男マンの日記

マンガ、落語、お笑い、プロレス、格闘技を愛するCG屋の日記。

1・14長州プロデュース興行。伊橋剛太はレスラー失格か?

1月14日に行われた長州力プロデュース興行。私はその日、パチスロの聖闘士星矢でクッソ負けてからエビスコ初めしてたので知らなかったんですが、なんだか伊橋剛太が長州力にダメ出しされてたようで。それはメインの長州&飯伏&伊橋VS藤波&TAKA&関本の試合終了後のコメントブースでのことでした。

――飯伏選手との初タッグでしたが、いかがでしたか
長州「スムースには行ってたんですけどね。やっぱり今の若い人たちとやると自分自身の動きが悪いこともあるけど、やっぱり間を掴めないというか。それは仕方ない。リングの中で自分のパフォーマンスを見せるということをね。だけど、お前はダメだな!(伊橋を指差しながら)見てたけどお前はやっぱり最後に出ちゃいけない。お前のせいじゃないんだろうけど、それはお前に言ったほうがいいと思う。頑張ろうとしてるのはアレだけど、アレだよ。そういうところですね。あとはやっぱり最後は飯伏が最後に出てもらうってのが良かったね」
飯伏「ありがとうございます!」
長州「そんな『ありがとうございます』なんて言う必要はない。当然だと思ってね。これから大変な期待を背負っていくんだろうし」

――長州選手、このリングでファンに見せたかったものは見せられましたか?
長州「いやぁ、そんな大げさなことは言いませんよ。でもみんなよく頑張ってやってくれたと思いますよ。ホントにみんなメインと全く変わらないようないい試合をやってくれてるし。言い訳じゃないんだけど、ダメなものはダメで客は笑って野次るし。昔から客の反応がね、なんでもかんでも面白おかしく笑ってる、ずーっと笑ってるってのはダメってのもあるし。それをまあ、飯伏さんが気を遣って合わせたのかも分からんけど」
飯伏「いや、とんでもないです……」
長州「もっとね、場面場面を。だったら彼がメインに来たのは間違いない。許せるものと許せないものがあるし。セミとか良いものにはやっぱり客の反応があるし。まあ、そうじゃないと選手も気付かないと思いますよ。あーだこーだ言うつもりは全く無いですけど。そういうことです。(伊橋に向けて)あと、お前はダメだ!もうプロレスやろうと思わないほうがいい!遊びじゃないから。死んじゃうよお前!」
(長州は声を荒げながら退席) 

バトル・ニュースより一部引用 

はっきりと「お前は最後に出るべきじゃない」、「もうプロレスやろうと思わないほうがいい!」と言ってるあたり穏やかじゃない。というわけで、伊橋がどんな試合をしたのか、FightingTVサムライで生中継されていたこの試合、スカパー・オンデマンドで一ヶ月視聴できるので、早速観戦してみました。

 

◯飯伏幸太&長州力&伊橋剛太
14分20秒 シットダウン式ラストライド→エビ固め
✕TAKAみちのく&藤波辰爾&関本大介

試合開始時は長州と藤波のマッチアップ。ガッチリ組み合い、長州がコーナーに押し込みます。ブレイク後、藤波がヘッドロックから首投げ、そこから両者離れ、再び手四つになり、藤波がコーナーに押し込んで関本にタッチします。

そして関本が長州に逆水平。前蹴りとコーナーに追い詰め、反対側のコーナーに振り、ダッシュしたところを飯伏がスワンダイブのドロップキックでカット。そこから長州がリキラリアット。そして伊橋にタッチ。ここから伊橋の長い戦いが始まります。

最初こそ関本を踏み潰して勝ち誇りますが、エルボー合戦からのコーナースプラッシュはかわされ、代わって入ったTAKAに前蹴りからのコーナに詰めてのニーを喰らいます。そこから頭グリグリでいたぶられ、顔踏みから再び代わった関本にボディスラムで投げられ、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げられます。

