8・26東京女子プロレス後楽園ホール大会に行ってきました。伊藤麻希の試合に関しては既に記事にしましたが、ここでは興行全体の観戦記を書いていきたいと思います。
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そして本の中から東京女子プロレスの勢力図をここに掲載。観戦記を読む際の参考にしてみてください。そしてよければポチっとアレしてください。ポチっと。
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第1試合 上福ゆきデビュー戦 15分1本勝負
のの子&◯瑞希
(10分35秒 キューティースペシャル)
まなせゆうな&✕上福ゆき
競馬場でカレー食べてたら入場が遅れ、当日券で後楽園ホールに。そしたら両端にわりと強大な人がどっしり座ってたので早々にバルコニーに。そしたらDDT UNIVERSEとサムライの中継用に村田アナと須山さんの解説席が近くに設置してあり、思いがけず実況を聞きながら観戦できるという神席に。と感激してたら瑞希が本日デビューの上福ゆきをキューティースペシャルで抑えて3カウント。上福ゆきはタッパあるので、ヒョロっとした感じが消えるくらいに鍛えて頂けると第二の赤井沙希的ポジションにいけるのではないかと思いました。ガンバレ上福ゆき!
第2試合 アイドル・ランバージャックデスマッチ 時間無制限1本勝負
✕滝川あずさ
(8分52秒 抱え込み式逆エビ固め)
◯伊藤麻希
色々ありすぎたこの試合。この1試合で記事化しましたので御覧ください。
B'zのウルトラソウルを唄いながら退場した伊藤麻希。
そのときの実況解説は
村田「素晴らしい!」
須山「でも、歌の方はやっぱり向いてなかったみたいですね~」
村田「はい!天職を見つけました、伊藤麻希!」
天職を見つけたそうです、伊藤麻希。素晴らしかった。
第3試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合~未来少女3WAYマッチ 15分1本勝負
【王者】◯優宇
(8分14秒 ラストライド→片エビ固め)
✕のどかおねえさん
※もう一人は小橋マリカ
実は同期のこの3人。しかしまあ、優宇が強い強い。のどかおねえさんも跳ね返されながら奮闘しましたが、最後はラストライドに沈むと。試合後に男色Pが登場し、9・24後楽園にアイアンマンチャンピオンの登場を予告。優宇はどんどん本体に出て、男子ともバンバン試合してほしいです。強いし。小橋はもっと頑張れ。
第4試合 インターナショナル・シングルマッチ 20分1本勝負
◯中島翔子
(10分50秒 ノーザンライト・スープレックス・ホールド)
✕ソロ・ダーリン(フリー)
初来日のソロ・ダーリン。そして相手をするのは中島翔子。コスチュームのコンセプトが似てるのと、東京女子でしっかり多団体のプロレスラーの相手ができそう、というところでの中島というチョイスかと思いますが、期待通りダーリンとコミカルな攻防を繰り広げ、最後は必殺のノーザンライト・スープレックスで3カウント。きっちりと初参戦の外国人選手との闘いを見せてくれるあたり、頼もしい選手になったものです。願わくばベルト巻いてメインストリームに立って欲しいところですが、タッグに期待。
第5試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
◯里村明衣子
(10分47秒 TKO(スリーパーホールド→レフェリーストップ))
✕山下実優
そして大会前から期待していたこの試合。DDTのさいたまで6人タッグでの対戦からの一騎打ち。実際、東京女子では「強キャラ」の山下が、多団体と絡んだときにどう映るのか。井の中の蛙感が出るのか。その心配はゴングと同時に払拭されました。
第五試合~30分一本勝負
— DDT UNIVERSE (@ddtuniverse) August 26, 2017
スペシャルシングルマッチ
里村明衣子 vs 山下実優https://t.co/K24LniDKaG #TJPW #DDTUNIVERSE #仙女 pic.twitter.com/5pa42WLa3O
