第一試合 蝦名和紀デビュー戦
◯青木篤志(6分11秒 逆エビ固め)✕ 蝦名和紀
ダッシュで入場してきた蝦名。27歳と遅めのデビューながら体格はガッチリしています。打撃技がぎこちないところがありますが、ドロップキック、ミサイルキックを見せる場面もあり。しかしそこはデビュー戦。青木も基本技で攻め込み、最後は逆エビでギブアップ。全てはこれから。おそらくヘビー級目指していくと思うのでどんどん増量して頑張って頂きたい。
第二試合 8人タッグマッチ
◯岩本煌史&丸山敦&中島洋平&カーベル伊藤
(9分24秒 孤高の芸術→片エビ固め)
佐藤光留&✕岡田佑介&ジョシュ・ボドム&愛澤 No.1
カーベル提供のプレゼントタイムからスタート。大量のプレゼントを観客席に投げ入れる選手たち。さすが太いスポンサー。
試合開始直後はいきなり光留と岩本のバチバチファイト。温度差が凄い!
愛澤No.1はプロレスリングDEWA所属のホストキャラのレスラー。今回もホスト的なムーブで笑いを取ってました。こういうご当地レスラーが前半に出てくるのも最近の全日本の特徴でしょう。
それからカーベル伊藤が観客に数を数えさせながらのジャイアントスイングを披露するも5回転で終わるなど色々あって岩本が岡田を孤高の芸術で仕留め3カウント。
ちなみにジョシュ・ボドムのノータッチトペコンは回転がかなり鋭かった。伸身の時間が長くて一気にクルッと回る感じで浮遊感を感じました。ついに全日本ジュニアにハイフライヤー来たか?と。 岡田はもう新人感は殆ど無い貫禄を身に着けているし、中島もだいぶ良くなってる、ここらへんの面子が伸びると全日本Jrが面白くなるので期待したいところです。
第三試合 8人タッグマッチ
ジョー・ドーリング&◯野村直矢&ヨシタツ&KAI
(10分58秒 スピアー→ジャックナイフ式エビ固め)
✕大森隆男&崔領二&ボディガー&吉江豊
この8人が入るとリングが狭い!それぞれの持味を出すヘビー級のぶつかりあいから、最後は大森を野村がスピアーからの丸め込みでフォール。崔、KAIが特に気合が入ってたような印象でした。
先発したヨシタツも動きが良さそうだったし、KAIもテンション高かった。吉江とジョーはいつも通りだったけど、崔は気合入ってた。野村がフォール勝ちした後、味方の選手がさっさと帰っていったのもチャンピオンカーニバル前哨戦っぽくてよかった。
そして菊地毅30週年記念セレモニーに。関係者からの商品、花束贈呈のセレモニーが続き、最後にカーベル伊藤から菊池に新車、中古車30万円割引券贈呈!30万!さすが!凄い!太い!派手!試合に出るだけある!
第四試合 菊地毅デビュー30周年記念試合 スペシャルシングルマッチ
✕菊地毅(9分28秒 ラ・マヒストラル)◯ウルティモ・ドラゴン
菊池の顔芸、ロープ飛び越え失敗などコミカル路線で進んだ試合、ランニングエルボーからのゼロ戦キック、コーナーポストからのフロントスープレックス。今の姿で見せてくれた菊池に感謝。
試合後のマイクで、ウルティモ 「こうなったら私、菊池さん、渕さんで新・悪役商会を結成しますか!」 ちなみに仙台限定らしいです。
第5試合 チャンピオンカーニバル公式戦 Aブロック
✕石川修司(12分48秒 Fucking Bomb→体固め) ◯火野裕士
試合開始いきなりのタックル合戦で会場をガッチリ掴み、場外戦を経てから今度はチョップとエルボーの打ち合い。とにかく火野も石川も、普段は自分より小さい人間と闘うことが多いためか、自分と同じ体格の人間とぶつかりあっている充実感に溢れているように見えます。そして雪崩式ブレーンバスターの音が凄い。「ドガシャーン」みたいなかんじ。ここで10分経過。そして試合はギアを上げていく。熱い肉弾戦。
そしてここで火野、お決まりの腕を後ろに組むムーブ。そのポーズで石川のエルボーを受け続け、3発食らってから起き上がってパワーボム!ラリアット!そしてファッキンボム!火野勝利! 全日本に火野を見せつける勝利!見応えありました。
第6試合 チャンピオンカーニバル公式戦 Bブロック
◯秋山準 (3分57秒 エビ固め)✕ディラン・ジェイムス
ディラン・ジェイムスはZERO1参戦してたジェームス・ライディーン。 ジェイムスのエルボー連発を食らって場外に逃れた秋山、戻ってからいきなりギアを上げ、エクスプロイダー二連発からヒザ、ネックロックと追い詰めていきます。短期決戦狙いか。
