見てきました「夢と狂気の王国」
「風立ちぬ」製作中のスタジオジブリドキュメンタリー、というか宮崎駿観察日記というか、そういうものでした。
監督はスタジオジブリにただ密着。ひたすら密着。
宮崎駿の隣にいた制作進行の女子がかわいらしかったり、主演声優が庵野秀明に決まった時に周りのスタッフが凍ってたり、宮崎駿がミニチュアのゼロ戦を手でブーンって飛ばして楽しそうに遊んでたり、宮崎駿が反原発を叫んでみたり、宮崎駿が高畑監督をクサしてみたり、宮崎吾郎が難しい顔をしてみたり、鈴木敏夫が頭かかえてみたり、とにかくいろんな宮崎駿とその周辺の表情を堪能できる映画でした。
個人的には、やはり宮崎駿と庵野秀明が会話してるだけでテンション上がるものがあります。そのために声優に起用したんじゃないか、っていうくらいに庵野秀明といる宮崎駿は楽しそうでした。
鈴木敏夫も出てきますが、こちらはあんまり意外な一面は無かったです。もっとブラックな面も見たかったなー。
とにかくスタジオジブリを眺めて楽しむ。そういう映画でした。
くっきりとテーマを設定して何かを炙り出すような映画ではなく、そういうのが好きな人は
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これを見るといいと思います。
NHK傑作ドキュメンタリー。宮崎駿も鈴木敏夫も、この番組に出てくる姿は大分人間臭く、まあ正直ヤなジジイというか。でもそこがいいのです。仕事のために大人がギスギス、ピリピリしてるところがこの手のドキュメンタリーの魅力だと私は思います。そこから炙りでてくる人間臭さがなんとも酒が進むというか、コクがあるんです。
この映画はあまりそういうところを描かない。ずーっと社会見学してるみたいな感じです。これはこれでほのぼのしてて好きです。ちょっと眠くなりますが。でも映画見てる途中に結構大きめの地震があったんで飛び起きました。
宮崎駿に萌えたい、という方には文句なくお勧めです。