デストロイヤーを喰らいますがこれはカウント2、コーナーからの450°スプラッシュをかわしてすかさず高尾のエンドレスワルツ、しかしこれを途中で切りかえしたMAOが抑え込むもカウント2、一度切り返されたもののしつこくジントニックから抑え込んだ高尾が3カウント。タッグタイトル移動!DAMNATIONがタッグチャンピオンに輝きました。

目まぐるしい展開ながらも、DAMNATIONの上手さが光った試合。最後にはカリスマの茶番マイクもあってめでたしめでたし。仲いいなあんたら・・・。

 

   

 

メインイベント DDT EXTREME級選手権試合 時間無制限三本勝負

そしてメイン。ルールを公募していたこのEXTREME選手権試合。その公募したルールをもとに挑戦者とチャンピオンが話し合ってルールを選択、3本勝負として開催されることになりました。画期的!

①だるまさんが転んだデスマッチ

◯マッスル坂井 <挑戦者>
(4分20秒 3ロストポイント→TKO勝ち)
✕HARASHIMA<王者>

 最初はアナウンスで「だるまさんがころんだ」と言われ、そのときに動いていたら負け、というルール。最初はなんとかふたりとも止まっていましたが、だんだんと読み方に緩急がついてきてしまい、「だ~る~ま~さんがころんだ!」みたいに悪意のある読み方に。スワンダイブ式の攻撃を狙ったHARASHIMAがロープに飛び乗ったとたんに早口の「だるまさんがころんだ」を喰らい転落。これはギリギリセーフでしたが、蒼魔刀を狙って走り出したHARASHIMAがいきなりの「だるまさんがころんだ」に止まりきれずに敗北。一本目はマッスル坂井が先取しました。

②テレフォンデスマッチ

◯HARASHIMA<王者>
(4分50秒 ノーテレフォン)
✕マッスル坂井<挑戦者>

 電話しながら試合、電話ができない状況になってカウント3つ数えられたら負け、という「近年の歩きスマホに警鐘を鳴らすためのルール」というよくわからないルール、あまり絵の見えづらい試合ではありましたが、両者携帯で電話しながら試合スタート。互いに互いと通話しつつ、HARASHIMAが時折ローキックを放っていく、という展開に。普通に通話しながらなんで、坂井もふつうに「痛って!」とか言っちゃった上にスマホを取り落としますがこれはセコンドが慌てて拾いセーフ。

しかし、ここで不思議なシステムにより通話に中澤マイケルが乱入。仲のいい友達二人の間で板挟みになっているといい、一人はアメリカで会社を興し、もう一人は日本に残ってやることがあるって言ってるんですよ・・・。とボヤくマイケルに対し、HARASHIMA「それってケニーと飯伏でしょ?」ズバリ言いつつ坂井に腕十字。すると助けを求めた坂井、なぜかマイケルが入ってきて坂井を救出!しかしその後のスピアは坂井に誤爆!その勢いでスマホが吹っ飛び3カウント数えられてHARASHIMA勝利!1-1のイーブンに戻しました。いや~、くだらない!

③3カウント取られたら勝ちルール

◯HARASHIMA<王者>
(4分25秒 下からのハイキック→体固めさせる)
✕マッスル坂井 <挑戦者>
※第43代王者が初防衛に成功。

プロレス界に革命を起こしかねないこの「3カウント取ったら負け」のルール。

どのような試合になるか、と 思って試合を見ていると、HARASHIMAが実に上手く寝技の技術を使って坂井を上に乗せてムリヤリ「カバーさせる」動きを連発。坂井をがぶって引き倒して反転して抑え込ませる。バックを取って前転して抑え込ませるなど、「なんだかんだでグラウンド強いほうが有利」説が。しかし、HARASHIMAが引き込んで抱きついたところを坂井が持ち上げるなど、このルールならではの攻防も。

そしてHARASHIMAは弓矢固めで自分の肩を付けて抑え込ませるも坂井が返してカウント2、ならばとロメロスペシャルを狙うが、さすがに坂井が重すぎて吊り上げは失敗。逆にロメロスペシャルを仕掛けた坂井だが、こちらは握力不足で上がらず。ならばとマッスルロックから後ろに倒れてカウント2,マッスルボンバーから垂直落下式リーマンショックで抑え込ませてカウント2、再び垂直落下式リーマンショックで抑え込まえてカウント2。3発目のリーマンショックを防御したHARASHIMAはジョン・ウーから串刺し式蒼魔刀。フラフラと倒れそうになる坂井の目の前に寝転び、下から蹴りまくったあげくにうまく坂井を上に乗せたHARASHIMAはそのまま3カウントを聞いて勝利。EXTREME選手権防衛に成功しました。

 

いや、新鮮なルールで面白い三本勝負でした。特に三本目のコペルニクス的転換ルール。レスリングのいつもと違う活用法を見せてくれた名勝負でした。できればもうちょっとマッスル坂井のスタミナがあって色々な攻防を見せて欲しかった気もしますが。

 

そしてメイン後、アントーニオ本多がEXTREME挑戦表明、その後に中澤マイケルのDDT退団セレモニーからの「やっぱりDDTやめへんで~」的展開、そして最後にHARASHIMAが締めてDDT後楽園ホール大会は終了しました。

ケニー:DDTファンのみなさんこんばんは。久しぶりだね!

本当はこの場に駆けつけたかったのだけど、かわりにこのビデオレターを送ります。みんなも知っての通り、僕はみんなにとんでもない酷いことをしてしまった。中澤マイケルをDDTから奪ってしまったんだ。それについてまず謝りたい。

しかし、AEWには彼が必要で、中澤マイケルこそ、この副社長の補佐としては最適の人間なんだ。でも我々AEWは決して恩を忘れない。そして、ファミリーのことは大事にする。僕自身も、ザ・クリーナー、そしてベストバウトマシーンとして活躍する前のDDTで過ごした日々を大切に思っている。DDTのみんなのことも忘れていない。

だからここで一つ、僕は喜ばしいことを発表したい。中澤マイケルはAEW所属であるが、ずっとDDTにも籍を残したままでかまわないということを。つまり、これからもDDTファンのみんなは中澤さんをまた見ることができるし、ひょっとしたらこの僕もいつかは…?

ではみなさんその時まで…グッドバイ、グッドナイト!BANG!

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なんというか、色々とモヤモヤすることが多かったここ一年くらいのDDTですが、今回の後楽園はとてもおもしろく見れました。こういうのを続けてくれれば客足も戻ってくるんじゃないのかと。仙女の活躍、長州参戦の効果もあったかと思いますが、セミ、メインはDDTメンバーによる試合でした。

それは、自分が単純に昔からのDDTファンで、生え抜きメンバーが活躍したから面白い、という面もあったのかもしれません。しかし、DDTのコメディ的な面白さと強さを求める部分、そこに各レスラーの感情も乗っかっていてシンプルに素材を活かした興行だったと思います。

 

   

 

先日のAbemaTVでの路上プロレスもあり、来週はアメリカ興行も控えているDDT。これからもコンスタントに面白い興行をやってもらえることを期待してます!俺たちのDDTは面白い!そう言える後楽園大会でした。鍛えているからだ~!!