これをうけて反撃に移るジェイムス、チョークスラムを狙って持ち上げた所を丸め込まれて3カウント。秋山3分で勝利! 試合のテンポをコントロールした秋山の匠の勝利。流石です。
第7試合 チャンピオンカーニバル公式戦 Aブロック
✕宮原健斗 (14分28秒 ラストファルコンリー→エビ固め) ◯鷹木信悟
今回チャンカー初登場の鷹木。向かい合うと、全日ヘビーでは小さい方の宮原の分厚さがさすがに目立ちます。こういうときに選手の大きさがわかるもの。
試合は互いの得意技をかわし合う序盤から場外戦へ。フェンスへのフェースクラッシャーで優位に立つ宮原。しかしキックをかわしてヒザにイス一閃!鷹木逆襲。セントーンからヒザ攻めへ。ここから鷹木のペースになっていきます。
宮原もコーナーへのヒザで攻めるもドラゴンスクリューで反撃され、エプロンでのデスバレーボムを食らう!リングにギリギリ戻った宮原に鷹木のコーナーパンチ乱れ打ち、コーナーラリアットはニーで返されてジャーマンを食らうも、鷹木もエルボーからのラリアットで反撃。一歩も譲らない攻防が続きます。
フェースバスターからのラリアットはカウント2,メイドインジャパンも2。ラリアットをかわした宮原が背後から、正面からのブラックアウト、ジャーマンもカウント2。 シャットダウンをこらえてラストファルコンリーでカウント3!鷹木勝利!
メインイベント チャンピオンカーニバル公式戦 Bブロック
✕諏訪魔 (15分45秒 ジャックハマー→片エビ固め)◯ゼウス
ガッチリと組み合ってスタートした2人。力比べはゼウス優勢ながら、テーピングを巻いているゼウスの左足をタックルで攻めてから諏訪魔ペースに。場外でも徹底した足攻め。リングでもじっくりと足攻めしてからのラリアット三連発で追い込んでいきます。
諏訪魔のエクスプロイダーからのチョップ合戦もゼウスは踏ん張りが効かず劣勢。しかしブレーンバスター3連発でゼウスもなんとか逆襲。しかしコーナーに登った所を雪崩式ブレーンバスターで反撃されてアンクルホールドを食らって悶絶しますがなんとかエスケープ。しかしゼウスもアンクルで返していき、意地を見せます。
諏訪魔の攻勢は続き、ドロップキックからバックドロップ。ラストライドは返されるもラリアット相打ち。次のラリアットはゼウスが打ち勝ってチョークスラム。諏訪魔バックドロップからラリアット。
ラストライドを着地したゼウス、もうダメか、と思わせておいてここからスパート!隠し技のハイキックからラリアットで諏訪魔をなぎ倒してからのジャックハマー!カウント3!ゼウス苦しみながら勝利!ほぼ攻められ続けてからのこの勝利は大きい。諏訪魔は足攻めにこだわりすぎたか?爆発せずに負けた感じでした。
最後はゼウスのマイク「我々、4月のチャンピオンカーニバル、命懸けでがんばります。」からの人生は祭りやで~わっしょい×3で締め それまでの公式戦3試合がそれぞれ面白かっただけにメインはそれに見劣りした印象。いや面白くはあったんですが、フィニッシュ付近があっさりめだったかなと。そして明日も公式戦があるゼウスは大丈夫か?不安となる開幕戦でした。
大会自体は楽しい試合、激しい試合、巧い試合とバラエティに富んでいて面白く見れました。この調子でシリーズを積み上げていってくれると、全日本プロレスのブランドも高まっていくだろうと思います。追いつけ追い越せ新日本プロレス!
ちなみに、今回観戦した全日本プロレスTVですが、今回GAORAが入っているからか、とにかく解説の小佐野さんが有能すぎました。データ完璧に入ってるし、そこから試合の見方が変わってくる。こんなに機能してる「解説者」ってなかなかいないんじゃないかと思います。試合の意味を歴史から掘り出してくれる。
問題は明日の秋田のようにオンデマンド配信のところ。固定カメラで解説なしなのか?なにかしら解説があるのかはわかりませんが、オンデマンドも見てから判断しようと思います。
また、テーマ曲は基本無音ですが、宮原、ゼウス、諏訪魔の入場曲は使用可能。宮原の曲が使えるのは大きいんじゃないかと思います。「宮原劇場」にはあの曲は欠かせない。
今回見ていて配信が止まったり、不安定になったりはしなかったので安定感は感じました。まあ、まだ始まったばかりですが、一大会見た限りではストレスは無かったことをお伝えしておきます。
とにかく始まったばかりのチャンピオンカーニバル、全日本プロレスTV。このままの勢いで駆け抜けられるか。ここが正念場。頑張れ全日本プロレス!