男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

9・22 東京女子プロレス新宿FACE大会。赤井沙希敗れる!!そして1・4後楽園ホール決定!!!

行ってきました東京女子プロレス。22日の昼、新宿FACEは満員と言っていい客入り。そしてDDT総選挙中なので、選手たちはそれぞれに選挙活動中。坂崎ユカはフリー頭ナデナデ、清水愛はフリーささやき、KANNAは壁ドンと、なんか客席そこら中でいろんな光景が繰り広げられていてまさにカオス。そして今日試合のないチェリーさんに握手して頂きました。まあ、得した気分ということで、というところで興行開始。

 

ちなみに「見る前はこう思ってました」ってのはこちらから。プロフィールを調べる度に不安が募る、そんな東京女子プロレスでした。

otokoman.hatenablog.com

まずは坂崎ユカと中島翔子による前説からの選手入場。今日デビューの新人「瀧川あずさ」が挨拶をしているところに美威獅鬼軍が登場し、清水愛と赤井沙希による正規軍への挑発。

二人共キャラクター作り完璧。特に清水愛の演技力!流石声優。赤井沙希もお嬢様&高飛車キャラが身についてました。こき下ろされた正規軍が逆襲を誓って大会開始。

 

ちなみに本部席からマイクを奪って喋りはじめようとした赤井沙希が机にコード引っ掛けて引っ張られ

「あっ!」

って思わず言っちゃったのが良かったです。バリバリに高飛車キャラ作りこんでおいて急に見せる天然かよ!っていう。

   

第1試合 15分1本勝負

◯MIZUHO
5分48秒 セントーン体固め
✕ハイパーミサヲ

 セクシーに登場のMIZUHO、新コスチュームで登場のハイパーミサヲ、ミサヲが手紙を取り出して「MIZUHOへの気持ち」を読み上げるも、感極まって号泣するミサヲ、心配して近寄るMIZUHO、そこですかさず奇襲するミサヲ、で試合開始。ここまで5分くらいかかってました。第一試合は団体の顔とも言われますが、いきなりの寸劇からの開始とは。色物団体決定か・・・。

試合自体は比較的あっさりMIZUHOの勝利でしたが、常に笑いを撮り続けたハイパーミサヲは立派。ただちょっと首投げとかがあぶなっかしい感じが気になりました。ただそれをカバーしてあまりあるミサヲの立ち居振る舞い。なんというか凄い新人でしたMIZUHOはあまり印象に残らず。二人共これから感の強い試合。プロレスとしてはまだまだながら全力で楽しませにかかるあたりDDTブランドの女子プロレス、という感じをうけました。

第2試合 15分1本勝負

◯清水愛
5分58秒 TKO(おっぱいスカッシュ☆レフェリーストップ)
✕のの子

清水愛登場。試合を生で観るのは去年のDDT両国でのバトルロイヤル以来。のの子は他でも何かで見たような・・・。というくらいですが、 2人のシングルマッチは一応ちゃんと試合になっていました。

しかし、二人共観客の反応をしっかりと受け止めて技を出したり、基本技で間を作って大技を、というような技量にはまだ至っていない感じ。そしてのの子の技はオパイェ、ボインメーカーと新日ファンっぽいネーミングセンス。清水愛はロープ渡りやスイングDDTなどの技をこなしていました。

しかし二人共試合の流れを作り出すまでは至らないので全体的に唐突に技が出る感じ。最後は清水愛のおっぱいスカッシュ☆(おっぱいを掴んでのキャメルクラッチ的な技)でフィニッシュ。二人共プロレス愛はありそうだし技、受け身はできるので試合の組み立て、緩急、観客へのキャッチボールをしっかりと覚えていって欲しい。そこでもう一歩レスラーとしての階段を上がって欲しい。そんな試合でした。惜しい。

第3試合 滝川あずさデビュー戦 15分1本勝負

◯山下実優
5分3秒 アティテュード・アジャストメント体固め
✕滝川あずさ

 今日デビューの瀧川あずさ。「アナウンサー志望で、アナウンサーになるためにプロレスラーになる」という困惑するしか無い理由でデビューした彼女。ニュース番組調の入場でウケをとってからの試合開始するとあらびっくり。ちゃんとプロレスしてました。

ロープワークも腕の取り合いもしっかりこなし、エルボーで山下に立ち向かう瀧川。山下も山下でしっかりと寝技から蹴り、打撃で違いを見せて最後はFU(アティチュード・アジャストメント)でフィニッシュ。厳しさを見せつけました。瀧川あずさも基本がしっかりしているところを見せてくれて今後が楽しみ。凄く秀でている、というほどではないですがスタート地点には立てる技量は身に着けていると思います。思いの外しっかりとした試合のあと休憩に。