いきなりハイテンション!里村もそれに応じてガンガンいったことでテンションの高い蹴り合いが繰り広げられました。一時攻め込まれますが、そこから飯伏ばりのキレ、倒れた相手にガンガン前蹴り連発、ジャーマン、そして絞め技であわや、というところまで追い込み、会場は大山下コール!しかしそこはさすがの里村。ハイキック、オーバーヘッドキックで追い込み、デスバレーボム炸裂!そして山下コールを察知したからか、そこからスリーパーで締め続けてレフェリーストップ。観客のコールを続けさせてからしっかりと自分の勝ちを見せつける、という流石の横綱相撲でした。
去っていった里村を見つめる山下。この背中にぐっと来てしまいました。この山下の背中が東京女子のメンバーにどう映ったか。そして、山下がこれから東京女子の内部でこのようなファイトをしていけるか。今後が問われる名勝負でした。素晴らしかった。
第6試合 ドリームどらごんぼんば~ずvsNEO美威獅鬼軍 30分1本勝負
[ドリームどらごんぼんば~ず]◯辰巳リカ&黒音まほ&越中詩郎
(10分36秒 ヒップアタック→エビ固め)
[NEO美威獅鬼軍]✕沙希様&マーサ&ユキオ・サンローラン
仁義なき抗争を繰り広げているこの2チーム。しかし今回は越中詩郎登場。果たしてこの日来ていた後楽園の客のなかで、「どらごんぼんば~ず」が昔新日本プロレスで藤波辰巳中心に組まれたチーム「ドラゴン・ボンバーズ」がモチーフになっていてその中に越中が入っていたことを知っていた人がどれくらいいたのか。
しかしそんな疑問が吹っ飛ぶくらいの越中コール!入場時から大越中コールに包まれ、どらごんぼんば~ずに追い風が。ユキオのメス、注射攻撃(メスで刺そうとする、というドストレートな凶器攻撃がツボでした)マーサのホウキ攻撃にもめげず、マーサの誤爆のすきを突いて辰巳リカが赤井沙希を押さえ込んで3カウント。仁義なき抗争に決着を付けました。めでたしめでたし。なんというか、里村VS山下の余韻を消してくれる面白い試合でした。
メインイベント TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分1本勝負
【王者】✕坂崎ユカ
14分13秒 ジャックハマー→片エビ固め
【挑戦者】◯才木玲佳
※坂崎が初防衛に失敗。才木が第4代王者となる
煽りVから真剣な表情で東京女子への思い入れ、愛を語る坂崎ユカ。「こんなキャラだったっけ・・・」ってくらいマジメなトーンでした。
試合を開始してもそれは継続。グラウンドの攻防に才木を引き込み、ヒザ十字で攻め込みます。才木が逃れると足攻めを継続。才木もキックで反撃しますが、坂崎もブレーンバスター3連発、スリーアミーゴで反撃。一進一退のタイトルマッチらしい試合が繰り広げられます。そこから坂崎が勝機を掴み、ローリングエルボー、トップロープ上を走ってからのドロップキック等で攻め込みますが、トドメを狙った魔法少女スプラッシュをかわされてから形勢逆転。武藤直伝のシャイニング・ウィザードからのジャックハマーで才木玲佳が3カウント、新王者となりました。
なんというか、東京女子プロレスでもうしっかりとしたメインが見れるのが当たり前になっているのが感慨深いです。あんなに全体的にあぶなっかしかった最初の後楽園から二年半。W-1プロレス総合学院卒業の才木玲佳と東京女子プロレス生え抜きの坂崎ユカがしっかりとしたプロレスして観客を満足させてくれました。ありがとう坂崎ユカ!良かったよ坂崎ユカ!ありがとう~!!
結果、伊藤麻希と才木玲佳、二人のアイドルが光る形になった東京女子プロレス後楽園ホール大会でしたが、坂崎ユカ、山下実優、中島翔子ら、生え抜きの東京女子プロレスラーたちの成長があってからこその成功でした。
来年アタマも後楽園ホール大会が決まり、今年後半はタッグトーナメント。安定して面白くなってきた東京女子プロレス。今なら人に勧められます。「面白いよ!」と。
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