ここは飯伏がカットに入るも、藤波のドラゴンスクリューを食らう場面では足を取られてバランスを崩して倒れ、TAKAみちのくにサソリ固めを喰らいます。ここらへんから長州にも激を飛ばされますが、ここで関本と再びチョップ合戦。押されますが、ここでロープに飛んだ関本にスプラッシュを返してからのレッグラリアート。ここで本来は飯伏にタッチする流れなんでしょうが、飯伏が手を伸ばしてなかったのもあり、長州にタッチします。

ここで長州は関本にサソリ固め。TAKAにカットされますが、藤波に押し込まれた長州の背中を叩いて伊橋がリングに。ここでも飯伏はコーナーに立ってはいましたが、長州とタッチする素振りは無し。ここで伊橋が長州の逆鱗に触れたっぽい事故が起こります。

長州が「走ってエルボー」と伊橋に支持しますが、戸惑う伊橋はまずコーナーに立っている相手にぎこちなくエルボー。そして戸惑いながらもロープに走り、藤波にエルボー。ドタドタと走ってからのエルボーに会場から笑いが漏れ、当たりも浅く、藤波も苦笑、そして長州にストンピングを浴びます。そして藤波にドラゴンスクリューを喰らい、TAKAに攻め込まれますが、アバラッシュホールドでなんとか反撃。

ここで飯伏が助けに入り、合体攻撃を決めます。飯伏がTAKAを投げてから伊橋の補助付きでムーンサルト、伊橋がボディアタック、そして飯伏が伊橋ごとのダブルニーで攻め込みますが、そこからの伊橋のムーンサルトは自爆、飯伏にタッチします。

飯伏はTAKAを蹴散らし、関本とはラリアット合戦。ラリアットに打ち勝って場外に逃れた関本、伊橋が場外に落としたTAKA,藤波に向かってバミューダ・トライアングル。そしてリングに戻したTAKAに長州がリキラリアット、飯伏がカミゴェからのシットダウン・ラストライドで3カウント。勝ち名乗りを上げた長州はさっさとリングを後にしました。

   

試合を見ての感想としては、長州組で9割がた試合してたのは伊橋だということ。長州は最初と伊橋にタッチされての2回リングに入り、そして最後にTAKAにラリアットを決めたのみ。ほぼ相手の技は受けていません。

そして飯伏。前日のツイートで高熱を出していることを告白していた通り、試合権利を持ってリングに入ったのは最後の場面のみ。試合中盤の伊橋が攻め込まれて戻ってきた場面や、長州が藤波に押し込まれていた場面でもタッチせず、攻撃を受けてないのにコーナー端に寝転がっていたり、やはりかなり体調が悪そうでした。

この、元々あまり相手の技を受けない長州、体調の悪い飯伏と組んだ伊橋がTAKA、関本の技を全部受け、藤波のドラゴンスクリューも受け・・・それはスタミナも切れるだろうし、ミスも起きるというもの。無様な場面もありましたが、関本とチョップで渡り合っている場面などは「伊橋ガンバレ!」と感情移入してしまう場面もありましたし、飯伏がバミューダ・トライアングルにいくところなどはただ見てる長州の代わりにTAKAを場外に落とし、藤波も場外に落とすなど二人分の活躍をしていました。

 

そもそも、この試合でプロ失格と言われるべきなのはまず体調を崩していた(崩していなかったなら理不尽なくらい試合に参加しなかった)飯伏ではないか。伊橋があれだけ頑張らなかったら、この試合はメインイベントとして成立していなかったわけで。これでプロ失格と責められるんならまずプロ失格なのは長州と飯伏なんじゃないかと思います。

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そしてDDTでは早速伊橋VS大家が組まれたりして、リアクションの早さは流石。2月3日、伊橋が何を見せるのか。どちらかというと大家も長州にダメ出しされそうなタイプのレスラーだと思うんですが、二人の戦いで長州力を振り向かせることが出来るのか。この事件をDDTがどう料理するのか。期待してます。

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