休憩中も楽しめました。

 第4試合 えーりん復帰戦 20分1本勝負

◯ミウラアカネ&えーりん
14分4秒 変形鎌固め
✕坂崎ユカ&辰巳リカ

 えーりんは骨折からの復帰戦。坂崎&辰巳、えーりん&ミウラアカネはそれぞれ同期タッグ。全員キャラが強く、色々渋滞している感じではありましたが、試合は楽しかった。それぞれの連携も出たし、なにより坂崎ユカが電波声で喋りまくりながらギャグを交えつつ躍動感あるファイト。途中でクイズタイムが繰り広げられ(司会は木曽レフェリー)るくだりもありつつ最後はミウラアカネが勝利。しかし第一試合といい、この試合といいがっつりと寸劇が入ってくるのが東京女子の特徴かも。しかしそうなってくると必然的にレフェリーがヒマになるわけで。

しかしそのあとクイズの出題者&司会をやらされる木曽レフェリー。セコンドの練習生に指示したり、色々仕事の多い木曽さん。頑張ってました。

 

さすがに東京女子の中だとキャリアのある4人のタッグマッチだけあっていい試合で楽しめました。おもちゃ箱的なプロレスというか。でもしっかりとプロレスしている好試合でした。プロレスとクイズの融合!

   

第5試合 20分1本勝負

◯中島翔子
12分6秒 首固め
✕赤井沙希

 そしていよいよメイン。清水愛、KANNAを従えて入場する赤井沙希、それを迎える中島。前の試合と打って変わって緊張が走ります。初めは静かな攻防から徐々に中島がペースを握り、足攻め、丸め込みなどで攻め込んでいきます。

しかしそこから赤井が逆襲。蹴りを主体とした攻撃で中島を追い込んでいきます。普段DDTで男性相手にファイとしている赤井だけにスケールの大きさを活かした攻撃。中島が147センチということもあり、十分に怪物感を出して試合を組み立てていました。

 一方中島も劣勢ではありましたが耐えに耐え、いろんな手段で3カウントを狙っていました。エルボー連打、ノーザンライト・スープレックス、片足ドロップキック、最後にはキックをかわして丸め込みで3カウント!!中島が赤井を降しました!!

 

負けを認識した赤井は奇声をあげ気絶、KANNAと清水に運ばれて退場。東京女子は全員がリングの中で喜び爆発。見事なハッピーエンドとなりました。

 

しかし何がいいって双方のセコンド。東京女子勢は試合を終えた選手が全員リングサイドに集まって中島に激を飛ばし、ピンチの時はリングを叩いて応援。団体一体となって中島を支えていました。こういうのだよノアに必要なのは!という団結。気持ちが伝わってきました。

一方美威獅鬼軍は清水愛のセコンドが素晴らしかった。「沙希さまお美しいですわ」等キャラクターに沿った声援をあの声で送って応援し、最後に赤井が負けた瞬間に駆け寄りすかさずマイクを確保する完璧なサポートっぷり。キャラクターが乗っかったセコンドをしっかりとやりきってました。素晴らしかった。

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勝った中島はリングに残り、プロレスへの想いを語ります。上手く行かなかった芸人時代、仲間と出会った東京女子プロレスへの想い。ぐっときました。訥々とした語り口で観客を感動に包んだところで大社長登場、そしで大発表。

headlines.yahoo.co.jp

1・4後楽園ホール大会を発表して嵐のように去っていく大社長。大きな目標を与えられた東京女子勢は円陣を組み、大会の成功を誓って9・22新宿FACE大会は終了しました。

 

前半は寸劇で、後半はしっかりプロレス、最後は大団円&サプライズ発表と全5試合ながら楽しませてくれた東京女子プロレス。中島、坂崎、えーりん、山下、のの子、ミサヲ、いろんなキャラクターがのびのびと、しかしあまりダレずにプロレスをやっているという印象でした。そして美威獅鬼軍のキャラクター完成度の高さ。お嬢様キャラの赤井、サポートの清水、ボンヤリしてるKANNA。東京女子勢も美威獅鬼軍に立ち向かうことでストーリーの軸もあり、とっちらからず楽しめる構成になっていました。

団結感もあり、団体としては小さいですが若くてパワーに溢れ、応援したくなる東京女子プロレス。1・4も足を運びたい、と思わせる9・22新宿FACE大会。面白かったです!